エンジニアの業種とは。エンジニアの種類別に年収や仕事内容を紹介
「エンジニアとは、どんな仕事なんだろう」
「IT業界において、エンジニアの種類を知りたい」
と思うことはありませんか?
これからエンジニアに就職・転職をしたい方にとって、エンジニアの中でもどの業種がいいのか迷ってしまいますよね。
では、ITエンジニアの種類にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアの業種について
- エンジニアの種類と仕事内容
- エンジニアにおすすめ転職エージェント
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアの種類がわかり、IT業界の全体像がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアの業種とは
エンジニアの業種とは、エンジニアの種類と言い換えて捉えられます。
そのため、IT業界の全体像を把握することで、エンジニアの業種を理解できるでしょう。
- エンジニアとは
- IT業界の業種について
それぞれ紹介していきます。
1.エンジニアとは
エンジニアとは、IT企業で働くエンジニアを総称して用いられます。
エンジニアにもさまざまな種類があり、携わる案件や仕事内容で呼び名が異なるのです。
例えば、
- ホームページ制作
- スマホアプリの開発
- ソフトウェア開発
といった、何を作るのかによってエンジニアの種類は変わり、クライアントの要望に応える点が共通しています。
開発や制作の流れは各工程で決まっているので、特定のスキルや技術が求められる職業です。
2.IT業界の業種について
IT業界の業種は主に6つに分けられます。
IT業界 | 主なサービスや事業内容(業種) |
---|---|
通信業界 | 通信インフラを提供するための、電話回線や携帯電話のキャリア、インターネットのプロバイダが存在する |
ハードウェア業界 | パソコンや周辺機器、携帯電話などの製造 |
ソフトウェア業界 | OSやミドルウェア(データベース)、アプリケーションの開発 |
ゲーム業界 | テレビゲームやモバイルゲーム、オンラインゲームの開発 |
Sler(エスアイヤー)業界 | システムやアプリケーションの開発を請け負うシステム開発事業者 |
Web業界 | さまざまなWebサービスやスマホアプリの開発をおこなう |
IT業界は、ひとつの業界が複数にまたがって構成されています。
エンジニアには、それぞれの業界に合った技術が求められるので、習得スキルやキャリアの方向性も変わってくるでしょう。
エンジニアの種類14選と仕事内容
エンジニアには、どのような種類があるのでしょうか。
ここでは、エンジニアの種類や仕事内容について紹介します。
それぞれの年収相場も見ていきましょう。
エンジニアの名称 | 職種の説明 |
---|---|
システムエンジニア | システム開発において全体の工程に携わる職種 |
Webエンジニア | スマホやタブレット、パソコンなどから利用するWebサービスやアプリの開発をおこなう |
フロントエンジニア | ユーザーが目にする画面側の処理を記述する業務 |
バックエンドエンジニア | ユーザーから直接見えないサーバ上で動作するプログラムを作る |
アプリケーションエンジニア | アプリケーションの開発をおこなうシステムエンジニア |
組み込みエンジニア | 家電や工場の機械などの動くシステムを構築する |
クラウドエンジニア | サーバやデータベース、ネットワークを構築・管理するエンジニア |
ネットワークエンジニア | ネットワークの設計・構築・運用・保守などの、ネットワークの導入からトラブルシューティングまで関わる |
サーバーエンジニア | インフラエンジニアの中でも、サーバーに特化したサーバーの設計・構築・管理をおこなう |
データベースエンジニア | データベースの設計・開発・運用・管理をおこなう |
セキュリティエンジニア | セキュリティの運用・管理をおこなうため、ネットワーク上の監視やトラブル発見に迅速に対応する |
ゲームエンジニア | テレビゲームやオンラインゲームの開発をするエンジニア |
機械学習エンジニア | 機械学習のモデルを構築する業務 |
フルスタックエンジニア | 複数のスキルを持つエンジニア |
1.システムエンジニア
システムエンジニアとは、システム開発において全体の工程に携わる職種です。
システムエンジニアの仕事内容は、
- クライアントの要望をヒアリングする
- 設計書を作る
- プログラミングをする
- 試験
といった幅広く業務をおこなうため、システムエンジニアになるには実務経験が求められるでしょう。
平均年収は、約473~551万円と勤務地や雇用形態によって変わってきます。
2.Webエンジニア
Webエンジニアは、ホームページやWebサイト制作などのWeb制作系企業で働くエンジニアのことを指していることが多いです。
スマホやタブレット、パソコンなどから利用するWebサービスやアプリの開発をおこなう人を総称してWeb系エンジニアと呼びます。
Web系エンジニアにも、
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- iOSエンジニア
- Androidエンジニア
といった職種で分かれているため、Web系エンジニアと言っても使用言語は異なるのです。
