IT業界は転職回数が多くても不利にならない?成功させるポイント7つを解説
IT業界は、ほかの業界と比べて転職する人が多いです。
「IT業界ってどうして転職が多いの?」
「IT業界での転職回数の平均は?」
「転職回数が多くても、IT業界なら転職できる?」
そんな疑問を感じている人もいるでしょう。
今回は、
- IT業界で転職が多い理由
- 【年代別】IT業界の転職回数
- IT業界で転職回数の多さが有利になる場合、不利になる場合
- 転職回数が多い人が転職を成功させるポイント
などについてご紹介します。
「自分は転職回数が多いから不安だ」「IT業界への転職が気になっている」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
IT業界で転職が多い理由5つ
さっそく、IT業界で転職が多い理由について見ていきましょう。
ここでは、IT業界で転職が多い理由5つをご紹介します。
- スキルアップをするため
- 待遇面をよくするため
- やりたいことを実現するため
- 実力主義の業界だから
- 引き抜きが多い業界だから
詳しく見ていきましょう。
1.スキルアップをするため
IT業界で転職回数が多い理由として、スキルアップするための転職であることが挙げられます。
IT業界のなかには幅広い分野や企業があり、必要なスキルもさまざまです。
1つの企業にとどまっていては、希望するスキルを習得しにくくなります。
そのため、自分のキャリア実現のためのスキルアップを目的として、転職をする人が多いのです。
「もっと上流のスキルを身につけたい」「他分野のスキルを習得したい」と考え、求めるスキルを身につけられる企業への転職を検討します。
転職がスキルアップの1つの手段となっていることから、転職が多いのです。
2.待遇面をよくするため
待遇面をよくするために転職するのも、IT業界に転職が多い理由です。
IT業界では、本人のスキルや実績に対する評価に応じて待遇が変わります。
ただし、本人のスキルや実績を高く評価する企業もあれば、低く評価する企業もあるでしょう。
働く企業を変えるだけで待遇面が改善されることから、待遇をよくするために転職するのです。
IT業界では、同じ仕事内容や仕事量でも、待遇に大きな差ができることは少なくありません。
そのような状況から、転職へのハードルが低いのです。
3.やりたいことを実現するため
IT業界では、やりたいことを実現するために転職するため、転職が多くなりやすいです。
IT業界で働く人は、クリエイティブなスキルを持つ人が多く、やりたいことを実現したいと考える人もたくさんいます。
- Webサービスを開発して役に立ちたい
- 自分でゲームを作りたい
- 世の中のあらゆるものをデザインしたい
- 最新の技術に携わりたい
しかし、働く企業によってはやりたいことが実現できない環境であることも。
そこで、やりたいことを実現できる環境で働くために転職します。
やりたいことの実現が目的なので、転職に対して積極的な姿勢です。
4.実力主義の業界だから
IT業界が実力主義の業界であることも、転職が多い理由の1つ。
実力主義の場合、実力があればたくさんの企業からの需要が高く、転職しやすいです。
より専門性の高いスキルを身につければ、そのぶん希少な人材として転職市場における価値が高まります。
実力がある人なら、引く手あまたな状況で自分が働きたい企業を選べるため、転職へのハードルが低いのです。
5.引き抜きが多い業界だから
IT業界は、引き抜き(ヘッドハンティング)が多い業界と言えます。
業界全体として、企業が求める能力を持つ人材が少ないため、引き抜きによって人材を確保するケースが多いです。
引き抜きは、企業が優秀な人材を得られるだけでなく、転職者にとってもメリットがあります。
自分で転職先を探す場合のように職を失うリスクがないため、転職するハードルが低いのです。
さらに、現職よりも好条件の待遇を提示されることで、転職しやすくなります。
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【年代別】IT業界の転職回数
It業界で転職が多い理由についてお伝えしました。
転職に対してネガティブなイメージを持つ方もいますが、IT業界の転職はポジティブな理由が大きいようです。
では、具体的にどれくらいの転職回数になる人が多いのでしょうか?
