文系からエンジニアに!未経験からSEになるための方法を解説
近年、IT企業において文系の学生をエンジニアとして採用する動きが高まっています。
ニュースでも「今人気があるのはIT業界」「日本ではIT人材がかなり不足している」とよく耳にしませんか?
しかし、下記のように疑問を抱いている人も多いはずです。
「エンジニアは主に理系が活躍する仕事ではないか?」
「文系出身者は理系出身者と比べて年収が低いのではないか?」
「IT人材不足によって妥協して文系出身者をエンジニアとして採用しているのではないか?」
文系出身者の人がエンジニアになれるのか、本当に活躍できるのか気になりますよね。
ITエンジニアは理系の仕事と思われがちですが、実は文系出身のITエンジニアも多く存在するのです。
実際にこの記事を書いている僕も文系よりでしたが、エンジニアとして働く事ができました。
そこで今回「DMM WEBCAMP MEDIA」では、文系のエンジニアについて下記の項目に沿って詳しく解説していきます!
- 文系でもエンジニアになれる理由
- 文系エンジニアの平均年収
- 文系出身者がエンジニアを目指すときに押さえておきたいポイント
- 文系からエンジニアになる方法
- 文系エンジニアになるためにおすすめの資格
この記事を読めば、文系からエンジニアを目指すうえで重要なポイントを理解できます。
文系からエンジニアを目指している人や、転職を考えている人はぜひ最後までご覧ください。
文系がエンジニアになれる理由を解説【理系との差はない!】
(出典:IPA独立行政法人 情報処理推進機構)
ITエンジニア=理系の仕事というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし、実は皆さんが思っている以上に文系出身のエンジニアは存在するのが事実です。
上記のグラフをご覧ください。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が発表した資料を基に作成したエンジニアの文系理系の割合の円グラフです。
これをみると、全体の30.6%は文系出身者であることが分かりますね。
エンジニアは理系だけのお仕事というイメージを持たれている方はかなり衝撃的だったのではないでしょうか。
さらに、会社がエンジニアを採用する際に「文系理系にこだわらないと考えている企業は約60%もある」というデータも確認されています。
つまり、全体の6割の会社は「エンジニア採用に文系理系は関係ないと考えている」と解釈できるのではないでしょうか。
数値では30.6%の人が文系とは言いつつも、実際の職場でどうなっているのか気になりませんか?
実際に文系エンジニアの方にお話しを伺いました。
是非参考にしてみてください。
現役文系エンジニアに聞いた!エンジニア職に文理の差はある?
エンジニア全体での数値は示しましたが、実際の職場ではどうなのでしょうか。
とある会社でエンジニアとして働くYさんに実際の職場での様子を伺いました。
エンジニアとして働くYさん
会社によって差異はあるものの、意外と多いなと感じた記憶があります。
入社当初は文系理系関係なく、一緒にJavaの研修を受けました。
自分と
- プログラミング経験あり
- ゲームが好き
- パソコンが得意
という人を比べると、自分は理解するのに時間がかかった気がします。
文系出身とか理系出身というのはあまり関係がなく、学ぶ意欲があればそこまで差はないと感じました!
実際の職場でも文系の人が意外にいるということが分かります。
では、その文系と理系にあまり差がない理由を解説していきす。
文系でもエンジニアになれる理由①「エンジニアに求められる能力はたくさん」
文系でもエンジニアになれる理由の一つ目は、「エンジニアに求められる能力は文系の人でも持っている」からです。
では、エンジニアに求められる資質や能力は何なのでしょうか。
エンジニアには以下のような能力が必要だと考えられています。
①プログラミング技術 | コーディングやシステム設計はもちろん、クライアントからヒアリングする際にも「どの機能が実装できるのか」「実装するのにどれくらい工数を要するか」などを理解する能力 |
②コミュニケーション能力 | クライアントからのヒアリング時やシステム共同開発中の連携をする際に重要な能力 |
③マネジメント能力 | システムを共同開発時に担当を振り分けたり、工数計算する際に重要な能力 この能力を持っているとキャリアアップにもつながります |
④アンテナを張る力 | 新しい情報に好奇心を持ち、自分自身を成長させ続ける能力 IT業界は成長のスピードがかなり早い業界であるからです |
各能力について詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください!
