【HTML input】inputタグとは?使い方を基礎から徹底解説 

公開日: 2021.08.18
更新日: 2024.07.26
inputタグとは?使い方を基礎から徹底解説

inputタグとは、入力つまりユーザーインターフェースの最初のトリガとなるものです。様々なものがあり、ボタンであったり入力ボックスなど多岐にわたります。今回の記事ではinputタグの使い方や注意点について紹介していきます。

inputタグとは?どんな種類があるか紹介

inputタグには以下の通り様々なTypeが存在します。Typeを指定するだけで簡単に様々な入力インタフェースを作成することができます

Type 説明 イメージ
button ボタン
checkbox チェックボックス
color カラーパレット
datetime-local 年(西暦)/月/日 時:分
date 年(西暦)/月/日
email メールアドレス
file ファイルの選択
hidden 隠しデータ 【何も表示されません】
image 画像による送信ボタン
month 年 月
number 数字の入力
password パスワード入力
radio ラジオボタン
range 範囲選択
reset リセットボタン
search 検索ボックス
submit 送信ボタン
tel 電話番号
text テキスト入力
time 時間と分を入力
url サイトのURL
week 日付から週を選択

inputタグのType一覧

button

ボタンを作成することができます。

value属性の中に表示したい文字列を入れることが可能です。

HTML
<input type="button" value="ボタン">
表示

ボタン

checkbox

チェックボックスを作成できます。

データが送信される際は、name属性とvalue属性がセットで送信されます。

HTML
<form>
  <label><input type="checkbox" name="group1" value="あ">あ</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1" value="い">い</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1" value="う">う</label>
</form>
表示

チェックボックス

color

カラーパレットが表示されます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定した色がセットで送信されます。

HTML
カラーパレット:<input type="color" name="color" value="#ffffff">
表示

カラーパレット

datetime-local

年月日時分を指定できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定した年月日時分がセットで送信されます。

HTML
年(西暦)/月/日時:分:<input type="datetime-local" name="datetime-local">
表示

datetime-local

date

年月日が指定できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定した年月日がセットで送信されます。

HTML
年(西暦)/月/日:<input type="date" name="date">
表示

date

email

メールアドレス入力欄が作成できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定したメールアドレスがセットで送信されます。

HTML
<input type="email" name="email" placeholder="aaa@example.com">
表示

email

file

ファイル選択ボタンを作成することができます。

accept属性にて、任意のファイル指定をすることが可能です。

HTML
<input type="file" name="file" accept=".jpg,.gif,.png,image/gif,image/jpeg,image/png">
表示

file

hidden

画面上には表示されないデータを送信したいときに利用します。

データが送信される際は、name属性とvalue属性がセットで送信されます。

ただし、ソースコード表示を行うと誰でも見れてしまいますので注意ください。

HTML
<input type="hidden" name="hidden" value="HiddenData">
表示

※何も表示されません

image

任意の画像をボタンにすることができます。

HTML
<input type="image" src="submit.jpg" alt="送信">
表示

image

month

年月を指定できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定した年月がセットで送信されます。

HTML
年 月:<input type="month" name="month">
表示

month

number

数値の入力欄が作成できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定した数値がセットで送信されます。

HTML
数字:<input type="number" name="number">
表示

number

password

パスワードの入力欄が作成できます。

入力時に●印が表示されます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定した数値がセットで送信されます。

ただし、データは暗号化されているわけではありません。

HTML
パスワード:<input type="password" name="password" maxlength="16" value="12345678">
表示

password

radio

ラジオボタンを作成できます。

ラジオボタンはどれか一つしか選択できません。

データが送信される際は、name属性とvalue属性がセットで送信されます。

HTML
<input type="radio" name="radio" value="yes">はい
<input type="radio" name="radio" value="no">いいえ
表示

radio

range

範囲入力ゲージが作成できます。

音量ボリュームなどに使用されます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが指定したゲージの値がセットで送信されます。

