30代からプログラマーになれる理由とは。おすすめの資格や転職方法を解説
「プログラマーになりたいけど30代からじゃ遅いかな」
「30代からプログラマーになるにはどうしたらいいのだろうか」
と思うことはありませんか?
プログラマーという仕事に興味を持っても、未経験でこれから転職できるのか悩んでしまいますよね。
では、30代からプログラマーになるには、どのようなことからすればいいのでしょうか。
そこで今回は、
- 30代からプログラマーになれる理由とメリット
- プログラマーになるための学習・転職方法
- おすすめのプログラマーの種類
について詳しく解説します。
この記事を読めば、未経験からプログラマーになるために何を始めたらいいのかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
30代からプログラマーになれる理由
30代からプログラマーを目指したいと思っても、本当に採用されるかどうかが気になるところです。
ここでは、30代未経験からプログラマーになれる理由を解説します。
- IT人材が不足している
- これまでの職歴を活かせる
- 学習環境が充実している
それぞれ見ていきましょう。
1.IT人材が不足している
2015年の経済産業省の調査では、2030年にはIT人材が約59万人不足するといわれています。
(出典:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果|経済産業省)
その理由のひとつは、キャッシュレスサービスの拡充やAI技術の発達などにより、IT市場は年々拡大し続けているからです。
需要のあるスキルを持つ優秀な人材は、年齢を問わず必要とされることが予想されます。
そのため、新しい技術の担い手となるIT人材は今後ますます欠かせない存在となるでしょう。
2.これまでの職歴を活かせる
プログラマー未経験であっても、これまでの経歴が活かせる場面は必ずあります。
プログラマーは必ず誰かとチームを組み複数人でプロジェクトを進行するため、コミュニケーション能力も必要です。
- チーム内の進捗・スケジュール確認
- 情報共有
- クライアントとの交渉 など
上記のように、業務を円滑に進めるためコミュニケーション能力は欠かせません。
接客業や営業の経験がある人はもちろん、一定の社会人経験がある30代であれば新卒や20代に勝てる部分です。
書類や面接では、ぜひ自信を持ってアピールしましょう。
3.学習環境が充実している
プログラマーになるにはプログラミングスキルの習得が必須です。
挫折しやすいと言われるプログラミングですが、学習には以下のような方法があります。
- 書籍
- Webサイト・アプリ・YouTube
- プログラミングスクール・専門学校 など
まず手軽にプログラミングについて知りたい人は、本やWebサイトなど比較的費用がかからないものがおすすめです。
「転職に向けて本格的に学びたい」という人は、プログラミングスクールや専門学校で学ぶとよいでしょう。
なかには求人の案内や選考書類の添削など、転職に向けた支援をしてくれるスクールもあります。
自分の状況や習熟度にあわせて勉強方法を選びましょう。
30代からプログラマーになるメリット
そもそも、これからプログラマーになるメリットはあるのかと感じる人もいるでしょう。
こちらでは、プログラマーになるメリットを3つ紹介します。
- 今後も需要が拡大する職種である
- 働き方を選べる
- 高収入を目指せる
では、見ていきましょう。
1.今後も需要が拡大する職種である
IT人材不足もあり、プログラマーという職種は今後ますます需要が拡大することが予想されます。
年齢を問わず、技術革新で変化していく世の中に対応できるようになることが求められているからです。
例えば、小学校の授業で2020年度からプログラミング学習が義務化されています。
新たな通信機器やAIが誕生するに従って、IT関連の会社も案件もどんどん増えていくでしょう。
2.働き方を選べる
新型コロナウイルスの影響もあり、積極的にリモートワークやフレックスタイム制を導入する企業が増えています。
守秘義務やセキュリティの都合上出社が必要な仕事もありますが、ほかの職種と比べると働き方の自由度が高いといえるでしょう。
スキルや実績を積めば、独立しフリーランスとして自宅で働けます。
3.高収入を目指せる
IT業界では、経験年数よりスキルアップや実績で年収が上がることが多いのです。
ニーズが高い言語の知識やプロジェクト責任者になりうるマネジメント能力があれば、キャリアの選択肢も広がります。
また、本業で培ったスキルを活かして副業に取り組む会社員プログラマーやフリーランスになる人もたくさんいます。
専門技術が必要とされる案件は高単価なものが多く、収入アップに繋がるのです。
フリーランスエンジニアの平均年収は?経験や業種別に細かく解説
30代からプログラマーになるデメリット
一方で、プログラマーを目指すにあたって注意すべきことも2点あります。
以下の通り、やはりネックとなるのは年齢と実務経験のなさです。
- 選考に通りにくい
- 収入が下がることがある
知らないまま転職活動をすると後悔するかもしれないので、あらかじめ確認しておきましょう。
1.選考に通りにくい
30代と20代、どちらもプログラマー未経験者の2人が採用の候補者だとします。
