主体性の意味とは?自主性との違いや特徴・高める7つの方法について解説
社会人になると、「主体性」という言葉をよく耳にしますよね。
仕事では、主体性を持って取り組むことが求められます。
しかし、
「主体性って具体的にどういうこと?」
「どうすれば主体性を身につけられるの?」
と、疑問に思う方も多いでしょう。
そこで今回は、
- 主体性の意味、自主性との違い
- 主体性がある人、ない人の特徴
- 主体性を高める方法
についてご紹介します。
「主体性を高めたい!」と感じている人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも主体性とは?意味や自主性との違いを解説
職場で「もっと主体性を持って行動してほしい」などと言われることはないでしょうか?
ところが、主体性の意味がわからなければ、具体的にどう行動すればいいかわかりませんよね。
そこで「主体性」の意味と、似ている言葉である「自主性」との違いを紹介します。
1.主体性の意味は「自分の意志・判断で責任を持って行動する性質」
主体性とは「自分の意志・判断によって、自ら責任を持って行動しようとする態度や性質」です。
周囲から影響されて行動するのではなく、自分の考えをもとに行動することを意味します。
社会では、ただ言われたことをこなすだけの姿勢より、自分で考えて行動する姿勢が求められるのです。
主体性がある人は、仕事において自ら工夫したり行動したりするため、企業への貢献性が高くなります。
そのため、主体性を持って仕事に励むことが期待されるのです。
2.主体性と自主性の違いは「目的や行動を自分で考えるかどうか」
主体性と意味が似ている言葉に「自主性」があります。
自主性とは「他に頼らず、自分の力で考え行動する性質」のことです。
これだけでは、ほとんど同じ意味に見えて、違いがわかりにくいですね。
それぞれの意味の違いを詳しく見てみましょう。
- 主体性:何をすべきかを自分で考える
- 自主性:何をすべきかは決まっている
つまり主体性がある人は、何を目標としてどんな行動をするか、ということから自分で考えます。
一方で自主性がある人は、決まっている目標や行動のなかで、自ら考えて行動することを指すのです。
たとえば、仕事で上司から指示された業務に自分から積極的に取り組んでいる場合、自主性はありますが主体性はありません。
主体性とは、業務自体の目的や行動を自分で考え、取り組む姿勢を言うのです。
このように目的や行動を自分で考えるかどうかという違いがあります。
3.主体性の人は「自責思考」を持っている
主体性と自主性の違いから、主体性がある人は「自責思考」を持つことがわかります。
物事に取り組むときに自分の責任でおこなうという思考を持っているということです。
自主性がある場合、上司から与えられた業務は積極的におこないますが、業務自体に問題があっても指示した上司の責任だと考えるでしょう。
ところが主体性がある場合、与えられた業務自体を自ら考え、納得した上で取り組むため、業務自体に問題があれば自分の責任だと考えるのです。
主体性においては、自分の責任のもとで行動する意識が重要になります。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?
主体性がある人の5つの特徴を解説
主体性がある人の特徴を知れば、具体的にどんな行動をする人が主体性がある人なのかを知ることができます。
そこでここからは、主体性がある人の5つの特徴をご紹介します。
- 自分で考えて行動ができる
- 積極的な行動ができる
- 分析力が高い
- 会社やチームを巻き込んで仕事ができる
- トラブルが起きても人のせいにしない
それでは、順番に見ていきましょう。
1.自分で考えて行動ができる
「指示待ち人間」では、主体性があるとは言えません。
主体性がある人は、自分で考えて行動できます。
たとえば、クライアントから依頼を受けたときに、ただ指示通りに働くだけでは不十分です。
主体性がある人は、クライアントが抱えている問題やニーズに目を向けて、最善の提案をします。
常にクライアントのことを考え、何をすべきかを考えて提案することで、より満足度の高い成果を出せるのです。
主体性がある人は、期待以上の働きをすることで、クライアントからの信頼を得られるようになりますよ。
2.積極的な行動ができる
主体性がある人は、積極的な行動ができます。
自ら考えて行動するため、必要なことを指示される前に遂行しているのです。
たとえば、チームで企画のプレゼンをおこなうことが決定した場合、必要なデータのリストアップや会場の確保など、指示されなくてもできることはありますね。
もちろん自分勝手な行動ではいけません。
しっかり必要な確認をとり、自らの責任で積極的に物事を進めようとする姿勢があります。
