Webマーケターを徹底解剖。〜未経験からWebマーケターになるために必要なスキル〜
日本の総広告費は6兆5300億円でそのうちインターネット広告費は1兆7589億円で、全体の26.9%を占めるようになり今もなお広告費は拡大の方向に向かっています。
インターネット広告費が伸びていることからもわかるようにWebマーケティングの重要性は高まっているのではないでしょうか。
とは言うものの、Webマーケターに求められるスキルは膨大です。
今回は、Webマーケティングに必要なスキルとスキルの身に着け方を解説していきます。
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、文字通り、Webを利用して行われるマーケティングのことです。具体的には、WebサイトやSNSのデータを分析し、検証・改善を行うことでそのサイトの閲覧数や登録者数の増加を図ります。
マーケティングについて、現代経営学やマネジメントの祖といわれるピーター・F・ドラッカーは「販売を不要にするもの」という言葉を残しています。つまり、マーケティングとは「売り込みをしなくても、モノが売れるようになること」と言い換えることもできるでしょう。
Webマーケティングの大きな特徴は、施策の結果を全て数値で管理できること。紙の本や雑誌なら、どの本屋で買って、どのページがどれだけ読まれたかを計測するのはとても難しいものです。しかし、Webマーケティングなら、コンテンツが全てインターネット上に存在するため、どんな属性の顧客が、どこから来て、どのページに、どのくらいの時間滞在したかなどの情報を全て数字上で管理することができます。
こうして見てみると「Webマ−ケティングの仕事は難しい」という印象を持つかもしれませんが、他の仕事で得たスキルはWebマーケティングの仕事に活かすことが十分可能です。「なぜWebマーケティングをおすすめするのか」、さらに詳しく見ていきましょう。
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なぜWebマーケティング職が良いのか?市場や給料、求人倍率をチェック!
Webマーケティング職が良い理由を3つ説明します。
未経験者でも始めやすい
未経験者の参入ハードルが比較的低いのがWebマーケターの魅力です。大手人材エージェントのリクルートキャリアによると、インターネット専門職の求人倍率は3.92倍となっています。
Webそのものが比較的新しいテクノロジーであるため、Webマーケティングができる人は限られていることが倍率の高さの一因でしょう。中小企業にその傾向は強く、Webマーケティング職には多くの求人があるのが現状です。
近年注目されているサブスクリプションなど新しいビジネスモデルは、インターネットを中心に展開されています。
Webマーケティングとも深い関連があるため、SNSの利用経験がある人や、これまでの仕事でリサーチや分析の経験がある人にとって、それは大きなアピールポイントとなります。
市場のニーズが大きい
2つ目の理由は、市場ニーズが大きいことです。あらゆる業界がWebマーケティングに注力しています。
インターネット広告費は、日本の総広告費の3割近くに到達しているという電通が発表した広告媒体の分析からも、Webマーケティングの需要の伸びが感じられるでしょう。
出典:電通報「日本の広告費 インターネット広告媒体費詳細分析No.1」より
2018年の日本の総広告費は6兆5300億円で、そのうちインターネット広告費は1兆7589億円となっています。中でも動画広告費の伸びは目覚ましいものがあります。
その背景には、TVerやAbemaTVなどの動画メディアの成長、InstagramのストーリーズやYou Tubeなどの動画SNSなどの成長があります。中高生を中心に爆発的な人気となっているTik Tokも無視できない存在となってきました。
動画による広告費が伸びているのは、これまでのスクリプト(文字)によるコンテンツでインプレッションが伸びない中、メディア側がインプレッション単価の高い動画に広告を方向転換していることもあります。
2020年春に予定されている新しい通信規格・5Gの登場は、この傾向に拍車をかけるでしょう。ユーザーの行動が従来型の静止画やスクリプト(文字)から動画へ移行するにつれて、動画による広告ニーズは今後ますます高まっていくことが予想されます。
給与の水準が高い
転職エージェントのdodaが行った調査によると、Webマーケターの平均給与は541万円です。国税庁の『平成30年分民間給与実態統計調査』によると、日本人の平均給与は441万円となっていることが分かりました。
