医療におけるDXについて解説|3つの課題やメリットも紹介
「医療でDXを進めるにはどうしたらいいんだろう」
「DXに取り組むことでどんなメリットがある?」
と思うことはありませんか?
DXを医療現場で取り入れようとしても、課題が多く、進めていくのが大変ですよね。
では、医療でDXに取り組むことでどのようなメリットがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- 医療におけるDX
- 医療で抱える課題
- 医療にDXを導入するメリット
について詳しく解説します。
この記事を見れば、医療でのDXや取り組むメリットが理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
医療におけるDXの定義は効率的な医療提供
DXの定義は、データとデジタル技術を活用し、ビジネスモデルを変革させ、競争上の優位を確立することとされています。
ただし、医療においては公平性が求められるため、データとデジタル技術を活用し、いかに効率的に医療提供がおこなえるかがもとめられます。
医療における課題としては、以下のような課題があります。
- 高齢化社会
- 医療従事者の働き方改革
- 新型コロナウイルス対策
上記のような課題を解決するためには、医療においてもDXに取り組む必要があります。
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医療がDX導入のために抱える3つの課題
医療においてDXを導入するために抱える課題は、以下の3つです。
- 団塊の世代が75歳以上となる2025年問題
- 医療従事者の慢性的な人手不足
- 医療現場におけるリテラシー不足
医療においてDXを推進していくためには、まず課題を把握しておく必要があります。
それぞれの課題をみていきましょう。
1.団塊の世代が75歳以上となる2025年問題
医療における2025年問題とは、団塊の世代と呼ばれる1947年から1949年に生まれた世代が75歳を迎え、日本の約4人に1人が75歳以上になり高齢化社会を迎える問題です。
2025年問題では、以下のような問題があります。
- 受け入れ病院と医師の不足
- 医療費の増加
- 労働者の不足
上記のような問題から、通常業務をおこなうことで手一杯になっており、DX導入のための動きを取れていないのが現状です。
2.医療従事者の慢性的な人手不足
医療でDX導入の課題となっているのは、慢性的な人手不足です。
医療現場では、慢性的な人手不足が課題となっている上に、今後の人口減少にともないさらなる医療従事者の減少は避けられません。
人手不足を解消するためにも、人手不足を補うための仕組みの整備が必要となっています。
しかし、人手不足からDX導入に動けていない状態であるため、DXの導入は進められていません。
医療現場における人手不足の問題は、DX導入の課題です。
3.医療現場におけるITリテラシー不足
医療現場におけるITリテラシー不足は、DX導入の課題となっています。
ITリテラシー不足は、DX導入を進めていくための責任者となるべき人材である管理職のITリテラシーが不足していることが大きな課題です。
そのため、医療現場でDXを導入していくためには、下記のポイントに注意しながら進めていきましょう。
- 直感的に使いやすいUIのITツールを導入する
- ITスキルを身につけるための動きを可視化
- ITツール導入のために事前に周知をはかる
現場で使えるITツールを導入しなければ、DXの導入はすすみません。現場の医療従事者が使いこなせるように環境を整えていく必要があります。
なので、医療現場におけるITリテラシー不足は、DXを導入の課題のひとつとなっています。
ITリテラシーとは?高めるメリットと今からすべきことをわかりやすく解説医療現場におけるDX導入のメリット5つ
医療現場におけるDX導入のメリットは、以下の5つです。
- オンラインでの診療が可能になる
- 業務の効率化につながる
- データ連携による包括的サービスの提供
- BCP(事業継続計画)の強化
- AIやIoTを活用した健康状態の把握と予防医療
DX導入のメリットを知ることで、関係者への説明もスムーズになり、DX導入につながるでしょう。
それぞれのメリットをみていきます。
1.オンラインでの診療が可能になる
医療現場におけるDX導入のメリットとして、オンラインでの診療が可能になることです。
オンラインでの診療が可能になることで、病院から離れた場所に住んでいる人や移動が困難な高齢者でも診療できるようになります。
さらに、以下のようなメリットもあります。
- 医師の移動時間の短縮
- 新型コロナウイルス感染のリスク軽減
ただし、オンライン診療には以下のような課題も多いのが現状です。
- 画面越しであるため検査ができない
- システム導入や維持の負担がおおきい
- 患者側の通信状況で診療に影響がでる
オンライン診療は課題も多いですが、それを上回るメリットがあるため、DX導入をおこなうメリットのひとつです。
2.業務の効率化につながる
医療現場におけるDXの導入のメリットのひとつとして、業務の効率化があります。
なぜなら、これまで医療スタッフがおこなっていた作業をデジタルツールでおこなえるようになるからです。
具体的には、以下のような効率化の例があります。
- 診療予約システム導入による、予約から会計までの効率化
- RPAツール導入による、経理やレセプト作成の自動化
- 医療物資管理システムによる在庫管理の効率化
デジタルツールの導入によって、医療スタッフの負担軽減だけでなく、人為的なミスの軽減にもつながります。
なので、業務の効率化につながることは、医療におけるDX導入のメリットといえます。
3.データ連携による包括的サービスの提供
医療現場においてのDXのメリットのひとつは、データ連携による包括的サービスの提供です。
なぜなら、機関同士での連携が高まることで、患者のカルテや健康状態を共有できるため、患者に最適な医療サービスを提供できるようになるからです。
以下のような機関同士で連携をおこないます。
- 病院
- 薬局
- 自治体
なので、データ連携による包括的サービスの提供は、医療におけるDX導入のメリットです。