HTML
範囲選択:<input type="range" name="range" min="0" max="100">
表示

range

reset

textボックスなどの入力データをリセットするボタンが作成できます。

一般的には、押し間違いを防ぐためリセットボタンは作成しないことが多いです。

HTML
<form>
  <label for="id">電話番号:<input type="text" name="phonenumber"></label><br>
  <input type="reset" value="リセット">
</form>
表示

reset

search

検索用テキストボックスを作成することができます。

autocomplete属性や、list属性で設定することも可能です。

データが送信される際は、name属性とユーザーが入力したデータがセットで送信されます。

HTML
<input type="search" name="search" autocomplete="on" list="list">
<datalist id="list">
  <option value="input">
  <option value="button">
  <option value="checkbox">
  <option value="color">
</datalist>
<input type="submit" value="検索">
表示

search

submit

送信ボタンを作成することができます。

HTML
<input type="submit" value="送信">
表示

submit

tel

電話番号入力欄を作成できます。

pattern属性により、入力データを指定することができます。placeholder属性により初期値を入れることができます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが入力したデータがセットで送信されます。

HTML
<form>
  電話番号:<input type="tel" neme="tel" pattern="[0-9]{3}-[0-9]{4}-[0-9]{4}" placeholder="090-1234-5678">
  <input type="submit" value="送信">
</form>
表示

tel

text

1行テキストボックスを作成できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが入力したデータがセットで送信されます。

HTML
テキスト:<input type="text" name="text">
表示

text

time

時刻の入力欄が作成できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが入力した時刻がセットで送信されます。

HTML
時:分:<input type="time" name="time">
表示

time

url

URL入力ボックスが作成できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが入力したURLがセットで送信されます。

http://やhttps://から始まらない場合は「URLを入力してください」とエラーメッセージが表示されます。

HTML
<form>
  <input type="url" name="url">
  <input type="submit" value="送信">
</form>
表示

url

week

週の入力欄が作成できます。

データが送信される際は、name属性とユーザーが入力した週がセットで送信されます。

HTML
xx年第x週:<input type="week" name="week">
表示

week

inputタグの使い方

基本的な使い方

基本的な使用方法を紹介いたします。

以下のように記載して”属性名”にbutton、textなど使用したいパラメータを設定します。

HTML
<input type="属性名">

属性の使い方

name属性

部品に名前をつけます

HTML
<form>
  <label><input type="checkbox" name="group1">あ</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1">い</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1">う</label>
</form>

value属性

入力の初期値を設定することができます。

あらかじめ、初期値を入力しておきたい場合に使用します。

HTML
<input type="text"  value="テキスト">
表示

value属性

maxlength属性

入力の最大文字数を指定します。

指定しない場合、無制限に入力が可能となります。

HTML
<input type="text"  maxlength= 2>
表示

maxlength

checked属性

あらかじめチェックをつけることができます。

「=”checked”」は省略可能です。

HTML
<form>
  <label><input type="checkbox" name="group1" checked="checked">あ</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1">い</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1" checked="checked">う</label>
</form>
表示

chekced属性

disabled属性

部品を無効化します。

「=”disabled”」は省略可能です。

HTML
<form>
  <label><input type="checkbox" name="group1" checked="checked">あ</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1" disabled="disabled">い</label>
  <label><input type="checkbox" name="group1" checked="checked" disabled="disabled">う</label>
</form>
表示

disabled属性

readonly属性

書き換えができないようにできます。

「=”readonly”」は省略可能です。

HTML
<input type="text"  value="テキスト" readonly="readonly">
表示

readonly属性

※書き換えができなくなる

accept属性

ファイル種類(MINEタイプ)を指定できます。

,(カンマ)区切りにて複数指定可能です。

主なMINEタイプ
ファイル種類 拡張子 MINEタイプ
GIF .gif image/gif
JPEG .jpg, .jpeg image/jpeg
PNG .png image/png
テキスト .txt text/plain
HTML .html, .htm text/html
CSS .css text/css
JavaScript .js text/javascript
AVI .avi video/x-msvideo
MP3 .mp3 audio/mpeg
PDF .pdf application/pdf
Word .doc, .docx application/msword
Excel .xls, .xlsx application/msexcel
HTML
<input type="file" accept=".jpg,.gif,.png,image/gif,image/jpeg,image/png">
表示

