キャリアアドバイザーを辞めたい5つの理由とは?おすすめの転職先3選と取るべき3つの行動を紹介
「キャリアアドバイザーの仕事を辞めたい」
「自分に合う転職先はどこだろう」
と思うことはありませんか?
キャリアアドバイザーの仕事は、求職者に転職支援をおこないますが、労働環境が厳しいことから、きついと感じる方が多いです。
では、キャリアアドバイザーを辞めてこれから転職したい、という方は一体どうすればいいのでしょうか。
そこで今回は、
- キャリアアドバイザーを辞めたい理由
- キャリアアドバイザーを転職する前にやること
- キャリアアドバイザーにおすすめの転職先
について、解説していきます。
この記事を読めば、キャリアアドバイザーを辞めたい人の悩みを解決でき、転職までにやることがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
キャリアアドバイザーを辞めたい5つの理由
キャリアアドバイザーは、人材派遣会社や人材紹介会社などで、転職に向けた支援をおこないます。
保育や看護などの業界に特化した方や、未経験かつ資格なしで働く方もいますが、業務の幅が広いことから辞めたいと思う人は多いのです。
- 休日出勤、拘束時間が多く激務
- ノルマに押しつぶされてきつい
- BtoCの仕事に疲れる
- 給与に満足できない
- 仕事のやりがいを感じられなくなった
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.休日出勤、拘束時間が多く激務
転職エージェントで働くキャリアアドバイザーは、平日の夜や土日も働いている人が多くいます。
なぜなら、ほとんどのお客様が働きながら転職活動をしているからです。
具体的には、キャリアアドバイザーは求職者を入社までフォローします。
- 求職者との面談
- 案件の紹介
- 職務経歴書の書き方の指導
- 面接対策
- 企業との交渉代行
個人に合わせて段階的に介入していくので、相談時間が長引いたりお客様からクレームを言われたりすると、残業になってしまうためきついでしょう。
2.ノルマに押しつぶされてきつい
キャリアアドバイザーが働く会社は、インセンティブ制度を導入している所が多いです。
主に内定承諾数で評価されるため、利益のためにお客様に寄り添う提案ができないと辛く感じるでしょう。
また、面談などのカウンセリング業務の合間に、その他業務をしなければなりません。
- 1日に2〜3件の面談
- 月に40件程度の面談
ノルマについて上司からきつく言われることもあるので、業務量が膨大で辞めたいと感じる人は多いのです。
3.BtoCの仕事に疲れる
BtoCとは、Business(企業)とConsumer(消費者)を対象におこなう売上形態を指します。
キャリアアドバイザーは個人に対する営業となり、転職希望者の反応がダイレクトにわかるでしょう。
そのため、ネガティブな言葉やきついクレームがあると、気が滅入ってしまうこともあるのです。
ほかにも、求職者に紹介する会社がブラック企業だと知っていて、入社を勧めることも。
具体的には、
- 企業からお金を頂いている
- お客様のニーズより企業を優先してしまう
といった、事例もあるので、求職者のために働きたいキャリアアドバイザーには精神的にきついと感じます。
4.給与に満足できない
キャリアアドバイザーの給与は、残業や休日出勤があるにしては、低いと感じる人もいます。
キャリアアドバイザーと全産業の平均給与は、ほぼ等しいからです。
- キャリアアドバイザーの平均給与:月37万円
- 全産業の平均給与:月36万円
(参考:日本でのキャリアアドバイザーの平均年収・給与(令和5年3月現在)|民間給与実態統計調査)
一方で、働く会社によっては、残業が少なめで評価と給与が見合って、大きく稼げるところもあります。
とはいえ、時間外労働もあり激務な仕事なので、給与に満足できない人は多いでしょう。
5.仕事のやりがいを感じられなくなった
キャリアアドバイザーの特徴として、会社と個人の利益を考える必要があります。
一般的に働く人が仕事に不満を持ち、やる気を失うことは下記の状況があります。
- 作業環境が劣悪
- 低い給料で満足できない
- 会社の方針についていけない
- 不十分な休暇や福利厚生が充実していない
このような場面は、キャリアアドバイザーにも当てはまりやすく、不満解消とやる気アップの動機がないと、すぐに辞めたくなるでしょう。
つまり、会社都合になるほどやりがいを感じられなくなるので、辞めたくなってしまいます。
「仕事ができないから辞めたい…」仕事ができないと思う理由と対処法5選を解説!キャリアアドバイザーに向いている人の特徴3選
実際にどのような方が、キャリアアドバイザーに向いているでしょうか。
