大学生の一人暮らしにかかる費用とは?5つのメリット・デメリットについても解説
大学生になると実家を離れて、初めて一人暮らしを始める人も少なくないでしょう。
楽しみな反面、やはり「大学生の一人暮らしってどれくらいの費用がかかるんだろう…?」と、お金のことも気になってしまうのではないでしょうか?
せっかく一人暮らしをするなら、お金に悩まされずに有意義な暮らしを楽しみたいですよね。
そこでこの記事では、
- 一人暮らしでかかる生活費や、初期費用
- 大学生が一人暮らしをするメリット・デメリット
- 一人暮らしをするうえで知っておきたい節約術
- 大学生の一人暮らしにおすすめな家具家電11選
などについて、くわしく解説していきます。
この記事を読めば、よりスムーズに一人暮らしの準備ができますよ。
これから一人暮らしをしようかと考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
大学生の一人暮らしでかかる1ヶ月の費用とは
一人暮らしを始めたら、毎月どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
日本学生支援機構によると、一人暮らしをしている大学生の1ヶ月の生活費は平均約14万2,300円だそうです。
(出典:平成30年度学生生活調査結果)
1ヶ月にかかる生活費の内訳を以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
詳細 | 金額 |
学費 | 4万3,600円 |
食費 | 2万3,500円 |
住居・光熱費 | 3万6,800円 |
保険衛生費 | 3,500円 |
娯楽・交際費 | 1万4,200円 |
その他日常費 | 2万700円 |
合計 | 14万2,300円 |
学費を除いた大学生の1ヶ月の平均生活費は、9万8,700円ほど。
上記は「国立」「公立」「私立」すべての大学の平均した学費を算出したものです。
また、住む県や地域によっても家賃は変動します。
あくまでも平均額ですので、ひとつの目安として参考にしてくださいね。
一人暮らしを始める際の初期費用とは
一人暮らしを始める際には、初期費用についても考える必要があります。
一言で初期費用といっても、一人暮らしを始めるときにかかる費用はさまざまです。
一人暮らしにかかる初期費用は、以下の3つに分けられます。
- 部屋を借りるときに必要な初期費用
- 引越しにかかる初期費用
- 家具・家電・生活必需品をそろえるためにかかる初期費用
さらに具体的に見ていきましょう。
初期費用の詳細を以下の表にまとめました。
詳細 | 料金 |
敷金/礼金/仲介手数料 (その他保険料も含みます) |
・家賃5ヶ月分 例:約25万〜50万円 (上記は家賃が5万〜10万円の場合) |
引越し業者手配料 | 約3万〜10万円 (距離や業者、エリアによっても異なります) |
家具 | 約5万円 |
家電 | 約13万円 |
合計 | 約46万〜78万円 |
(出典:「エイブル」を参考に算出)
余裕を持って一人暮らしの資金を用意できるなら、70万円〜80万円くらいあれば十分でしょう。
上記はあくまでも目安であり、住む場所や利用する業者によっても金額は変動します。
あなたが暮らす県や地域なども考慮したうえで、計算してみてくださいね。
大学生が一人暮らしをするメリット5つとは
初めての一人暮らしは、なんだかワクワクしますよね。
ここからは、大学生が一人暮らしをするメリットとデメリットについてご紹介していきます。
まずは、大学生が一人暮らしをする5つのメリットについて見ていきましょう。
1.実家よりも自由な暮らしが実現できる
一人暮らしの大きなメリットのひとつは、実家よりも自由に生活できることでしょう。
好きな時間にお風呂に入ったり、一人の時間を満喫できたりと実家とは違う自由な生活が実現できます。
一人暮らしをすることで、これまでの生活とは違った開放感を感じられるでしょう。
2.自分好みの家具や家電を選べる
実家暮らしでは、自分好みの家具を買おうと思っても、親の同意が得られない場合もあるでしょう。
しかし、一人暮らしなら家具や家電などを自分の好きなように買いそろえられます。
自分好みに部屋をコーディネートできるのは、やっぱり嬉しいですよね。
居心地のよい空間をつくり出せば、より毎日が楽しくなるはずです。
3.大学までの距離が短く通いやすい
一人暮らしをする理由が、「大学から実家が遠いから」という人も少なくないのではないでしょうか?