厚生労働省の調査では、IT企業IT技術者の転職回数について年代別のデータを公開しています。
次のような結果となりました。
(出典:「IT人材白書2015」P.223)
20代では10人中3人ほどが転職経験があるようです。
さらに、30代以降ではほぼ2人に1人は転職経験があることがわかります。
40代以降では、転職経験がある人のうち、3回以上転職した人が最も多いです。
IT業界では、年代が高くなるにつれて、転職回数が多いことがわかりました。
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IT業界で転職回数の多さが有利になる場合3つ
IT業界では、年代が上がるごとに転職回数が増える傾向がありました。
3回以上の転職でも問題なくできるのは、どういうことなのでしょうか。
実は、IT業界の転職でも、転職回数の多さが有利になる場合と不利になる場合があるのです。
ここでは、IT業界で転職回数の多さが有利になる場合3つについてご紹介します。
- 転職の軸が一貫している
- 転職のたびにスキルアップしている
- 数字でアピールできる実績がある
このようなケースでは、転職回数が多くても選考を有利に進められるでしょう。
詳しくご説明します。
1.転職の軸が一貫している
転職回数が多くても、転職の軸が一貫していると有利になります。
たとえば、「将来的にはフルスタックエンジニアを目指している」という見通しがあり、フルスタックエンジニアに必要なスキルを身につけられる環境への転職を重ねている場合です。
一貫した軸があり、そのために複数回の転職をしている場合は、回数がそれほど問題にはなりません。
むしろ、先の見通しを立てて計画的に行動できる人材として、高く評価されるでしょう。
自分の転職の経歴に一貫性があることが大切です。
2.転職のたびにスキルアップしている
転職のたびにスキルアップしている場合は、転職回数の多さが有利に働きます。
たとえば、次のように転職のたびにポジションアップしているなら、高く評価されるでしょう。
- プログラマー
- SE
- プロジェクトマネージャー
もちろん、役職としてポジションが変わっていなくとも、スキルアップしていることを説明できれば問題ありません。
プログラマーからプログラマーへの転職であっても、扱えるプログラミング言語の幅が広がったなど、転職によってスキルアップしていることが大切です。
転職活動では、スキルアップへの向上心や成長意欲、習得したスキル自体が評価されます。
3.数字でアピールできる実績がある
転職回数が多くても、数字でアピールできる実績があれば有利になります。
次のことを数字を用いながら具体的に説明できるようにしましょう。
- どのようなプロジェクトに関わったか
- どういう立場で関わったか
- どんな成果に貢献したのか
- どのようなスキルを得たのか
企業は明確な成果を出せる人材を求めているため、転職回数の多さが実績につながっているなら有利に働きます。
コミュニケーション能力なども重要ですが、数値化できる能力をアピールすることで、実績を信頼してもらいやすいでしょう。
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IT業界で転職回数の多さが不利になる場合3つ
次は、IT業界で転職回数の多さが不利になる場合について見ていきます。
一般的には転職回数が多いほど不利になるというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし、漠然と不利になるイメージを持っていても、どうすべきかはわかりません。
なぜ不利になるのか、理由を知っておくことが大切です。
ここでは、IT業界で転職回数の多さが不利になる場合3つについてご紹介します。
- 転職の目的がはっきりしない
- 短期間での転職を繰り返している
- 転職しても仕事内容が変わっていない
さっそく見ていきましょう。
1.転職の目的がはっきりしない
「何のために転職するのか」という目的が明確でないと、転職回数の多さが不利になります。
明確な目的がないのに転職を繰り返している人は、企業としても信頼しにくいです。
また、転職理由がわからなければ、企業と本人との相性も見極めるための材料も乏しくなります。
結果として、企業がその人を採用したいとは考えにくくなるでしょう。
2.短期間での転職を繰り返している
これまで短期間の転職を繰り返している場合は、転職回数が多いと不利になるでしょう。
短期間の転職とは、1年に満たない転職を考えてください。
数ヶ月ごとの転職を繰り返している場合は、あまりいい印象になりません。
企業側は、できるだけ長く活躍してくれる人材を採用したいと考えていることが多いです。
短期間の転職を繰り返していると、「採用してもすぐに離職してしまうのではないか」というリスクを思わせてしまいます。
3.転職しても仕事内容が変わっていない
転職回数が多いことが不利になるケースとして、転職しても仕事内容が変わっていないことが挙げられます。
せっかく転職したのに、仕事内容も何も変わっていないと、ネガティブな理由による転職を疑われるでしょう。
また、「成長意欲がない」「向上心がない」と判断されてしまうおそれもあります。
企業としては、積極的に成長し成果を出してくれる人材を求めているので、不利になります。
転職回数が多い人が転職を成功させるポイント7つ
転職回数の多さが有利になる場合、不利になる場合についてお伝えしました。
せっかくなら有利になる転職をしたいですね。
転職回数が多くても、しっかりと準備をすれば転職を成功させることが可能です。
ここからは、転職回数が多い人が転職を成功させるポイント7つについてご紹介します。
- キャリアプランを明確にする
- 退職理由・志望動機はポジティブに伝える
- 実績は数字でアピールする
- 情報収集をする
- 自分の市場価値を把握する
- プログラミングスクールに通う
- 転職エージェントを活用する
それでは、見ていきましょう。
1.キャリアプランを明確にする
転職回数が多い人の転職活動では、キャリアプランを明確にすることが大切です。
IT業界では、本人がどんなキャリアを望んでいるのかを重視します。
本人のキャリアと企業としての方向性のマッチングを見極めるためにも重要です。