3.フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、ユーザーが目にする画面側の処理を記述する業務になります。
ブラウザ上で動作するプログラムは、
- JavaScript(ジャバスクリプト)
- HTML
- CSS
といった初心者の方が学びやすい言語のため、若手エンジニアに人気の職種です。
平均年収は、約560~598万円が相場となっています。
4.バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、ユーザーから直接見えないサーバ上で動作するプログラムを作る職種です。
Webブラウザの要求に応じてデータベースに接続し、値を取得するといった処理を記述します。
主な言語には、
- Ruby
- PHP
- Python
- Go
といったものがあり、Webアプリケーションの開発で使われるプログラミング言語です。
平均年収は、約350~750万円と年齢や実務経験によって幅があります。
5.アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの開発をおこなうシステムエンジニアのことを言います。
アプリケーションは用途によって、
- 業務系アプリケーション
- Webアプリケーション
- スマホアプリケーション
- 組み込み系アプリケーション
といった、分野で分かれており使用言語が異なります。
平均年収は、約438~566万円です。
6.組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、家電や工場の機械などの動くシステムを構築する職種です。
組み込みソフトの例には、
- 携帯電話
- 自動車
- POSレジ
- テレビ
- 電気炊飯器
などが挙げられます。
自分が携わった仕事が製品として世に出るため、組み込みエンジニアはやりがいのある仕事です。
難易度が高いと言われるC言語やC++が使用言語で、平均年収が約455~603万円となっています。
7.クラウドエンジニア
クラウドエンジニア(インフラエンジニア)は、サーバやデータベース、ネットワークを構築・管理するエンジニアです。
クラウドエンジニアの担当範囲は、
- Webサーバ
- ストレージ
- メール
- 権限管理
- DNS
といったものがあり、クラウド環境上でサーバやネットワークの構築をするのが一般的となっています。
クラウドエンジニアの平均年収は、約339~599万円と年代でも差があるのが特徴です。
8.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築・運用・保守などの、ネットワークの導入からトラブルシューティングまで関わる職種です。
例えば、ネットワークが構築されていない企業に出向き、個人のパソコンが使えるようにネットワークの設定をおこないます。
最近では、IoT(アイオーティー)という言葉が注目されており、これからはインターネットを中心とした「ネットワークに繋がるもの」が増えてくるでしょう。
このような背景から、人手不足と言われるネットワークエンジニアの需要はあるといえます。
平均年収は、約455~759万円と中小企業や大企業によって差があるのが特徴です。
9.サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、インフラエンジニアの中でも、サーバーに特化したサーバーの設計・構築・管理をおこなう仕事です。
- サーバーの構築
- サーバーの監視
- バックアップ
平均年収は、約400~500万円と年代などの実務経験によって変わってきます。
10.データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計・開発・運用・管理をおこなう職種です。
データベースエンジニアになるには、プログラマーやシステムエンジニアの経験があると望ましいです。
ほかにも、
- オラクルマスター
- OSS DB技術者認定試験
といったデータベースに関する資格を取得するのも良いでしょう。
最近では、ビッグデータという膨大な量の情報を管理し、分析する人材が求められているためデータベースエンジニアは需要のある職種です。
平均年収は、480~520万円が相場となっています。
11.セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに特化したエンジニアです。
セキュリティの運用・管理をおこなうため、ネットワーク上の監視やトラブル発見に迅速に対応します。
インターネットの普及により、企業にはセキュリティ対策は欠かせないものとなっているので、セキュリティ管理は重要な業務です。
平均年収は、約489~594万円が相場となっています。
12.ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、テレビゲームやオンラインゲームの開発をするエンジニアです。
ゲームプログラミングには、
- Unity
- C#、C++
- Python
- VR、AR
といったものを学ぶ必要があります。
平均年収は、約450~550万円が相場です。
13.機械学習エンジニア
機械学習エンジニアは、数年前には存在していなかったエンジニア職種です。
主な役割として、
