AWSを無料で利用する方法【失敗談から料金発生対策を紹介!】
全世界のビジネスパーソンはもちろん、国家の政府機関や教育機関、一流企業などでも多く使用されているAWS。
実はこの便利なAWSサービスを無料で利用できてしまうのです。
しかし、期限付きの無料サービスも存在し、注意しないといつのまにか課金されていたという事態を招いてしまいます。
この記事では、そんなAWSの無料サービスを確認するとともに、課金されないための設定方法まで解説いたします。
AWSサービスを無料で最大限に活用する技を探してみましょう。
そもそもAWSとは?【おさらい編】
そもそも、AWSとは何なのでしょうか。
聞いたこと、目にしたことはあるけれど、実際どんなものなのかしっかりと理解していないという方のために、まずは概要をまとめてみました。
AWSの主なサービス内容
もともとAmazonが自社のサービスの中で必要となったシステムを構築したもので、2006年に提供が開始されました。
それから顧客のフィードバックをもとに、顧客のニーズに合わせて製品を新たに開発し続け、現在では3000以上の新製品や機能改善が公開されています。
従量制料金をとっているため、使った分だけ使用料を払えばよいというシステムも人気の秘密です。
サービスの基礎的な部分は
①Amazon EC2
AWSにサーバーを立ち上げるための製品
②Amazon EB2
EC2のデータを永続的に保存するためのストレージ
EC2はサーバーを停止するとデータも消えてしまうため、専用のストレージであるEBSとセットで使う
③Amazon S3
低額の容量無制限オンラインストレージ
この3つのサービスになります。
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AWSは無料で利用できる?【無料枠サービス紹介】
前項でご紹介したサービスは無料というわけではありません。
AWSを利用するうえで無料枠を確認しておくことは
そこで、ここでは無料で使えるサービスについて、どのような種類の無料枠があるのか、また無料枠の限界についてチェックしてみましょう!
1年間限定無料サービス枠
AWSのアカウントは無料で作成できます。
Amazonのお買い物用のアカウントを持っているという方は多いと思いますが、AWSのアカウントと一般のAmazonアカウントとは異なります。
Amazonのアカウントを持っているという方も、AWSのアカウントを持っていない場合は、使用前にまず無料のアカウント作成を行いましょう。
また無料アカウント作成をすると、12か月間の無料利用枠がついてきます。
Amazon EC2やAmazon S3の使用も含まれています。
1年間は無料で活用できるので、分からないことも多い初年度の経費削減に大いに役立ちます。
そして無料枠だけでなく、Amazonでは常に顧客への利益還元のために製品の値下げを行っています。
最初に設定された金額よりも、最終的に9割以上安くなっているという製品もあるのです。
こちらはアカウント作成にともなう年間の限定無料枠ですが、AWSにはまだまだ無料で使える部分がたくさんあります。
AWSの無料サービスには、上記の1年間無料枠のほかに2種類の無料枠があります。
期限なし無料枠①トライアル
さまざまな製品が、短期間ではありますが無料のトライアル期間を設けています。
今では40以上の製品およびサービスを使用制限の範囲内で無料で使用できます。
その間は無料でお試しができるシステムです。
サービスを導入してから
「いざ使ってみると不便!」
「思っていたサービス内容と違う!」
といったようなことが起こらないようになるかもしれません。
期限なし無料枠②無期限無料
AWSを利用する人のすべてが、期限に関係なく無料で利用できる枠のことです。
・AWS Well-Architected Tool(マネジメントとガバナンス)…無制限無料
・AWS License Manager(マネジメントとガバナンス)…無制限無料
・AWS Glue(分析)…100万AWS Glueデータカタログへのオブジェクトの保存 常に無料
・Amazon DynamoDB(データベース)…25GBのストレージ 常に無料
・AWS Lambda(コンピューティング)…100万/月 無料リクエスト
上記はごく一部のサービスです。
このほかにも無制限無料で使用できる製品はいろいろあります。
AWSの3種類の無料枠は、下記のページに詳細が記されています。
下記のボタンをクリック!
