プログラマーは3Kなのか?職場を選ぶポイントを5つに分けて解説
近年ではプログラマーを目指す人が増えています。
その一方で
「プログラマーは大変」
「残業が多くて辛い」
といったネガティブな評価を持つ人もいます。
ネガティブな情報を見ると、これからプログラマーを目指そうと考えている人は不安になってしまいますよね。
そこでこの記事では、
- プログラマーが3Kと言われる理由や原因
- 現場で活躍するプログラマーのリアルな満足度
- プログラマーが3Kの職場を避ける方法
- プログラマーにおすすめな転職エージェント
などについて詳しくお伝えしていきます。
こも記事を読めば、プログラマーに対する漠然とした不安が解消されるでしょう。
ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
仕事の3Kとは?
そもそも仕事の「3K(サンケー)」とはどういった意味を持つのでしょうか?
一般的には、以下のように定義されています。
- 「きつい」
- 「汚い」
- 「危険」
これらは言葉の通り、労働環境や業務内容が厳しい環境を意味します。
主に、建築や土木作業員、溶接業などの、肉体・精神的に過酷な労働を行なう現場作業員を指す言葉として使われていました。
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プログラマーは本当に3Kなのか?
過酷な労働環境や労働内容で働くことを意味する「3K」。
しかし、プログラマーといえば室内で仕事を行うことが多い仕事です。
3Kが指すような過酷な労働環境はイメージしにくいですよね。
実は、プログラマーの3Kとは、肉体的ではなく精神的な過酷さに焦点をあてた以下の3つの言葉から成り立っているようです。
- 「キツイ」
- 「帰れない」
- 「給料が安い」
確かに、働く職場や状況によっては上記のように感じるプログラマーもいるかもしれません。
しかし、今ではプログラマーは人気の職業のひとつです。
そのため、それほど悪い印象はないと感じる人も少なくないでしょう。
では、どうしてこのようなネガティブな表現をされているのでしょうか?
ここでは、その3つの理由を具体的にご紹介していきます。
1.仕事内容
プログラマーは、プログラミングを用いてシステムの開発や運用などを行う職業です。
プログラマーの仕事内容で「キツい」と言われる理由には、
- 仕事が忙しい
- 締め切りがある
- 顧客の都合に左右される
- 新しい技術の習得が大変
などが挙げられるでしょう。
一言でプログラマーと言っても、さまざまな種類のエンジニアがいます。
そのため、勤める企業や携わる分野によってもきついと感じる度合いは変わるでしょう。
2.残業時間
「帰れない」というのは、プログラマーの残業を指しているのでしょう。
しかし、エンジニア市場全体で見ると、それほど残業時間は多くありません。
厚生労働省が公表するデータでは、企業規模が10人以上の職場での超過実労働時間数が
- システムエンジニア:16時間
- プログラマー:15時間
でした。
その他の職種の平均超過実労働時間数は15時間だったため、ほぼ平均的な残業時間数であることが分かります。
プログラマーには納期があります。
企業によっては納期のスケジュールがギリギリだったり、突然顧客から仕様の変更を依頼されるケースも少なくありません。
納期前には、残業や休日出勤が増える場合があることから辛いと感じる人もいるのでしょう。
3.平均年収
「給料が安い」とありますが、平均年収はどうでしょうか。
厚生労働省のデータによると、プログラマーの年収は約480万円です。
国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は436万円とあります。
(出典:国税庁 民間給与実態統計調査)
このデータを見ると、平均よりもプログラマーの年収は高い結果に。
とはいえ、プログラマーはスキルや勤める企業によって大きく平均年収が異なります。
エンジニアの平均年収が詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
エンジニアの給料は高いって本当?平均年収からIT業界を読み取る実際のプログラマーの満足度
プログラマーが3Kと言われる理由をお伝えしました。
「プログラマーは3K」という意見もありますが、実際にプログラマーとして活躍している人の満足度はどうなのでしょうか?
