エンジニア志望動機の例文紹介5選|未経験からエンジニア転職を成功させるコツも解説
「未経験からエンジニアへの転職を成功させたい」
「未経験でエンジニアの志望動機ってどうやって書けば良いんだろう」
と思うことはありませんか?
未経験からエンジニアの転職に挑戦しようとしても、志望動機の書き方で迷ってしまいますよね。
では、志望動機の書き方はどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアの仕事内容を職種別に紹介
- エンジニア未経験での志望動機の書き方
- 事例とともにわかる志望動機の例文
について詳しく解説します。
この記事を読めば、未経験でもエンジニアへの転職がスムーズに進められます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアの仕事内容7種類をすべて解説
こちらではエンジニアの職種と、その仕事内容について解説します。
なぜならエンジニアと一言でいっても、複数の職種があり、仕事に応募する際にはその違いを理解しておく必要があるからです。
- システムエンジニア
- Webエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- ネットワークエンジニア
- フロントエンジニア
- サーバーエンジニア
- セキュリティエンジニア
それぞれ解説していきます。
1.システムエンジニア
システムエンジニアは、主にシステム開発の設計を担当するエンジニアのこと。
クライアントのニーズを洗い出し、システムの方向性を決める役割があるのです。
具体的には、システム開発の中でも以下のような段階に関わります。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
- 保守・運用
プログラミングやIT業界のスキルはもちろん、クライアントの業界知識など、幅広い経験が必要といえます。
2.Webエンジニア
Webエンジニアは、ホームページやWebアプリケーションなど、Web上で公開されているシステムの開発に特化したエンジニアです。
インターネットを使っているユーザー向けに、Web上でサービスを展開したい企業などで活躍します。
Webエンジニアには、Webサービスを作るためのプログラミング知識が必要。
- HTML/CSS
- JavaScript
- Java
つまり、Web上でユーザーに役立つものを作るのがWebエンジニアなのです。
3.アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、大規模なシステムなどに組み込まれるアプリケーションの開発に特化したエンジニア。
一企業の業務システムはもちろん、鉄道会社の自動改札機や銀行のATMなど公共性が高いものなど、幅広いアプリケーションの開発に携わるのです。
大きく分けると、3種類のアプリケーション開発に関わります。
- 業務系アプリケーション
- Webアプリケーション
- スマホ向けアプリケーション
プログラミングの知識だけでなく、ネットワークに関する知識も必要です。
4.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、企業内コンピューターネットワークの設計や構築、保守、管理を担当する技術者のことを言います。
Webエンジニアやアプリケーションエンジニアがソフトウェア開発に携わるのに対して、インフラを担当するのがネットワークエンジニアの役割。
具体的な仕事は以下のとおりです。
- ネットワーク設計
- ネットワーク構築
- ネットワーク運用
- ネットワーク保守
ネットワーク全体をひとりで担当することもあり得る職種です。
5.フロントエンジニア
フロントエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションなどにおいて、ユーザーの目に触れる部分(フロント)を担当するエンジニアです。
ユーザーにとって、見やすく、使いやすいWebサイトを構築するのが仕事になります。
そのため、ブラウザ上に表示されるボタンやテキストに処理をおこなう知識が必要。
- プログラミング(HTML/CSS、JavaScript、PHPなど)
- CMS構築
- UIやUX
- SEO
