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【事例紹介】ワークライフバランスに取り組む企業・行政について解説

最近は「ワークライフバランス」という言葉はよく聞きますが、「ワークライフバランスの取り組みってどんなもの……?」と、その内容がよくわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、ワークライフバランスのメリットや取り組み事例を解説します

ワークライフバランスに取り組むメリット

そもそもワークライフバランスとは、すべての人がやりがいを持って働きながらプライベートも充実させることで、「仕事と生活の調和」を目指すことです

では、ワークライフバランスに取り組むとどんなメリットがあるのでしょうか?

まず始めに、ワークライフバランスに取り組む利点を従業員側と企業側に分けて解説します。

ワークライフバランスに取り組むメリット:従業員側

企業がワークライフバランスに取り組むことで、従業員が受けられるメリットは3つあります。

  1. 家族との時間の増加
  2. 勉強の時間に充てられる
  3. 仕事上でのストレスがなくなる

順番に解説しますね。

家族との時間の増加

企業がワークライフバランスに取り組むと、従業員が家族と過ごす時間を増やせます

ワークライフバランスが整っていると、

  • 企業は社員にムリな残業をさせない
  • 時短勤務や育児休暇に柔軟に対応してくれる

というように、会社が社員のプライベートの時間を大切にしてくれます。

なので、社員は家族との時間が増えて、公私ともに充実させることが可能です。

勉強の時間に充てられる

企業がワークライフバランスに取り組むと、従業員は自身の勉強にも多くの時間を割くことが可能です

仕事以外の時間を確保できるので、

  • 資格を取得する
  • 本を読む
  • セミナーに参加する

など、スキルアップのために時間を使えます。

社員のスキル向上は、結果として企業のためにも繋がるので一石二鳥です。

仕事上でのストレスがなくなる

企業がワークライフバランスに取り組むと、従業員は仕事でのストレスが軽減されます

ワークライフバランスに取り組んでいる企業だと、社内の風通しが良く膨大な残業がないことから、

  • 人間関係
  • 業務

などに関しての精神的な苦痛が少ないです。

また、業務外の時間を確保しやすいので、仕事で疲れた場合はストレスを発散させたり、しっかりと休息を取ったりできます。

ワークライフバランスに取り組むメリット:企業側

ワークライフバランスによるメリットがあるのは、従業員だけではありません。

ワークライフバランスに取り組むことで、企業も以下3つのメリットが得られます。

  1. 従業員の生産性が向上する
  2. 優秀な人材を確保できる
  3. 企業イメージの向上

3つのメリットについて見ていきましょう。

従業員の生産性が向上する

企業がワークライフバランスに取り組むと、従業員の生産性が向上します

なぜならワークライフバランスが整っていると、

  • 仕事に対するストレスが少ない
  • プライベートが充実している

ということから、従業員は心身ともに余裕を持って仕事に取り組めるからです。

その結果、仕事へのモチベーションが上がり、生産性もどんどん高まっていく良い循環が生まれます。

優秀な人材を確保できる

企業がワークライフバランスに取り組むと、優秀な人材を確保することが可能です

どんなに優秀な人がいても、

  • 残業が多い
  • 休日もほとんどない

というような、社員を大切にできない会社では働き続けてくれません。

職場環境を改善すれば、「もっとこの会社で働きたい!」と思ってもらえるので、仕事がデキる人が集まってきます。

また、今働いている人の離職率を下げることにも繋がるのです。

企業イメージの向上

企業がワークライフバランスに取り組むと、企業イメージの向上に繋がります

最近ではワークライフバランスが整っている企業に社会が注目しているので、メディアに取り上げられるケースも多いです。

すると、会社に対しての印象が良好になり、多くの人がその企業に入社したいと考えるようになります。

ワークライフバランスに取り組むことで、企業のイメージアップができ、社会的な信用を獲得することが可能です。

ワークライフバランスに取り組む企業と従業員の口コミ

ここまで、ワークライフバランスのメリットについて解説しました。

しかし、「まだワークライフバランスについて具体的にイメージできない……」という方もいるでしょう。

そこでここでは、実際にワークライフバランスに取り組む企業と、その従業員の企業に対する口コミを紹介します。

ワークライフバランスについて理解するための参考にしてください。

  1. 三井住友海上火災保険株式会社
  2. 株式会社ハクブン
  3. 株式会社ディノス・セシール
  4. SCSK株式会社
  5. 株式会社丸井グループ

ワークライフバランスの取り組み事例①三井住友海上火災保険株式会社

まずは、「三井住友海上火災保険か株式会社」について紹介します。

