【使いすぎ注意】HTMLで全角スペースを正しく使う方法
皆さんはHTMLの文章中に空白を作りたい場合、どのような方法を選択しますか?
Wordやメールで文字を入力する時にも利用している「全角スペース」を使用している方も多いでしょう。
しかし、便利な全角スペースですが使い方によってはエラーを引き起こす原因にもなってしまいます。
せっかく文章を見やすくするために全角スペースで空白を作ったのに、おかしな改行ができてしまったり、エラーで文字化けしてしまっては元も子もないですよね?
そこで今回は、
- HTMLで全角スペースを入力するとどう反映されるか
- HTMLで全角スペースを使う時の注意点
- エラーや、謎の空白が表示された時の原因と対処法
といった内容を解説していきます。
HTML内で全角スペースを複数使った場合や、なぜ全角スペースを多用してはいけないのかなどもわかる記事になっています。
今まで何となく全角スペースを使っていた方は、この機会に注意点や空白文字の作り方などを覚えてしまいましょう。
HTML内に全角スペースを入力するとどうなるのか?
「文章中に空白を作りたい」
「文章の行頭を一文字分空けたい」
と思った時、Wordファイルやメールでテキストを入力している時は全角スペースを使用します。
では、HTMLで同じように全角スペースを入力するとどうなるのでしょうか?実際に見てみましょう。
<!-- HTML -->
<body>
<p>HTMLのココに→ 全角スペースを1回入力しています</p>
</body>
上記のように、Wordやメールなどと同様で文字にスペース(空白)が生まれます。
このように、文字と文字の間や行頭に空白を入力するための文字は「空白文字」と呼ばれています。
また、全角スペースは入力した数だけの文字数が空白として表示されます。
例えば、上記の例で言えば「1文字分」の全角スペースとなりますが、以下の場合
<!-- HTML -->
<body>
<p>全角スペースをココに→ 5回入力しています</p>
</body>
「5文字分」の全角スペースがブラウザ上に表示されるといことです。
HTML文章中で空白を作るのに、全角スペースを使うのは最も簡単な方法です。
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余白のサイズ調整には不向き!HTMLで全角スペースを使う時の注意点
空白を作りたい文字数だけ全角スペースを入力すれば、簡単にたくさんの空白を作ることができます。
しかし、空白文字を作るのに全角スペースは非推奨とされています。
非推奨ながらも、数個の使用であればそこまで問題ありませんが、複数の使用は避けましょう。
では、なぜHTMLで全角スペースの複数使用が非推奨なのか詳しく説明していきます。
1.スマートフォンで表示するとレイアウトが崩れる
HTMLで入力した全力スペースは、ブラウザ上ではただの空白として表示されます。
しかし、HTML内では一文字分としてカウントされていますので、使用した数だけ存在し続けます。
そのため、PC画面のレイアウト目的で複数の全角スペースを使用してしまうと、スマホ画面で思わぬ改行が生まれてしまいます。
修正するには、HTML内の全角スペースを消すしかありませんが、そうするとPC画面で調整した空白部分が崩れます。
このように、全角スペースを複数使用はレスポンシブデザインの調整が難しくする原因となります。
HTMLの文章を、右寄せや中央寄せするためだけに使用するのなんていうことは、決してしないようにしましょう。
レイアウト用の空白を作りたい時や、全角スペースが複数必要になる時はCSSを利用して空白文字を作りましょう。
2.ブラウザごとに表示が異なる
HTMLで入力した全角スペースは、ブラウザによって表示が異なります。
例えば以下のように、要素に幅を決め、その幅を超える連続した全角スペースを入力した場合、
<!-- HTML -->
<p> ←全角スペースを11個入力しています。</p>
/* CSS */
p {
width: 150px;
}
Chrome、Safari、IEでは指定した領域をはみ出してレイアウトされ、「←」から折り返されます。
Fireboxでは領域をはみ出すことはなく、10個目のスペースで折り返されます。
ChromeとSafariは、CSSでword-wrap:break-word;を指定すると領域をはみ出さずに折り返されますが、IEは何を指定しても全角スペースが領域からはみ出します。
このように、ブラウザによって領域からはみ出したり折り返しのタイミングが変わったりします。