自宅と大学が遠ければ、通学するだけでも疲れてしまいますよね。
毎日通学をするうえで、一人暮らしの家から大学までの距離が短いことも大きなメリットです。
また、大学生になるとサークルや部活動などに参加する機会も増えるでしょう。
その際に、一人暮らしの家と大学までの距離が近いと時間を気にせずに集中できます。
4.門限に縛られることがない
一人暮らしだと、実家だとありがちな門限もありません。
たとえサークルや部活、友達との飲み会で帰りが遅くなっても、親になにかを言われることもなくなります。
また、突然友達と晩ご飯を食べにいくことになっても、時間を気にせずに楽しめるでしょう。
一人暮らしなら、予定を決めるのは自分自身です。
親の目を気にすることなく自分で予定を決められるのも、メリットといえるのではないでしょうか。
5.友達を呼んで遊びやすい
実家だと親や兄弟がいるため、友達を家に招くのためらってしまうこともありますよね。
しかし、一人暮らしなら自分次第で友達を家に呼んで遊べます。
ホームパーティーをしたり、朝までたわいもない話をしたりと、好きなように遊べるのも一人暮らしをしているからこそです。
そのまま泊まることもできるため、門限や終電を気にせずに楽しめるのも一人暮らしの大きなメリットでしょう。
大学生が一人暮らしをするデメリット5つとは
では、反対に大学生の一人暮らしにはどのようなデメリットがあるのでしょう?
ここでは代表的な5つのデメリットをご紹介していきます。
一人暮らしを満喫するには、デメリットを知っておくことも大切ですよ。
それでは、さっそく見ていきましょう!
1.実家よりもお金がかかる
実家にいると、生活費はほとんどかかりませんよね。
しかし、一人暮らしとなると家賃や光熱費、食費など実家にいるよりもお金がかかります。
いくら親から仕送りをもらっていたとしても、自己管理ができなければたちまち金欠になってしまう恐れも。
親からの仕送りに頼りすぎないように、日頃からお金の管理をしっかりとしておきましょう。
必要なら、アルバイトをして収入を増やすのもおすすめですよ。
2.家事が面倒
一人暮らしでは、実家とは違って家事も自分でおこなう必要があります。
家事が苦手な人にとっては、大きなデメリットになるでしょう。
大学生は、「学業にサークルにアルバイトに遊びに…」と、多忙な生活を送る人も多いはず。
どれだけ忙しくても、料理や掃除、洗濯などをすべて一人でやらなくてはいけません。
それ以外にも、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの消耗品も自分で買わなければ、いざ必要な時に困ってしまいます。
初めて一人暮らしをする人にとっては、慣れるまで家事をおこなうのは大変です。
家族のありがたみを改めて実感するでしょう。
3.生活が不規則になりやすい
一人暮らしでは自由が増えるぶん、自己管理能力が問われます。
親がいないからといって、夜更かしや夜遊びばかりをしていては、生活が不規則になってしまいがち。
ただでさえ一人暮らしは、勉強やアルバイト、掃除や料理とやることが山積みです。
それに加えて不規則な生活をしていては、たちまち体調を崩してしまうでしょう。
一人暮らしでハメをはずしすぎないように、日頃から規則正しい生活を心がけることが大切ですよ。
4.風邪を引いても看病してもらえない
実家にいる時には、風邪を引いたら温かいおかゆをつくってくれたりと、家族が看病をしてくれていたのではないでしょうか?
しかし、一人暮らしではそうはいきません。
誰も看病をしてくれませんし、病院へ行ったり必要なものを買いに行くのも一人でおこなう必要があります。
たとえ、吐き気がしても頭が痛くても高熱が出ても、自分だけでなんとかしなくてはいけないのです。
いざという時に困らないためにも、日頃から薬や簡単につくって食べられるものなどを準備しておきましょう。
また、近くの病院を調べておくことも大切ですよ。
5.親が心配する
親は子どもを1番に心配するものです。
一人暮らしとなると、やはり親としては心配になります。
子どもの自立を応援したい反面、寂しさや心配な気持ちになり悩んでしまう親御さんもいるかもしれません。
親に必要以上の心配をかけないためにも、こまめに連絡をしたり、たまには実家に帰ることも大切ですよ。
一人暮らしをするからには、1人の大人としての自覚を持って自己管理をしっかりとおこなうようにしましょう。
一人暮らし向けに用意しておきたい家具家電11選
自分の好きなように家具や家電をそろえられるのも、一人暮らしを始める時の楽しみのひとつですよね。
ここでは、一人暮らしの生活に優先度が高い家具家電11選を厳選してご紹介していきます。
- 寝具一式
- カーテン
- パソコン
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 洗濯機
- エアコン
- キッチン用品
- 日用品
- 掃除機
- 机や椅子
ぜひ、チェックリストとして活用してくださいね。
それでは順番に見ていきましょう!
