仕事を1年で辞めていいか悩んでいる人へ!5つの注意点や転職のポイントを詳しく解説
新卒で念願の企業にせっかく就職できたのに、いざ働いてみるとイメージが違い「辞めたい」と考えてしまう人もいるでしょう。
その中で、
「入社1年目で仕事を辞めるのってやばいかな?」
「新卒1年目で会社を辞めると今後に影響が出るかな?」
と、悩んだり不安に感じている方も少なくないです。
そこでこの記事では、
- 新卒1年目の離職者数
- 新卒1年目の仕事を辞めたくなる理由
- 新卒1年目で仕事を辞めない方がいい人と、辞めた方がいい人の特徴
- 新卒1年目で仕事を辞めた後に転職を成功させる秘訣
などについて詳しくお伝えしていきます。
「新卒1年目で仕事を辞めるかどうかで悩んでいる」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
新卒1年目で仕事を辞める人は少なくない
新卒1年目で仕事を辞める人はどれくらいいるのでしょうか?
実は、新卒1年目で退職を考える人は少なくありません。
以下に、新卒1年目の人の過去3年間の離職者数や離職率をまとめました。
【新規大卒就職者の1年目の離職状況】
年 | 就職者数 | 離職者数 | 離職率 |
平成29年 3月卒 |
457,956人 | 52,642人 | 11.5% |
平成30年 3月卒 |
461,041人 | 53,326人 | 11.6% |
平成31年 3月卒 |
465,944人 | 54,439人 | 11.7% |
(出典:厚生労働省「新規大卒就職者の事業所規模別離職状況」)
厚生労働省のデータによると、新卒1年目の離職者数は過去3年間で約11.6%。
過去のデータを見ても一定数の離職者がいることがわかりますよね。
就職してから1年目で離職をするのは、人によっては甘いと考えるかもしれません。
しかし、1度きりの人生ですから、仕事のストレスを我慢しつづけるのは辛いですよね。
就職先への不満や悩みが大きくなっている場合は離職を考えるのも1つの方法です。
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仕事を1年で辞める理由7つ
新卒者の約11%が、1年以内に転職をしていることをお伝えしました。
思っていたよりは多いと感じた人も少なくないでしょう。
では、新卒者が1年で辞めたいと思ってしまう原因には、どのような理由があるのでしょうか?
ここからは、新卒社が仕事を1年で辞めたくなる7つの理由についてご紹介していきます。
- 労働時間が長い
- 給料が安い
- 人間関係がよくない
- ノルマや責任が重い
- 仕事内容のミスマッチ
- 社風が合わない
- 将来性を感じない
多くの人が辞めたいと感じる理由を知って、あなたが退職を考えるときの参考にしてみてくださいね。
それでは詳しい内容を順番に見ていきましょう!
