社労士事務所を辞めたい5つの理由を紹介|退職前の行動6選やおすすめ転職先4選も徹底解説
「社労士事務所を辞めたい」
「社労士事務所を辞めた後は一体どうすればいいのかな」
と思うことはありませんか?
社労士事務所を辞めたいと思っても、本当に辞めるべきかなのか迷ってしまいますよね。
では、実際に社労士事務所を辞める前には、どのようなことをすればいいのでしょうか?
そこで今回は、
- 社労士事務所を辞めたい理由
- 他業種でも活かせるスキル
- 社労士事務所を辞めたい人向けのおすすめ転職先やサービス
について詳しく解説します。
この記事を読めば、社労士事務所を辞めるべきなのか明確に判断できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
社労士事務所を辞めたい5つの理由
あなたはなぜ社労士事務所を辞めたいのでしょうか。
もし辞めたい理由が明確でないのなら、一度はっきりとさせるべきです。
ここでは社労士事務所を辞めたい、よくある理由についてご紹介します。
- 業務が細かく難しい
- 給与が安い
- 事務所のトップダウン体制が合わない
- 思っていた仕事と違った
- 人間関係が辛い
自分の辞めたい理由と当てはまるか、照らし合わせていきましょう。
ひとつずつ解説していきます。
1.業務が細かく難しい
社労士事務所の業務が細かくて難しいことが、よくある辞めたい理由に挙げられます。
仕事内容として、顧客企業の経営に大きく関係のある社会保険や労務の管理をしているからです。
主な業務は以下のようなものです。
- 給与の計算
- 帳簿書類の作成
- 労働・社会保険関連の手続き
もしこれらの業務でミスがあれば、損害賠償などに発展してしまうことも考えられます。
責任が重たい分、誰でも簡単にできる業務ではありません。
このような責任が重い業務が難しいだけでなく、作業量も多いことから社労士事務所を辞めたい理由に繋がります。
2.給与が安い
給与の安さも社労士事務所を辞めたいと思う原因です。
なぜかというと仕事の責任は重いにも関わらず、給与には反映されにくいことが不満になっているからです。
自身の収入が増えないことや、将来が不安定に感じることでモチベーションが保てないでしょう。
ですので社労士事務所で働く人たちは、給料が良い職種への転職を考えます。
3.事務所のトップダウン体制が合わない
事務所の所長や代表、または会社の体制が合わないことが理由で、社労士事務所を辞めてしまう方もいます。
社労士事務所においては、資格者であり代表者でもある所長が絶対的な権力を持っているからです。
所長が仮に間違えていたとしても、長くいる社員ほど指摘できない傾向にあります。
一度根付いた体制が覆るのは難しく、社労士事務所独特の雰囲気に馴染めないと見切りをつけて退職を決意する方も少なくありません。
4.思っていた仕事と違った
仕事の内容が思っていた内容と違うことで不満が募り、別の仕事で働きたいと考える方もいます。
社労士事務所は顧客の労働・社会保険に関わる仕事なので、スマートな印象を持っている方も多いでしょう。
ですが実際には、計算や打ち込み業務といった単純作業が主に求められることも多いです。
顧客企業の役に立ちたいと始めたのにも関わらず、決められたことを淡々とやるだけで一日が終わってしまうことも。
ルーティンワークばかりでやりがいや将来性を感じられず、社労士事務所を辞めたいと考える方は多いです。
5.人間関係が辛い
人間関係が理由で、社労士事務所の退職を決断される方もいます。
事務所にもよりますが、社労士事務所は小規模な個人経営が多いです。
そのため一度崩れてしまった人間関係の修復が難しく、ギクシャクした雰囲気になりやすいといえます。
雰囲気が悪くなれば、人によっては辞めざるを得ないと判断してしまうのも無理はありません。
【2022年最新版】独立しやすい資格28選!理想の働き方を叶えよう社労士事務所を辞める前にやるべき6つの行動
辞めたい気持ちを抱えながらも、本当に辞めるべきかがなかなか決められないという方も多いのではないでしょうか。
はっきりしない気持ちのまま働き続けるのは、あなたにとっても職場にとっても良いことではありません。
こちらでは実際に社労士事務所を辞めると決断する前に、やるべきことをまとめました。
- 退職に関する本を読んでみる
- 転職先を探してみる
- 今までの経験を整理する
- 辞めなくてもできることを試してみる
- 社労士でいるメリットを整理してみる
- 退職方法について調べる
このまま続けるにせよ、辞めるにせよ行動を整理しておくことで、キャリアを考えるうえで役に立つでしょう。
ひとつずつ解説していきます。
1.退職に関する本を読んでみる
社労士事務所の退職をする前に、転職関連の本を読んでみることがおすすめです。
客観的な視点で自分の状況を一度見つめてみることが大切だからです。
具体的には、以下の2冊がおすすめに挙げられます。
- 科学的に正しいキャリア選択を導き出す「科学的な適職」
- 転職する前に必ず読むべきと絶賛されている「転職の思考法」
本のタイトル | 記載されている内容 |
---|---|
科学的な適職 |
|
転職の思考法 |
|
合理的に職探しを考えたい方や転職の有無に関係なく、キャリアについて考えるべき内容が書かれています。