1.寝具一式
ベッドや布団などの寝具は、生活をするうえで欠かせない家具のひとつですよね。
ベッドにするか、布団にするかは部屋の広さやライフスタイルに合わせて決めましょう。
たとえば、ワンルームなどで部屋が狭い場合には布団がおすすめ。
布団であれば、引越しの際にも簡単にセッティングできるのがメリットです。
一方、ベッドでなければ寝られないという人もいるかもしれません。
そのような人は、ベッドを選ぶとよいでしょう。
2.カーテン
カーテンも欠かせない家具のひとつですよね。
カーテンは、色やデザイン次第で部屋の印象を決める重要なインテリアです。
また、カーテンには「遮熱」「遮光」「保温」など、生活をするうえで大切な役割もあります。
さらに防犯をするうえでも、カーテンは必要不可欠です。
とくに一人暮らしの場合には、部屋の中が見えないように必ずカーテンをしましょう。
デザインだけでなく機能性も重視するのが、おすすめなカーテンの選び方です。
3.パソコン
スマートフォンがあればパソコンはいらないと考える人もいるかもしれませんね。
しかし、大学生ならレポートの提出や就職活動にもパソコンは欠かせません。
大学生のうちに、パソコンを使い慣れていたほうが将来的にもよいでしょう。
一人暮らしをする機会に、用意しておくことをおすすめします。
4.冷蔵庫
冷蔵庫は食品を保存したり、飲み物を冷やすためにも一人暮らしをするうえで欠かせません。
冷蔵庫は、その人のライフスタイルによってもふさわしいサイズ感が変わってきます。
たとえば、自炊をよくする人なら大きめの冷蔵後が合っているでしょう。
反対に、自炊をしない人であればペットボトルがしっかりと入るくらいの大きさでも十分かもしれません。
購入した後に後悔しないように、自分に合ったサイズ感の冷蔵庫を選びましょう。
5.電子レンジ
つくり置きしたご飯や、冷凍食品を解凍する際などに活躍する電子レンジ。
一人暮らしにあると便利な家電のひとつですよね。
電子レンジは温めるだけでなく、野菜の下ゆでや肉や魚の調理も簡単にできる便利な調理道具でもあります。
電子レンジがあるだけで、料理の幅も広がるでしょう。
6.洗濯機
洗濯機もできれば準備しておきたい家電のひとつ。
家の近くのコインランドリーを活用するのもよいですが、やはり自宅に洗濯機があった方が便利です。
とくに女性の場合は、防犯をするうえでも洗濯機を購入することをおすすめします。
洗濯機を購入する際には、洗濯機設置スペースの大きさを事前にしっかりと確認しておきましょう。
7.エアコン
部屋によっては、エアコンが設置されていない場合もあります。
引越しの時期が春や秋ならすぐには必要ないかもしれませんが、夏や冬に備えてできるだけ早く設置しておいた方がよいでしょう。
体調を壊さないためにも、快適な環境づくりは大切です。
管理会社の人と相談したうえで、エアコンの取り付けを検討してみてください。
8.キッチン用品
自炊をする人ならキッチン用品も欠かせませんよね。
包丁やまな板などの料理に必要なものや、フォークやスプーン、お皿などの食器類もそろえておく必要があります。
また、自炊をしない人であっても、コップやお皿などの最低限の食器類は用意しておきましょう。
最近では、100円均一にもオシャレで使いやすいキッチン用品が売られていますよね。
費用を抑えたい人は活用してみてはいかがでしょうか。
9.日用品
日常で使用する消耗品も準備しておく必要があります。
たとえば、
- 洗剤類(洗濯用・食器用・トイレ用)
- スポンジ類
- ティッシュペーパー
- トイレットペーパー
- タオル
- シャンプー・リンス
- 歯ブラシ、歯磨き粉
- 醤油などの調味料類
などは、一人暮らしに必要な日用品です。
生活が始まってから慌てないためにも、事前に準備しておきましょう。
10.掃除機
必需品ではありませんが、掃除機はあると便利です。
とくに、カーペットをひいた部屋ならあると重宝するでしょう。
とはいえ、フローリングならハンディワイパー、カーペットには粘着クリーナーを活用すれば掃除機は必要ありません。
資金と相談しながら、余裕があれば購入を検討してみるとよいでしょう。
11.机や椅子
机や椅子は、勉強をしたり食事をするうえで必要になる家具です。
とくに家で、勉強やパソコンをさわる時間が多いなら快適な机と椅子をそろえましょう。
また、家にいる時間が少ない人や、部屋が狭い場合などには折り畳み式のものがおすすめです。
ライフスタイルに合わせて自分にぴったりなものを探してみましょう。
大学生が一人暮らしを楽しく進める節約のコツ5選
大学生活では、遊びに自己投資に生活費に…となにかと出費がかさみますよね。
限られた資金の中で一人暮らしを楽しむためにも、上手に節約するコツについても知っておきましょう。
ここでは、以下のとおりに5つの節約術をご紹介していきます。
- なるべく自炊を心がける
- スマートフォンを格安SIMに変える
- 消耗品はまとめ買い
- まかないが出るアルバイトを探す
- 固定費を定期的に見直す
実践しやすい方法だけをまとめたので、ぜひ実際に試してみてくださいね。
それでは順番に見ていきましょう!