このことから、Webマーケターの給与水準は比較的恵まれているといえます。
Webマーケターの給与水準が高いのは、比較的新しい職種であることから、まだ人材市場にそれほど多くないことが理由の一つと考えられます。
Webマーケターに必要なスキル
ここからは、未経験の方でもWebマーケターとして活躍するために必要なスキルをご紹介します。
必須となる3つの基本スキル
まずは、Webマーケターとして最低限求められるス基本的なキルを一つずつ見ていきましょう。
Office系ソフトスキル
Webマーケターは必要な施策を行うために、数値分析を行います。分析結果から必要なことを読み取るためには、Excelなどの表計算ソフトを使えるスキルが必要です。
また、Webマーケターは分析結果から得られた施策をクライアントに提案するのも仕事の一つ。クライアントへの企画書を作る機会が多くあるため、PowerPointでプレゼンテーション資料を作成できるスキルも求められます。ExcelやPowerPointを使ったことがなければ、早めに習得しておきましょう。
論理的思考力(ロジカルシンキング力)
Webマーケターにとって、「得られた結果からどのようなことを導き出せるか」を考えられる思考力は欠かせません。
クライアントへの提案や上長への説明の際には、データを挿入してミーティングを実施することがほとんどです。論理的思考力に加えて、定量データをベースに物事を考える癖を身に着ける必要があります。
コミュニケーション力 ※最優先スキル
「WebマーケターはWeb上での仕事が中心」と思われがちですが、コミュニケーションスキルはWebマーケターに限らず、全ての職種について求められるスキルです。
ここでいうコミュニケーションスキルとは、相手を楽しませる能力のことではなく「相手に自分の考えを分かりやすく伝えることができる」「相手の話を聞き、考えを理解できる」です。
Webマーケターは今後、リモートで働く人も増えると予想されるので、リモートワークの特性を理解したコミュニケーションの取り方も求められるようになります。
より専門的なスキル2つ(会社によっては必要な能力)
上記で紹介したスキルはベースとなるものですが、より専門的なスキルについても確認していきましょう。
Web広告・SNS運用の知識・スキル
リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告の運用スキルは、Webマーケターに求められているスキルの一つです。リスティング広告とは、検索連動型広告といわれている広告で、検索キーワードに応じて検索結果に表示される広告のことです。
検索をすると検索結果画面の上の方に「広告」と書かれたテキストが表示されています。それがリスティング広告です。
ディスプレイ広告とはWebサイトやアプリの広告枠に表示される画像や動画広告、テキスト広告のことをいいます。バナーで表示されることが多いので、バナー広告と呼ばれることもあります。
広告を適切に運用するためには、SNSやWebの特性に関する知識だけでなく、分析結果からどのような施策を打ち出すのが良いかを考える論理的思考力が必要です。広告の運用には専門用語が多いため、未経験者は用語を理解することから始めましょう。
アクセス解析のスキル(Googleアナリティクス)
アクセス解析に使われるツールにはさまざまなものがありますが、代表的なものがGoogleアナリティクスです。
Google アナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。
Google アナリティクスを使えば、ユーザーの行動に関するデータが分かります。
Google アナリティクスは無料で使えるので、自分でサイトを開設して結果を追っていれば、基本的な使い方は理解できます。
Googleアナリティクスは、施策の結果を判断するために必要なツールなので、その後の改善につなげるための論理的思考力とはセットで考えておきましょう。
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Webマーケティングのスキルを身につける方法
「必要なスキルは分かったけど、どうやって身につければいいの?」という方もいるでしょう。Webマーケティングのスキルを身につける方法3つご紹介します。
独学(★)
Webマーケティング未経験の人にとって始めやすいのは、書籍やセミナーなどを活用して自分で勉強する方法ではないでしょうか。
初学者が本屋に行って自分に合った教材を見つけるのは難しいので、まずはインターネットで検索してみるのがおすすめです。