3.分析力が高い
物事に対する分析力が高いことも、主体性がある人の特徴です。
自分の行動に責任を持っていると、トラブルが起きた際に「問題点はなにか」「どう改善すべきか」などを考えます。
主体性がある人は、失敗を繰り返さないために分析し、次に役立てようとするのです。
いわれたことをただ実行する人であれば、改善のために分析することはありません。
主体性がある人は、分析することを通して得た学びや情報を、自分が考える材料にするのです。
4.会社やチームを巻き込んで仕事ができる
主体性がある人は、1人で黙々と仕事をするよりも、周囲の人を巻き込んで仕事をします。
会社やチームの仕事は、1人ではなくメンバーが協力してより良い遂行を目指すもの。
主体的に仕事に取り組んでいるからこそ、自分の仕事ができれば終わりではなく、全体の進捗を把握して協力し合う姿勢があるのです。
組織全体の目標達成を目指しているので、周囲に対して「進捗はどう?」「仕事頼める?」「手伝おうか?」という声かけが自然にできます。
主体性のある人とは、全体を見て周囲に働きかけながら仕事ができる人材とも言えるでしょう。
5.トラブルが起きても人のせいにしない
主体性のある人は責任感が強く、トラブルを人のせいにすることはありません。
たとえば、部下のミスで発注した荷物が予定日に間に合わなかったとしましょう。
ここで主体性のある人は、部下のせいにはしません。
トラブルの原因やどうすればトラブルを防げたのかを冷静に考えるのです。
- 部下に発注内容が正確に伝わっていなかったのではないか
- 発注内容を確認するチェックリストがあればよかった
- 日程に余裕を持って発注を指示すべきだった
上記のように考えることで、仕事の方法や工程に問題点を見つけられます。
トラブルを他人のせいにしても、問題は解決できず、再発は防げません。
主体性のある人は、問題に対して自分ができることを考えます。
主体性がない人の5つの特徴を解説
こちらでは、主体性がない人の5つの特徴を紹介します。
- 言われたことしかやらない
- 考えることが苦手
- 自己中心的
- ネガティブ思考が強い
- 意思決定力が低い
さっそく見ていきましょう。
1.言われたことしかやらない
自分からは動こうとせず、指示されたことしか取り組まない人がいますよね。
これは、主体性のない人の特徴です。
主体性がない人は、自分の判断や考えのもとで動こうとはしません。
そのため、他人が言ったことや指示したことだけを実行するのです。
いわゆる「指示待ち人間」ですね。
自分で考えて行動できないので、周囲から「あの人は主体性がない」と見られてしまいます。
2.考えることが苦手
主体性がない人は、考えることが苦手という特徴があります。
たとえば、上司からある業務を頼まれたとき、主体性のない人はその業務の目的や合理性を深く考えられません。
上司が指示したことをやればいいと思っており、自分が考えようとはしないのです。
行動はいつも受動的で、自分の頭を使って考えることが少ないので、考えること自体が苦手になっていきます。
思考停止状態で目の前にある仕事をただこなしているという人は、要注意です。
3.自己中心的
自分が良ければいい、という自己中心的な考え方をすることも、主体性のない人の特徴です。
主体性を持って仕事に取り組む人は、仕事の全体を見て自分がやるべきことを考えます。
しかし主体性がなければ、目の前にある自分の仕事さえ終わればいいと考えており、全体が見えていません。
主体性がないことから、全体のことを考えられず自己中心的になってしまうのです。
自己中心的である自覚がなくても、自分の仕事さえ終わらせれば良いと考えている人は、主体性がないと言えるかもしれません。
4.ネガティブ思考が強い
ネガティブ思考が強すぎると、主体性がなくなってしまいます。
物事を悪い方向へばかり考えるので、自信が持てず、自分の判断で行動できなくなるのです。
実は、悪い状況を想像したとしても、リスクマネジメントができれば、ネガティブ思考は大きな問題ではありません。
しかし、自信を失うほどネガティブ思考が強いと、主体性も低下してしまうでしょう。
5.意思決定力が低い
仕事においても優柔不断な人っていますよね。
主体性がない人の特徴の一つとして、意思決定力が低いことがあげられます。
つまり、自分の意思で判断することが苦手なのです。
たとえば、コストパフォーマンスの高いAと、高品質で値段も高いB、どちらを商材として採用するかで判断できません。
意思決定力が低いと、判断が遅いので行動にもなかなか移せなくなります。
周囲からは「物事を決められない人」「主体性がない人」と見られてしまうかもしれません。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?
主体性を高めるための方法7選!
