プログラミング脳を鍛える方法を徹底解説!おすすめの書籍5選も紹介
最近はプログラミング教育が学校の必修科目に取り入れるなど、個人のプログラミングの力を育てる環境が整えられてきています。
そんななかで、「プログラミング脳」という言葉が出てくるようになりました。
「プログラミング脳ってよく聞くけど、どういう意味なんだろう?」
「プログラミング脳を鍛えるにはどうすればいいの?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
今回は、
- プログラミング脳とは
- プログラミング脳を鍛えるステップ
- プログラミング脳を鍛えたい人におすすめの書籍
などについてご紹介します。
この記事を読めば、プログラミング脳の鍛え方がわかりますよ。
「プログラミング脳について知り、鍛えたい!」と考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね!
プログラミング脳とは「ロジックを組み立てる力」
そもそも「プログラミング脳」とはどういう意味でしょうか。
プログラミング脳は、「ロジックを組み立てる力」のことです。
筋道を立てて物事を考える、論理的思考力とも言いかえられます。
プログラミングでは、ロジックを組み立てる力が必要不可欠です。
そのためプログラミング脳と呼ばれています。
プログラミング脳は、プログラミングにかかわらず日常の生活や仕事でも大きく役立つ力です。
プログラミング脳を鍛えることで、物事を理解したり、問題を解決したりできますよ。
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プログラミング脳を鍛える5ステップ
プログラミング脳がどういうものかについてお伝えしました。
普段の生活や仕事でも、今後ますます求められていく力といえるでしょう。
プログラミング脳は、もともと本人に備わっているものではなく、鍛えられる力です。
「自分にはロジックを組み立てる力がない」と感じている人でも、鍛えることでプログラミング脳を手に入れられますよ。
ここからは、プログラミング脳を鍛える5つのステップについてご紹介します。
- 作りたいプログラムの仕様を理解する
- 確認のタイミングを多く取り入れる
- プログラムの流れを考える
- コーディングする
- コードの改善
プログラミング脳を鍛えて、生活や仕事にぜひ役立ててくださいね。
それではステップごとに見ていきましょう。
1.作りたいプログラムの仕様を理解する
最初のステップでは、まず作りたいプログラムの仕様を理解することが大切です。
プログラムは目的のために構築されるもの。
どんな仕様であるかを理解することが、ロジックを組み立てるための最初の段階となります。
プログラムの要件を満たすために必要な要求事項を理解するのです。
料理で例えるなら、カレーを作るために必要な材料や調理方法、環境などを確認するということになります。
2.確認のタイミングを多く取り入れる
次のステップは、確認のタイミングを多く取り入れることです。
先ほどの料理の例なら、分量は合っているか、火加減は適切か、味はどうかなどを確認するということになるでしょう。
プログラムの場合は、工程ごとに出力関数を使って正常に動作するかを確認します。
プログラムの確認をこまめに取り入れることで、次第に頭のなかでプログラムの動作を想定して確認できるようになり、改善箇所や問題箇所を見つける癖がつきますよ。
とはいえ初心者の段階では、どのように確認すればいいのかがわかりづらいです。
そこで先輩コーダーや上司など、プログラミングの実力が高い人にチェックをお願いしてみてください。
プログラミングについて詳しい人に話を聞くことで、自分では見えづらい改善箇所を指摘してくれます。
特にプログラミング初心者の場合は、確認のタイミングを多く取り入れ、思考の癖をつけるように意識しましょう。
3.プログラムの流れを考える
次のステップでは、プログラムの流れを考えます。
工程を細分化し、どういう流れてプログラムを構築していくのかを考えるのです。
料理の例なら、材料を切る、炒める、水を足す、ルーを入れるという流れを考えることになります。
それぞれの工程ごとにやることを細分化し、組み立てるイメージをしましょう。