フロントエンジニアの役割は、ユーザー視点で、アプリケーションをより良いものにしていくことです。
6.サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、サーバーの設計や構築、運用、保守を仕事とするエンジニアです。
ネットワークエンジニアとの違いとして、ネットワークそのものを担当するのではなく、ネットワーク内のサーバーアプリケーションを担当することが挙げられます。
サーバーエンジニアには、各企業で利用されるサーバーの知識が必須。
- Webサーバー
- ファイルサーバー
- メールサーバー
ネットワークやサーバーそのものの知識だけでなく、OSの知識も求められる仕事です。
7.セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、クライアント企業のシステムやネットワークで、セキュリティの確保に特化したエンジニアのことを言います。
企業のセキュリティリスクを未然に防ぐことが主なミッションです。
具体的には、以下のようなリスクを予防します。
- 情報漏洩
- サイバー攻撃
- マルウェア
- 不正アクセス
設計や対策構築だけでなく、クライアントからのヒアリングで、潜在的なリスクを探し出すのもセキュリティエンジニアの役割といえます。
アプリケーションエンジニアの年収を詳しく解説!年収を高める方法やおすすめの3つの資格も紹介未経験者でもアピールできるポイント6選
こちらでは未経験者でも転職のときにアピールできるポイントを解説していきます。
エンジニアで必要なスキルは、プログラミング技術だけではありません。
- コミュニケーション能力
- 学習意欲
- 自己管理能力
- ロジカルシンキング
- 忍耐力
- 人に伝える文章力
あなたに当てはまるものがあるかを、ひとつずつ確認していきましょう。
1.コミュニケーション能力
エンジニアになるためには、コミュニケーション能力が必要になります。
なぜならエンジニアは、クライアントとのやり取りや、チームで作業することが多いからです。
もしコミュニケーション能力が高いなら、説明しやすい事例をまとめておきましょう。
2.学習意欲
学習意欲が高いことは、エンジニアへの転職で必ずアピールしましょう。
その理由として、IT業界では常に新しい情報を取り入れる必要があるため、学習意欲はひとつのスキルになるからです。
最近では一般の企業でも、ITについて詳しくなってきています。
顧客の信頼を得るためにも、常に学び続ける必要があるのです。
3.自己管理能力
エンジニアへの転職でアピールできるポイントとして、自己管理能力が高いことも挙げられます。
エンジニアの仕事では、納期に向けての進捗管理がとても重要。
あなたの自己管理能力を示す具体的な事例などを用意しておくと、アピールできるポイントとなるでしょう。
4.ロジカルシンキング
ロジカルシンキングも、エンジニアへの転職でアピールできます。
なぜなら、以下のような場面でロジカルシンキングが活かせるからです。
- システムの要件定義
- 納期に向けたスケジュール策定
- 不測事態への対応や、再発防止
ロジカルシンキングはさまざまな事象に疑問を抱き、その対策を練っていくことで鍛えられます。
なので、論理的思考が備わっていると示せるエピソードを用意しておきましょう。
5.忍耐力
忍耐力もエンジニアへの転職時に、アピールできるポイントと言えます。
エンジニアの仕事では、地道にPDCAを回していく過程が大切だからです。
自身の経験の中で、忍耐力をアピールできる場面があるなら、どのように取り組んだのか具体例も含めて説明できるようにしておきましょう。
6.人に伝える文章力
人に伝える文章力も、アピールポイントとなるでしょう。
言語化能力が高いことで、スムーズに業務をおこなうことが可能でからです。
エンジニアには、専門外の人に伝える場面が多いので、口頭だけでなく書面やテキストでの取引も多くなっています。
文章を書くのが好きで、実際の文章で示せるものがあるのなら、必ず用意しておくと良いでしょう。
データベースエンジニアが難しいと言われる4つの理由!未経験からなるための方法を解説未経験からエンジニアになるための志望動機の書き方
ここでは、未経験からエンジニアになるための志望動機の書き方を説明します。
なんとなく動機を書いても、伝わりにくい文章になってしまうと不採用になることも。