AWSの無料枠を利用する際の注意点!
無料だからという理由で申し込むと、無料期限をうっかり忘れてしまい、お金が発生してしまっているケースも多いようです。
ここからは、限界まで無料で使用し、ビジネスに活用していくうえでの注意点を解説します!
注意点
実は、AWSの無料枠が「完全に無制限」だと思って失敗をしてしまった、という経験を持つ人は少なくありません。
確かに1年間の無料枠は存在しますが、それも無制限に無料というわけではありません。
ここで勘違いをしてしまう人が出てきます。
1年間は無料枠が適用されますが、多くの製品に
「無料枠内での1か月使用分上限が設定されている」
ということを、しっかり頭に入れておきましょう。
その上限を、使用する前に必ずチェックするようにしましょう。
例 Amazon EC2…1年間の無料枠 適用
・Linux、RHEL、または SLES t2.micro インスタンス使用上限…1ヵ月750時間
・Windows t2.micro インスタンス使用上限…1ヵ月750時間
例 Amazon Macie
・コンテンツ分類エンジンでの処理上限…最初の1 GBまで
・CloudTrail イベント処理上限…最初の10万件まで
・データ保存期間の延長…生成された分類済みS3オブジェクト保存期間上限…30日間
これらの上限を超えると、英文でメールが届きます。
たくさんの製品を使用していると気づかずにメール自体を消去してしまうかもしれませんが、要注意です。
実はこのメールは「使用料の上限を超えたので、課金が発生していますよ」というお知らせの可能性があるのです。
これを無視したまま、上限を超え続けて使用し続けていると、当然課金が発生したままになります。
中には100ドルを超える請求が1件当たりに来ることも考えられます。
こういった失敗は、どうして起きるのでしょうか。
下記の4つのケースが考えられます。
【ケース①】
無料トライアルを使用した状態にしたまま、解約を忘れて使用し続けているうちに無料トライアル期間が終了してしまった
【ケース②】
一年間無料、無制限無料という製品は「どれだけ使っても、上限なく完全無料」だと思い込み、上限の事を考えなかった
【ケース③】
無料制限があるものの制限を超えているのに、お知らせを無視して使い続けてしまった
【ケース④】
無料制限があるものと分かっていたが、何をどれだけ使用しているか把握していないため、いつの間にか上限を超えてしまった。
いつの間にか上限を超えていると、最初に設定したクレジットカードから勝手に引き落としが行われます。
無料で使用できるものはたくさんありますが、どれも「上限なく、いつまでもどれだけ使っても無料」という訳ではありません。
では、どうすればこういった失敗を防ぐことができるのでしょうか。
アラート設定をする
これまでのような
「無制限の完全無料」と勘違いしてしまい、いつの間にか使用料が発生してしまった!
使用料が発生したことに気づかず、未払いがかさんでしまい困った事態に陥ってしまった!
これらを未然に防ぐ方法はないのでしょうか。
実はAWSには使用料金が一定枠を超えてしまった場合、メールでお知らせをしてくれる【請求アラーム機能】という機能があるのです。
請求アラーム機能
ここからは、請求アラームといって課金対策ができる機能の設定方法について解説していきます。
【請求アラートを有効にする】
アラームを作成する前に、請求アラートを有効にする必要があります。
ここで、
選択をすると、下記の画面に進みます。
無料枠を超えた時点でアラームメール通知をするためには、0.01ドルと入力しておくと良いでしょう
できれば、AWSからのアラームメールは専用の受信トレイを作っておき、入ったらすぐに分かるようにしておくと安心です。
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まとめ
AWSには無料で使用できるサービスがいろいろあります。
まだ、AWSを使ったことがない人はAWSアカウントを発行し、利用してみてください。
注意するのはすべてが無制限で無料というわけではなく、うっかりすると課金が発生してしまう可能性があることです。
そこで、上手に無料で活用できるように、アラーム設定をしておきましょう。
またうっかりを防ぐためにも、AWSで開催している無料セミナーやオンデマンドセミナー、無料のトレーニングメニューを活用して、AWSへの理解を深めましょう。
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