ここでは、キャリアアドバイザーに向いている人の特徴について、具体的に解説していきます。
- 誰かの役に立つことが好き
- マルチタスク能力に優れている
- 細かいことに配慮ができる人
辞めたいときに、キャリアアドバイザーに適性はあるのか、もう一度振り返って参考にしてください。
以降で、それぞれ解説していきます。
1.誰かの役に立つことが好き
キャリアアドバイザーの仕事は転職の悩みを解決することで、求職者に感謝される仕事です。
なので、相談者の成長を「仕事の原動力」だと思える人は、キャリアアドバイザーに向いているでしょう。
また、キャリアアドバイザーとの出会いをきっかけに、現状を変える人は多いのです。
- スムーズに仕事復帰できた
- 自分の強みに気付けた
- 1人じゃないことに勇気づけられた
- 面接対策をしっかり練れて助かった
このように、転職サポートのお手伝いを通して達成感を得られる人は適職でしょう。
2.マルチタスク能力に優れている
キャリアアドバイザーは、複数の案件を抱えているため、マルチタスク能力がある人に向いています。
キャリアアドバイザーの主なスキルは、下記のとおりです。
- 事務処理能力
- 求職者に合わせて進めていく適応力
- 相手を理解するための学ぶ姿勢
- お仕事を説明できる言語化力
- 1人で行動に移せる力
このようなスキルを使って、複数人の案件を進めていくので、マルチタスク能力は求められるでしょう。
3.細かいことに配慮ができる人
キャリアアドバイザーは、相談者の細かいことに気付けて内面にも配慮ができる方が向いています。
なぜなら、転職希望者の多くは不安を抱えているからです。
具体的には、求職者の状況を正しくヒアリングし、その人のエピソードから強みを整理する必要があります。
細かいことに配慮ができると、求職者は安心して心を開いてくれるので、頼れる存在になれるでしょう。
仕事の自信がない人に伝えたい「前向きになれる考え方」とやる気がでる10個の方法キャリアアドバイザーに向いていない人の特徴3選
一方で、キャリアアドバイザーに向かない方もいらっしゃいます。
- プライベートの時間を作りたい人
- 逆算できない人
- 人付き合いが苦手な人
仕事のきつい原因に当てはまるか、ぜひ参考にしてください。
以降でそれぞれ見ていきましょう。
1.プライベートの時間を作りたい人
キャリアアドバイザーは企業と個人がマッチングするように間に入ってサポートするため、自分の予定は二の次になりやすいです。
なぜなら面接の予定が、土日や平日の夜などお客様の都合に合わせて入っていくからです。
例えば、企業と個人の働き方がさまざまあるように、問い合わせの時間帯も決まっていないことが多いでしょう。
なので、仕事のため時間を自由に使えない点は、プライベートを重視したい人にとっては、難点といえます。
2.逆算できない人
キャリアアドバイザーは、キャリアの過程を支援するため、逆算思考が必要です。
転職する際は、内定までにやることが決まっているため、お客様が見通しを持って決断できるように情報を提供する必要があるからです。
また、円満退職をおこなう手続きやアドバイスなども、順を追って説明します。
なので、目標達成するために逆算できない人には向かないでしょう。
3.人付き合いが苦手な人
キャリアアドバイザーは求職者や企業を相手に対等な関係を築いていきます。
そのため、人と話すのが好きでないと務まらないでしょう。
ほかにも、初対面の方とマンツーマンで面談をおこない、さらに求職者が自分の強みに気付けるようアドバイスします。
このような仕事柄、人付き合いが好きでそもそも人に興味がないと、仕事を楽しめなくなるのです。
キャリアアドバイザーを辞めるか迷っている人が取るべき3つの行動
キャリアアドバイザーを辞めるか迷っている人は、下記の行動を試してみてください。
- 自分のスキルと強みの棚卸しをおこなう
- 仕事を続けるメリットとデメリットを考える
- 信頼できる人に相談する
本当に辞めてもいいのか迷うと、なかなか行動に移せなくなる人もいます。
ですが、ストレスを抱えては自分が苦しくなるので、体調を崩す前にまずは行動してみましょう。
1.自分のスキルと強みの棚卸しをおこなう
求職者におこなう支援のように、自分自身の内面も整理しましょう。
キャリアの棚卸しをおこなうと、辞めたいと思っていたけれど「今の職場でもやりたいことはできる」と気づけることもあるからです。
- 行動特性や強み
- 自分が持っているスキル
- 価値基準や譲れないこと
このように内面を整理すると、自分自身がわかるので、悩みも解決できます。
2.仕事を続けるメリットとデメリットを考える
あなたが仕事を続ける、具体的なメリットとデメリットを考えてみることもおすすめです。