1.労働時間が長い
労働時間が長いと精神的にも身体的にも疲労が溜まり、仕事を辞めたいと考えるようになります。
とくに医師や看護師、飲食店の店長といった、仕事自体が激務である可能性が高い場合は余計に辛く感じてしまうかもしれません。
始めはやりがいをもって働けても、あまりにも激務では徐々に心身に負担を感じるようになるでしょう。
「毎日のように頭痛がする」「仕事へのやる気がでない」などのサインが出ていれば、ストレスが限界になっているのかもしれません。
激務である可能性が高い職業や、仕事がきついときにやるべきことについて興味がある方はこちらの記事もぜひ参考にしてください。
激務な仕事の特徴とは?激務な職業と抜け出すための対策法を紹介2.給料が安い
多くの仕事では、新卒はどうしても給料が低くなってしまいがち。
そのため、給料が少ないことに辛くなってしまう人もいるでしょう。
dodaのデータによると、大学院卒業者の初任給平均額は238,900円。
大学院卒業者の初任給平均額は210,000円でした。
新卒は給料が低くなりやすく、数年が経たなければ昇給が望めないケースも少なくないでしょう。
「仕事の割には収入が低い」など、労働と給料が見合っていないことに不満を感じている人も多くいます。
給料をアップしたいと思ったらやるべき対策法に興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
給料アップのためにやること5選!交渉や転職のポイントを解説3.人間関係がよくない
人間関係がよくないことが原因で、退職を考える人も多くいます。
実際に「上司が苦手」など、人間関係を理由に退職する人は多いです。
よく、「会社の中に1人は苦手な人がいるのは普通」といいますが、関わる頻度が高い人が苦手なタイプだとストレスが溜まってしまいますよね。
人間関係が上手くいかないと仕事にも影響し、会社に行くのも嫌になってしまう人も少なくありません。
まだ社会人経験が少ない新卒者にとって「上司が嫌い」というのは、想像以上に心身に負担がかかってしまうものなのでしょう。
上司が嫌いだと感じる原因や対処法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
上司が嫌いで転職はあり?嫌いな上司の種類とストレスの対処法5つ!4.ノルマや責任が重い
「仕事のノルマが辛くて辞めたい」と考える人も少なくありません。
適度なノルマや責任ならいいですが、重すぎると精神的にも辛くなってしまいます。
とくに仕事の経験が少ない新卒者にとって、責任が重すぎる業務は必要以上にプレッシャーに感じてしまうかもしれません。
刺激になるくらいのほどよいプレッシャーは成長につながりますが、重すぎると仕事から逃げたくなってしまうでしょう。
長期間プレッシャーを抱えたままでいると、心身にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
仕事でプレッシャーを感じやすい人や、その対処法について興味がある方はこちらの記事もぜひご覧ください。
仕事のプレッシャーがつらいときの対処法【10選】重圧に打ち勝つための秘策とは5.仕事内容のミスマッチ
入社前は魅力的な仕事に思えても、いざ働きだしてから違和感を覚えてしまうこともありますよね。
仕事内容が自分に合わないことが原因で、退職を決意する人も少なくありません。
仕事は1日の中でも長い時間を費やします。
そのため仕事内容が辛いと毎日が憂鬱に感じてしまうでしょう。
やりたい仕事ができないなら転職した方がいいと思うことで、退職を決意する人もいます。
「自分に合った仕事を見つけたい」という方は、適職診断ができるこちらの記事もぜひ参考にしてください。
【適職診断】自分に向いている仕事がわからない6.社風が合わない
社風が合わないことが原因で仕事が嫌になる人もいます。
たとえば、
- 体育会系の雰囲気が辛い
- 年功序列の制度が合わないと感じる
- まわりの人の意識が高すぎてついていけない
などの理由で、会社が自分に合っていないと感じてしまうようです。
どれだけ企業研究をしていても、入社してみなければわからないこともあります。
また、社風は基本的には上層部が作っているため、新卒者が変えていくのは現実的に難しいです。
環境に耐えきれずに退職を考えてしまうのでしょう。
7.将来性を感じない
今の仕事に将来性が感じられなければ、未来が不安になってしまいますよね。
勤める企業や職種に将来性が感じられずに、見切りをつけて退職を決意する新卒者もいます。
とくに現代では、さまざまな分野でAIやロボットの導入が進んでいます。
2015年に野村総合研究所が「日本の労働人口の49%が2030年には人工知能やロボットに代替できる」というレポートを発表し、世間に衝撃を与えました。
(出典:野村総合研究所)
このような変化の大きい時代で将来に不安を感じ、転職を考える人も多いでしょう。
将来性の高い仕事にや就職成功への秘訣について興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
【必読】将来性のある仕事15選!選ぶ基準と就職のための秘訣は?1年で仕事を辞めない方がいいケース3つ
ここまで、新卒で仕事を辞めたいと思う原因についてご紹介していきました。
あなたに当てはまる項目はありましたか?