- 自然言語処理
- 音声認識
- 画像認識
- Pythonを使ったプログラミング
といった機械学習のモデルを構築する業務をおこないます。
あらゆる企業が機械学習の技術を取り入れるようになっているため、これから注目されるエンジニアといえるでしょう。
平均年収は、約600~750万円とほかのエンジニアと比べて年収は高めです。
14.フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、複数のスキルを持つエンジニアです。
特定の業種を指すエンジニアではなく、ひとりで複数の役割を担います。
- フロントエンドエンジニアの技術
- バックエンドエンジニアの技術
- AWS等のクラウドの技術
- プログラミングのスキル
平均年収は、約400~850万円と対応する業務によって大きく変わる職種です。
ネットワークエンジニアを徹底解説!仕事内容や必要なスキル、平均年収までエンジニア向け転職エージェント3選
転職エージェントのメリットは、企業情報を知った上で複数の企業を比較検討できるところです。
ここでは、エンジニア向け転職エージェントを紹介します。
- レバテックキャリア
- ワークポート
- マイナビITエージェント
無料で利用できるサービスなので、気軽に登録して情報を集めるのがおすすめ。
では、見ていきましょう。
1.レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニアやデザイナー向けの転職エージェントです。
エンジニアに特化した転職エージェントなので、内定獲得が期待できます。
- システムエンジニア向け職務経歴書の書き方がわかる
- ITエンジニア経験者向けに年収アップの転職を目指せる
- エンジニア志望の新卒や、大学生向けのサポートも充実
雇用形態や職種、言語などによって、求人を閲覧できるので、便利に活用できるでしょう。
2.ワークポート
ワークポートは、転職コンシェルジュがいる転職エージェントです。
アプリで転職活動支援を受けられるので、ブラウザを開かなくても、スマホで確認できる点は、使い勝手がよいサービスといえます。
- 転職ノウハウが学べる
- 履歴書と職務経歴書がオンラインで作成でき、PDFで書き出しできる
- 面接対策やコンシェルジュの丁寧なヒアリングが期待できる
未経験からエンジニアを目指せる無料スクール「みんスク」があるので、学習ツールとしても活用できます。
3.マイナビITエージェント
マイナビITエージェントは、IT・Webエンジニア向けの転職支援サービスです。
キャリアアドバイザーに相談しながら、転職活動を進められるメリットがあります。
- これまでの経験や志望先に合わせて面接対策できる
- 転職後の定着率97.5%
- 無料で利用できる
IT業界での自分の市場価値を知れるので、IT業界の中でも、どの職種に合っているのか見極めができるでしょう。
20代からエンジニア転職を成功させる8つのコツとは。エンジニア向け転職エージェントも紹介エンジニアの業種に関する疑問
ここでは、エンジニアの業種に関する疑問に答えていきます。
疑問点を解決してエンジニアの理解を深めましょう。
- 異業種からエンジニアになるには?
- 将来性のあるエンジニアの種類は?
それぞれ解説します。
1.異業種からエンジニアになるには?
異業種からエンジニアになるには、まずはWeb開発の基礎を学びましょう。
スキルなしで社員を採用する企業は少ないからです。
- プログラミングを学習する
- ポートフォリオを作る
- 転職活動をおこなう
学習方法は、独学やプログラミングスクールなど選択できますが、挫折しやすい人が多いため自分に合った方法を複数試してみるのがおすすめ。
どのルートでも基礎学習を済ませて転職活動をするのが良いでしょう。
2.将来性のあるエンジニアの種類は?
データサイエンスや機械学習(AI)、クラウドといった言葉が注目されています。
最新テクノロジーを活用して、これからはあらゆる企業のIT化が進むと想定できるでしょう。
そのため、
- 機械学習エンジニア
- クラウドエンジニア
- Web系エンジニア
といった職種が将来性のあるエンジニアとして挙げられます。
とはいえ、IT技術の進歩は予想できないため、複数のスキルを掛け合わせることができるエンジニアが希少価値が高いとされるでしょう。
需要ある?Webエンジニアの将来性を徹底分析。今後価値が高まる人材になるための10個の秘訣とはまとめ:エンジニアの業種には、さまざまな種類のエンジニアがいることを知ろう
本記事では、エンジニアの業種が気になる方に向けて、エンジニアの種類や特徴を紹介しました。
- IT業界は事業内容によって、複数の業種に分かれている
- エンジニアの使用言語や担当範囲が異なるので、種類はさまざまと理解しよう
- 転職は、目指すエンジニアのスキルを把握してから、エージェントを活用しょう
エンジニアの業種とは、ITエンジニアの種類に言い換えることが可能です。
ITエンジニアを知るには、IT業界のどのようなエンジニア職種なのか、前もって把握することが大切。
エンジニアの種類を理解することで、目指すルートが見えてくるはずです。
IT業界の全体像が掴めたら、自分に合った転職活動を進めてみてください。
誰かに相談しながら、転職活動をしたい方は、転職エージェントがおすすめ。
複数の求人を見ることで、年収の相場や必要なスキルがわかるでしょう。