自分でしっかり認識することで、本当にやりたいことを選択できるからです。
- 実績は評価として昇給、昇格しやすい
- 利用者の声から達成感ややりがいを感じる
- キャリアアドバイザーを続けても不安の方が大きい
- 今の職場では人間関係のストレスを避けられない
デメリットの方が多く感じるなら転職がおすすめになり、デメリットを補う原動力がほかにあるのであれば、続けることもできるでしょう。
3.信頼できる人に相談する
信頼できる人に相談することで、客観的に自己分析できます。
仕事を辞めるか考えているときは、過度なストレスにさらされているので、体調の変化にも気付けないこともあるからです。
自分でどうにかしようと思わず、
- 上司
- 家族
- 専門家
- 友人や恋人
など、第三者に相談することで、心身に問題なく解決できるでしょう。
誰かに相談するときは、つらい気持ちを十分に理解してくれる人に話すのがポイントです。
自分のできることがわからない原因と見つける方法13選キャリアアドバイザーから転職する前にやること3選
転職する前には、どのようなことに目を向けておけばよいでしょうか。
ここでは、転職する前にやることについて解説します。
- やりたいことを明確にする
- 転職先に必要な条件を具体的に分析する
- 求人情報を集める
今の状況に自信のない方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.やりたいことを明確にする
やりたいことを明確にすると、転職後にどんな仕事をしたいのかイメージできます。
明確にする理由は、やりたいことを整理せずに給与や知名度だけで転職しても上手くいかないからです。
- 自分のセールスポイントがわかる
- 退職理由がわかる
- 職務経歴書に活かせる
上記のように、やりたいことを明確にすると次に繋げられるメリットがあります。
2.転職先に必要な条件を具体的に分析する
分析方法として、転職先に必要な情報を紙に書いてみるのをおすすめします。
あらかじめ条件を決めておくと、自分に合う情報を集めやすく、転職活動も進めやすくなるからです。
具体的には、
- 物理的な距離や給与
- 自分に合う雇用形態
- 働く職場の年齢層
など、ほかにも求人情報に書いてないことも挙げておくと良いでしょう。
1人でおこなうことが難しいと感じる場合、誰かと会話しながらおこなうと複数の案を出しやすくなります。
3.求人情報を集める
求人情報を集めるには、民間会社や公的機関の窓口を積極的に利用しましょう。
なぜなら、自分の努力だけでは効率的でないからです。
以下のような、さまざまなサイトや本から情報を絞り込みがおすすめです。
- 求人誌
- 求人情報サイト
- 企業のホームページ
- 人材紹介会社や転職エージェント
- 新聞の求人欄
- ハローワーク
具体的な求人情報を幅広いサイトや本、窓口から確認することによって、退職後にすぐに円滑に働けるでしょう。
仕事にやりがいを見出す5つの方法と自己分析のやり方を徹底紹介!キャリアアドバイザーの経験を活かせる転職先3選
ここからは、具体的にキャリアアドバイザーの経験が活かせる転職先を解説していきます。
- 産業カウンセラー
- 人事職
- 営業職
キャリアアドバイザーは必要な資格はなくてもなれますが、人生経験が豊富な方が活躍されています。
その経験を存分に活かして、自分に合った転職先を見つけましょう。
1.産業カウンセラー
産業カウンセラーは、社員がいきいきと働けるよう心の援助をするカウンセラーです。
産業カウンセラーの試験に合格する必要がありますが、管理職や技術職、看護師などあらゆる職種に介入するので、幅広い活躍の場があります。
- メンタルヘルスの援助
- キャリアへの支援
- 人間関係のサポート
業務では個別に面談をおこなうので、キャリアアドバイザーの人が好きな所やコミュニケーション能力を活かせるでしょう。
2.人事職
人事職は人材に携わる業務をするので、キャリアアドバイザーの経験を活かせる職業です。
キャリアアドバイザーは、さまざまな人を見てきているため、人を見る目があり、適材適所に人員の配置ができるからです。
また、人事職は事務的な定型業務もあるので、ストレスが低くなるメリットがあります。
キャリアアドバイザーとは異なる場所から、キャリア支援ができるのでおすすめです。
3.営業職
営業職は、サービスや商品の魅力を伝えて購入に結びつける仕事です。
経験があれば無資格でも採用条件が成立しやすいため、キャリアアドバイザーから転職する選択肢としておすすめです。
会社によっては、自分のやりたいことができ、給与もアップしやすいので、さらに活躍できるでしょう。
キャリアアドバイザーも営業職に入るので、転職も進めやすいメリットがあります。
