HTML要素の1番目や2番目をCSSで指定する方法とは?first-childプロパティの使い方を解説

2024.01.04
HTML要素の1番目や2番目をCSSで指定する方法とは

Webサイト制作や、プログラミングの学習をしていて、

「複数のHTML要素から1番目(2番目)だけを指定したい」

と思ったことはありませんか?

「class名やid名をいちいちつけるのは面倒」

という方もいるでしょう。

そこで今回は、first-childプロパティを使って、1番目や2番目をCSSで指定する方法を解説します!

この記事を読んでわかる内容は以下の通りです。

  • 「:first-child」プロパティの基礎知識や使い方
  • 番号で指定できる疑似クラスの種類と使い方
  • first-childプロパティが効かない時の原因と対処法

「first-childを指定したのにCSSが反映されない」というトラブルの解決方法も解説しますので、ぜひ最後までみてくださいね。

CSSの疑似クラス「:first-child」とは?

CSSで、1番目や2番目の要素を指定するには、疑似クラスの「:first-child」を使用します。

:first-childは、基本的に以下のように使用します。

セレクタ:first-child {
  /* プロパティ:値; */
}

セレクタの後ろに「:(コロン)」をつけて指定します。

「:」をつけなければ、first-childを指定することができないので注意しましょう。

そもそも疑似クラスとは?

疑似クラスとは、特定の条件で要素を絞り込むことができる指定方法で、セレクタに任意のキーワードを指定することができます。

マウスホバーした時のCSSを記述できる「::hover」などが代表的で、よく利用されています。

他には、「:active」「:checked」などが有名です。

「::after」や「::before」など、似ている記述もありますが、「:(コロン)」が2つついているタイプは、疑似クラスではなく「疑似要素」。

同じような記述でも、使用方法が異なるので「:」の数には注意しましょう。

first-childプロパティの使い方

では、実際に、疑似クラスのfirst-childプロパティを使って、1番目や2番目のHTML要素を指定してみましょう!

指定するセレクタ別に、記述方法を解説していきます。

pタグに指定する場合

<!-- HTMLコード -->
<div class="first-child">
  <p>1番目のp要素</p>
  <p>2番目のp要素</p>
  <p>3番目のp要素</p>
</div>
/* CSSコード */
p:first-child {
  color: red;
}

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liタグに指定する場合

<!-- HTMLコード -->
<ul>
  <li>1番目のli要素</li>
  <li>2番目のli要素</li>
  <li>3番目のli要素</li>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:first-child {
  color: red;
}

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class名に使用することもできる

<!-- HTMLコード -->
<div class="first-child">
  <p class="txt">1番目のp要素</p>
  <p class="txt">2番目のp要素</p>
  <p class="txt">3番目のp要素</p>
</div>
/* CSSコード */
.first-child .txt:first-child {
  color: red;

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番号で指定できる疑似クラスは他にも

first-childプロパティ以外にも、番号で指定できる疑似クラスが複数存在しています。

番号で指定できる疑似クラスのタイプは、大きく分けて以下の2つ。

  • 他の子要素もカウントするタイプ
  • 指定した子要素のみカウントするタイプ

「〇番目を指定する」というのはどれも同じですが、指定した子要素以外の子要素も含めるのか含めないのかで、指定できる内容が異なります。

では、それぞれのタイプの特徴と、各疑似クラスの使い方を見ていきましょう。

他の子要素もカウントするタイプ

他の子要素もカウントする疑似クラスは、以下の4つ。

  • :first-child
  • :last-child
  • :nth-child( )
  • :nth-last-child( )

この4つのタイプは、指定した要素が無い場合には、適応されません。

つまり、divタグ内にある1番目のpタグを指定したのに、1番目にh1タグが記述されていた場合には、CSSが適応されないということです。

では、それぞれの使い方とどのように表示されるのか、詳しく見ていきましょう。

:first-child

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <p>リスト4</p>
  <li>リスト5</li>
  <li>リスト6</li>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:first-child {
  color: red;
}

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:last-child

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <li>リスト4</li>
  <li>リスト5</li>
  <p>リスト6</p>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:last-child {
  color: red;
}

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:nth-child( )

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <li>リスト4</li>
  <p>リスト5</p>
  <li>リスト6</li>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:nth-child(2) {
  color: red;
}

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:nth-last-child( )

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <li>リスト4</li>
  <li>リスト5</li>
  <p>リスト6</p>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:nth-last-child(1) {
  color: red;
}

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指定した子要素のみカウントするタイプ

指定した子要素のみカウントする疑似クラスは、以下の4つ。

  • :first-of-type
  • :last-of-type
  • :nth-of-type( )
  • :nth-last-of-type( )

この4つのタイプは、最初の子要素が指定した子要素でない場合もCSSが適応されます。

つまり、指定したpタグがh1タグの次にあっても、pタグとしては1番目とみなされるという訳です。

では、それぞれどのように反映されるのか紹介していきます。

:first-of-type

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <p>リスト4</p>
  <li>リスト5</li>
  <li>リスト6</li>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:first-of-type {
  color: red;
}

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:last-of-type

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <li>リスト4</li>
  <li>リスト5</li>
  <p>リスト6</p>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:last-of-type {
  color: red;
}

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:nth-of-type( )

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <li>リスト4</li>
  <p>リスト5</p>
  <li>リスト6</li>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:nth-of-type(2) {
  color: red;
}

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:nth-last-of-type( )

<!-- HTMLコード -->
<ul class="list1">
  <li>リスト1</li>
  <li>リスト2</li>
  <li>リスト3</li>
</ul>

<ul class="list2">
  <li>リスト4</li>
  <li>リスト5</li>
  <p>リスト6</p>
</ul>
/* CSSコード */
ul li:nth-last-of-type(2) {
  color: red;
}

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first-childが効かない時の原因と対処法

first-childプロパティなど、番号で指定できる疑似クラスが効かない場合には、以下のような原因が考えられます。

  1. first-childのルールを勘違いしている
  2. 「:(コロン)」を2つ付けている

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.first-childのルールを勘違いしている

以下のように、指定したい子要素の前に違う子要素がある場合には、疑似クラスが適応されません。

first-childプロパティは、「他の子要素も含めてカウントする」疑似クラスなので、最初に指定した子要素が無い場合には、反映されないようになっているのです。

HTMLを修正するか、指定方法を「指定した子要素のみカウントする」first-of-typeプロパティに変えることで適応させることができます。

3.「:(コロン)」を2つ付けている

「:(コロン)」の数を間違えていることも想定されます。

first-childなどプロパティは「疑似クラス」と呼ばれるもので、「:」が2つ付いてしまうと「::after」などの「疑似要素」になってしまいます。

「:」の付け忘れや、数の間違いには注意しましょう。

first-childなどの疑似クラスを利用してCSSの指定を簡単に

今回は、first-childなどの疑似クラスを使って、1番目・2番目の要素を指定する方法を解説しました!

以下は、この記事のまとめです。

  • 「:first-child」は1・2番目の要素を指定できる疑似クラス
  • 疑似クラスのタイプは「指定した子要素のみか」「他の子要素も含むか」の2つ
  • 半角スペースの付け忘れ、基本的なルール、「:」の数に注意しよう

class名やid名が思いつかない時や、pやliなどのセレクタをそのまま指定したい時には、first-childプロパティなどの疑似クラスが便利です。

番号で指定できる疑似クラスを使いこなして、もっと簡単にCSSを記述できるようになりましょう!


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