エンジニアが仕事を退職したい7つの理由とは。円満退職する4ステップも紹介
「エンジニアを辞めたい」
「エンジニアはどんな理由で退職するのだろうか」
と思うことはありませんか?
これから会社を辞めようとしても、退職する理由が妥当なのか迷ってしまいますよね。
では、仕事を辞めたいエンジニアは、どのようなことで悩んでいるのでしょうか。
そこで今回は、
- エンジニアが退職したいと思う大きな理由
- 辞めてよかったと思う企業の特徴
- エンジニアの転職に利用したい転職エージェント
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアが円満退職するための方法がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアが仕事を退職したい7つの理由
仕事を辞めたいエンジニアは、どのような理由から退職に至るのでしょうか。
ここでは、エンジニアの退職理由を解説していきます。
それぞれ見ていきましょう。
1.給与が低い・上限がある
エンジニアの仕事を辞めたい理由は、給与面の不満が挙げられます。
とくに正社員エンジニアの場合は、固定給で、ある程度上限が決まっているため、給与アップが見込めない場合は、モチベーションが保てなくなるでしょう。
業務内容や役職の有無などから、自分の働き方に合った給与が貰えてないとわかると、転職を考えるきっかけとなります。
給与が低いことは、転職の要因によく当てはまるため、同業界の給与を調べてみたり、他社と比較したり相場を知ることは大切です。
2.仕事内容に不満がある
希望する業務がおこなえない場合も、会社を辞めたくなる理由です。
なぜなら、理想の実務経験が積めないと、将来のキャリアパスに影響が出てくるから。
例えば、開発業務をしたいのに、テスト業務や運用業務、雑用をさせられていては不満が大きくなります。
なので、常に自己研鑽をおこうなど、先輩社員から推薦してもらいプロジェクトに参画できるよう取り組みましょう。
3.希望のキャリアパスがない
会社に長く勤めても、希望のキャリアパスがない場合もあります。
希望する役職や、ポジションに付けないと働く目標を失いやすいため、辞めたくなるでしょう。
エンジニアにとって、実務経験は転職活動で評価対象となる重要な要素です。
理想のキャリアパスが描けないと、自社の社員で居続ける意味がなくなるため、転職を考えてもしかたないといえます。
4.残業続きで疲れた
残業が続くと、精神的にも身体的にも疲労が蓄積してしまいます。
エンジニアの残業は、納期までに成果物を仕上げるために、徹夜をしてでも終わらせなければならないものです。
残業で犠牲にするものは、プライベートの時間のほかに、自己成長の機会や、仕事の効率などがあります。
小さな問題も負のループとなる場合が多いため、残業から退職に至る人もいるのです。
5.適切な評価が得られない
人事評価は、昇給や昇進に影響するため、給与に反映される重要な項目です。
そのため、頑張っているのに評価が得られないと、会社への不満が大きくなるといえます。
評価基準は、企業によってさまざまですが、経済産業省が策定したスキル体系「ITSS(ITスキル標準)」が参考になる指標です。
自分のスキルをITSSと照らし合わせて見て、技術が伴っていても評価されない場合は、働きやすい職場へ転職を考えても良いでしょう。
6.人間関係がきつい
職場の人間関係も、仕事が辛くなる要因といえます。
エンジニアはひとつのプロジェクトチームで成果物を完成させていくため、その過程でさまざまな人と関わる職業です。
業務の中で、報告・連絡・相談が基本ですが、コミュニケーション不足から人間関係が辛くなるケースもあるでしょう。
わからないこともチームメンバーと協力して進めていかなければならないので、人間関係が悪いと気が滅入ってしまうといえます。
7.自社にない技術を習得したい
エンジニアが企業で習得できるスキルには限りがあります。
そのため、自社にない技術を身に付けたい場合も退職を考えやすいでしょう。
エンジニアの中には、ひとつの会社に長く勤める人がいる一方で、1~3年で職場を変える人もいます。
転職でキャリアアップをする事例は、よくあることといえるでしょう。
会社の人間関係に悩む5つの理由!ストレスを感じたらすべきことや転職についても解説エンジニアが辞めてよかったと思う企業3選
エンジニアにおすすめできない企業には、どのような特徴があるのでしょうか。
転職を考える上で、避けた方が良い企業を知っておくと失敗しなくて済むはずです。
- スキルアップが見込めない
- 企業理念と合わない
- 下請構造の末端となる会社
ここでは、エンジニアが辞めてよかったと思うところを見ていきましょう。