- 企業の求める人物像を理解する
- 今までの経験や実績をアピールする
- エンジニアになる理由を明確にする
- なぜその企業を選んだのかを説明する
- あなたが企業に貢献できることを書く
志望動機の記載内容をひとつずつ、確認しながら進めていきましょう。
1.企業の求める人物像を理解する
志望動機を書くためには、提出先の企業でどのような人物が必要とされているかを理解しましょう。
企業の求める人物像によって、あなたの考えのどこにスポットを当てるかが明確になるからです。
考えれば考えるほど、あなたにもたくさんの動機があるはず。
すべて書いても逆に伝わりにくくなってしまうので、まずは相手が何を求めているのかを理解すべきです。
2.今までの経験や実績をアピールする
相手先の求めている人物像を理解したら、求められている経験や実績を中心にまとめていきます。
なぜなら、志望動機にはあなたの書きたいことではなく、相手の知りたいことを書く必要があるからです。
応募先企業の求めている人物像になりうる経験や実績を、実例とともにまとめてアピールしましょう。
3.エンジニアになる理由を明確にする
エンジニアになる理由を明確にする必要があります。
企業側も未経験でチャレンジする理由を具体的に知りたいからです。
志望動機を書くときは、今まで培った知識や経験をすべて活かすのではなく、考えがあってエンジニアを目指していると伝える方が印象良く見えます。
なので、自分の考えをしっかりと明確にしておきましょう。
4.なぜその企業を選んだのかを説明する
なぜエンジニアになりたいかを明確にしたら、どうしてその企業に入りたいのかも言葉でまとめておきましょう。
企業側は、自社で働きたいという明確な理由がある方を採用する傾向にあります。
そのため、以下のような視点で書くことがおすすめです。
- あなたの長所で応募先企業に貢献できる
- あなたのなりたい姿は、その企業で働くことにより実現できる
- あなたの考えと企業のビジョンが一致している
どうしても御社でなくては駄目な理由を説明できるようにしておくと良いでしょう。
5.あなたが企業に貢献できることを書く
自分がどのようなところで企業に貢献できるか、具体的にまとめておきましょう。
企業も利益を追求しているので、受け身の人材は必要とされません。
あなたの長所や経験をまとめて、どのようなことで貢献できるのかを明確にしてください。
クラウドエンジニアになるには?必要な知識6つと学習方法3つを解説未経験からエンジニアになる人の志望動機|例文集5選
こちらでは、具体的な志望動機の例文を紹介します。
あなたの状況に応じた例文を参考に、志望動機を書きましょう。
- プログラミングを学習している方の例文
- インターンシップなどの経験がある方の例文
- コミュニケーション力をアピールしたい方の例文
- IT業界への熱意をアピールしたい方の例文
- 新卒で未経験者の例文
それぞれご説明します。
1.プログラミングを学習している方の例文
プログラミングを学習している方は、その実績とそれまでの過程をわかりやすくアピールすると良いでしょう。
プログラミングを学習している方の例文はこちら。
私は学生生活で、プログラミングを2年ほど学んだ経験から、IT業界に興味が湧き、エンジニアとして社会に貢献したいと感じました。
その中でも貴社の「ITで社会・ビジネス・生活を変える」という理念に共感し、貴社の一員として社会の発展を支えたいと思っています。
独学で学んだプログラミングでは、ITパスポート試験に合格することができ、目標達成のために継続することや計画性を持つことの大切さを学びました。
貴社に勤めた後も、さらに高い技術を身に付け、貢献することを約束します。
2.インターンシップなどの経験がある方の例文
インターンシップの経験がある方は、肌で感じた体験から得たものを志望動機に落とし込むのがおすすめ。
インターンシップ先の企業に応募する場合の例文は、以下のとおりです。
貴社のインターンシップに参加させていただいたことで、IT業界を目指す決意が固まりました。
貴社を志望する理由は、プログラミングが楽しいと感じられただけでなく、社員の皆様の活気や情熱に魅力を感じたからです。
貴社のような環境で知識やスキルを吸収し、将来はチームリーダーとしてプロジェクトを成功させるエンジニアになりたいと思っています。
3.コミュニケーション力をアピールしたい方の例文
