フリーターに一人暮らしは可能?収入の目安やかかる費用・節約のポイントを紹介
学校などを卒業すると、実家を離れて一人暮らしがしたいと考える人は多いです。
一人暮らしは自由が多く、自分の好きな生活を実現できそうですよね。
しかし収入面でも自立していなければ、一人暮らしは難しいように感じられます。
「フリーターだと一人暮らしはできないかな?」
「フリーターが一人暮らしをする場合、どれくらいのお金がかかるんだろう?」
そんな疑問を持っていないでしょうか。
フリーターは収入が低い傾向にあり、一人暮らしへのハードルが高めです。
そこで今回は、
- フリーターの一人暮らしに必要な収入の目安や費用
- フリーターが一人暮らしで意識すべき6つの節約ポイント
- 一人暮らしのためにフリーターから社員を目指す方法
についてお伝えします。
必要な知識をつけて、しっかり準備した上で一人暮らしを考えましょう。
「フリーターだけど一人暮らしがしたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
フリーターの一人暮らしは可能?収入の目安や費用を紹介
フリーターとは、パートやアルバイトで働く人のこと。
正社員に比べて収入が少ないので、一人暮らしができるか不安ですよね。
いざ一人暮らしを始めても、家賃を支払えなくなったり、生活がままならなくなったりしては大変です。
「一人暮らししたい」と思ったら、必要な知識を集めておくことが大切。
まずは一人暮らしに必要な収入の目安や、一人暮らしにかかる費用を確認してみましょう。
詳しくご説明していきます。
1.フリーターが一人暮らしをするなら手取りで15万円以上が理想
フリーターが一人暮らしをするなら、手取りで月に15万円以上の収入があることが理想です。
- 家賃:5万円
- 光熱費:1万円
- 食費:3万円
- スマホ・ネット代:1万円
- 日用品・娯楽(服など):1万円
- その他交際費:3万円
一人暮らしには、上記くらいの料金がかかると考えておいてください。
月15万円の収入は、仮に時給1,000円のアルバイトなら150時間の労働です。
つまり、一日7時間半のアルバイトを週5日することになりますね。
月15万円に満たない収入だと、安定した一人暮らしをすることは難しいと考えたほうが良いでしょう。
さらに、趣味などにお金を使いたい場合はもう少し必要になるかもしれません。
現在のパート・アルバイトでどれくらいの収入を得ているのか、得ることが可能かをよく考えましょう。
2.初期費用として30~40万円が必要
一人暮らしを始める場合、最初の引っ越しに一番お金がかかります。
初期投資の金額の目安は30万〜40万円ほどです。
一人暮らしにかかる初期費用の内訳は以下のようになります。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 日割り家賃
- 初月の家賃
- 火災保険料
- 鍵交換費用
- 引越し費用
- 家具家電にかかる費用
新しく部屋を契約する場合、最初の月の賃料の他に敷金礼金や火災保険料などあらゆる費用がかかります。
敷金礼金は家賃1月分の金額が目安です。
また、何もない状態から家具家電を揃えるので、出費が大きくなります。
冷蔵庫や洗濯機と言った電化製品から、ベッドやテーブルなどの大きな家具までを揃えるとかなりの金額ですよね。
遠方からの引っ越しの場合、引越し業者にかかる費用も大きくなるでしょう。
初期投資のお金プラス、毎月の家賃を支払えるかどうかを考慮する必要があります。
3.審査に通りにくいので、余裕を持った家探しを
フリーターが部屋を契約する場合、審査に通りにくいという傾向が強いです。
賃貸契約の審査では、借り主にしっかり家賃を支払っていく能力があるかどうかを判断されます。
フリーターは収入が安定しておらず、すぐに辞めてしまうこともできるため、社会的信用が高くありません。
一人暮らしをする場合は審査が通らない可能性を考え、余裕を持って家探しをする必要があるでしょう。
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フリーターが快適に一人暮らしをするために意識すべき6つの節約ポイント
フリーターであっても、快適な一人暮らしをしたいですよね。
収入の少ないフリーターは、生活にかかる費用を抑えることが大切です。
生活の費用は毎月必ずかかる固定支出と、それ以外の支出に分けることができます。
急な出費を減らすことはもちろん大切ですが、できるだけ楽に節約したいもの。
まずは固定支出を減らし、毎月かかる余計な出費をなくしましょう。
フリーターが快適に一人暮らしをするために意識すべき6つの節約ポイントをご紹介します。
- 家賃は収入の3分の1以下に抑える
- 都市ガスの部屋を選ぶ
- 定期的に固定費を見直す
- なるべく自炊をして食費を減らす
- 高時給の仕事を探す意識を持つ
- 不用品は売却する
それでは、順番に見ていきましょう。
1.家賃は収入の3分の1以下に抑える
まず、家賃は目安として収入の3分の1以下に抑えるようにしましょう。
たとえば、毎月の収入が15万円なら、家賃は3分の1にあたる5万円以下にするのです。