1.スキルアップが見込めない
エンジニアは技術を磨いていく職業です。
そのため、エンジニアの技術を向上できないとわかると、キャリアアップができる企業へ転職した方が自分のためになるケースもあります。
- 教育制度がある
- 開発経験が積める
- マネジメント経験ができる
上記のような企業へ転職するほうが、やりたいことを実現できるため、会社を辞めて良かったと思えるでしょう。
2.企業理念と合わない
企業理念と合わない会社も、続けることでストレスが溜まりやすくなります。
なぜなら、会社の方針や社風が、従業員の働き方に影響してくるからです。
企業理念と合わないことで、価値観や雰囲気に馴染めず、自分の意見を伝えづらくなります。
なので、転職に踏み切る際は、会社の理念や社長のメッセージを確認して、自分の価値観と照らし合わせることが大切です。
3.下請構造の末端となる会社
IT業界では、キャリアアップの機会がなく過酷な環境で働く人たちを「IT土方」と言われています。
下請けSlerで働くエンジニアのように、規模が大きい案件となると元請けの下に企業が連なることがあり、多重下請け構造と呼ばれているのです。
下請構造の末端になると、
- エンジニアの待遇が悪い
- 単価が低い
- スキルアップできない
など、良くないことがあるため、揶揄されてしまう原因となっています。
エンジニアが円満退職する4ステップ
今の会社を辞めると決めたら、どのように行動していけば良いでしょうか。
ここでは、エンジニアが退職までにやることを説明していきます。
- 退職日を決める
- 上司に退職意思を伝える
- 業務の引き継ぎをおこなう
- お世話になった人に感謝を伝える
ひとつずつ見ていきましょう。
1.退職日を決める
まず、前もって退職日を決めておきましょう。
退職日に沿って計画的に転職活動をすると、今の職場との調整がしやすいからです。
例えば、
- 有給を消化する
- ボーナス支給日を確認する
など、余裕を持って行動できるメリットがあります。
なので、勢いで辞めたり、職場の人に打ち明けたりする前に、自分で退職日を決めておくことがおすすめです。
2.上司に退職意思を伝える
退職の意思は、直属の上司に伝えます。
その理由は、全体を把握しているため、業務の調整をしてもらえるからです。
退職意思を伝えるときは、決定事項として報告する方がおすすめ。
迷っている段階で伝えてしまうと、引き留められたり、曖昧な回答が周りに迷惑となったりすることもあるからです。
会社の就業規則を確認し、適切なタイミングで伝えられるように注意しましょう。
3.業務の引き継ぎをおこなう
辞めた後も滞りなく業務が進むように、引き継ぎをおこなうことは大切です。
後任が決まっている場合や、後任がいないときもありますが、引き継ぎ書を作成しておくことで次の人が作業しやすくなります。
円満退職の秘訣は、業務の引き継ぎを丁寧にすること。
後任へ直接引き継げないケースもよくあるので、臨機応変に対応することが求められるでしょう。
4.お世話になった人に感謝を伝える
会社を辞めるときは、これまでの感謝を伝えることで、気持ちよく退職できます。
プロジェクトチームのメンバーや、取引先など、関係の深い方には、退職のあいさつをしにいきましょう。
その際、菓子折りを用意することで印象良くみられることもあります。
人との繋がりや人脈は、チャンスに繋がる重要な要素なので、良い関係で退職できるようにすることが大切です。
仕事を辞めたいときに利用したい転職エージェント6選
転職活動をする上で、転職エージェントに相談することは有効な手段といえます。
ここでは、エンジニアの転職に活用できる転職エージェントを見ていきましょう。
- Geekly
- レバテックキャリア
- マイナビITエージェント
- doda
- Direct type
- リクルートエージェント
ひとつずつ紹介します。
1.Geekly
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界特化の転職エージェントです。
IT業界を専門としているエージェントを利用することで、エンジニア転職に強いコンサルタントのサポートが期待できます。
- エンジニアの多様な職種の理解がある
- 面接対策ができる
- IT転職の支援実績が10,000件以上ある
転職活動のスケジュールも調整してくれるので、仕事を辞める前から相談したいエージェントといえるでしょう。
2.レバテックキャリア
レバテックキャリアは、IT/Webエンジニア特化の転職エージェントです。
IT業界のリアルな声をアドバイザーを通して知れるため、満足のいくサポートが得られるでしょう。
- 正社員やフリーランスなどの転職をサポートしている