それぞれの本を通じて、客観的な視点から本当に辞めるべきかを一度考えてみましょう。
2.転職先を探してみる
社労士事務所を辞める前にやるべきこととして、実際に転職先を探してみましょう。
何をやりたいのかを明確にしつつ、どのような求人がある職種かを見てみることで視野を広げられます。
転職先の探し方は、以下を参考にしてください。
- 自己分析をおこなう
- 企業や業界を調べる
- 求人情報を集める
- 転職サイト・転職エージェントに登録する
またそれぞれの職種では、働き方や給与がどのくらいの水準なのか確認しておくと良いでしょう。
3.今までの経験を整理する
退職前の行動として、社労士事務所で働いた経験を整理することも重要です。
具体的に今までどのような業務をおこない、どうやって直面した改題を解決してきたのかをまとめることで、面接や転職のときに強みになります。
社労士事務所でおこなわれる業務では、
- 必要書類の提出
- 給与計算
- 労務相談
- 就業規則や社内規定の作成
- 労働保険や社会保険の手続き
といった仕事内容があるので、経験したことをまとめておけば、間違いなく長所や取り柄としてアピールできます。
社労士事務所での業務を内製化したいと考えている企業もあるので、今までの経験の振り返っていきましょう。
4.辞めなくてもできることを試してみる
あなたが辞めたいと思っている問題は、退職しないと解決しないものなのか深堀りすることが大切です。
もし仕事を辞めしまえば、同じ職場に復帰することは難しいでしょう。
そのため辞める前にできることをすべておこなってから、退職の判断をおすすめします。
具体的な解決策として、以下の内容が挙げられます。
- 長めの休みを取る
- 担当の業務を変えてもらう
- 資格のための勉強を始めてみる
自分の悩みと向き合って、あなたに合う対処法を退職前に実践していきましょう。
5.社労士でいるメリットを整理してみる
社労士事務所を辞める前には、仕事内容の利点を整理していきましょう。
社労士は、
- 独占業務を持っている
- 労務環境の改善に貢献できる
- 働きながら資格を取得できる
といったメリットが多く、退職することで失われてしまいます。
ですので、本当に辞めてもいいのか見極めが重要になるでしょう。
退職してしまうと、このような経験もできなくなってしまうので、しっかり考えなければいけません。
6.退職方法について調べる
退職の意思が決まったのであれば、辞めることを伝える前に退職の方法について調べましょう。
一時的な感情で急に出社しなくなると、最悪の場合、事務所から損害賠償を求められてしまいます。
そのため、以下のポイントをおさえたうえで、円満退職を心がけることが大切です。
- どのくらい前もって退職の意思を伝えなければならないのか
- 退職時に提出すべき書類などはあるか
- 退職日までに返却すべき備品や支給品がないか
トラブルなく辞めるために、事前に円満退職の方法について具体的にリサーチしておきましょう。
人間関係の退職理由はどう伝えるべき?面接・退職時に気をつけたい伝え方5つのポイント社労士事務所で身に付いた他業種でも活かせるスキル3選
社労士事務所で働いたことが、他業界でも活かせるのかと不安な方も多いでしょう。
ここでは社労士事務所で働いたことで、どのようなスキルや能力が身に付いたのかを整理していきます。
- コミュニケーション能力
- 労務人事の専門知識
- 事務処理能力
ひとつずつ見ていきながら業務を振り返り、どんな能力が身に付いているか整理していきましょう。
1.コミュニケーション能力
社労士事務所の仕事では、職員同士はもちろん、顧客との対話が重要とされています。
給与計算や就業規則の作成など、顧客の状況を聞かないと作れないものがほとんどです。
事務所内・外でコミュニケーションを心がけてきたのであれば、過去に直面した問題とその解決策などをまとめておきましょう。
社内外でのコミュニケーションの経験は、他業界でも必ず活かせます。
2.労務人事の専門知識
社労士事務所にいたことで、労務人事の専門知識は間違いなく身に付いています。
経理だけでなく人事にも関わる知識は、どの企業でも重要視されているので活かせられるでしょう。
多くの民間企業は、経理や人事業務を自社でおこなっているので重宝されます。
3.事務処理能力
社労士事務所では、事務処理能力もアピールできるスキルのひとつです。
顧客の給与や社会保険の手続きを代行することは、大きな責任が伴います。
そのため事務作業にもスピードはもちろん、正確性も求められるでしょう。
迅速な対応や適切な事務業務の対応は、他業種でも活用できるスキルです。
【IT業界の事務職を目指す人必見!】仕事内容や適性を解説社労士事務所からのおすすめ転職先4選
ここでは社労士事務所を辞めると決めた方におすすめの転職先をご紹介します。
- 事務職
- 産業カウンセラー
- 人事コンサルタント
- ITエンジニア職
主に今の経験を活かせる職種や、未経験の業界でも転職しやすい業種を詳しく解説していきます。
今すぐに転職をするわけでなくても、参考になることは間違いありません。
自分のやりたいことが見つかってないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.事務職