辞めたいと思う原因や置かれている状況も人によってさまざまです。
そのため、なんとなく仕事を辞めたいと思っていても、決断には踏み切れずに迷っている人もいると思います。
そこでここからは、1年で仕事を辞めない方がいい3つのケースについて詳しく見ていきましょう。
1.人間環境に恵まれている
マイナビが行った転職動向調査によると、「転職活動を始めた理由」でもっとも多かったのが「人間関係への不満」でした。
(出典:マイナビ転職中途採用サポネット 転職動向調査 2020年版)
つまりは、「多くの人が職場の人間関係にストレスを抱えている」ということなんですね。
そのような中で、人間関係に恵まれている職場は貴重といえます。
人間関係以外の仕事量や仕事内容のみに不満を感じている場合は、明確な理由ができない限り仕事を辞めない方がいいでしょう。
2.転職活動をする貯金がない
転職活動にはある程度のお金がかかります。
そのため、貯金がほとんどない方は、まだ辞めない方がいいかもしれません。
リクナビNEXTが行った調査によると、「転職活動にかかる費用の合計金額が10万円未満」と答えた人が約7割でした。
(出典:リクナビNEXT )
この結果を見ると、そこまで大きな金額は必要ないのかもしれません。
しかし、実際には
- 転職して給料をもらうまでの生活費
- 交通費
- 服飾費
- 必要書類にかかる費用
など、さまざまなことにお金がかかってしまうでしょう。
お金がなくなる危機感から安易に転職先を決めてしまえば、すぐに辞めたくなってしまう恐れがあります。
余裕を持って転職をするためには、ある程度の貯金をしてからの方がよいといえるでしょう。
3.辞めた後のことを決めていない
ただ漠然と「仕事を辞めたい」と考えているだけなら、今はまだ仕事を辞めない方がいいでしょう。
とくに何も決めずに仕事を辞めてしまうと、先が見えなくなってしまいます。
始めは仕事からの開放感に浸れても、月日が経つたびに不安感は高まっていくでしょう。
「退職して気持ちはすっきりしたのに、不安な気持ちで悲しくなる」なんてことにもなりかねません。
退職してから後悔しないためにも、退職を決意する前には将来の明確な目標を立てておくべきです。
不確定な部分が多いなら、今はまだ転職をするべきタイミングではないのでしょう。
転職を決意するべきタイミングや、転職するメリット・デメリットなどについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
転職しないリスク10選|転職を迷った時の判断基準とは
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1年でも仕事を辞めた方がいいケース3つ
仕事を辞めない方がいいケースに当てはまるものはありましたか?
辞めない方がいいケースがある一方で、辞めた方がいいケースもあります。
人生の貴重な時間を無駄にしないためにも上手に判断して、転職を決意してください。
それでは、新卒1年でも仕事を辞めた方がいい3つのケースについても詳しく見ていきましょう!
1.パワハラやいじめがある
職場でパワハラやいじめを受けている場合は、すみやかに転職を考えましょう。
職場での人間関係に悩むと仕事が嫌になり最悪の場合、心の病にかかってしまう可能性もあります。
たとえば、
- 仲間はずれにされる
- 明らかに孤立している
- 上司から嫌がらせを受けている
- 暴言をかけられる
などに身に覚えはありませんか?
こういった状況に身を置いているなら、一刻も早く転職を考えた方がよいでしょう。
2.過重労働を強制される
「明らかに多すぎる量の仕事を振られる」など、過重労働を強制されている場合も転職をした方がいいでしょう。
ひどい場合には、「意図的に過重労働に追い込み、期限に間に合わなければ厳しく怒られる」なんてケースもあります。
このような職場では心身ともに疲れ果ててしまうでしょう。
まじめな人ほど、過重労働を強制されても一生懸命に頑張ってしまうものです。
どんな仕事よりも、あなたの心身よりも大切なものはありません。
「もう限界」と思うのなら、心の声を信じて転職を考えましょう。
3.心身に不調が出ている
ひどい労働環境で働いていると、心身に限界を知らせるさまざまなサインが現れます。
たとえば、
- 毎日のように頭痛に悩まされる
- 眠れない
- 疲れがとれずに常に疲労感がある
- 無気力になる
- イライラする
- 集中力や記憶力が低下している
などの症状に身に覚えはありませんか?