- 無料相談を利用できる
- キャリアアドバイザーが企業との年収交渉や入社日の調整をしてくれる
レバテックキャリアでは、自分の市場価値を知りたいときや、年収を上げたいときなど、ITエンジニア向け支援が期待できるといえます。
3.マイナビITエージェント
マイナビITエージェントは、IT・Webエンジニアの転職に特化した転職支援サービスです。
マイナビエージェントが保有している求人情報も共有できるため、IT業界以外の求人からも幅広く探せます。
- 休日の面談も実施しているため、忙しい方におすすめ
- キャリアアドバイザーに相談できる
- サービスはすべて無料
転職エージェントは、複数登録がおすすめですが、マイナビエージェントなど総合型と掛け合わせることで情報が得られるメリットがあるのです。
4.doda
dodaの転職エージェントは、約10万件の求人数を誇る業界最大級のエージェントサービスです。
無料で利用できることはもちろん、転職先が決まるまでの支援が受けられます。
- 円満退職のアドバイスも相談できる
- 自分の適性を知れる
- キャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当がいる
職務経歴書の書き方などの悩み別に、セミナーも開催しているため、便利に活用できるでしょう。
5.Direct type
Direct typeは、ITエンジニアのためのスカウト転職サービスです。
登録しておくだけで、直接企業からスカウトが来るため、忙しくて転職活動ができない方にもおすすめ。
- IT求人が1600以上ある
- 専用アプリで利用できる
- 経歴に自信のある方に向いている
スカウト型の転職サービスもほかのサービスと併用して活用してみるのも良案といえます。
6.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、非公開求人を多数揃えた転職エージェントです。
転職の意思が固まっていない段階でも、キャリアプランの相談ができるためおすすめできます。
- 圧倒的な求人数を誇る
- 北海道から九州まで全国に拠点がある
- 面接対策が充実している
ITエンジニアの転職支援もおこなっているため、専門領域と他業界とで使い分けて活用できます。
IT転職エージェントのおすすめ23選を紹介|選び方も合わせて徹底解説エンジニアの退職に関する質問
こちらでは、エンジニアの質問に答えていきます。
疑問点を解消することで、エンジニアの退職に関する理解を深めていきましょう。
- 辞める理由はなんて伝えたらいい?
- 上司に退職日を引き延ばされたらどうしたらいい?
それぞれ見ていきます。
1.辞める理由はなんて伝えたらいい?
退職理由は、事前に伝える内容を決めておくことをおすすめします。
なぜなら、上司やメンバーに引き止められたときに、適切な理由を返せるからです。
- 新しくやりたいことがある
- 家族のやむを得ない事情
上記のような理由は、新天地での活躍を応援してもらいやすいため、円満退職に繋がります。
一方で、会社にとってネガティブな情報を呟いていると、悪い印象となるので注意が必要です。
2.上司に退職日を引き延ばされたらどうしたらいい?
上司から退職日を引き延ばされたら、断る方が賢明です。
もし迷っているなら、続けても構いませんが、退職する意思があるのに続けていては転職活動に影響が出てしまいます。
またプロジェクトメンバーの配置などの業務にも関わってくるため、曖昧な態度は会社に迷惑がかかることもあるのです。
直接上司と話すことができない場合は、電話や郵送、メールなどの手段もあるので、伝えやすい方法で退職手続きを進めましょう。
転職活動の手続きチェックリスト7選|勤務先に返却するものや退職時にもらう書類一覧も紹介まとめ:エンジニアが退職するなら、転職エージェントを利用しよう
本記事では、退職を考えるエンジニアに向けて、仕事を辞めたいと思う理由や退職するまでにやることを解説してきました。
- 仕事を辞めたくなる理由は、人間関係や給与面、残業が多いなどがある
- 退職すると決めたら、周りに迷惑をかけないように業務の引き継ぎをおこなおう
- 転職エージェントを利用して、働きやすい職場へ、転職を成功させよう
エンジニアを辞めたいと思ったときは、勢いで辞めるのではなく、なぜ辞めたいのか冷静になる方が賢明です。
その理由は、次の職場で失敗しないために退職理由を振り返っておく必要があるからです。
仕事を辞めたいと思ったら、一人で悩まずに、信頼できる人に相談することが大切。
エンジニア向けの転職エージェントも活用すると、あなたに合った企業を紹介してくれます。
理想のキャリアパスを実現できるように、日頃から技術を磨いてスキルアップしておきましょう。