エンジニアが知っておくと便利なスキルマップの効果や作成方法を解説

2024.01.29
老眼

エンジニアとしてプロジェクトリーダーや管理業務を行ったことのある方はご存知かもしれませんが、プロジェクトをスムーズに進行させるためにはプロジェクトメンバーの得意不得意や経験を把握することが必要です。

しかし、プロジェクトの規模によっては自社の社員や協力会社のエンジニアだけで数十人以上になることも珍しくない、という状況の中でエンジニア個々のスキルを把握するのはそう簡単なことではありません。

そこで今回は、エンジニアのスキルを正確に把握して円滑にプロジェクトを進める上でおすすめのスキルマップについて解説をしていきます。

スキルマップとは

スキルマップという単語を始めて聞く方も少なくないと思うので、まずはスキルマップがどのようなものなのかについて解説をしていきます。

まず、スキルマップはプロジェクトメンバー、社員などのスキルを一覧化したものです。

技量マップスキルマトリックスと呼ばれることもあり、Excelなどで作成されていることが多く、詳細は後述しますが作りとしては非常にシンプルなものになっています。


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スキルマップを作成するメリット

勉強スキルマップの作成自体はそれほど難しくなく、比較的シンプルな作りです。

ただ、スキルマップにエンジニア個々の情報を載せるために必要になってくるヒアリングなどに労力がかかります。しかし、その時間と労力を掛けるだけのメリットがスキルマップにはあります。

スキルマップを作成する具体的なメリットは下記になります。

スキル・知識の可視化

スキルマップを作成することでプロジェクトメンバーや社員のスキル・知識を可視化することができます。

スキル・知識を可視化することは次のようなシーンで非常に大きな効果を発揮します。

開発工程の材料

システム導入のプロジェクトにおいてプロジェクトメンバー個々のスキル・知識は非常に重要ですが、どれだけ特定の分野に特化したスキルを持ったスペシャリストを集めても、メンバーに偏りがあってはプロジェクトをスムーズに進めることはできません。将棋やチェスに例えると、同じコマだけではスムーズに進められなかったり、コマを最適な配置にしなければ負けてしまうのと同じです。

プロジェクトを進行していくと、必ずと言っていいほど想定していなかったタスクや仕様変更が発生します。その時にスキル・知識が可視化されていなければ、手が空いていないプロジェクトメンバーをアサインしてしまう場合も少なくありません。

しかしスキル・知識が可視化されていれば、最適な人材をアサインするための役割の組み換えなど、スムーズに効率的なアサインが行えます。

またプロジェクト進行中だけでなく、プロジェクトメンバーを集める段階でもスキルマップによる可視化が行われていれば、それぞれの分野で柔軟に対応できるメンバーで結成することができます。

人材育成

スキルマップによるスキル・知識の可視化ができていれば、自社の人材育成に役立ちます。

スキルマップがなくてもその時々で必要になった知識を習得することはできますが、それでは役割が固定化されてしまい数年経っても社員のスキルが向上しなくなってしまう状況ができかねません。

しかしスキルマップによる可視化がされていれば、前もってスキルを習得させたり、プロジェクトに余裕があれば経験の少ない若手にアサインして経験を積ませたりすることができます。スキルマップを使用して人材育成を行っている会社とその時々でスキルを習得している会社では10年後には社員の平均的な技術力に差が出てきます。人材育成を効率よく行えれば、結果として会社は受注できる案件が増えたり、プロジェクトを効率よく進めることにも繋がっていきます。

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モチベーションの向上

スキルマップを作成して可視化することによって、プロジェクトリーダーや管理職だけでなく、プロジェクトメンバー自身も自分のスキルが可視化できるようになります。

スキルが可視化されることにより、他のエンジニアと比べて自分の苦手な所や得意な所を把握することができ、自分が優れたエンジニアであろうとするモチベーションの向上にも繋がります。

エンジニア同士の競争心も出てくると、それがプロジェクトメンバーや社員同士の向上心に繋がっていきます。

作成方法

ポーズする男ここまでスキルマップの基本的な内容やメリットについて解説をしてきましたが、ここからは実際にスキルマップの作成方法について解説をしていきます。

スキルマップの作成には大きく分けると、項目評価基準の二つが必要になります。項目と評価基準それぞれについての解説をしておきます。

項目

スキルマップで可視化するための項目です。当然ですが、項目として必要不可欠な情報の一つがエンジニアの氏名です。それに加えて可視化したいスキルの一覧も必要です。

スキルについてはJava・PHPなどのプログラミング言語単位の項目や、データベースの種類などをできるだけ細かく分類することでより精度の高いスキルマップを作成することが出来ます。

