「SESを辞めたい」と思ったらやるべき4つのことを解説|おすすめ転職先5選も紹介
「SES(客先常駐)を辞めたい」
「SES辞めたいけど次はどこで働けばいいんだろう?」
と悩んだことはありませんか?
SESは、基本的に下請けとなる職種なので、日々の業務の中で大変なことも多い職種ですよね。
では、辞めたくなったときには一体どのようにしたいいのでしょうか?
そこで今回は、
- SESを辞めたいと思ったらやるべきこと
- SES経験者のおすすめ転職先
- SESから転職するメリット
について紹介していきます。
これを読めば、SESを辞めたいと思ったときに取るべき行動や今後の転職先について理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
SES(客先常駐)を辞めたいと思う理由6つ
ここでは、SESを辞めたいよくあるブラックな理由6つを紹介していきます。
- 年齢が不利になりやすい
- やりがいを感じづらい
- 給料が安い
- スキルが身につかない
- 常駐先のルールが厳しい
- 休みや有給が取りづらい
では、見ていきましょう。
1.年齢が不利になりやすい
SESを辞めたい理由のひとつは、年齢が高いと不利になりやすいことです。
なぜなら、SESには年齢制限が存在し、年齢が高くなると受け入れ先が減るからです。
年齢が高いと合わせて給料も高いことが多いため、同じ仕事内容なら比較的単価が安い若い人材を受け入れたい企業が多いのが事実。
なので、年齢が不利となり案件が入らなくなることは、SESを辞めたくなる原因のひとつです。
2.やりがいを感じづらい
SESはやりがいを感じづらい職種であるため、辞めたい原因のひとつになっています。
理由としては、SESは仕事の自由度が低いからです。
SESの仕事はクライアントからの直接の発注よりも、二次受け・三次受けの仕事や、企業内の定型業務が多いためです。
根幹となるノウハウの部分や、大きなプロセス改革の設計や提案などの部分には、上流ベンダーやコア人材が対応することが多いのが事実。
ですので、必然的に作業に近い業務が多く、やりがいが感じづらくなるため、辞めたい原因のひとつになっています。
3.給料が安い
SESを辞めたい理由のひとつは、給料が安いことです。
なぜかというと、SESは下請け企業が多く、クライアントからの報酬も構図に比例して安くなるからです。
SES事業を行う会社は、参入障壁が低く資本金等も少なくて起業できることから中小企業が多くあります。
そのため、実績や信頼面からユーザーからの発注の一次受けになることが少なく、結果として給与が安くなり辞めたい理由となっています。
4.スキルが身につかない
SESを辞めたいと思う理由のひとつは、スキルが身につかないことです。
SESがスキルが身につかないといわれるのは、基本的にSESは下請けになるので重要な仕事を任されることが少なくなるからです。
また、以下のようなこともスキルが身につかない理由になります。
- 常駐先の案件内容で必要なスキルがことなる
- テストや開発だけの単純作業ばかりさせられる場合もある
- 事務やコールセンターなど、スキルがつかない現場で働かされる
以上のことから、SESはスキルが身につかないため、辞めたい理由につながります。
5.常駐先のルールが厳しい
SESを辞めたい主な原因のひとつは、常駐先のルールが厳しいことです。
厳しい業務やルールに合わせていくことに精一杯になり、精神的に負荷がかかります。
具体的には、以下のような細かい規定があります。
- 勤務の時間がほかの業務と比べて長い・残業が多い
- 衣服や髪型などにも指定がある
本来の仕事以外にも規定が決まっていることに不満が募り、辞めたい理由となります。
6.休みや有給が取りづらい
SESを辞めたい理由として、休みや有休が取れないことです。
一番大きな理由は、クライアントと契約したら時間も決まってしまうので、その間は自由に休みをとることが難しくなるからです。
契約中は仕事が最優先になりため、急用や具合が悪くても業務をしなくてはいけません。
なので、休みが取れないストレスことは、SESを辞めたいと思う原因のひとつです。
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SES向いていない人の特徴3つ
SESを辞めたいと思うのは、もしかしたらSESに向いていない特徴をもっているからかもしれません。