人柄などにもよりますが、以下の理由で20代が採用されることが圧倒的に多いでしょう。
- 若い方が体力や集中力があると思われる
- 若い方が新しい知識や技術をどんどん吸収できると考えられる など
30代未経験でも応募できる求人がないわけではありませんが、やはり企業側は若者もしくは即戦力を求める傾向にあります。
しかし、IT業界は常に人材不足です。
転職するまでに可能な限りプログラミングスキルを習得し、入社後も柔軟に学び続ける姿勢を見せることで採用の可能性も高まります。
2.収入が下がることがある
プログラマーとして就職できても、スタート時点では前職より年収が下がる可能性があります。
未経験だと実務能力がないとみなされるためです。
もちろんスキルを身につけて実績を積めば昇給していきますが、しばらくは我慢して研鑽を積まなければならないと頭に入れておく必要があります。
プログラマーになるための方法5選
では、実際にプログラマーを目指すにはどんな準備が必要なのでしょうか。
ここでは、プログラマーになるための方法を5つ紹介します。
- 独学でプログラミングを学ぶ
- 資格をとる
- ポートフォリオを作る
- 転職支援つきプログラミングスクールを利用する
- 転職エージェントを利用する
今は場所や無料・有料を問わず、さまざまな方法でプログラミングを学べるので自分に合った方法を見つけましょう。
1.独学でプログラミングを学ぶ
まずは気軽に自分のペースで勉強したい場合、以下のような方法があります。
- 書籍で学ぶ
- Webサイト・アプリ・YouTubeなどで学ぶ
- オンライン講座で学ぶ
費用を抑えたければ、本やWebサイトを利用するのが一般的でしょう。
YouTubeにもプログラミングについて解説している動画がたくさん出ています。
ただし、無料の情報は信憑性があるのか、専門家が執筆・監修しているのかを確認しましょう。
オンライン講座にはUdemyなどがあり、パソコンやスマートフォンで動画を視聴して学べます。
2.資格をとる
プログラマーとして転職できる可能性を高める手段の1つが、IT関連の資格をとることです。
資格を見ればその人にどんな知識があるのか、何ができるのかがわかります。
入社前に初心者が取得するのにおすすめの資格は3つあります。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- C言語プログラミング能力認定試験
それぞれ見ていきましょう。
ITパスポート
ITパスポートは、IT全般の基礎知識があることを証明する国家資格です。
難易度も高くないため、IT関連の仕事に就きたい人が最初に目指す資格としてぴったりです。
プログラミングを学ぶにしても、その前段階で基礎的なITの知識は持っておくべきです。
これからIT業界に足を踏み入れる人は持っておいて損はありません。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、情報処理に関する基礎知識・技術があることを証明する国家試験です。
ITパスポートより出題範囲が広く、プログラミングの基礎知識や技術に関する問題も出ます。
ITパスポートの1ランク上の資格を取りたい人が目指すべき試験です。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、プログラミング言語の基礎知識があることを証明する民間の試験です。
初心者向けの3級から、現役プログラマーやエンジニア向けの実践的な技能を測る1級まであります。
IT関連の求人情報では、歓迎条件としてこの資格の所持が記載されている場合もあります。
自分に基本的なプログラミングスキルがあると証明するのに有効な試験です。
3.ポートフォリオを作る
ポートフォリオとはその人のスキルがわかる作品のことで、選考時に用意しておくことが多いです。
履歴書や職務経歴書のような必須書類ではありませんが、ポートフォリオがあるとその人の実力が一目でわかります。
「未経験でも入社前にできる限りのスキルを身につけた」というやる気も買ってもらえるでしょう。
ポートフォリオの出来次第では即戦力になりうると見なされ、入社時点で年収が前職より上がる場合もあります。
4.転職支援つきプログラミングスクールを利用する
プログラミングを効率的に、体系的に学びたい人はプログラミングスクールで学ぶのがおすすめです。
独学での勉強より費用はかかりますが、その分メリットもあります。
- 仕事に役立つ実践的なスキルが学べる
- 講師に質問できる
- 転職支援サービスがある
転職成功率が高い代表的なプログラミングスクールに、DMM WEBCAMPやTECH CAMPなどがあります。
希望に合った求人の紹介、選考書類の添削など、プロのサポートを受けて転職活動がしたい人は利用しましょう。
5.転職エージェントを利用する
転職エージェントは、登録から入社まですべてのサポートを無料で受けられます。
- ITの専門知識のある担当者がつく
- スキルや希望に合った求人を紹介してくれる
- 選考書類の添削・面接対策をしてくれる
- 面接日や入社日などさまざまな調整・交渉を代行してくれる
IT業界に強く未経験でも応募可能な求人が多いエージェントに、ワークポート、リクルートエージェントなどがあります。