三井住友海上火災保険では、2009年の決算に対する危機感をきっかけに、2017年から「遅くとも原則19時前の退社」ルールを導入しました

それに合わせて上司と部下の間で「生産性の高い働き方」について話し合う機会を設け、それに対する評価を行っています。

その結果、次のような成果を出しました。

  • 残業時間が10%減
  • 社員の意識調査で「仕事とプライベートのバランスがとれている」と感じた人のスコアが上昇
三井住友海上火災保険株式会社の従業員の声
勤務時間・休日休暇:定例休暇年に15日のほかに、フレッシュアップ休暇5日、アニバーサリー休暇2日、夏休み5日、あと半日休暇など、休みの面ではすごく恵まれている。定例休暇はとれる職場はバンバンとれるが、職場によっては、あまりとれないところもあり。ただ、フレッシュアップと夏休みは(どちらかは、連続して5日とらないといけないルール)必ず取得しなければいけないルールなので、仕事がたまってると厳しいが、割りきれば、必ず休みがとれるのでそれはいい。男性は高給とりだから、フレッシュアップで家族で海外というのをよく聞きます
【引用】en Lighthouse「三井住友海上火災保険

ワークライフバランスの取り組み事例②株式会社ハクブン

次に、全国に美容院をチェーン展開している「株式会社ハクブン」のワークライフバランスに対する取り組みについてです。

社会保険や厚生年金がきちんと受けれる美容院は、業界の傾向的に多くありません。

しかしハクブンでは福利厚生を充実させることで、一人ひとりの美容師が仕事とプライベートを両立しやすいようサポートしています

具体的には、

  • 勤務時間を1分単位で給与計算する
  • サービス残業や未払い賃金ゼロ
  • 100%希望地で勤務ができる「希望地勤務制度」の導入
  • 定年75歳

などの取り組みをすることで、美容師に優しい環境を整えています。

ハクブン株式会社の従業員の声
同世代や子育て経験のあるキャストが多いので、自分の子供が熱を出して休まなければならない時に協力し合えることが大変助かっています。そして女性、主婦であっても会社内でキャリアアップが可能で、そういう先輩が身近にいてとても勉強になります。
【引用】株式会社ハクブン「美容師採用情報

ワークライフバランスの取り組み事例③株式会社ディノス・セシール

総合通信販売事業を中心に多様な事業を展開している「株式会社ディノス・セシール」も、ワークライフバランスに取り組んでいる企業のひとつです。

株式会社ディノス・セシールでは人材の多様化を実現するために

  • テレワーク制度の導入
  • 出産や育児、介護に関する制度の充実
  • 残業時間の削減
  • 平均年次有給休暇取得日数の増加

などに取り組んでいます。

それにより、以下のような結果を出しました。

  • 一般企業の平均年次有給休暇取得日数が9.0日なのに対して、13.08日
  • 2017年には17.09時間だった残業時間を、2019年には14.04時間まで削減
  • 厚生労働省委託事業「テレワーク宣言応援事業」において、令和元年度の「テレワーク宣言企業」7社に選定
株式会社ディノス・セシールの従業員の声
ディノス・セシールは非常に働きやすい会社だという印象です。人間関係は良好ですし、特に女性が活躍しているので、同僚の女性を見てロールモデルが描きやすいですね。みんな生き生きとしていて、ワークライフバランス的に見ても、人生設計がとてもしやすい職場だと思います。そういった環境の中で、私自身としては仕事の面においても、今や日本の小売の最先端である、スピード感があふれる「EC」というビジネスに直接携わっているわけですから、自分自身のキャリアにとって新たな財産になることを日々積み重ねていきたいですね。
【引用】株式会社ディノス・セシール「社員インタビュー

ワークライフバランスの取り組み事例④SCSK株式会社

ビジネスに求められるITサービス事業に関わっている「SCSK株式会社」も、ワークライフバランスに取り組んでいます。

SCSK株式会社では、社員のライフステージが変わっても柔軟で多様な働き方ができるように

  • 家庭と育児の両立を支援する制度の充実
  • 残業の有無に関わらず20時間分の残業代を支給する「固定残業手当」
  • 年次有給休暇を100%取得した後の不測の事態に付与する「バックアップ休暇」
  • 飛び石連休の間の平日を休日に設定する「全社一斉有休日」

など、さまざまな各種制度や施策を広げていっています。

すると、2008年度は35時間だった平均残業時間が2018年には17時間に削減。

さらに、2008年には13日だった年次有給休暇取得日数が、2018年には18日まで増加するという成果を達成しました。

SCSK株式会社の従業員の声
入社前から効率的に働くことに興味があったのですが、実際に入社してみて無駄な会議もなく、ダラダラと働く人はいないです。有給休暇も取りやすいというか、むしろ100%取らないといけないという風潮ですし(笑)。決められた時間内で生産性を高めて働くという良い習慣が身についたと思います。
【引用】SCSK株式会社「社員紹介