収入の3分の2は生活費やそのほかの支払い、貯金にまわします。
家賃は毎月必ずかかるものであり、出費の割合のなかでも大部分を占めるもの。
大きい固定支出を抑えることで高い節約効果が期待できますよ。
一人暮らしをするなら、家賃を予算内に収めることを意識しましょう。
2.都市ガスの部屋を選ぶ
一人暮らしの部屋を選ぶときには、物件情報を確認して「都市ガス」かどうかをチェックしましょう。
実は都市ガスは、プロパンガスと比較して料金が半額くらい安いです。
ガスの種類を選ぶだけで、毎月のガス代金を節約できますよ。
以下は都市ガスとプロパンガスの料金比較の一例です。
都市ガス | プロパンガス(LPガス) | |
1㎥あたりの従量単価 | 288円 | 491円 |
使用量を15㎥とした場合 | 4,320円 | 7,365円 |
基本料金 | 690円 | 1,620円 |
合計 | 5,010円 | 8,985円 |
(出典:一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会)
合計金額を見ると、約5,000円と約9,000円となっており、倍近い価格差がありますね。
この料金の違いは、ガス供給にかかるコストによって生まれています。
プロパンガスは人件費や配送の手間がかかることから、料金が高めなのです。
節約を考えるなら、物件情報をよく確認して都市ガスの部屋を選びましょう。
お風呂や自炊などで毎月かかるガス料金を、大きく抑えられますよ。
3.定期的に固定費を見直す
節約する料金は最初の物件選びによるものだけではありません。
定期的に固定費を見直し、減らせる出費は減らしましょう。
家賃以外の固定費には、主に以下のものがあります。
- 食費
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- 交通費
- 交際費
- 通信費(電話代やインターネット料金、Wi-Fi代など)
- サブスクリプションサービス(Netflixやamazonプライムなど月額料金がかかるもの)
「今月は外食や飲み会が多かったな」「もう使ってないサービスは解約しよう」など、こまめに見直すことが肝心です。
交通費は通勤の回数によって定期券を購入したほうが節約になる場合と、むしろ割高になる場合があります。
また、通信費は安いインターネットやWi-Fiを契約したり、スマホを「格安SIM」に帰ることで抑えられますよ。
節約のためには、毎月どの出費がどれくらいかかっているのかを把握することが大切です。
4.なるべく自炊をして食費を減らす
外食は出費がかさむもの。
なるべく普段から自炊をする習慣をつけて、食費を減らしましょう。
節約を意識して自炊をすれば、食費を抑えながら美味しい料理を食べられます。
料理の腕も上がり、節約ができれば一石二鳥ですね。
注意点として、料理の仕方によっては、むしろ食費がかかってしまう場合があります。
材料費を計算し、決めた金額のなかで買い物をして自炊することが大切です。
5.高時給の仕事を探す意識を持つ
フリーターは、パート・アルバイトで働く人・働く意思のある人のこと。
高時給のパートやアルバイトを選べば、それだけ収入を増やせます。
現在の仕事の時給はどれくらいでしょうか。
時給がそこまで高くないなら、高時給の仕事を探す意識を持ちましょう。
現在より時給が200円上がれば、一日7時間の仕事で1,400円も収入が増えます。
週に5日働く場合、一ヶ月で28,000円も差が出ますよ。
同じ時間働いていても、時給が違えば得られる収入は変わります。
たった数百円でも、積み重なれば大きな違いです。
高時給の仕事に切り変えて、収入を一気にアップさせましょう。
6.不用品は売却する
もし手元に不用品があるなら、売却してお金にしましょう。
不用品は持っていても仕方がないばかりか、場所が取られてしまいます。
最近では「メルカリ」や「ヤフオク」など、個人がインターネット上で商品を販売できるサービスが豊富です。
金額も自由に設定できるので、設定金額で「ほしい!」というお客さんがいれば納得して売れます。
もし、800円で買った本が700円で売れれば、実質負担は100円なのでかなりの節約になりますよ。
ある程度の数の不用品を売却すれば、まとまった金額になり生活費に足すことができるので、活用しない手はありません。
フリーターは将来性が低くなりやすいので、社員を目指すのも意識しよう
フリーターは収入が低く、将来を考えたときに家賃を支払っていけるのか、将来的な出費に備えて貯金できるのかといった懸念点が多いです。
収入が低いと、生活が厳しくなりやすく、精神的にもよくありません。
もし収入を安定させたいと考えるなら、会社員を目指すことはひとつの解決策です。
正社員や派遣社員などを目指したほうが、収入が安定しやすくなります。
「生活に困ったらどうしよう」と不安を感じるなら会社員を目指すことを意識してみましょう。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