SESを向いていない人の特徴を解説していきます。
- 新しい環境に適応できない人
- ストレス耐性に弱い人
- 人付き合いが苦手な人
向いていない特徴が自分に当てはまるか確認しながら、読み進めてください。
では、見ていきましょう。
1.新しい環境に適応できない人
SESに向いていない人の特徴は、新しい環境に適応できないことです。
理由としては、SESはクライアントとの契約によって毎回新たな職場で働くことになるからです。
SESは働く環境によって、仕事の仕方が大きくことなります。
- 使っている開発環境
- 開発環境のルール
なので、新しい環境に適応できない人は、SESに向いていないといえます。
2.ストレス耐性に弱い人
SESは、ストレス耐性に弱い人には、向いていません。
なぜかというとSESの職場には、人間関係や給料面のトラブルなど、さまざまなトラブルが存在しているからです。
具体的には、以下のようなトラブルが存在します。
- 職場の人間関係やパワハラに悩み、辞職した
- 聞いていた給料よりも、低い給料が支払われることに悩む
- 思っていた以上にスキルアップができず、挫折して辞職した
以上のことから、SESの職場は過酷なことも多く、ストレス耐性に弱い人には向いていないでしょう。
3.人付き合いが苦手な人
人付き合いが苦手なことは、SESに向いていない特徴のひとつです。
理由としては、常駐先には自分のことを知らないさまざまな人と多く関わらなければならないからです。
仕事に関連する人と、人付き合いがうまくできなければ、連携なども図れず仕事もうまくいきません。
期間の長い短いはあるものの、常駐先企業の知らない人とでもうまくやれることが大事になります。
なので、人付き合いが苦手な人は、SESに向いていないといわれています。
人と話さない仕事18選│高収入な職種や正社員、在宅ワークなども紹介!SESを辞めたいと思ったらやるべきこと4つ
SESを辞めたいと思ったらやるべきことを4つ紹介します。
- スキル・経験を見直す
- 転職のプロに相談する
- 退職の意向は早めに伝える
- 引き継ぎを実施してから入社する
辞める不安を抱えている人は、ぜひ参考にしてください。
ひとつずつ紹介していきます。
1.スキル・経験を見直す
SESの仕事を辞める前は、スキルや経験を見直すことが最も重要といえます。
なぜかというと、転職をするにもスキルやそれまでの実績は大事なので、ほかの会社で必要なスキルがないと良い転職先も見つからないからです。
たとえ見つかっても、スキルが足りないと思ったように仕事ができないといった状況にもなるでしょう。
SESから転職すると決めた場合、以下のような取り組みが重要になります。
- プログラミングスクールに通い新しいスキルを身につける
- 転職先に有利な資格を取得する
なので、辞める前には、自身のスキルや経験を見直すことが大切です。
2.転職のプロに相談する
SESを辞める前にやるべきこととしておすすめなのは、転職のプロに相談することです。
その理由は、転職のプロはこれからのキャリアプランを考えてくれるサポートをしてくれるからです。
たとえば、
- SESとしてのスキルを活用できる仕事
- 福利厚生が充実していてやりがいを感じられる仕事
など転職のプロに相談すれば、そういった転職先を探してくれるでしょう。
このようなことから、辞める前に一度転職のプロに相談するべきです。
3.退職の意向は早めに伝える
SESを辞めるときは、退職の意向は早めに伝えましょう。
理由としては、任されている案件を終わらせてから退職をする必要があるからです。
もしも途中で退職を伝えると、残りの案件が困ってしまいます。
その場合、スムーズに退職できなくなる可能性があるからです。
退職を伝える際は、以下のように伝えると円満に退職が可能です。
- 退職1ヶ月前に、任されている案件を終わらせてから退職したいことを話す
- 辞める理由を伝えるときは、ポジティブな理由をいう
- 不満やネガティブな理由をいうと、円満に退職できなくなる
- 辞めることが決まった後は、同僚やクライアントにあいさつを忘れずに
以上のことに注意しながら辞めることを伝えると、円満に退職ができます。
4.引き継ぎを実施してから入社する
SESをやめる前にやるべきことのひとつとして、引き継ぎを実施してから内定先に入社しなければなりません。
なぜなら、退職前の業務の引き継ぎは信義則上の義務だからです。
もし引き継ぎをしないで退職すると損害賠償を請求される可能性があります。