上記を見れば分かる通り、プログラミング技術を除く3つの能力は文系の人が得意とする分野なのではないでしょうか。
また、プログラミング技術においては、学ぶ意欲があれば入社した後にスキルアップする機会は山ほどあるはずです。
よって、エンジニアに求められる能力という点で、文系でも上記4つのような能力を持つ人はエンジニアになれるということになります。
僕自身、大学で学んだ文系の知識をエンジニアの業務でも利用する事ができた経験があります。
特にコミュニケーション能力やマネジメント能力に関しては、文系の方が得意なイメージもあります。
【下記の記事を読めば、エンジニアについてさらに詳しく理解することができますで是非ご覧ください!】
エンジニアとは?エンジニアの仕事をわかりやすく徹底解説文系でもエンジニアになれる理由②「エンジニアは仕事の幅が広い」
エンジニアの仕事とは、コンピュータシステムの企画、設計、構築など、幅広い工程に関わる仕事のことを指します。
文系でもエンジニアになれる理由の二つ目は、「文系の人の知識が生きる仕事も存在する」からです。
エンジニアの仕事の流れは下記のようになっています。
- 要求分析・要件定義
顧客にヒアリングし、顧客の要求をどのように実現するか決定する工程 - 基本設計
システムの設計をする工程 - 詳細設計
基本設計で決めた機能に対し、どのような技術や仕組みで実現するのかを設計する工程 - テスト
システムが設計通りの動作をするかテストする工程
上流過程の要件定義をする工程では、顧客とコミュニケーションを取り、ニーズをしっかりと聞き出すコミュニケーション能力が必要です。
よって、上流工程は文系出身者が活躍しているケースが多いのが特徴でもあります。
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文系でエンジニアに向いている人・向いていない人
文系でエンジニアになれるといっても、自分は果たしてエンジニアに適性があるのか、気になりませんか?
そこで、文系でエンジニアに向いている人はどんな特徴があるのか解説していきます。
是非、自分と照らし合わせてみてください!
文系でエンジニアに向いている人の特徴
まずは、文系でエンジニアに向いている人の特徴です。
- パソコンを毎日起動している(もしくはパソコンが好き)
- パソコンを長時間使用していても苦にならない
- コミュニケーションを取るのが楽しい
- 気になったことはとことん検索する
- こつこつと地道な作業ができる
上記の特徴に当てはまるような方はエンジニア職に向いているかもしれません。
特に、システム系のエンジニアとなると1日中パソコンの前に座っていることが多い可能性があります。
そのため、PCを使っていることに対して苦痛にならないという人でないと嫌になってしまうかもしれません。
そして、特に重要なのがコミュニケーションです。
クライアントからのヒアリング時には、意見を取り入れるもしくは汲み取る力が求められます。
コミュニケーションを日常的に楽しんでいる方や、誰かの意見を聞くのが上手な方はエンジニアに向いていると言えます。
文系でエンジニアに向いていない人の特徴
続いては、文系でエンジニアが向いていない人の特徴です。
- パソコンはあまり起動しない(もしくは触らない)
- 長時間パソコンの前にいるのが苦痛
- コミュニケーションが苦手
- 飽きっぽく、すぐに作業を投げ出してしまう
上記の特徴に当てはまる方は、IT系のエンジニアになるのは難しいかもしれません。
基本的に「エンジニアに向いている人の特徴」の逆になっていますよね。
パソコンの前に長時間座るのが難しい人や飽き性の人は、集中して作業を続ける事ができないため、結果的に納期に間に合わない危険性があります。
また、自分の飽き性の性格によって作業の進みが悪く、納期ぎりぎりの納品になるとクライアントからはあまり喜ばれないと思います。
エンジニアは、計画的にこつこつ作業ができることが大切です。
文系エンジニアの年収【文系理系で年収は違う?】
文系エンジニアとして入社したものの、給与の面で理系と差があったら嫌ですよね?