事務職は社労士事務所の経験も活かしつつ、新たな業界にチャレンジしやすい仕事です。
パソコンを使っての入力作業や書類作成などが主な仕事なので、仕事内容も少し似ている点もあるでしょう。
幅広い業界で必要とされている職種なので、興味のある業界の募集を探すことがポイントです。
また在宅ワークや急な休みにも対応しやすいので、労働環境が気になる方に向いています。
2.産業カウンセラー
社労士事務所を辞めた後の転職先として、産業カウンセラーが挙げられます。
仕事内容として従業員の悩みやストレスと向き合い、働く人たちをサポートするので大きなやりがいを得られるでしょう。
例えば職場によっては、心理学や医学的な知識も必要なこともありますが、社会保険や労務に関する知識も役立ちます。
社労士事務所で幅広い企業を見てきたことで、自身の経験を活かせます。
企業だけでなく、従業員の方々のためになりたいという方におすすめです。
3.人事コンサルタント
おすすめの転職先のひとつとして、人事コンサルタントがあります。
人事コンサルタントとは、企業の採用や人材の育成についてアドバイスをする職種。
就業規則や社内規程を作ってきた経験を活かしながら、より経営に深く入り込める点がメリットです。
ほかにも、
- 制作した制度に合わせて人材育成にも関われる
- 人事制度や組織の構造に課題を見つけて解決をしていく
といった特徴を持つので、経営に興味がある方に向いているでしょう。
4.ITエンジニア職
社労士事務所からITエンジニア職への転職もおすすめです。
IT業界は人材が不足しているだけでなく、教育環境が整っているため未経験者も働きやすいからです。
そのため自身が思っているほど、ハードルは高くないでしょう。
今やプログラミングは、さまざまな業界で活用されているので、スキルを身に付ける選択肢もあります。
新しい知識や技術を習得し、今の業界を別の角度から支えていきたいという方におすすめです。
未経験でIT業界に転職する4つの方法を解説!成功の秘訣やおすすめの職種も紹介社労士事務所を辞めたい方におすすめの転職エージェント4選
もし社労士事務所からの転職を検討しているのであれば、転職サービスの利用も検討すべきです。
こちらでは、特におすすめの4つをご紹介します。
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
- type転職エージェント
- MS Agent
転職先を一から探している時間がないという方は、ぜひ参考にしてください。
1.マイナビエージェント
社労士事務所から転職する際は、マイナビエージェントの登録がおすすめです。
なぜなら求人数よりも、あなた自身に合う企業を紹介するのを得意としているからです。
具体的にマイナビエージェントの特徴として、
- マッチング力が強い
- 業界ごとのキャリアアドバイザーがいる
- 面接対策や書類作成のサポートが充実している
といった、大きなメリットが存在しています。
特にITエンジニア職やメーカー、管理部門の仕事への転職を考えている方に向いている転職サービスです。
2.リクルートエージェント
多くの転職者が利用している転職サービスとして、リクルートエージェントが挙げられます。
求人数の豊富やブランド力があることから、年収の交渉や非公開案件の紹介が期待できます。
また成約実績も、ほかの転職サービスよりも圧倒的に高め。
転職サービスの登録に失敗したくない方や高収入を狙いたい方に、おすすめです。
3.type転職エージェント
社労士事務所で働いていた方に「type転職エージェント」の登録が評判です。
創業1993年に株式会社キャリアデザインセンターが運営しており、多くの転職支援実績を持っているからです。
公式サイトでは、転職者の71%が年収が上がっていることをアピールしています。
ですが、以下のエリアに特化された転職エージェントになるので、ほかの地域では求人の偏りもあります。
- 東京
- 神奈川
- 埼玉
- 千葉
あなたが住んでいる地域に特化されているか、確認した上で登録すると良いでしょう。
4.MS Agent
おすすめの転職エージェントとして、MS Agentが挙げられます。
管理部門や有資格者の高い利用実績と、非公開求人数が豊富だからです。
主に募集される求人では、
- 経理
- 財務
- 人事
- 法務
- 弁護士
- 税理士
など、幅広い業種とのマッチングが可能です。
そのため、管理部門や士業業界への転職を考えている方に向いているでしょう。
ベンチャー企業の給料が高い理由を3つに分けて解説!転職エージェントも紹介まとめ:社労士事務所を辞めたいときは冷静な判断で考える
本記事では社労士事務所を辞めたい理由や、退職前の行動について具体的にお伝えしてきました。
- 所長の権力や仕事内容の繰り返しが辞めたい理由に繋がる
- 社労士事務所で働いたことで他業界で役立つスキルが身に付いている
- 転職先や転職エージェントは多く存在しているので自分に合うものを選ぶ
社労士事務所の仕事は簡単に辞めるべき仕事ではないので、きちんと自分の考えを整理した上で行動していきましょう。
感情的に退職をすると後悔することもありますが、辞めることを決めたのであれば転職サービスの活用がおすすめです。