また、以下のように全角スペースがある文字列を右寄せする場合、
<!-- HTML -->
<p>全角スペースを1回入力しています→ </p>
/* CSS */
p {
text-align: right;
}
Chrome、Safari、Fireboxでは右端に全角スペースが表示され、IEは文字は右寄せされ、全角スペースは領域からはみ出して表示されます。
ブラウザによって表示が崩れてしまうので、HTMLテキストの中に全角スペースを多用するのはやめましょう。
【意図しないHTML内の全角スペースに注意!】エラーや謎の空白が表示されるなど問題に
全角スペースは、HTMLのテキスト中では空白として表示されるだけです。
しかし、万が一他の要素の前後や間に入力してしまっている場合、エラーが発生してしまう原因になります。
「HTMLのコードはあっているのになぜかエラーがでる」
「ブラウザ上で謎の空白が表示されるけど、何をしても消えない」
などの問題が発生した時は、気づかないうちにHTML内に全角スペースを入力してしまっているかもしれません。
全角スペースの誤入力は意外と気づきにくい
HTMLでコードを書いている際、「いつの間にか全角入力に変換していて、半角スペースを押したつもりが全角スペースを押していた」なんていうことも少なくありません。
日ごろからアルファベットを全角状態で入力している方は、特に注意しましょう。
さらに、HTML上では全角スペースと半角スペースの見分けがつきにくくなっています。
エラーや空白がでた箇所の前後を一度消してみるか、次に初回する方法で全角スペースがあるか、ある場合はどこにあるのか調べてみましょう。
また、HTMLでコードを書いている時に全角スペースを誤入力したくないという方は、テキストエディタで全角スペースをわかりやすくする設定をするという方法もあります。
テキストエディタで設定をすると、半角スペースは変わらずただの空白として表示されるのに、全角スペースは点線の丸などでひと目でわかるように表示されるようになります。
エラーや空白の原因が全角スペースによるものか調べる方法
エラーや意図しない空白が発生した際、それが全角スペースによるものなのか調べる方法は2つあります。
- テキストエディタで調べる
- 全角チェッカーを使う
テキストエディタで全角スペースが入力されているか確認するには、テキストエディタの画面上で「⌘F(WindowsならCtrl+F)」を押して検索窓を出し、全角スペースを入力して検索するだけです。
テキストエディタ上で検索することで全角スペースがあるのかどうか、ある場合はどこにあるのか示してくれます。
もう一つの方法である「全角チェッカー」とは、コードをコピペするだけで調べてくれるWebサイトのことです。
全角チェッカーのサイトを表示して入力欄にコピペするだけなので、テキストエディタを利用できない時でも調べることができますよ。
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HTMLの空白文字は全角スペースだけじゃない!
ここまで全角スペースについて解説してきましたが、空白文字を作る方法は他にもあります。
- 文字をマークアップしてCSSでスタイリングする方法
- 特殊文字を使う方法
- preタグを使う方法
HTML文章中に空白文字を作る際、CSSでスタイリングする方法が最も推奨されています。
一回押すだけですぐに空白文字が作れる全角スペースはとても便利ですが、空白部分の幅を調整したり、レスポンシブデザインに向いていないので、なるべくCSSを使うのが良いでしょう。
まとめ:HTMLでの空白文字に便利な全角スペースだけど使いすぎに注意!
今回は、HTMLで全角スペースを使った時にどう表示されるのかや、注意点、使い方について解説しました。
今まで全角スペースを
「何となくHTML文章のここを空白にしたいから」
「ちょっとHTML文章中にスペースを作りたいから」
という理由で使っていた方は、この機会に、全角スペースを多用するのではなくCSSで空白をスタイリングするようにしましょう。
以下、この記事のまとめです。
- HTMLで全角スペースを入力するとそのまま反映される
- HTMLで全角スペースを多用するとエラーやレイアウト崩れの原因になる
- エラーや謎の空白を見つけたらHTML内に全角スペースが入力されているかも
1文に1~2個程度であれば全角スペースを入力しても問題はありません。
全角スペース使う場合は、注意点や他の空白文字を作る方法を理解してからにしましょう。