以下に、民法第1条第2項に、信義則上の義務について記載しています。
民法第1条第2項 「権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない」
つまり、信義とは「約束を守り、務めを果たす」ということなので、退職前の業務の引き継ぎは誠実におこなわなければ、こちらの不利になる場合があります。
しかし、「SESを辞めて転職先が見つかるのか」と不安に思う方も多いと思います。
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「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
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SES経験者のおすすめ転職先5選
SESから転職をするときは、どの職場がいいのか悩んでしまいます。
そこで、SESの経験やスキルを活かせるおすすめの転職先を5選紹介していきます。
- プリセールス(技術営業)
- ITコンサルタント
- 社内SE
- Webデザイナー
- 情報担当の公務員
転職を考えている人は、ぜひ活用してみてください。
では、順番に紹介していきます。
1.プリセールス(技術営業)
SESの転職先として、プリセールスがおすすめです。
なぜかというと、両者の仕事に求められる人材像は、クライアントの要望に応えるためのIT技術が求められるからです。
プリセールスの業務内容は、IT技術の知識を活用し、システム分野からクライアントをサポートする仕事です。
プリセールスであれば、前職であるSESのスキルが活かせる仕事となるでしょう。
なので、プリセールスはSESの転職先としておすすめです。
2.ITコンサルタント
ITコンサルタントはSESよりも年収が高くなる可能性があるため、おすすめです。
その理由として、個人の実力や努力次第で、昇進や昇給のスピードが早い実力主義の会社が多いからです。
また、ITコンサルタントの業務を拡大している大企業が増えています。
社内プロジェクトの効率化や、グローバル化に対応していくためには、ITコンサルタントの存在は必要不可欠で今後もその需要は高いでしょう。
ですので、SESの転職先として、ITコンサルタントがおすすめです。
3.社内SE
社内SEは、SESからの転職先としておすすめのひとつです。
おすすめする理由は、需要の高まりから社内SEを雇用する企業が増えているからです。
また、社内SEには、以下のようなメリットがあります。
- 福利厚生がしっかりしている
- 上流工程を経験できる
- 給料がSESよりも良い
- リモートワーク・環境整備がしっかりしている
以上のことから、SESの転職先として社内SEがおすすめです。
4.Webデザイナー
SESからの転職先のひとつとして、Webデザイナーをおすすめします。
なぜかというと、SESで培った様々な技術を、Webデザイナーの仕事に十分活かせるからです。
具体的には、以下のような技術が、Webデザイナーの仕事で活かせます。
- コーテイングの技術
- コンピューターシステムのテスト運用の技術
- プログラミングの技術
なので、デザインに興味があってSESの経験があるのであれば、Webデザイナーに転職するのがおすすめといえます。
5.情報担当の公務員
SESの転職先として、情報担当の公務員をおすすめします。
おすすめの理由として、情報担当の公務員の業務では、SES時代に培ってきたスキルを十分活かせつつ、一定の給料をもらうことができて安定するからです。
たとえば、SESはクライアントに派遣されて業務をおこない、複数のクライアントへの派遣をするため、給料と比較してハードでしょう。
ですが、情報担当の公務員には人事異動がありますが、基本的にひとつの部署で業務をおこなえるので、SESに比べて仕事がしやすいです。
情報担当の公務員を転職先にする場合は、公務員試験に合格する必要がありますが、SES時代と比べて労働環境は良くなるため、おすすめでしょう。
職種の選び方を徹底解説|5つの方法で自分に合う職種を見つけよう!SESから転職するメリット3つ
ここでは、SESから転職をするときのメリットを紹介していきます。
- 職種によっては収入が増えることがある
- 残業が少ない
- 経験できる幅が広がる