「自分は主体性がないのかも…」と心配しなくても大丈夫です。
主体性は高められます。
ここからは、主体性を高める7つの方法をご紹介しましょう。
1.自分で考えるクセをつける
まずは、自分の頭で物事を考えるクセをつけましょう。
仕事の場面では、上司から指示があったときに、
- この業務の目的はなんだろう
- もっと良い方法はないだろうか
- 指示されたことのほかに、必要なことはないかな
と考えてみるのです。
また、指示を受けていなくても、考えられることはあります。
- いまの業務をどうすれば効率化できるかな
- ミスを繰り返さないためにどんな工夫ができるだろう
- クライアントに満足してもらうためにできることはないか
あなたの現状の業務について、ぜひ考えてみてくださいね。
考えるクセをつけていれば、改善策や提案が思いつくようになり、主体性を持って実行できますよ。
2.人のせいにしないようにする
失敗やトラブルが起きたとき、責任を人に求めてしまいがちです。
しかし、それでは問題は解決せず、主体性も高まりません。
これからは、人のせいにしないことを意識してみましょう。
人のせいにしなくなると、トラブルの原因や改善策に目を向けられるようになります。
- 仕組みに問題があったかもしれない
- 工程を改善すれば今後同じトラブルは防げるだろう
このように、人のせいにしていてはわからなかった問題点や改善策を発見できるようになるでしょう。
自分の責任感を高めると、主体性を持って失敗やトラブルに向き合えますよ。
3.主体性がある人の行動を真似する
自分ができていないことは、できている人を真似することも一つの方法です。
あなたの身近に主体性がある人はいるでしょうか。
もし、主体性がある人がいるなら、普段どんな行動をしているのかを見て、真似してみましょう。
実際に行動を見て真似することで、自然と主体性のある人に近づけます。
主体性のある人が何を考えて行動しているかを真似していれば、多くのことを学べるでしょう。
4.ポジティブな発言を心がける
ネガティブ思考が強すぎると、自信をなくして行動できません。
そこで、ポジティブな発言を心がけてみましょう。
自分の心がネガティブであっても、ポジティブなことを自分の口から発言して耳で聞いていると、ポジティブに引っ張られていきます。
ポジティブになれば、物事を前向きに考えて取り組めるようになるでしょう。
ポジティブ思考は自分への自信となり、積極的な行動や判断ができるようになります。
その際に、ネガティブ思考を生かしてリスクヘッジができると、さらに自信につながりますよ。
5.小さな成功体験を作る
もし「自分に自信がなくて主体性を持った行動ができない」と感じているなら、小さな成功体験を作りましょう。
はじめから大きな成功体験を作ろうとしなくても大丈夫です。
自分の頭で考えた小さなことに挑戦してみましょう。
たとえば、以下を参考にしてみてくださいね。
- 会議の資料を「コピーして」と指示され、コピーした上で一部ごとにまとめた
- 「データを集めておいて」と指示され、集めた上で見やすくレイアウトした
- 業務の成果が出なかった原因と対策を3つずつ考えてみた
指示されたことにプラスアルファの工夫をしたり、指示されていなくても自分なりに考えてみることで、成功体験を積みましょう。
自分なりに行動したという成功体験ができれば、自信になり、さらに主体性を高く持って行動できるようになります。
もちろん、仕事以外で主体性を持って成功した体験を作ることも有効ですよ。
6.会議で発言する機会を多く作る
職場の会議では、普段どれくらい発言しているでしょうか。
主体性を高めたいなら、会議での発言を増やすことは良い方法です。
会議では、自分の責任で考えを発言する機会が生まれます。
自分の責任のもとで考えて行動する機会を多く持つことで、自然と主体性が身につくのです。
はじめのうちは、会議で発言することに緊張したり、うまく発言できないと感じたりするかもしれません。
しかし、慣れていけば問題なく発言できるようになります。
失敗を恐れずに行動してみましょう。
7.副業をして自分で仕事を取る
「仕事に主体性を持って取り組むのが難しい」と感じる方もいるのではないでしょうか。
会社の仕事では社長や上司がいるので、あなたが彼らの目線で主体的に行動することは困難かもしれません。
その場合は、副業をして自分で仕事を取るという経験をしてみましょう。
副業では、自分の考えや判断で仕事をして収入を得ます。
- どうやって利益を出すか
- どうやって少ないリスクやコストを削減するか
- どうやって仕事を獲得するか
- どうやって信頼や実績を作るか
- 自分はどんな分野・方法で利益を出しやすいか
上記のようなことを自然と考えられるようになるのです。
副業は主体性がなければできません。
副業を経験することで、主体性や考え方を身につけることができるでしょう。
もしこれから新しく副業を始めるなら、仕事の案件が多く、単価も比較的高いプログラミングがおすすめです。
営業や提案、企画などの考え方も習得できますよ。
まとめ:主体性を持って自分のスキルを高めていこう
今回は、主体性についてご紹介しました。
主体性は、目的や行動から自分で考え、責任を持って取り組む性質のことです。
主体性のある人材は、企業にとっても有意義でより貢献してくれる存在として、求められています。
社会に出ると「もっと主体性を持つように」と周囲に言われ、落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、主体性は自分で高めることができます。
主体性を意識し、ぜひスキルアップしていってくださいね。