コミュニケーション力をアピールしたい方は、実際の具体例を盛り込むと良いでしょう。
一緒に働くイメージが相手に伝わると、好印象になります。
私が貴社を志望する理由は、経営理念にある、顧客ファーストで問題解決を図る姿勢とその技術力に魅力を感じたからです。
私は独学でプログラミングを勉強しながら、飲食店でアルバイトを2年間続けました。
接客の経験から学んだことは、丁寧なコミュニケーションと気持ちの良い接客でお客様の不満を防ぎ、またお店に来たいと思ってもらうことです。
飲食店とITでは業界は異なりますが、接客から学んだコミュニケーションで顧客との信頼関係を築き、貴社の事業に貢献したいと考えています。
4.IT業界への熱意をアピールしたい方の例文
IT業界への熱意をアピールしたいなら、自身がITに感銘を受けた経験をそのまま伝えましょう。
貴社のサービスが多くの暮らしを支えていることに感銘を受け、貴社の一員として利便性の高い社会作りに貢献したいと考えています。
私は、実家の岩手県で高校まで過ごした後、大学で東京へ出てきました。
東京でインターネットを始めとしたITの普及がどれだけ世の中を便利にしているのかを痛感したのです。
貴社がITの普及を通じて、人々の生活を便利にしているのを拝見し、私も社会に貢献できるエンジニアになりたいと思っています。
5.新卒で未経験者の例文
新卒でエンジニア未経験の方が志望動機を書くなら、大学での経験を書きましょう。
例文は、以下のとおりです。
貴社を志望した理由は、海外ビジネス展開を考えている所に感銘を受けたからです。
貴社の事業のうち、東南アジアで普及しているサービスもあり、海外へ関心のある私としてはぜひ一員として貢献したいと感じています。
私は、学生時代にプログラミングを独学で学び、現在ではHTML/CSS、JavaScriptでサイト制作ができるほどになりました。
また、海外ワークショップの経験も私の強みのひとつです。
今後も経験を積み上げて、貴社のサービスを広げる一端を担いたいと思っています。
未経験からエンジニアを目指す人によくある悩み3選
こちらでは、未経験からエンジニアを目指す方の悩みを紹介します。
疑問点を解決することで、迷いや不安を解消していきましょう。
- 転職回数が多いときの志望動機の書き方を知りたい
- 文系学生がエンジニア就職で有利になることはあるか
- 面接の際に気を付けることはあるか
ひとつずつ見ていきましょう。
1.転職回数が多いときの志望動機の書き方を知りたい
転職回数が多いときには、希望する会社の特徴と自分の経歴を一致させることが重要です。
いろいろな企業での経験に一貫性がないと、次の職場でもすぐに辞めてしまうのではと、不安にさせてしまうからです。
応募先企業の特徴を軸として、関係のある経験を書き出してみましょう。
2.文系学生がエンジニア就職で有利になることはあるか
文系の学生でも、エンジニアとして働くことは可能です。
一般的には理系の方が有利といえますが、以下のような経験があれば文系でも採用されやすいでしょう。
- インターンの経験
- ポートフォリオの有無
もし文系の学部に所属しているけど、エンジニアを目指したいなら、転職に有利になる経験を積むことをおすすめします。
3.面接の際に気を付けることはあるか
面接の際に一番気を付けることは、一緒に働きたいと思ってもらうことです。
どれだけスキルや知識があったとしても、企業の雰囲気や、やり方に馴染めない人は採用されないでしょう。
スキルや知識を正しくアピールすることは大切ですが、素直さや謙虚さなど人に共感してもらえるよう心掛けるべきです。
まとめ:エンジニア転職の志望動機は、事前の情報収集が大切
当記事では、エンジニア未経験の方に向けて志望動機の書き方を解説してきました。
- 希望する職種の仕事内容をしっかりと理解しよう
- 志望動機を書くときは、相手の知りたいことを中心に組み立てよう
- 自分のアピールしたいポイントに合わせて、例文を活用しよう
未経験からエンジニアに転職するには、むやみやたらにチャレンジしても成功は難しいでしょう。
とはいえ、企業の求める人物になる経験があると熱意が伝わりやすいです。
採用される志望動機を書くためには、応募先の企業はもちろん、自己分析もしっかりとおこなった上で取り組むことが大切。
もし不安や迷いがあるなら、プロに相談することをおすすめします。