このような症状が出ているなら、あなたの心身はもう限界かもしれません。
取り返しのつかないことになる前に、転職を考えたり休む期間を作りましょう。
仕事のストレスが限界に達したときのサインや対処法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
仕事のストレスがもう限界!働き方を変える3つのポイントと今すぐ可能な解決策とは?1年で仕事を辞めるときの注意点5つ
ここまでで、転職を視野に入れた人も少なくないのではないでしょうか?
せっかく転職をするなら、次こそは自分に合った企業への転職を成功させたいですよね。
そこで、ここからは1年で仕事を辞めるときの5つの注意点を以下の通りにご紹介していきます。
- 就業規則を確認する
- 退職するタイミングを考える
- 転職活動は退職前にする
- 転職で不利になることを理解する
- 引き継ぎはきちんとやる
転職を成功させるためにも重要なポイントなので、しっかりチェックしておいてくださいね。
それでは順番に見ていきましょう!
1.就業規則を確認する
退職を決めたら、まずは会社の就業規則を確認しましょう。
就業規則は、職場の労働条件を平等に保つためのルールブックのようなもの。
上司に退職を伝えるときも就業規則を理解していれば、理不尽な要求にもすぐに気がつけます。
会社との不要なトラブルを避けるためにも、就業規則を事前にきちんと知っておくことが大切です。
2.退職するタイミングを考える
退職する気持ちが固まったら、直属の上司に退職を伝えます。
退職を伝える時期は法的には2週間前、実務では1ヶ月前が無難です。
ただし、企業の就業規則によっては3ヶ月前からの申告が必要なケースもあるため注意しましょう。
就業規則で決められている退職の申告時期は、基本的に最低限の短さで示されています。
そのため、退職を決めたらできるだけ早く申告するようにしてください。
そうすれば、引き継ぎや後任探しに余裕を持てるなど、自分と会社どちらにもメリットが大きくなります。
3.転職活動は退職前にする
転職先が決まっていない状態で転職を決意するのはリスクが高いです。
転職活動は退職前にしておくことで、心にも余裕が持てます。
転職活動にはエネルギーが必要ですし、空白の時間が多ければそれだけ転職が不利になってしまうケースも少なくありません。
明確な理由なく働かないことに慣れてしまうと、仕事に復帰するのが憂鬱になってしまう危険性も。
さまざまなリスクを考慮しても、転職活動は退職前に行うのが賢い選択といえるでしょう。
4.転職で不利になることを理解する
1年ほどで退職している経歴を快く思わない企業が多いのも現実です。
どれだけの理由があったとしても、新卒1年目で離職していると転職で不利になるケースが多いでしょう。
一般的に早い段階での退職は、よい印象を与えない場合が多いです。
「忍耐力がない」「ストレス耐性が低い」などといったマイナスな印象を持たれることもあるでしょう。
とくに新卒の場合は、前歴がありません。
そのため、「入社してもまたすぐに辞めてしまうのではないか」と疑われてしまいやすいのです。
企業側も雇用する際には、採用する人材に先行投資をしています。
つまり、すぐに辞めてしまわれると企業としては損失になってしまうのです。
そういったネガティブな要素を取り払うためには、応募企業でできることなどの意欲を示す必要があるでしょう。
面接の成功率を上げるための方法やよくある質問・回答例について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
転職時の面接でよくある質問30選!失敗しないための5つのコツについても紹介5.引き継ぎはきちんとやる
自分の都合だけで退職するのは簡単ですが、これまで一緒に働いてきたまわりの人に迷惑をかけずに辞めるのが1番です。
そのためにも退職日が決まったら、担当業務の整理や引継ぎをしっかりと行いましょう。
引き継ぎでは、これまでの仕事内容や業務の進め方をできるだけ詳細に伝えることが大切です。
後任者が決まったらできる限り細かく打ち合わせましょう。
時間に余裕があるなら、一連の業務を後任者と一緒に行うのが理想的です。
また、会社を辞める時にはお世話になった方々への挨拶も欠かせません。
取引先によっては後任者や上司と挨拶に伺い、自分が辞めた後にも問題なく業務が進むことを説明しましょう。