キャリアアドバイザーとは違う仕事がしたい人に、おすすめな転職先3選
下記3つは、キャリアアドバイザーとは異なる転職先です。
- インストラクター
- Webライター
- プログラマー
自分に合った転職先はキャリアアドバイザーのほかにもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.インストラクター
インストラクターは、スポーツ施設やフィットネスクラブなどでスポーツに関わる指導をおこないます。
体を動かす仕事なので、頭を使うキャリアアドバイザーから、いちどリセットできる職種といえます。
- フィットネスインストラクター
- スイミングスクールのインストラクター
- ゴルフインストラクター
未経験OKや、入社後に学べる会社もあり、さらにインセンティブ制度から給与アップも期待できます。
趣味を仕事にできるメリットがあるので、楽しく始めやすいでしょう。
2.Webライター
Webライターは、ネット上の文章を書くお仕事です。
未経験からでも、どの年齢でも挑戦できるので、副業から徐々に始めてフリーランスライターとして活躍できます。
Webライターはインターネットが繋がる環境とPCがあればできるので、作業場所は自宅メインとなるでしょう。
そのため、在宅ワークがしたい方やメンタル疾患などで出社できない人にも向いています。
3.プログラマー
プログラマーをおすすめする理由は、未経験からでも挑戦でき、就職口が広い所です。
技術があれば、しっかり稼ぐこともでき、働く場所も会社や自宅など選べるので、自由度の高い働き方ができます。
プログラマーといっても、扱う言語から業務内容は多岐にわたるので、学ぶことが好きな方や探求心がある人に向いています。
ITの専門的な知識は他に転用できることから、違うジャンルの職種でも長く使えるスキルになるでしょう。
プログラミングで働けるまでにかかる時間はどれぐらい?活躍できる人材になるためにやるべきことを解説キャリアアドバイザーを辞めるか悩みを抱える人に、おすすめな転職サービス3選
ここでは、キャリアアドバイザーを辞めるか悩んでいる人への転職サービスを解説していきます。
- doda
- リクルートエージェント
- JACリクルートメント
転職のプロとして活動していたキャリアアドバイザーも、誰かに話すことで悩みが晴れることもあります。
ですので、いちど求職者の立場から利用を検討してみてください。
1.doda
doda(デューダ)は、求人情報を扱う転職サイトです。
オンラインのイベントやセミナーも充実しているので、転職活動に意欲のある方がしっかり情報をキャッチできます。
- さまざまな職種から探せる
- 転職のプロが応募や企業とのやり取りを代行してくれる
- 履歴書の添削が受けられる
転職が決まるまでのサービスが全て無料で利用できるので、おすすめです。
2.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1の転職支援サービスです。
非公開求人を多く保有しているため、一般求人にはない情報から探せます。
- 面接対策が充実している
- 転職のプロがキャリアプランを提示してくれる
- 自己PRの書き方やこたえ方がわかる
自分ではたいしたことはないと思っている経験や資格でも、転職先では使える場合もあるため、強みを聞けるのはメリットです。
3.JACリクルートメント
JACリクルートメントは、管理職・技術専門職向けの転職支援サービスです。
登録すると5年先、10年先の視点でキャリアコンサルティングを受けられるので、今後のプランを具体的にしたい方におすすめ。
- ハイクラス・ミドルクラスの転職向けである
- 面接の質問対策がわかる
- 円満退職の進め方がわかる
キャリアのある方が適しており、管理職や技術系のスキルを身に付けたい方におすすめのサイトです。
まとめ:キャリアアドバイザーを辞めたい方は、転職後のプランを明確にしよう
本記事では、キャリアアドバイザーを辞めたいと思った方に向けて、辞めたい理由やおすすめの転職先を紹介しました。
- キャリアアドバイザーは、残業やノルマがあるので毎日仕事に追われてきつい
- キャリアアドバイザーを辞めても経験を活かせるので、活躍の場は豊富にある
- キャリアアドバイザーでも転職サービスを活用できる
キャリアアドバイザーは、求職者を入社までフォローするため、段階的に支援するスキルが必要です。
個人の強みを見出すスキルやコミュニケーション能力は、転職先でも高く評価されやすいので、この機会に自分に合った職場を探していきましょう。
キャリアアドバイザーでも自分の転職先は、わからない場合がもちろんあります。
その場合は、転職サービスを利用してご自身の活躍できる場所を探してみてください。