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ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
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フリーターから社員を目指す5つの方法とは
「会社員を目指すと言っても、フリーターから会社員になれるの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
フリーターから会社員になることは、会社員から転職することに比べれば簡単ではありません。
しかし、しっかりと準備すればフリーターからでも会社員になれますよ。
ただし会社員になるには、年齢が若いほうが断然有利です。
会社員を目指すために必要なことを知って、一日でも早く実行しましょう。
フリーターから社員を目指す5つの方法をご紹介します。
- 就職保証付きのスクールに通う
- フリーター専用の転職エージェントを使う
- 派遣会社に登録する
- いま働いているアルバイト先での就職を目指す
- 未経験OKの会社に応募する
さっそく、詳しく見ていきましょう。
1.就職保証付きのスクールに通う
フリーターから会社員を目指す場合、スキルがあると就職活動で有利になります。
就職活動では「どんなことができるのか」が最も重視されるのです。
フリーターの経験が長いと「自分にはスキルなんてない」と感じるかもしれません。
それなら、就職保証付きのスクールに通いましょう。
就職に有利になるスキルを習得できるスクールに通い、保証やサポートを受けながら就職活動を行えば、フリーターからでも会社員になれる可能性は高まります。
たとえば、プログラミングスキルは就活で評価されやすく、需要が高いので有利です。
しかし独学では、会社が求めるレベルまでスキルを習得することは難しい場合も。
スクールを活用して効率的にスキルを習得し、正社員になる準備を進めましょう。
自分にあったスクールを選べば、着実に正社員に近づけますよ。
2.フリーター専用の転職エージェントを使う
就職活動をする場合、多くの人が転職サイトや転職エージェントを利用しています。
なかでも、フリーターから正社員を目指すなら、フリーター専用の転職エージェントを利用すると心強いです。
フリーターから正社員への転職に特化した知識や経験があるため、フリーター特有の不安や疑問を解消してくれますよ。
特に悩みがちな「履歴書の書き方」や「面接」もアドバイスや練習サポートをしてくれるので、安心して就職活動を進められるでしょう。
フリーターに特化した転職エージェントは、あなたが正社員になるまでの道を一緒に考えてくれる心強い味方です。
3.派遣会社に登録する
会社員を目指す場合、正社員として採用されるよりも、派遣会社に登録して派遣社員になるほうがハードルは低いです。
派遣社員とは、派遣会社に登録して派遣会社から紹介される会社で働く形態を指します。
パートやアルバイトよりも給与は高く、また正社員のような残業がないケースが多いので、フリーターからでもなりやすいでしょう。
安定した収入や社会的信用を得ながら、自分の時間はしっかり持ちたいという人には向いています。
派遣先もさまざまで、自分にあった職場を見つけやすいでしょう。
熱意の持てる仕事先であれば、派遣社員から正社員を目指すことも可能ですよ。
4.いま働いているアルバイト先での就職を目指す
現在働いているアルバイト先で、正社員を目指す方法もあります。
正社員募集をしているなら、最も現実的ともいえるでしょう。
アルバイトであっても、仕事への熱意や成果を評価されれば、正社員になれる可能性は十分にあります。
まずはアルバイト先が正社員を募集しているかどうか確認してみましょう。
アルバイト先の上司や社員に聞けばわかるはずです。
もし求人を出していなかったとしても、「我が社にとって必要な人材だ」と思ってもらえれば正社員になれるチャンスはあります。
重要なのは「正社員として雇いたい」と思われるほどの熱意や成果があること。
十分な働きや姿勢を示し、正社員になりたいことを伝えましょう。
5.未経験OKの会社に応募する
正社員募集の求人に応募して目指すなら、「未経験OK」の会社に応募しましょう。
「未経験OK」な会社の場合、最初から特別なスキルを求められることはありません。
本人の熱意やポテンシャルを見て、採用してくれる会社も多いです。
また、入社後も研修制度や教育環境が充実している可能性が高く、フリーターからでも安心して働けます。
「未経験OK」や「フリーター歓迎」などの表記がある求人なら、フリーターから正社員になりやすいと判断できますよ。
まとめ:フリーターでも一人暮らしは可能だが、ゆとりを持つために社員も視野に入れよう
今回は、フリーターの一人暮らしについてご紹介しました。
フリーターは一人暮らしをする際、収入の低さと社会的信用の低さがネックになりがちです。
一人暮らしをすることは可能ですが、生活にゆとりを持つなら会社員になることを視野に入れるといいでしょう。
会社員になれば収入や社会的信用が上がるので、一人暮らしを始めやすい上に、家賃補助が出る会社も多いです。
収入と将来性を考えて、一人暮らしへの一歩を踏み出しましょう。