ネット上には書籍やセミナーなど勉強方法をまとめたサイトがあるので、そうしたところを積極的に活用してみましょう。
効率良く必要な知識や情報を得たい人には、重要なポイントをまとめてくれているセミナーの活用も有効です。
最近はリアルのセミナーだけでなく、オンライン講座など自宅で勉強できる環境も整ってきています。
自分のペースで、かつ低価格でWebマーケティングを勉強したい人にとって、独学は適した方法です。ただし、初学者が最初から独学を選択するのは少々難易度が高いかもしれません。
スクールに通う(★★)
一人で学び続けることが難しい人は、スクールに通うこともWebマーケティングを学ぶ一つの方法です。
「DMM MARKETING CAMP」は 経験者に特化したカリキュラムであることと転職保証付きのマーケティングスクールであることが特徴です。
3カ月目に行われるカリキュラムは現役マーケターの講師とともにクライアントの課題分析と施策立案も行う実践的な内容となっています。
とはいえ、スクールに通っていてもそれ以外の時間に一定の勉強時間を確保できなれば、実践的なスキルを身につけるのは難しいものです。
忙しい社会人だからこそ、目的や自分の勉強スタイルに合ったスクール選びをすることがとても大切です。
※「DMM MARKETING CAMP」の週末講義教室
その他(★★★)
実際にWebマーケティングの業務をやってみるのも一つの方法です。Webマ−ケターの中には独学で勉強し、SEOコンサルティングやアフィリエイトの広告収入を得ている人も少なくありません。
SEOコンサルティングは企業を対象にキーワードや施策を提案するのが主な仕事ですが、その際に実際に自分で運用したノウハウや実績があれば、大きなセールスポイントとなります。
アフィリエイトで広告収入を得るにも、Webマーケティングの知識は欠かせません。
企業でWebマーケターとして働こうと考えている人でも自分で運用した経験があるだけで、採用後に大きく伸びを感じられます。
未経験からWebマーケターになった人の声
未経験からWebマーケターとなった人にインタビューしました。本当に未経験でも働けるのか、実際の声を見てみましょう。加えて「DMM MARKETING CAMP」で受講生にも話を聞いてみました。
未経験からWebマーケターになった人のホンネ
Q: 前職でどんな業界、職種、役職だったか。
「新卒で入った人材会社では営業をしており、役職は一般社員から支店長に上がるタイミングで転職をしました。会社の数字を上げるためには営業の行動量(労働時間)に頼りきっているように思えて、疲弊していく一方でした。未経験でもWebマーケティングの業界に飛び込んだきっかけは、広告やWebサイトの力を使ってどうにか数字を上げつつ、みんなの働き方を変えたいと思ったことが大きいです。」
Q:Webマーケターをやっていくにあたって不安はありましたか?
「前職の人材業界と違い、実態のないものだったので、どこからどこまでがWebマーケターの仕事範囲か分かっていませんでした。けれども、やりたいビジョンに向かうには未経験でも、まずはやってみること軸に行動しました。」
Q:なぜWebマーケターになりたいと思ったのですか?
「前職では営業のテレアポや外回りが非効率で、嫌な顔をされることも多くありました。それであれば、Webの力で一気にたくさんの人の目に付くようにしたり、少しでも興味のある見込み客が、自分の意思で商品購入や会員登録などのゴールに進む仕組みを作ったりしたいと思ったからです。」
Q:Webマーケターのやりがいを感じるところ/難しいなと思うところ
「難しいと感じるところは、常に最新の情報を学ぶ必要があることと、ネットや本で調べても意外とすんなりと進まないところです。けれども、明確に数字に出ることがやりがいだと感じます。良いサービスや商品がたくさんの人に広がった結果が数字になるので、定期的にアクセス結果を見ることが楽しくなってきます。」
「DMM MARKETING CAMP」1期生の方の声
Q:Webマーケターになろうと思ったきっかけはなんでしょうか?
「『DMM MARKETING CAMP』のカウンセリングを受けた時に、Webマーケターの需要が今後上がっていくことが確信できたことと、もともと「人が何を考えているのか?」を考えることが好きだったためです。」
Q:「DMM MARKETING CAMP」を受講する決め手は何ですか?
「一人でマーケティングを学び続けることは難しいと思っていましたが、週末講義の時には仲間に会うことができるのでお互い切磋琢磨することができます。このようにみんなで進めていく機会があったことは大きな決めてとなりました。」