社内でも、タイミングを見計らって一人ひとりにきちんと挨拶ができると感謝の気持ちが伝わります。
1年で仕事を辞める場合の疑問4つ
新卒の人にとって、正社員として働いていた仕事を辞めるのは初めての経験ですよね。
そのため、疑問点がたくさんあるのではないでしょうか。
そこでここからは、就職してから1年で仕事を辞める場合のよくある疑問を回答とともにご紹介していきます。
- 退職金はもらえるのか
- 失業保険は受給できるのか
- 引き止めにあったらどうすればいいのか
- 退職代行サービスを使って問題ないのか
ぜひ参考にしてくださいね。
それではさっそく確認していきましょう!
1.退職金はもらえるのか
転職を考える際には、「退職金はもらえる?」と疑問に感じる人が多いでしょう。
結論からいうと、会社によっては1年であっても退職金がもらえる可能性があります。
退職金は法律で決められているルールではなく、会社ごとに規則を定めている制度です。
そのため、原則として就業規則に定められていなければ、会社は支払う義務がありません。
しかし、勤続年数が短くても退職金を出している会社もあるようです。
一般的な退職金の相場を以下にまとめました。
【勤続年数・学歴によるモデル退職金(自己都合退職の場合)】
勤続年数 | 大学卒 | 高専・短大卒 | 高校卒 |
1年 | 9万円 | 7万6,000円 | 7万6,000円 |
(出典:マイナビ 「退職金」の相場・平均について)
決して大きい金額とはいえませんが、少しでももらえたら嬉しいですよね。
退職をする前には、退職金の有無もしっかりと確認しておきましょう。
2.失業保険は受給できるのか
失業保険とは、失業した人が安定した生活を送りつつ、1日でも早く再就職するための支援として給付される制度です。
失業保険を受け取るためには、「就職しようとする積極的な意思や行動」が必要とされます。
そのため、雇用保険に加入していれば誰でも受け取れるわけではありません。
雇用保険を受け取るためには、原則として以下の2つの条件を満たしている必要があります。
- 条件1:ハローワークで求職の申込を行い、積極的に転職活動をしている
- 条件2:雇用保険の加入期間が過去2年間で通算12ヶ月以上ある
(出典:ハローワークインターネットサービス 「雇用保険手続きのご案内」)
以上の2つの条件を満たしていれば、失業保険を受けとれます。
つまり、1年以上働いており、転職活動に対して積極的であれば受け取れるということですね。
1年以上雇用保険に入っている新卒の人なら、高い確率で受給できるといえます。
3.引き止めにあったらどうすればいいのか
企業としては、これからの活躍が期待できる1年目の社員が抜けるのはやはり大きな痛手です。
そのため、上司に退職したいと伝えたら「考え直してほしい」といわれて悩んでいる方も多くいるでしょう。
引き止めを上手く回避するためには、上司が納得する退職理由を伝えるのが効果的です。
「どうしても他の会社でやりたいことがある」など、今の会社では得られない経験が積める企業への転職なら納得してくれやすいはずです。
できるだけ前向きで明確な理由を述べて、丁寧にお断りしましょう。
それでも仕事を辞めさせてもらえない場合の対処法については、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
4.退職代行サービスを使って問題ないのか
弁護士や退職代行業者が労働者に代わって会社を辞める手続きをしてくれる「退職代行サービス」。
どうしても会社が退職を許してくれないなら、退職代行サービスを利用するのも1つの方法です。
退職代行サービスを利用すれば、スムーズに退職できるでしょう。
さらに、未払い賃金などお金に関連する問題の対処を行ってくれる場合もあります。
そのため職場で何らかのトラブルがあり、転職を考えている人にとってはとても有意義なサービスといえるでしょう。
とはいえ、やはり円満退職が理想的です。
とくに職場に問題がなかったのなら、使わない方がよいかもしれません。
1年で仕事を辞めた後の転職を成功させるためのポイント5つ
1年で仕事を辞める決断をするのには、大きな覚悟が必要なはず。
せっかく転職を決意したなら、次こそは成功させたいですよね。
そこでここからは、1年で仕事を辞めた後の転職を成功させるための5つのポイントをご紹介していきます。
- 転職エージェントを活用する