出典:Tech総研
上記のグラフは、Tech総研(リクルートNEXT)が理系学部出身&文系学部出身のエンジニア各50人(27~35歳)にアンケートを実施して出た「実際の給与事情」です。
理系と文系で給与に差があるのでしょうか。
調査によると、初任給は以下のようになっています。
理系 | 文系 |
21.04万円 | 19.98万円 |
初任給の平均を比べると少し理系の方が高く、差はあるように思えます。
しかしながら、昇給金額を見てみると文系の方が高めに見えますね。
また、働き始めて3年目にして、理系と文系の給料の足並みがそろっているようです。
よって、初任給には少し差があるものの、働くごとにその差はなくなり、給与面で文系理系の差はないと言えるでしょう。
【下記の記事を読めば、エンジニアの給料についてさらに詳しく理解することができますで是非ご覧ください!】
エンジニアの給料は高いって本当?平均年収からIT業界を読み取る
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文系でエンジニアを目指すときに押さえておきたい3つのポイント
文系出身者でもエンジニアになれる理由と、理系との年収にあまり差がないことを説明してきました。
今後さらにIT化が進み、エンジニアの需要が高まり続けると文系からエンジニアを目指す人は増えてくるでしょう。
皆さんの中にもエンジニアを目指そうとしている方がいるかもしれません。
文系でエンジニアを目指そうとする方に覚えておいて欲しいポイントが3点あります。
下記のポイントを押さえることで、スムーズにエンジニアに進むヒントになるかもしれません。
- プログラミングに対してポジティブに考える
- 常に新しい情報を見逃さない姿勢
- コミュニケーション能力の向上
ポイント①プログラミングに対するポジティブな認識
エンジニアになるためにはプログラミングスキルが必須です。
文系の人がプログラミングに対して思うことは「プログラミングは難しいもの」「自分ではできないのではないか」というネガティブなことではないでしょうか。
確かに特殊な言語を使ってシステムやソフトウェアを作るというのはとても難しいように感じるかもしれません。
僕もプログラミング学習を独学で初めた時は、先に進まない場面が何度もあり挫折を繰り返しました。
しかし、そんなことばかりではありません。
誰でも最初は初めてで難しいと感じるかもしれませんが、操作しているうちに慣れてきて日常化するものです。
「やってみたら簡単だった」「思っていたより簡単」と思える人も中にはいるのではないでしょうか。
プログラミングに対してポジティブになるということは、「難しい」と拒絶するのではなく、反対に「自分にもできる」というイメージを持つことです。
ポイント②最新情報を見逃さない姿勢
IT系エンジニアをする上でとても必要なことは、最新情報に目を光らせておく習慣です。
このスキルは、理系も文系も関係なく、意識次第で誰でも習得できる習慣なのではないでしょうか。
日々変わりゆくIT業界の知識や最新情報を上手くキャッチアップして自分の仕事に取り入れていく必要があります。
新しい知識や情報には貪欲になる好奇心と探究心を持ち続けることが必要ですね。
なお、僕がIT系の最新情報を見逃さないために利用しているサイトを下記に紹介しておきます。
- Qiita:エンジニア関連の知識や記録を共有するサービス。コードなども載っている。
- Techcrunch:世界のIT関連の最新情報をどこよりも早く届けてくれるキュレーションサイト
ポイント③コミュニケーション能力の向上
エンジニアとして大切なのはプログラミングの技術スキルだけでなく、コミュニケーションがうまくできるかです。
クライアントのニーズを確実に汲み取ることはとても重要なポイントです。
また、将来はマネジメント力も必要になってきます。
実は、エンジニアの世界ではコミュニケーション能力がたけている人を重宝する傾向があります。
理由としては、意思疎通のできる人とお仕事で関わりたいと思うクライアントが多いからです。
一気に磨くことが簡単ではないコミュニケーション能力ですが、これを長所にできれば文系エンジニアとして大きく飛躍できるはずです。
こちらは、エンジニア同士の会話の中で成長していくと思います。
文系出身者がエンジニアになるための3つの方法
文系からエンジニアになるためにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは3つの方法を説明していきます。
- 新卒でエンジニアとして就職する
- エージェントを利用してエンジニアに転職する
- プログラミングスクールに通ってエンジニアに転職する
方法①新卒でエンジニアとして就職する
1つ目の方法は、新卒就活の際にエンジニア職を希望して、就職することです。
メリットは、研修がしっかりと用意されているため、未経験でも働き始めやすいという点です。
理系出身者に比べると文系出身者はパソコンを触ることに慣れていないかもしれません。
しかし、エンジニアとして働く社会人のスタート時期は同じですので、努力次第で理系との差は埋まりやすいのではないでしょうか。
早めにエンジニアのインターンなどに行っていると、他の人たちと差をつける事ができるのでオススメです。
方法②エージェントを利用してエンジニアに転職する
2つ目の方法は、就職先・転職先探しのエージェントを利用することです。
自分のスキルや経験を参考に、エンジニアになるためのおすすめの企業を紹介してもらいます。
IT転職に特化したエージェントなど様々なものがあります。
メリットは、自分の経験やスキルに合った企業をすぐに紹介してくれるため、短期間で転職できる点です。
是非一度調べてみてください!