4.コーディングする
次のステップではコーディングをします。
選んだプログラミング言語の記述ルールに沿って、コードを記述しましょう。
先ほどのステップで、プログラム構築の流れを細分化して思考したあとにコーディングすることで、プログラミング脳が鍛えられますよ。
5.コードの改善
最後のステップでは、コードの改善を行います。
冗長なコードを短縮したり、機能を追加して効率化したりといったプログラム全体の改善をしましょう。
ここでコードが読みにくい状態のときに、「どうすれば読みやすくわかりやすいコードにできるだろう?」と考えることも大切です。
全体を理解し、組み立て方を考えることが、プログラミング脳を鍛える効果的な手段となります。
プログラミング脳が育たない原因はコピペ
プログラミング脳を鍛えるステップについてお伝えしました。
コーディングをするときには、5つのステップを意識してプログラミング脳を鍛えてみてくださいね。
プログラミングをする人のなかには、「なかなかプログラミング脳が育たない」と感じる人もいます。
プログラミング脳が育たない大きな原因は「コピペ」です。
コードをコピー&ペーストしてばかりでは、ロジックを考える機会が失われ、プログラミング脳が育たなくなります。
プログラミング脳とコピペについて、詳しく見ていきましょう。
1.なぜコピペに頼るのか
プログラマーがコピペに頼る原因は、コンピュータについて深く理解できていないことが挙げられます。
コンピュータの特性は次の通りです。
- すべてロジックが必要
- コードを上から読み込んで処理することしかできない
- プログラムの書き方には正解がなく、何通りもある
このような特性を知らなければ、「コピペでプログラミングができる」と思っていても不思議ではないでしょう。
しかし実際は、単純なコピペではロジックを組み立てることができません。
2.パターン認識してしまう
コピペであっても同じ言語とフレームワークでプログラミングをしていると、パターン認識ができるようになり、動作するものを作れてしまうようになります。
しかし、コピペのパターン認識で記述されたコードは、他人から見ると意図が理解できない、読みにくいものです。
コードに対して、「なぜこの変数名なのか」「なぜここで変数宣言をするのか」などは、書いた本人すら理解していない事態になります。
意図がわかりにくく、記述にロジックがないコードは、改善することも容易ではありません。
正常に動作はするけれど、変更や改善ができないコードができあがってしまいます。
3.コピペのすべてが悪いわけではない
コピペで記述することのすべてが悪いわけではありません。
なぜなら、プログラミングにおいて、コードをすべて記憶している必要はなく、便利なライブラリを活用することが効率化につながるためです。
覚えていないコードやライブラリの使い方は、コピペして使うこともあります。
それはプログラミング初心者でもベテランでも同じです。
重要なことは、コピペに意図があるかどうかという点です。
プログラムの組み立て方は理解した上で、使い方や記述がわからないところに対してコピペをする使い方なら問題ありません。
「なぜそこにそのコードを貼るのか」が説明できるなら、効率的なコピペの使い方ができていると言えるでしょう。
コンピュータの特性やプログラム構築の流れを理解した上で、上手にコピペを活用しましょう。
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プログラミング脳を鍛えたい人におすすめの書籍5選
プログラミング脳が育たない原因として「コピペ」があることをお伝えしました。
上手なコピペの使い方をマスターすれば、プログラミング脳を鍛えながら効率的にコーディングができますよ。
「プログラミング脳を鍛える方法について、もっと詳しく知りたい!」という方には、書籍で学ぶのがおすすめです。
ここからは、プログラミング脳を鍛えたい人におすすめの書籍5選をご紹介します。
- プログラミング脳をこれから鍛える本
- 世界で闘うプログラミング力を鍛える本 ~コーディング面接189問とその解法~
- 図解でかんたんアルゴリズム 情報処理のかなめとなる考え方が手に取るようにわかる!
