フリーランスが報酬を確実に支払ってもらうためには、漏れのない請求書の作成が大切です。
そこで本記事では以下の内容を解説します。
- フリーランスが請求書を作成する手順
- おすすめの請求書作成ツール
実際にフリーランスとして請求書を発行した経験からお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
請求書が一度で承認されるために気をつけること
フリーランスとして仕事をしていると、「クライアントから請求書の提出を求められた……」「でも、請求書ってどういう点に気をつければいいの……?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
そこでまず始めに、作成した請求書を不備なく承認してもらうための注意点を3つお伝えします。
- 提出日の遵守
- 源泉徴収の有無の確認
- 請求書の発行日
1.提出日の遵守
フリーランスが請求書を作成するときは、指定された提出日をしっかりと守りましょう。
なぜなら請求書の期日を守れないと、
- クライアントから一緒に仕事をする人として信頼してもらえない
- 自身の報酬が振り込んでもらえない
というような、デメリットが生じるからです。
なので、クライアントから指定された請求書の提出日は、必ず遵守するように意識してください。
もしどうしても提出日に間に合わなそうなら、なるべく早めに遅れる旨をクライアントに伝えておきましょう。
2.源泉徴収の有無の確認
フリーランスが請求書を作成するときは、クライアントが源泉徴収をするかの確認をしましょう。
源泉徴収とは、法人の事業者が従業員の給料から、前もって差し引く所得税のことです。
もしクライアントが源泉徴収をする場合、売上から事前に所得税が引かれるので、その分手元に入金される金額は少なくなります。
しかしフリーランスが確定申告をすれば、所得に対して多く支払っていた分の源泉徴収額は還付金として戻ってきますよ。
フリーランスに支払う報酬から源泉徴収税を引くかはクライアントによって異なるので、事前に聞いておくことがおすすめです。
3.請求書の発行日に注意
フリーランスが請求書を作成するときは、請求書の発行日に注意してください。
法人のクライアントの場合、基本的に月に1回の締日と支払日を設けています。
なので、フリーランスが請求書を作るなら、請求書の発行日はクライアントの締日に合わせましょう。
たとえば、「月末締め翌月25日支払い」のクライアントの場合で、6月分の請求書を7月2日に作るとします。
すると、
- 請求書の発行日…6月30日
- 請求内容の支払い日…7月25日
というようになります。
あなたが請求書を作成した7月2日を発行日と間違えないように、注意してください。
フリーランスの請求書の作成手順
ここまで、フリーランスが請求書を作成する際に気をつけるポイントを解説しました。
「でも、請求書ってどうやって書けばいいの……?」と、その手順がわからない方もいると思います。
そこでここでは、フリーランスが請求書を作成する流れを紹介します。
1.請求書の宛名
まず、取引をしている企業名や個人名などの宛名を記入します。
宛名がわからない場合は、クライアントに事前に確認してください。
2.請求内容
次に、請求内容と数量、金額を記入します。
請求内容は以下のように、なにに対する請求なのかがわかるよう記載してください。
- 記事制作費
- デザイン制作費
- ホームページ制作費
- 交通費
金額の打ち間違いもないように気をつけましょう。
3.税額の表示
続いて、請求した内容の税金を計算して記入しましょう。
- 消費税込みの請求なのか
- クライアントが源泉徴収をするのか
によって、請求する金額が変わってきます。
請求書を作成する前に契約書やクライアントに確認をして、不備のないようにしてください。
「源泉徴収税の計算がよくわからない……」という方もいるかもしれませんが、後ほど紹介するツールを使えば簡単に算出できますよ。
4.発行日
請求書の発行日を記載します。
ここでいう発行日は請求書を作成した日でなく、「クライアントの締日」になるので注意してください。
締日を間違えると、報酬の振込が遅れる可能性があります。
5.支払い期限
次に、契約するときに決められた支払い期限を記入しましょう。
わからない場合は事前にクライアントへ確認することで、思わぬトラブルを防げます。
6.発行者の情報
請求書を発行しているあなたの情報を入力します。
- 名前
- 屋号(あれば)
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
を記載してください。
7.振込先
続いて、請求金額の振込先を記入します。
- 銀行名
- 支店名
- 口座の種類
- 口座番号
- 口座名義
を間違わないように書きましょう。
クライアントに振込手数料を負担してもらう場合は、「恐れ入りますが、振込手数料はご負担ください。」と記載してください。
8.その他の特記事項
もし以下のように、特記しておくべきことがあれば書いておいてください。
- 支払い期日がいつもと違う
- 分割払いをする
なにもなければ空欄で問題ありません。
以上で、フリーランスの請求書が完成します。
間違わないように、ひとつひとつ丁寧に作成してください。
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使用するツール
ここまで、フリーランスが請求書を作成する流れを解説しました。
しかし、「全部をイチから作るのは大変そう……」「税金の計算を間違ったらどうしよう……」と考える方もいるのではないでしょうか?
そこでここでは、請求書を作るおすすめのツールを3つ紹介します。
- Misoca
- MFクラウド請求書
- freee
請求書を作成できるツールを使えば、源泉徴収や内税、外税の計算も自動でできるので便利です。
順番に見ていきましょう。
1.Misoca
請求書の作成におすすめなのが、「Misoca」です。私は主にこのツールを使って請求書を作成しています。
Misocaでは、月5通まで請求書の作成が無料です。
それ以上の請求書を作成する場合は、
- 月間請求書作成15通…月額800円
- 月間請求書作成100通…月額3,000円
というように、請求書の作成数によってプランを変更する必要があります。
Misocaはフリーランスとして仕事を始めたばかりで、多くの請求書を発行しない人におすすめです。
参考 MisocaMisoca2.MFクラウド請求書
「MFクラウド請求書」も請求書の作成におすすめです。
MFクラウド請求書には3つのプランがありますが、
- パーソナルミニプラン…月額980円
- パーソナルプラン…月額1,280円
- パーソナルプラスプラン…月額2,980円
フリーランスとして仕事をしているなら、特に「パーソナルプラン」が適しています。
MFクラウド請求書で取引先を設定していれば、毎月自動で同じ請求書を作成してくれます。
そのため、請求書を作成する手間を削減することが可能です。
参考 マネーフォワードクラウド請求書マネーフォワード3.freee
フリーランスが請求書を作成するなら、「freee」もおすすめです。
freeeは請求書が作成できるのはもちろん、
- 銀行口座やクレジットカードの明細を取得して、自動で帳簿付けができる
- レシートや領収書を撮影するだけで経費入力できる
- 確定申告のサポートをしてくれる
というように、クラウド会計ソフトとしても、高い働きをしてくれます。
スタータープランなら月額980円から利用できるので、経理の知識があまりないフリーランスに向いています。
参考 確定申告ソフトfreeeまとめ
フリーランスが請求書を作成する際は、以下の3つに注意することが大切です。
- 提出日の遵守
- 源泉徴収の有無の確認
- 請求書の発行日
請求書は、ひとつひとつの項目で漏れがないよう意識して記入しましょう。
まずは、以下の請求書が作れるツールを用いて、請求書を作成してみてください。
また、クライアントに受け取ってもらえる請求書を作ることは大切ですが、「請求書の内容がきちんと振り込まれているか」も合わせてチェックすることをおすすめします。