どのようなキャリアプランで転職しているのかを整理し、はっきりと伝えられるように準備しましょう。
キャリアプランを考慮した上で合理的な転職なら、回数は問題になりにくいです。
明確なキャリアプランを持ち、転職によって着実に実現に近づいているなら、高く評価されます。
キャリアによって培ったスキルを仕事に活かそうとする姿勢も大切です。
2.退職理由・志望動機はポジティブに伝える
転職回数が多い人が転職を成功させるためには、退職理由や志望動機をポジティブに伝えることがポイントです。
ネガティブな退職理由や志望動機を話した場合、企業側はあなたに対していい印象を持ちません。
「もし採用しても、自社に不満を持ってすぐに退職してしまうのでは」と思わせるでしょう。
もちろん、人によってはネガティブな理由で退職することもあります。
しかし、視点を変えることで、面接ではポジティブな理由を伝えることが大切です。
たとえば、次のように言い換えてみてはいかがでしょうか。
- 評価されず給料が上がらない→もっと自分の強みを活かせる分野に挑戦したい
- 労働環境が激務→目の前の仕事にしっかり向き合って取り組みたい
- 業務内容が単調→キャリアアップのためにスキルを身につけたい
ポジティブな退職理由や志望動機を伝えることで、「何がしたいのか」を効果的に伝えましょう。
転職回数が多くても、あなたの意欲や行動力が評価されやすくなります。
3.実績は数字でアピールする
転職回数が多い人は、実績を数字でアピールすることも忘れてはいけません。
転職の経験を通して何を得て、どんな貢献ができるのかを伝えましょう。
数字で伝えることで、客観性のある評価ができます。
自分が携わった過去の仕事やプロジェクトについて、実績となる数字を明確にしておきましょう。
4.情報収集をする
IT業界や死亡する企業についてしっかりと情報収集することも、転職回数が多い人が転職を成功させるポイントです。
企業によっても、転職回数が多いことに対する考え方は異なります。
転職を成功させたいなら、転職回数が多い人を採用しやすい企業を選びたいですね。
実は、成長段階にある企業は転職回数が多い人を採用しやすいです。
転職回数が多い人は、それだけさまざまなスキルや経験があり応用力が高いと見なされるためでしょう。
このような情報があるほど、転職は成功しやすくなります。
成功確率を上げるため、十分に情報を集めましょう。
5.自分の市場価値を把握する
転職を成功させたいなら、IT業界における自分の市場価値を客観的に把握することが大切です。
市場価値は、
- 年齢
- スキル
- 経験
- 実績
などによって変化します。
転職回数が多ければ、スキルや経験、実績で活かせる部分があるかもしれません。
これまでを振り返り、あなた自身の市場価値を見極めましょう。
6.プログラミングスクールに通う
転職回数が多くてIT業界に転職したい人は、プログラミングスクールに通うことが成功への近道になりえます。
なぜなら、IT業界での転職はスキルが重視されるためです。
プログラミングスクールなら、スキル習得からIT業界への転職活動までサポートしてもらえます。
企業としては、プログラミングスクールを卒業していることが、一定のスキルがあると判断する材料になるので、採用しやすいです。
IT業界に転職するためのプログラミングスクールの選び方については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
未経験からプログラミングを学びたいという方はぜひ【DMM WEBCAMP】をご検討ください!
非公開: 【2022年】プログラミングスクールおすすめ9校を項目別に紹介7.転職エージェントを活用する
転職回数が多い人が天職の成功確率を上げるなら、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントは、各業界の転職事情をよく知り、転職活動をサポートしてくれる存在です。
「転職回数が多くて転職を成功させられるか不安」という人の悩みにも寄り添い、効果的なアドバイスをしてくれます。
また、あなた自身の状況や希望をヒアリングすることで、転職回数が多いことを活かしながら希望する企業に転職できるよう支えてくれるでしょう。
転職活動において、第三者の意見は貴重です。
もし不安があるなら、転職エージェントに相談してみましょう。
転職回数が多い人におすすめの転職エージェント5選
転職回数が多い人が転職を成功させるポイントについてお伝えしました。
ポイントをおさえて、ぜひ転職を成功させてくださいね。
ポイントのなかには、転職エージェントを活用することも取り上げました。
しかし、「転職エージェントを活用したいけど、どのエージェントがいいのかわからない」という方もいるでしょう。
ここでは、転職回数が多い人におすすめの転職エージェント5選をご紹介します。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- レバテックキャリア
- type転職エージェント
- TechClipsエージェント
それぞれ特徴があるので、自分に合った転職エージェントを見つけましょう。
1つずつご説明します。
1.リクルートエージェント
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2.マイナビエージェント
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まとめ:IT業界は転職回数よりも実力が重視される
今回は、IT業界の転職回数の多さについてご紹介しました。
IT業界では、転職回数が3回以上になる人も少なくありません。
スキルアップなどポジティブな理由で転職しており、転職回数の多さを有利に活用できるためです。
つまり、IT業界では転職回数よりも本人の実力や実績が重視されることになります。
スキルや実績さえ身についていれば、転職回数が多いことは問題にはならないでしょう。
IT業界や必要なスキルについては、こちらの記事でもご紹介しています。
あなたもスキルを身につけて、IT業界への転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。