- アルゴリズムを、はじめよう
- 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
それぞれ詳しくご説明していきましょう。
1.プログラミング脳をこれから鍛える本
最初にご紹介するのは、『プログラミング脳をこれから鍛える本』です。
本書では、世界基準で思考力を評価するための仕組みとして生まれた「世界算数」の問題を解くことを通して、「5つの思考回路」を身につけることができます。
5つの思考回路は次の通りです。
- スキャン回路
- クリエイト回路
- リバース回路
- ノック回路
- ステップ回路
上記の5つの思考回路を得ることで、問題解決に必要な「認識」「仮定」「実行」の流れを身につけることを目指しています。
大変わかりやすい内容で、プログラミング脳を気軽に鍛えるならおすすめの本です。
2.世界で闘うプログラミング力を鍛える本 ~コーディング面接189問とその解法~
次にご紹介するのは『世界で闘うプログラミング力を鍛える本 ~コーディング面接189問とその解法~』です。
この本では、GoogleやApple、amazonといったアメリカのトップIT企業が行う「コーディング面接」で実際に出題された問題を通して、アルゴリズムやデータ構造を学べます。
問題は189問掲載されており、それぞれ充実した詳しい解説で理解しやすい内容です。
アルゴリズムを中心としたコンピュータ・サイエンスの基本知識や活用方法を身につけられるでしょう。
本書は単に「面接対策」に焦点を当てたものではなく、エンジニアとして日々をどう過ごすかを考えるきっかけとなる内容となっています。
プログラミング脳を鍛えるためにも有益な1冊といえるでしょう。
3.図解でかんたんアルゴリズム 情報処理のかなめとなる考え方が手に取るようにわかる!
『図解でかんたんアルゴリズム 情報処理のかなめとなる考え方が手に取るようにわかる!』は、アルゴリズムの基本知識がまとめられた入門書です。
アルゴリズムとはコンピュータの動作を決めるもの。
どんなアルゴリズムによってコンピュータがどう動くのかを理解する第一歩としておすすめの本です。
豊富なイラストで、視覚的にわかりやすく解説されています。
文章では理解できないという人でも、読みやすい1冊です。
アルゴリズムを通して、物事を組み立てて考える力であるプログラミング脳を鍛えられます。
4.アルゴリズムを、はじめよう
『アルゴリズムを、はじめよう』は、アルゴリズムの超入門書として有名な本です。
本書は、アルゴリズムについてプログラマーが最低限知っておかなくてはならない情報だけを厳選し、わかりやすく解説しています。
最初から正解を教わるのではなく、「まずこう考えてみる、するとこういう問題が起きる、そこでこう命令を加えてみる」というふうに、アルゴリズムの考え方や組み立て方を順を追って理解できるのが特徴です。
アルゴリズムを学びながら、自然にプログラミング脳を鍛えられるでしょう。
イラストによって視覚化されているので、本が苦手な人でも読み進めやすいです。
5.世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』は、著者が選んだ役立つ9つのアルゴリズムのアイデアを学べる本です。
アルゴリズムの選定は、次の3つの基準で行われています。
- インターネットでメールやブラウザを利用する一般ユーザーの日常のコンピュータで使われている
- 特定の状況や高度のソフトウェアだけに使えるものは除く
- 基本的にコンピュータ・サイエンスの理論に基づく
上記の基準で選ばれた9つのアルゴリズムのテーマは次の通りです。
- 検索エンジンのインデクシング
- ページランク
- 公開鍵暗号
- 誤り訂正符号
- パターン認識
- データ圧縮
- データベース
- デジタル署名
- 計算不能生
9つのアルゴリズムのアイデアは、一見すると難しそうですが、例えや図を用いてわかりやすく解説されています。
本書を読めば、さまざまなアルゴリズムの概要や歴史を知ることができますよ。
アルゴリズムを学ぶことを通して、プログラミング脳を鍛えることができるでしょう。
まとめ:プログラミング脳を鍛えることで成長につながる
今回は、プログラミング脳についてご紹介しました。
プログラミング脳は、筋道を立てて物事を考える力のことであり、今後ますます求められるようになる能力です。
プログラミング脳は鍛えることができ、生活や仕事のあらゆる場面で役立ちます。
「仕事でもっと成長したい」と感じている人は、プログラミング脳を鍛えてみるといいでしょう。
プログラミング脳が育たないときは、コピペの活用方法を見直すことが大切です。
要素や組み立て方を考える癖をつけておくと、自然とプログラミング脳が鍛えられますよ。
本記事を参考にプログラミング脳を鍛えて、あなたの普段の生活や仕事に生かしていってくださいね。