- 自分の市場価値を知る
- 転職回数不問の会社を選ぶ
- 中長期的なキャリアプランをアピールする
- 退職理由はポジティブに変換して伝える
どれも大切なポイントですので、ぜひ参考にしてください。
それでは詳しい内容を順番に見ていきましょう!
1.転職エージェントを活用する
転職エージェントとは、求職者と企業をつないでくれるサービスです。
転職エージェントを活用すれば、
- 求職者に適した求人の紹介
- 書類審査や面接の通過率がアップ
- 給料交渉や面接のスケジューリングなどの代行
など、転職活動に必要なさまざまなサポートを無料で受けられるメリットがあります。
プロのキャリアアドバイザーが相談にのってくれるため、初めて転職活動をする人も安心です。
転職活動に苦手意識を持っている人は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
次項ではおすすめの転職エージェントを紹介しますので、楽しみにしていてください。
2.自分の市場価値を知る
転職を成功させるためには、自分の市場価値を把握しておくことも大切です。
転職における市場価値は、人材の「需要」と「供給」のバランスで決まります。
特定のスキルが必要な求人が多ければ「需要が高い状態」。
そこに必要なスキルを持っている求職者がいなければ、需要に対して供給が足りない状態となります。
そうなれば、「そのスキルを持っている人の市場価値が高くなる」ということです。
たとえば、今の会社で評価されていなくても、他の会社でならあなたのスキルや経験が評価されるかもしれません。
自分の市場価値を知れば、より自分が納得できる転職先と出会える可能性が高まるでしょう。
転職エージェントを利用して、自分の市場価値を知るのも1つの方法としておすすめですよ。
3.転職回数不問の会社を選ぶ
中には、「転職回数不問」としている企業もあります。
そういった企業は、
- 個人の人柄
- ポテンシャル
- スキルや知識
などを重視してくれる傾向があります。
転職期間が短いことがネックとなっているのなら、転職回数を気にしない会社を選ぶのも1つの方法です。
4.中長期的なキャリアプランをアピールする
キャリアプランとは、「自分の理想とするキャリアと、それを達成するための目標」を指します。
つまりは、自分が理想とする働き方を考えることです。
キャリアプランを立てれば、より自分に適した職場を見つけやすくなります。
また、転職活動でキャリアプランをアピールできれば企業からの印象もよくなるでしょう。
転職を成功させるためにも、まずは自分自身と向き合い中長期的なキャリアプランを立ててみてください。
キャリアプランを立てる際のポイントや、面接でのアピール方法が詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
キャリアプランとは?立て方のポイントと面接での回答例【例文あり】5.退職理由はポジティブに変換して伝える
新卒1年目で退職を考えたのには何らかの理由があるはず。
もしもその理由が「会社の雰囲気が悪かった」などのネガティブな理由であっても、転職活動の場ではポジティブに変換するようにしましょう。
たとえば、「仕事内容が嫌だった」のなら「今後は自分のスキルを活かせる仕事で役に立ちたい」といったようにです。
退職理由が企業にとってプラスに感じてもらえれば、就職の成功率はアップします。
間違ってもネガティブな意見のまま、転職理由を口にしないようにしましょう。
新卒退職後の再就職のコツについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
新卒退職後の転職は簡単?親が安心する再就職に向けた退職対策を紹介1年で仕事を辞める人におすすめの転職エージェント
「転職エージェントを使ってみたいけど、どの会社がいいかわからない」という方も少なくないでしょう。
転職エージェントは数がたくさんあり、迷ってしまいますよね。
そこでここからは、新卒の方におすすめの転職エージェント3社ご紹介していきます。
解説していく企業は以下の通りです。
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビエージェント
気になる会社があれば、ぜひ活用してみてくださいね。
複数の会社に登録してみるのもおすすめですよ。
それでは順番に確認していきましょう!