ここでは、「IT人材白書」が公表しているIT技術者の「仕事や職場の環境に対する満足度」から考察してみましょう。
以下に、それぞれの割合をまとめました。
満足している | 満足していない | |
仕事内容 | 40.5% | 23.4% |
労働時間 | 37.5% | 29.7% |
平均年収 | 30.2% | 49.2% |
いかがでしょうか。
平均年収以外は、満足していると答えた人が多い結果となりました。
仕事内容や労働時間に対しては満足している人が多いようです。
その他のアンケート結果では、「プライベートとの両立」や「休暇の取りやすさ」に対しては多くの人が満足と答えています。
全体的に見ると、満足していないという意見の方が少ない印象です。
これまでの結果からは、プログラマーの3Kと呼ばれる「キツい」「帰れない」「給料が安い」という過酷な環境とは、乖離していると言えるでしょう。
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プログラマーが3Kな仕事と言われる理由3つ
とはいえ、すべてのプログラマーが現状に満足しているとは限りません。
実際に、「3K」と言いたくなるような労働環境で働くプログラマーもいるでしょう。
ではどういった環境に辛いと感じるプログラマーが多いのでしょうか?
ここでは、プログラマーが3Kな仕事と言われる3つの理由を以下の通りにご紹介します。
- 離職率が高い
- 多重請負構造
- 勉強することが多い
それでは順番に見ていきましょう。
1.離職率が高い
プログラマーは離職率が高いと言われますが、実際にはどうなのでしょうか?
厚生労働省が公表する「雇用動向調査結果の概況」によると情報通信業界の離職率は11.8%でした。
(出典:平成30年 雇用動向調査結果の概況)
ですが、この結果はあくまでも平均値であり、実際には企業によって異なります。
ひとつの目安として10%を切っていれば離職率が低いと言えるため、全体的な平均で見ると少し高いと言えるでしょう。
2.多重請負構造
日本のIT業界には、多重請負構造と呼ばれるものがあるのをご存知ですか?
多重請負構造が原因となって、苦しい状況で働いているプログラマーもいます。
下請けとは発注者から直接受注された仕事を小分けにしたものを請け負うこと。
多重請負構造とは、これが2次、3次、4次と何重にもなっている状態です。
多くの場合は、元請けとなる大手SIerが要件を定義し概要の設計を行います。
それに沿って2次請けが開発を担当しますが、自社でできない場合は外部委託します。
この繰り返しでピラミッド構造が形成されていくのです。
多重請負構造の下流工程にいる人は、
- 対価が適切でない
- 使い捨てのように使われる
- スキルが身につかない
などの計り知れないデメリットがあります。
多重請負構造の下流工程で働くエンジニアは、このような背景から3Kであると感じるのかもしれません。
3.勉強することが多い
プログラマーが活躍するIT業界は、トレンドの移り変わりが激しい業界です。
新しい情報を収集し、自身のスキルに活かしていく姿勢が求められます。
とはいえ情報収集やスキルの学習は、休みの日や仕事終わりなど、基本的には自分のプライベートを削って行わなくてはいけません。
そのため、仕事と学習の両立に疲弊してしまう人も少なくありません。
プログラマーが3Kな職場を避けるためのポイント5つ
プログラマーが働く環境には、残念ながら3Kと呼ばれる職場があることも事実です。
では、どうすればそういった過酷な環境を避けられるのでしょうか?
ここでは、プログラマーが3Kな職場を避けるための5つのポイントをご紹介します。
- 元請け企業や自社サービスを開発する企業を選ぶ
- 企業の評判を調べる
- 求人の項目がしっかりと書かれているか確認する
- 企業の離職率を確認する
- 面接の際に働き方について質問する
それでは詳しい内容を順番に見ていきましょう!
1.元請け企業や自社サービスを開発する企業を選ぶ
IT業界には多重請負構造という慣習があるからこそ、慎重に会社選びを行う必要があります。
元請け企業や自社サービスを開発する企業なら、多重請負構造に悩まされることはないはず。
多重請負構造の下流工程を担当する企業に入社すると、思うような待遇で働けない可能性があります。
入社してから後悔しないためにも、はじめから元請け企業や自社サービスを開発する企業を選ぶのも1つの方法です。
もしも不安なら、入社前にインターンに参加するなど実際の雰囲気を知っておくと安心できるでしょう。
2.企業の評判を調べる
事前に企業の評判を調べておくことも大切です。
求人情報ではいいように書いていても、実際に働いてみたら条件が違う、なんてことも少なくありません。
そのため、求人情報を隅々までチェックするのはもちろん、評判サイトも活用しましょう。
ただし、ネット上の情報を鵜呑みにするのは危険です。
ひとつの判断材料として、信用しすぎないように注意しましょう。
また、少しでも「あれ?」と感じることがあれば、面接の際にさりげなく質問する勇気も大切です。
3.求人の項目がしっかりと書かれているか確認する
プログラマーが働く環境や労働条件は勤務先によって大きく異なります。
運悪くブラック企業に入社してしまうと、辛い思いをしてしまうでしょう。
そんなリスクを回避するためにも、求人の項目がしっかりと書かれているかしっかりと確認してください。
具体的には、
- 年間休日数
- 1ヶ月あたりの残業時間
- 最低給与額
- 残業代支給の有無
- 有給休暇の日数と付与時期
などです。
最低限の情報を記載していない会社は怪しいです。
最低でもこれらの情報が記載されている求人を探すようにしましょう。
4.企業の離職率を確認する
不自然なほど、離職率が高い会社には注意が必要です。
離職率が高い会社には、それだけの理由があります。
とはいえ、求人情報に正確な離職率が記載されているのは稀なケースです。
確認に困った場合には、以下の項目を確認してみてください。
- 2年以内に小規模なオフィスに移転していないか?