転職するメリットを把握した上で、転職するかを判断するのがおすすめです。
では、紹介していきます。
1.職種によっては収入が増えることがある
SESから転職すると、職種によって収入が増えることはメリットのひとつです。
なぜなら、エンジニアの収入はスキルよりも働く会社の環境によって変化するからです。
SESは下請け構造となっているので、どうしても従業員への給料は低く設定されています。
しかし、別のエンジニアとして転職した場合、上流工程の企業であればSESよりも給料が高く設定されています。
なので、SESから転職するメリットのひとつは、収入が増えることです。
2.残業が少ない
SESから転職するメリットは、残業が少なくなることです。
一番の大きな理由は、SESの評価ポイントは、仕事における成果ではなく、「どれだけの時間働いたか」という稼働時間をみられるからです。
そのため、SESは残業をして、少しでも稼働時間を増やそうとするでしょう。
残業を多く繰り返していると、睡眠時間が減り、疲れがとれず身体を壊し、自らのスキルアップに繋がりません。
以上のことから、SESから転職すると残業が少なくなることはメリットのひとつです。
3.経験できる幅が広がる
SESから転職するメリットのひとつは、経験できる職種の幅が広がることです。
なぜかというと、SESは、コンピューターシステムに関する仕事であり、多くの業種でIT関係に強い人材を求めているからです。
- 飲食業界では、売り上げを自動計算してくれるプログラムを作れる人材として重宝される
- 民間職では、作業効率化ツール開発部門の職員として就任できる
このように職種の幅は広がるでしょう。
なので、SESから転職すると、経験できる幅が広がることはメリットのひとつです。
「SESはやめとけ」と言われる9つの理由を解説!やめたい人が取るべき行動4選も紹介面接で聞かれるSESへのよくある質問
ここでは、SESへよく聞かれる2つの質問について解説していきます。
- SESとしてのスキルをどれだけもっているか
- なぜSESから転職したいと考えてたのか
SESから転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
では、順番に解説していきます。
1.SESとしてのスキルをどれだけもっているか
採用担当者は、これまでSEとして培った知識を自社でどう活かせるのかを知りたいので、スキルに関する質問をするケースが多いです。
そのため、今までの経験や知識を使って、その会社でどのような活躍ができるのかを伝えましょう。
具体的には、SESには以下のようなスキルがあります。
- 分析力
- 事務作業スキル
- コーテイング技術
- マネジメント
- 論理的な思考力
- スケジュール管理能力
- コミュニケーションスキル
- システム運用のテストを行う技術
SESで培った知識や経験、また特に努力したことをしっかり伝えることがアピールポイントとなります。
2.なぜSESから転職したいと考えてたのか
SESから転職をするときに、転職理由について聞かれるときは、必ずポジティブな内容にしましょう。
なぜなら、ネガティブな退職理由だと採用担当の印象が悪くなり、採用されない可能性があるからです。
たとえ、本当に辞めた理由がネガティブな理由でも、前向きに言い換えることが大切になります。
以下のように言い換えるといいでしょう。
- SESが合わなかった場合、「同じ会社の人たちと仕事がしたい」
- 評価や年収が不満だった場合、「実績が給料に反映する会社へ転職したい」
- 人間関係に疲れた場合、「よりレベルの高い人たちと仕事がしたい」
- SESの将来が不安だった場合、「仕事の幅を広げ、さまざまな経験がしたい」
転職先では退職理由は暗い内容は話さず、明るく前向きな話をしましょう。
IT業界に多い転職理由5選|転職前に考えるべきことと面接での回答例を紹介まとめ:SESから転職は収入アップの近道
本記事では、SESからのおすすめの転職先、また転職するメリットについて紹介しました。
- SESから転職すると拘束されるルールが少なくなる
- 辞めるときは、必ず1ヶ月前に退職相談と引き継ぎをしっかりおこなう
- SESのスキルはどの会社でも重宝され、求人先で採用されやすい
SESを引き継ぎをせずに突然辞めてしまうと、損害賠償を請求される可能性があります。
退職を考えている場合は、早めの退職プランを考え、任されている案件が終わるころに上司に相談するといいでしょう。