accept属性

src属性

画像の指定ができます。

HTML
<input type="image" src="submit.jpg" alt="送信">
表示

src属性

alt属性

画像の代わりに表示されるテキストを指定することができます。

画像のURIが間違っているときや、アクセスできない場合に代わりに表示されます。

また、音声読み上げソフトでは、画像の代わりに読み上げられます。

HTML
<input type="image" src="submit.jpg" alt="送信">
表示

alt属性

autocomplete属性

onにすると過去に入力したものが候補として表示されます。

代表的なものに以下のパラメータがあります。

説明
on 自動で候補を表示する
off 自動で候補を表示しない
name 名前
family-name
given-name
email メールアドレス
current-password 現在のパスワード
new-password 新しいパスワード
bday 生年月日
bd-year 生年月日の年
bday-month 生年月日の月
bday-day 生年月日の日
tel 電話番号
tel-area-code  市外局番
tel-local 国番号や市外局番を含まない電話番号
HTML
<input type="email" name="email" autocomplete="email">

list属性

datalistにて定義したデータを選択候補として表示することが可能です。

datalistタグのidとinputタグのlist属性を同じにすることで、関連付けができます。

HTML
<input type="search" name="search" autocomplete="on" list="list">
<datalist id="list">
  <option value="input">
  <option value="button">
  <option value="checkbox">
  <option value="color">
</datalist>
<input type="submit" value="検索">
表示

list属性

pattern属性

正規表現を使用することにより、入力値に制限をかけることができます。

例えば半角英数字で制限したい場合は、pattern=”^[0-9A-Za-z]+$” といったように指定します。

HTML
<form>
  電話番号:<input type="tel" neme="tel" pattern="[0-9]{3}-[0-9]{4}-[0-9]{4}" placeholder="090-1234-5678">
  <input type="submit" value="送信">
</form>
表示

pattern属性

placeholder属性

value属性のように、初期値ではありません。

薄い灰色でユーザーにヒントを与えるために文字列を表示することができます。

そのため入力を始めると表示されている文字列は消えます。

HTML
<input type="email" name="email" placeholder="aaa@example.com">
表示

placeholder属性

autofocus属性

webページを開いたときに、指定したものにフォーカスをあらかじめあてることができます。

HTML
<label for="name">氏名</label>
<input id="name" type="text" name="name" value="" placeholder="山田 太郎" autofocus>
<br>
<label for="furigana">フリガナ</label>
<input id="furigana" type="text" name="furigana" value="" placeholder="ヤマダ タロウ">
表示

autofocus属性

formaction属性

ボタンごとにデータの送信先を切り替えることができます。

HTML
<input type="submit" formaction="URL1" value="1へ送信">
<input type="submit" formaction="URL2" value="2へ送信">
表示

formaction属性

formnovalidate属性

フォームの内容をチェックせずに、送信することができます。

内容のチェックは、formタグのnovalidate”属性で指定が可能ですがformnovalidateを使用することで

ボタンごとに内容チェック有無を切り替えることができます。

HTML
<form>
<p><label>氏名: <input type="text" name="name" required></label></p>
<p><label>メールアドレス:<input type="email" name="email"></label></p>
<p>
<input type="submit" value="送信" formnovalidate>
</p>
</form>
表示

formnovalidate属性

size属性

textボックスのサイズを指定することができます。

ただし、細かな指定はできないため、スタイルシートにてしていすることが推奨されています。

HTML
<input type="text" size="6" name="text1" value="あいうえお" >
<br>
<input type="text" size="26" name="text2" value="abcdefghijklmnopqrstuvwxyz">
表示

size属性

min/max属性

最小値、最大値を指定することができます。

HTML
範囲選択:<input type="range" name="range" min="0" max="100">
表示

min/max属性

multiple属性

複数のファイルを選択する場合に使用します。

HTML
<input type="file" accept=".jpg,.gif,.png,image/gif,image/jpeg,image/png" multiple="multiple">
表示

multiple属性

required属性

必ず入力が必要な項目がある場合に使用します。

HTML
<form>
名前:<input type="text" name="text" required><br>
<input type="submit" value="送信">
</form>
表示

required属性

step属性

HTML
数字:<input type="number" name="number" step="3">
表示

step属性

まとめ

ユーザーインターフェースに使用するinputですが、入力だけでもかなり奥が深い機能です。

ユーザーにが操作する箇所ということを肝に銘じ、ユーザーが使いやすいUIを心がけましょう。

inputを極めれば、webページに訪れるユーザーの満足度があがるはずです。

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