- 採用人数がやたらと多くないか?
また、面接で社員の平均勤続年数を質問するのもひとつの方法です。
5.面接の際に働き方について質問する
面接では、積極的に質問してみましょう。
とくに働き方については、しっかりと確認しておく必要があります。
面接時に不明点を確認できなければ、入社後のミスマッチが起こりやすいです。
働きだしてから後悔しないためには、事前に疑問点を納得するまで確認しておくことが大切ですよ。
すでに何人かを受け入れている企業の場合は、採用された人の働き方を聞いておくとよいでしょう。
入社してからどのような業務を任されているのかを知ることで、入社後の状態が想像しやすくなります。
プログラマーにおすすめの転職エージェント3選
未経験からの就職はわからないことが多く、就職活動自体に不安を感じる人も少なくありません。
そんな人におすすめなのが、転職エージェントの活用です。
転職エージェントは、求職者と企業を繋げてくれる転職に特化したサービス。
転職に関することをすべて無料でサポートしてくれるため、効率よく転職活動を進められます。
そこでここでは、プログラマーを目指す方におすすめの転職エージェントを3社ご紹介していきます。
- レバテックキャリア
- マイナビIT AGENT
- dodaエンジニアIT
気になるサービスがあれば、ぜひ活用してみてくださいね。
それではさっそく見ていきましょう!
1.レバテックキャリア
(出典:レバテックキャリア)
ITエンジニアに特化した転職エージェントの「レバテックキャリア」。
初回の提案での内定率は90%、利用者の年収アップ率は60%以上の実績を誇る大手転職エージェントです。
現場のリアルな情報を常に把握しているため、レバテックキャリアでしか知れない情報も多いのが魅力。
希望する企業の現場社員の声や、最新の企業情報なども教えてもらえるため、希望の求人も見つけやすいでしょう。
2.マイナビIT AGENT
(出典:マイナビIT AGENT)
「マイナビIT AGENT」は、一人ひとりに寄り添った丁寧なサポートが人気を集めているサービス。
人材会社大手「マイナビ」が運営するIT業界の求人に特化した転職エージェントです。
未経験者が初めての転職活動でつまづきがちなポイントを、事前にしっかりとアドバイス。
そのため、未経験から転職を考えている人は安心して任せられるでしょう。
さらにマイナビIT AGENTなら、無期限で転職が決まるまでサポートしてくれます。
じっくりと時間をかけて転職先を決めたい方に、ぜひ利用していただきたいサービスです。
3.dodaエンジニアIT
(出典:dodaエンジニアIT)
ITエンジニアの転職に強い「dodaエンジニアIT」。
大手転職サービスdodaが運営している大手転職エージェントです。
dodaは国内最大級の転職サービスであり、知名度が非常に高く企業からの信頼も厚いサービス。
大企業から中小企業まで、さまざまな求人を提案してもらえるのが特徴です。
さらに、未経験者や第二新卒などキャリアが浅い人を歓迎する求人も多く扱っています。
「未経験で転職できるか心配」という方も、dodaエンジニアITなら安心して利用できるでしょう。
まとめ:3Kの職場を避けるためにもスキルアップをしよう
今回は、プログラマーが3Kと言われる理由やその実態、過酷な労働環境を避ける方法をお伝えしました。
IT業界には残念ながら3Kと言わざるをえないような環境で働くプログラマーもいます。
そして、ブラック企業と言われるような会社が存在することも否定できません。
しかし、事前に対策を行っていれば3Kの職場を避けることができるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、理想の転職を成功させてくださいね。
プログラマーの将来性について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
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