【未経験からエンジニアに転職する際の企業の選び方の記事を読む】
【エンジニア必見】自分に適した企業の選び方とは?3つの企業軸をご紹介!
方法③プログラミングスクールに通ってエンジニアに転職する
3つ目の方法は、プログラミングスクールでプログラミングを学習し、そのサポートを使ってエンジニアになる方法です。
この学習方法のメリットは以下の2点です。
①ほぼ確実にエンジニアになれる
②効率的にプログラミング学習ができる
ほぼ確実にエンジニアになることができ、スピードも早く人によっては3ヶ月ほどで就職できます。
学習支援、転職保証などの様々なサポートがあるのもスクールの魅力です。
この記事を書いている僕も、プログラミングスクールを受講することで、ものすごく効率的にプログラミングを学ぶことができました。
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「そうはいってもプログラミングスクールの選び方なんてわからない!」という方は、下記の記事を読むことをおすすめします。
プログラミングスクールを9校に厳選して解説しています。
【プログラミングスクールに通ってエンジニアに転職成功した人のインタビュー記事を見る!】
非公開: 未来を変えるワクワクした仕事に就きたい!経理業務からエンジニアへの転職エピソード
文系エンジニアになるために取っておきたい資格
上記の方法で文系でもエンジニアに就職・転職することは可能です。
やはり「文系」というだけで何か心配になるという人は案外いるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、「資格取得」です。
エンジニアに転職する前に、勉強して自分に自信をつける事はとても大事です。
文系で未経験からエンジニアに就職・転職する方におすすめの資格を紹介します!
ITパスポート試験
概要 | 経済産業省所管の独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格 ITに関する基礎的な知識が証明できる |
難易度 | ★★★ |
方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 →コンピュータを利用して実施する試験 |
値段 | 5,700円(税込み) |
具体的には、
- 新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)の知識
- 新しい手法(アジャイルなど)の概要の知識
- 経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識
- IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識
- プロジェクトマネジメントの知識など
上記などの幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
この試験に向けて勉強することはエンジニアになった後で役に立つ知識ばかりです。
基本情報技術者試験
概要 | 経済産業省所管の独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格 ITパスポートの上位に位置づけられる |
難易度 | ★★★ |
方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 →コンピュータを利用して実施する試験 |
値段 | 5,700円(税込み) |
具体的には、
- コンピューターの仕組み
- ソフトウェアの知識
- ネットワークの知識
- セキュリティの知識
などの幅広い分野が出題されます。
この試験の勉強をすると、あなたがエンジニアとしてお客様訪問に上司と同席しても話に付いて行けるようになります。
文系からエンジニアになるために重要なポイントでも説明したようにエンジニアには常に新しいことを学ぶ姿勢が求められます。
是非この資格を取得して、文系エンジニアとしての自信を持ちましょう!
【IT業界の資格についてさらに詳しく知りたい人は下記の記事をチェック】
今おすすめのIT国家資格!難易度や特徴を分野別に解説
まとめ:文系でもエンジニアを目指そう!
いかがでしたでしょうか?
今回の「DMM WEBCAMP MEDIA」では、文系のエンジニアについて下記の項目に沿って詳しく説明してきました。
- 文系でもエンジニアになれる
- 文系出身のエンジニアは30.6%いる
- 文系エンジニアの年収は理系エンジニアとさほど変わらない
- 文系出身者がエンジニアになるためのポイント
①プログラミングに対してポジティブに考える
②エージェントを利用してエンジニアに転職する
③コミュニケーション能力の向上 - 文系出身者がエンジニアになるための方法
①新卒でエンジニアとして就職する
②エージェントを利用してエンジニアに転職する
③プログラミングスクールに通ってエンジニアに転職する - 文系エンジニアになるためにおすすめの資格はITパスポート
今、日本のIT人材不足はさらに深刻化しています。
理系の仕事と思われがちですが、文系からも充分目指せる職業なのです。
文系のエンジニアとして活躍してみてはどうでしょうか?