1.なるべく自炊を心がける
1人分をつくるのが面倒で、外食やコンビニなどに偏りがちな人も多いかもしれません。
しかし、節約をしたいなら、なるべく自炊をするようにしましょう。
たとえば「白ごはんを大量につくって冷凍しておく」「つくり置きに挑戦する」など、方法はたくさんあります。
また、お昼ごはんをお弁当にするだけでも、大きく節約できるでしょう。
2.スマートフォンを格安SIMに変える
毎月のスマートフォン代をなんとか安くしたいと考えているなら、格安SIMに変えてみてはいかがでしょうか?
とくに、大手携帯キャリアを利用しているなら大幅に節約できることも。
というのも、大手携帯キャリアから格安SIMに買い換えると、月額料金を4分の1ほどに減らせる可能性があるからです。
(出典:Rakuten Mobile)
少しでも1ヶ月の出費を減らしたいなら、格安SIMへの買い替えも検討してみるとよいでしょう。
3.消耗品はまとめ買い
洗剤やシャンプーなどの消耗品は、大容量の詰め替え用品をまとめて買うようにしましょう。
詰め替え用は量も多く安いため、コストパフォーマンスも抜群です。
まとめて購入すれば、価格も安くなりやすいうえ買いに行く手間も省けます。
また、アマゾンなどの通販サイトを利用する場合にも、まとめ買いの方がお得なケースが多いです。
「消耗品を買うのは月に1度」というように、自分なりのルールを決めておけば買い忘れも減らせるでしょう。
4.まかないが出るアルバイトを探す
自炊が苦手な人や食費を浮かせたい人は、まかないが出るアルバイトを探すとよいでしょう。
居酒屋さんや、レストランなら美味しい料理をまかないとして食べられるかもしれませんよ。
また、スーパーやコンビニなどの販売店でも、余ったお弁当などの食品をもらえる可能性があります。
アルバイト代を稼ぎながら食費も浮かせられるなら、まさに一石二鳥ですよね。
5.固定費を定期的に見直す
一人暮らしをしていると、毎月必要な固定費を払う必要があります。
学費やマンションの家賃を下げるのは難しいので、その他にかかっている固定の支出を減らせないかを定期的に見直しましょう。
電気代や水道代、ガス代などは少しの工夫で節約できます。
たとえば、「洗濯回数を減らすためにまとめておこなう」などです。
また、電気やガスの会社は価格競争が起こっているため、利用会社を変えれば年間数万円を節約できる可能性も!
時間がある時にでも、料金プランを見直してみるとよいでしょう。
まとめ:うまく節約しつつ、有意義な一人暮らしを実現しよう
今回は大学生が一人暮らしをするうえでかかる費用や、節約方法などをお伝えしました。
大学生の一人暮らしには楽しみが多い反面、金銭面もうまくコントロールする必要があります。
一人暮らしを有意義にするためにも、ぜひ今回ご紹介した節約術も試してみてくださいね。
限られた資金の中でもうまくやりくりをして、一人暮らしを楽しんでいきましょう。
大学生の平均貯金額や、うまく貯金をするコツについて興味がある方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
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