4.BCP(事業継続計画)の強化
BCP(事業継続計画)とは、災害やテロなどの緊急事態に遭遇したときに、損害を抑え、重要な業務を継続して早期の復旧をはかるための計画です。
医療でDXを導入することで、BCPの強化につながります。
なぜなら、DX推進のためにクラウドサービスを導入することで、災害などでデータを損失するリスクを大幅に下げられるからです。
データ損失の影響を抑えられれば、事業を継続させていくことにもつながり、BCPの強化になります。
5.AIやIoTを活用した健康状態の把握と予防医療
医療においてDXを導入することで、AI技術やIoTを活用した健康状態を把握と予防医療が可能になります。
IoTを活用して患者のデータを集め、AI技術を活用して分析することで、健康状態を把握してどのような発病が考えられるかを予測して予防医療をおこなえるからです。
具体的には、以下のようなことをおこないます。
- ウェアラブルデバイスで普段の健康状態を測定
- 集めたデータをAIを活用して分析
- アプリを使って患者自身もデータをみれる
予防医療をおこなえることで、医療費や医療現場の負担軽減につながります。
そのため、AIやIoTなどの技術を活用したDXにの導入は、医療において大きなメリットです。
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医療現場でのDXに最適なITツール3つ
ここでは医療現場でのDXに最適なITツールを紹介していきます。
- オンライン問診票
- 電子カルテ
- RPAツール
それそれ詳しく解説していきます。
1.オンライン問診票
オンライン問診票は、医療におけるDXに最適なITツールのひとつです。
オンライン問診票を導入することで、以下のようなメリットがあります。
- 受付スタッフの作業効率化
- 患者への対応がスムーズになる
- より詳細な内容を記載できる
また、医療現場に対するメリットだけでなく、患者も待ち時間が短縮されるなどのメリットがあるツールです。
オンライン問診票は、業務効率化や患者とのコミュニケーション向上にもなるため、DXにおける最適なITツールのひとつといえます。
2.電子カルテ
電子カルテを導入することは、業務の効率化につながります。
電子カルテを導入することで、業務の効率化だけでなく、以下のようなメリットもあります。
- カルテの保管スペースが必要なくなる
- いつでもリアルタイムで情報を確認できる
- 判読性が向上する
また、クラウド型の電子カルテを利用することで、病院内にデータを残さずにすむため、BCP対策にもつながります。
ですので、電子カルテは、医療におけるDXに最適なツールのひとつです。
3.RPAツール
RPA(Robotic Process Automation)とは、ロボットを使って自動化するツールです。
RPAツールを使うことで、医療現場でのデータ登録や抽出などの単純作業を自動化できます。
具体的には、以下のような作業を自動化していきます。
- 患者のデータ登録
- 請求書や紹介状の作成
- 勤怠管理
上記のような単純作業を自動化することで、医療スタッフの負担を軽減でき、必要な業務に時間を使えます。
医療のDX事例3選
医療のDX事例として、以下の3つを紹介します。
- 投薬AIシステム
- AIを活用した診断支援
- 放射線画像のAI診断
医療におけるDXの事例を知ることで、より具体的にDX導入のイメージが理解できます。
それぞれの事例をみていきましょう。
1.投薬AIシステム
投薬AIシステムとは、患者に最適な投薬をAI技術を活用して導き出すシステムです。
AIに専門医の思考を学習させることで、患者に最適な投薬を導き出すことができるため、医療スタッフの負担を減らせることから、注目を集めています。
投薬AIシステムの考え方は以前からありましたが、実臨床データのノイズが多いため、AIに学習させることが難しいと考えられていました。
しかし、専門医の思考を再現するシステムを開発したことで、投薬AIシステムが開発されています。
どの薬が患者に最適なのかを効率化できることで、患者への説明などに時間を使えるようになります。
2.AIを活用した診断支援
医療業界でのDX事例として、AIを活用した診断支援があります。
これまで、病気の診断は医師が考えておこなってきていましたが、専門外の分野や珍しい病気の場合、正確な診断ができないケースもありました。
しかし、AIを活用することで、診断に必要なデータがあれば、診断のサポートができるようになっています。
診断に必要なデータとしては、以下のようなデータです。
- 血液検査やレントゲンなどの各種検査結果
- 患者の現在の症状
- 過去の症例
医師による診断では、ヒューマンエラーをなくすことができません。
そのため、AIを活用した診断支援を合わせて利用することで、早期の病の発見や小さすぎて見落とされがちな病気の発見につながります。
3.放射線画像のAI診断
放射線画像のAI診断は、放射線科医がおこなう画像診断の業務を効率化できた事例です。
放射線科医は、CT画像の撮影をおこない、得られた画像から診断レポートを作成します。
ただ、放射線科医は人材不足が続いており、現場への業務過多が問題となっていました。
そこで、放射線画像のAI診断を導入することで、放射線科医の作業効率の改善につながります。
画像診断AIを活用することで、以下のようなメリットがあります。
- 病気の見落とし防止
- 投影制度の向上
- 投影時間の削減
画像診断の重要性は増加しており、医師のレベルアップだけでなく、DX導入による業務改善ももとめられます。
まとめ:医療現場でのDX導入は必須|医療従事者の人手不足解決の一手として期待
今回の記事では、医療におけるDXについて解説しました。
以下、今回の記事のまとめです。
- 医療にDXを導入することで効率的な医療提供が可能になる
- 医療がDXを導入するための課題は多い
- 医療がDXを導入することで、BCPの強化や予防医療にもつながる
医療におけるDXの導入は、高齢化社会や人口減少などの要因も大きく、進んでいないのが現状です。
ただ、今後も医療従事者の人材不足は続いていくため、業務効率改善のためにもDXの導入は必須となっています。