1.リクルートエージェント
(出典:リクルートエージェント)
「リクルートエージェント」は、非公開求人が10万件以上を誇る大手転職エージェント。
1977年の創業以来培ってきたノウハウを活かし、求人の紹介や応募書類のアドバイスなど、転職活動に関するサポートを行ってくれます。
各業界に精通したキャリアアドバイザーが一人ひとりの希望やスキルに合った求人を厳選して紹介してくれるため、初めて転職を行う人も安心です。
また、新卒者の悩みに合わせた転職でのアドバイスもしっかり行ってくれるでしょう。
幅広い職種や地域の求人を扱っているため、都心だけでなく地方で働きたい人にもおすすめのサービスです。
2.doda
(出典:doda)
パーソナルキャリアが運営する業界最大手の転職エージェントである「doda」。
変化の速い転職市場に精通したキャリアアドバイザーが、プロの視点を持って転職活動に関わるさまざまなことをサポート。
業界最大級、約10万件の求人情報からあなたに合った求人を紹介してくれます。
さらに、職務経歴書をかんたんに作成できる『レジュメビルダー』など、転職に活用できる便利なツールが豊富なのも魅力的なポイントです。
また、エンジニアの求人数が多いため、IT業界への転職を考えている方にもおすすめです。
未経験からエンジニアを目指している方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
3.マイナビエージェント
(出典:マイナビエージェント)
20代に信頼されている転職エージェントとして評判な「マイナビエージェント」。
初めて転職活動を行う人を数多くサポートしているため、新卒者も安心して任せられるでしょう。
マイナビエージェントなら、「自分の強みがわからない」「自分に合う企業を見つけられない」といった、新卒の人が悩みがちなポイントもやさしく解決してくれます。
また、営業やIT、金融など、幅広い業界の求人を取り扱っているため、希望の職種も見つけやすいでしょう。
大手転職エージェントで安心してサポートを受けたい人におすすめです。
まとめ:仕事を1年で辞めるのは悪いことではない
新卒1年目で、仕事を辞めたいと思うとさまざまな不安を感じてしまいますよね。
たしかに、企業によっては1年で転職していることにマイナスな印象を持たれてしまう場合もあるでしょう。
しかし、明確な理由があるのであれば仕事を1年で辞めるのは悪いことではありません。
転職を経験することで、視野が広がり新しいスキルや知識が増える可能性もあります。
さらに、新卒時点での転職では、未経験の業界や職種にチャレンジしやすいでしょう。
転職を通して今後の自分の可能性を広げられるなら、それは素晴らしいですよね。
新卒で「会社を辞めたい」と感じることをマイナスにとらえずに、まずは落ち着いてキャリアプランを考えてみましょう。
また、理想の人生を描く方法について興味がある方はこちらの記事もぜひご覧ください。
キャリアとは何か?理想の人生を描く3ステップと転職の評価ポイントを解説