また、プログラミングなどの技術以外にもプロジェクトを進める上で必要なマネージメント能力やリーダー能力などもスキルマップに含むことがポイントです。

項目の記述方法としては、Excelで表現する場合、1番左列の2行目にエンジニアの名前を羅列していきます。そしてスキルを2列目の1行目に右側にスキルを羅列します。後述にスキルマップの参考例を表記するので、文字でイメージが付かなければそちらを参考にして頂ければと思います。

評価基準

項目ができれば、後はそれぞれの評価基準を入力していけばスキルマップの完成です。評価基準は大きく分けて2種類の表記方法があります。

一つ目は○×△などの記号による評価です。記号による表記は非常にシンプルなため、該当のスキル・知識の有無だけを簡潔に表現する場合などに便利です。

二つ目は5段階や10段階の数字による評価です。数字による評価基準では、より詳細にスキルを把握することができます。しかし正確にスキルを可視化するためには、それぞれの数値による共通の評価が決まっていなければいけません。例えばJava言語による〇〇の開発経験や知識があれば4と評価する、などです。


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スキルマップの例

ホワイトボードの前に立つ男スキルマップの項目と評価基準について解説をしましたが、テキストだけではイメージが浮かばない方も多いと思います。そこで、Excelで作成したスキルマップの例を2つ程紹介していきます。

例①

上記スキルマップは項目を技術的なスキルのみで作成し、評価基準を○と×で設定した非常にシンプルなスキルマップになっています。

非常にシンプルな作りですが、これだけでもこのメンバーがPythonとSqlServerが苦手であることや、逆にJavaScriptはメンバー全員が使用できるということなどがわかります。

例②

上記スキルマップの例では、例①の時に比べて技術的な項目だけでなく、マネージメントなどのスキルの項目が増えています。また、評価基準を記号ではなく細かく分類した数値で表記しています。

例②では例①よりもより多くの情報を読み取ることができます。

ただ、必ずしも例②の方が良いというわけではなく、例①の情報だけで十分に情報が足りるのであれば、例①の方が作成にかかる手間を減らすことができるため適しているといえます。

スキルマップの作成方法

注意点

閃いてる男スキルマップを利用するメリットなどについて解説をしてきましたが、スキルマップを運用する上で注意しなければいけない代表的なポイントを解説します。

チーム内の優劣を表すものではない

スキルマップを使用して可視化することでよく見られるのが、チーム内のメンバー同士の優劣を表すことに使用されてしまい、人間関係などを悪化させてしまうという事例です。

また、給料面の評価に使用してしまったりするとトラブルに繋がってしまいます。

スキルマップで表現したことだけがそのメンバーの全てではないため、プロジェクトメンバーや人事の方全員でその共通認識を共有したうえでスキルマップを使用することが重要です。

積極的に差をつける

スキルマップの評価基準の中で、明確にスキルに差をつけて評価をすることが重要です。評価基準の解説でも少し触れましたが、曖昧な条件で評価を付けてしまうとスキルマップの精度が悪くなってしまい、意味がないものになってしまうからです。

感覚ではなく、「○○が出来れば評価基準3」というように明確に何ができるかを把握できるようにするのがポイントです。

上述している「チーム内の優劣を表すものではない」という注意点との違いを意識しながらスキルマップを運用しなければいけません。

定期的に更新・共有する

スキルマップの運用を開始する際にもっとも注意しなければいけないポイントが、更新作業と共有作業です。

エンジニア業界では新しい技術が日々登場しており、それに合わせてエンジニアもどんどん新しい技術を習得していきます。スキルマップを作成して評価基準などを1年以上更新しないで放置してしまうとスキルマップと現状で大きな違いが発生してしまいます。

リアルタイムに更新できるのが望ましいですが、最低限1カ月に1度はスキルマップを更新することをおすすめします。また、スキルマップは特定の管理職が把握しておくのではなく、プロジェクトメンバー内全員で共有することでより高い精度のスキルマップを維持する事ができます。

まとめ

今回はエンジニア業界で役立つスキルマップについて解説をしてきましたが、いかがでしたか。

エンジニア業界は比較的人材不足で、つい手が空いた人がただタスクを処理していく、というような単調なプロジェクトが少なくありません。しかし、人材不足だからこそエンジニア個々のスキルを可視化することで最適の人材にタスクを割り振ったり、フォローしあうことが求められるのです。

最初にスキルマップを作成するには少しの労力とエンジニアの協力が必要にはなりますが、その労力を差し引いても十分メリットがあります。

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