ワークライフバランスの取り組み事例⑤株式会社丸井グループ

株式会社丸井グループ」も、ワークライフバランスに積極的に取り組んでいる企業です。

株式会社丸井グループでは、ワークライフバランスを整えるために以下ような施策を行っています。

  • 年に1回12日連続の休暇が取れる「連続休暇制度」
  • 育児・介護のための休暇制度の充実
  • 時短勤務制度

女性はもちろん男性も最大7日間の育児休暇が取れるので、2015年には男性の育児休暇の取得率が65.5%にもなりました

その結果、働きやすい企業として、企業外からも次のような評価を受けています。

  • 「イクメン企業アワード2016」グランプリ
  • 「共働き子育てしやすい企業グランプリ2016」特別奨励賞
  • 女性活躍推進に優れた企業として「なでしこ銘柄」に選定
  • 「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定
株式会社丸井グループの従業員の声
二児の育児をしながらもイキイキと働けるのは、それを応援する制度が用意されていることと、なにより職場のみなさんの理解があることです。実は私の夫も丸井グループで働いていますが、夫の職場のみなさんの理解も深く、支援してくれることでワーク・ライフの両立ができているのだと思います。
また現在住んでいる市の、育児サポート施設や制度も活用しています。会社や地域の制度を活用すれば、十分働けると思いました。
【引用】株式会社丸井グループ「ワークライフバランス

ワークライフバランスに取り組む行政の事例

次に、ワークライフバランスに取り組む行政の例を紹介します。

  1. 福岡県福岡市
  2. 広島県
  3. 熊本県人吉市
  4. 愛知県豊田市
  5. 北海道

ワークライフバランスに取り組んでいる行政の例①福岡県福岡市

まず、福岡県福岡市のワークライフバランスの取り組みを紹介します。

福岡県福岡市が行っているのは、毎月1〜7日のうち少なくとも1日は、企業や地域、家庭などで子供のためにできることに取り組む「「い~な」ふくおか・子ども週間♥」です。

具体的には子ども週間中に企業が、

  • 従業員の定時退社を促す
  • 有給取得の促進
  • 地域のイベントへの参加

などをすることで、社員と子供が触れ合う時間を確保しつつ、働き方の見直しを図っています

「い~な」ふくおか・子ども週間♥を実施することで、子育てのしやすい街の実現を目指しています。

ワークライフバランスに取り組んでいる行政の例②広島県

次に、広島県のワークライフバランスの取り組みについてです。

広島県では、「こどもの職場参観日」という取り組みをすることで、ワークライフバランスを高めようとしています。

こどもの職場参観日とは、親の職場へ子供が行って、親が働いている様子を見学するというものです

こどもの職場参観日を実施には、以下のような効果が見られました。

  • 一緒に働く同僚の家族を迎えることで、従業員のムードが明るくなる
  • 家族との時間を作るために、定時退社や休暇取得促進のきっかけに繋がっている

ワークライフバランスに取り組んでいる行政の例③熊本県人吉市

熊本県人吉市では、「おくんち祭」という地域で古くから実施されている祭りの日に、年次有給休暇の取得を促進しています。

これによって、次のような効果が得られます。

  • 家族が一緒に過ごす時間を作る
  • 祭りに参加することで人吉市への意識が高まり、地域の活性化に繋がる

実際におくんち祭の日に年次有給休暇を取得した保護者は17.1%おり、企業でも「休暇が取得しやすい職場にしたい」という意識が高まりました

ワークライフバランスに取り組んでいる行政の例④愛知県豊田市

愛知県豊田市では、「ワーク・ライフ・バランスキャンペーン」を実施しています。

ワーク・ライフ・バランスキャンペーンでは、ワーク・ライフ・バランス推進員が事業所を訪問して、

  • 長時間残業をなくす
  • 子育てや介護をしながら働く人へのサポートの徹底
  • 積極的な地域活動への参加

など、ワークライフバランスを整えるためのアドバイスを行います。

企業や働く人へのワークライフバランスへの意識を高めることで、働きやすい環境を整えることが可能です。

ワークライフバランスに取り組んでいる行政の例⑤北海道

最後に、北海道で実施されているワークライフバランスの取り組みについてです。

北海道では、働いている人が仕事と家庭を両立できるよう手厚くサポートしている企業に対して、「北海道両立支援推進企業表彰」を行っています

表彰された企業は道民に周知されるので、次のような効果が得ることが可能です。

  • 企業はより安心して働ける環境を整えようと意識する
  • 表彰されれば企業としての信頼が高まる

信頼できる企業だと認められれば多くの人が「入社したい!」と集まってくるので、結果として優秀な人材の確保にも繋がります。

まとめ

本記事では、ワークライフバランスのメリットや取り組み事例について解説しました。

ワークライフバランスを整えるメリットは、以下のようになっています。

従業員側のメリット 企業側のメリット
・家族との時間の増加
・勉強の時間に充てられる
・仕事上でのストレスがなくなる
・従業員の生産性が向上する
・優秀な人材を確保できる
・企業イメージの向上

企業にも従業員にも利点が豊富なので、可能な限りワークライフバランスが向上するよう意識することは大切です

今回紹介した企業や行政が行っているワークライフバランスへの取り組み例を参考に、より働きやすい環境づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。