「仕事をしながら転職活動を進めたいけれど時間に余裕がない」という忙しい人にもおすすめです。
プログラマーとは何か。プログラマーの年収やおすすめな資格5選も紹介
30代未経験におすすめのプログラマーの種類
プログラマーには多くの種類がありますが、ここでは未経験者におすすめの職種を紹介します。
それぞれの特徴を理解していきましょう。
- Webプログラマー
- アプリケーションプログラマー
- ゲームプログラマー
- AIプログラマー
以降で説明していきます。
1.Webプログラマー
Webプログラマーは、WebサイトやWebのアプリケーションを開発する仕事です。
業界未経験からでも転職しやすく、ワークスタイルの柔軟性やフリーランスの場合でも十分な単価を期待できます。
使用するプログラミング言語は下記のとおりです。
- Ruby
- PHP
- JavaScript
Webサイトは多くの企業が自社ビジネスと絡めて利用しているため、案件が無数に存在します。
そのぶん、未経験から挑戦する人もたくさんいます。
2.アプリケーションプログラマー
アプリケーションプログラマーは、スマートフォンやタブレットなど特定の端末で動くアプリケーションを開発する仕事です。
ショッピングサイトやSNS系など、アプリの種類は多岐にわたります。
使用するプログラミング言語は下記のとおり。
- Swift
- Kotlin
- Java
iOS、Android、Windowsなどプラットフォームも多様です。
3.ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、その名の通りパソコンやスマートフォンなどさまざまなプラットフォームのゲームを開発する仕事です。
近年は据え置き型のコンシューマーゲームより、スマートフォンなどでプレイするソーシャルゲームの需要が高いとされています。
ほかのクリエイターが作成したキャラクターや背景を動かしたり、BGMを流すのもゲームプログラマーの役割です。
あらゆる技術を結集してひとつの作品にまとめる、ゲーム製作には欠かせない存在といえます。
4.AIプログラマー
AIプログラマーは、AIを開発し実装するためのプログラミングをおこなう仕事です。
AIに予測や判断をさせるには、プログラミングスキルだけでなく数学や統計学といった分野の知識も必要となります。
そのためAIプログラマーはまだ数が少なく、希少な人材です。
ほかのプログラマーより高度な知識や技術が必要ですが、ChatGPTなどのAIが登場した影響も相まって、今後ますます需要が高まるでしょう。
プログラマーのよくある質問
ここでは、プログラマーに関する疑問に答えていきます。
疑問点を解消して、プログラマーの理解を深めましょう。
- 30代女性でもプログラマーになれる?
- 30代のプログラマーの平均年収は?
- 未経験からプログラマーになるのはきつい?
以降でそれぞれ解説します。
1.30代女性でもプログラマーになれる?
30代女性でもプログラマーになることは可能です。
2022年の調査では、大手IT企業300社のITエンジニアのうち約23%が女性であり、年々増加傾向にあります。
スキルがあれば出産・育児休業で離れても復職しやすく、リモートワークや時短勤務など柔軟な働き方ができる企業が多いのもIT業界の特徴です。
手に職をつけたい女性にとっては、ライフステージが変わっても働き続けられる環境が整っているといえます。
2.30代のプログラマーの平均年収は?
求人ボックス給料ナビの統計によると、30代プログラマーの平均年収は約434万円です。
2021年の日本人の平均年収は約443万円なので、ほぼ変わりません。
(出典:求人ボックス給料ナビ)
未経験からだと、入社直後はこれより収入が下がることがあります。
しかし給与の幅は306~780万円と広く、スキルや実績を着実に積んでいけばさらなる年収アップは充分可能です。
3.未経験からプログラマーになるのはきつい?
未経験でプログラマーを目指すのは努力が必要です。
同じ30代でも30代前半と後半では、体力や集中力も変わってくるでしょう。
しかし、転職までにできる限りの専門知識や需要のあるスキルを身につけておくことで、プログラマーになれる可能性は高まります。
企業のニーズに応える人材になるため、準備を怠らないことが重要です。
プログラマーの職種とは?仕事内容や言語・年収・おすすめ試験を徹底解説
まとめ:30代からプログラマーになるために必要なスキルを身につけよう
この記事では、30代未経験からプログラマーになる方法やプログラマーの種類について解説しました。
- 自分に合った学習方法・転職方法は必ずある
- 30代からでもスキルを習得すればプログラマーになるチャンスはある
- 働き方やスキル次第で高収入を目指せる
新たなサービスやIT技術が次々と生まれるこの時代、プログラマーはいっそう必要とされる職種です。
自分より若い人に負けないスキルをこれから身につけるのは大変かもしれませんが、挑戦する価値は大いにあります。
30代、40代でプログラマーになれた人もいるので、30代で遅すぎることはありません。
ぜひ自分に合った方法で目指すキャリアを実現してくださいね。
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