DXの目的が必要な理由を解説!組織全体や部門別のDXの目的例を10種類紹介
「DXの目的がよくわからない」
「DXはどんな目的で進めていけばいいんだろう」
と思うことはありませんか?
DXを推進しようとしても、何を目的に始めればいいのか迷ってしまいますよね。
では、DXの目的にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- DXに目的が必要な理由
- 部門別や組織全体のDXの目的例
- DXを推進するための3ステップ
について詳しく解説します。
この記事を見れば、なぜDXには目的が必要なのか、具体的な部門別DXの目的例が理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
DX推進に目的が必要な理由を解説
DX推進に目的が必要な理由は、組織全体で同じ方向に向かって取り組むためです。
なぜかというと、目的がなければ、何をゴールにDXを推進していけばよいかの判断ができないからです。
DX推進に目的がなければ、以下のような状況になってしまう可能性があります。
- 何をしたらいいか分からず、DX化がすすまない
- ベンダーのいいなりになってしまう
- デジタル技術を使うことが目的になってしまう
こうした理由から、DX推進には目的が必要です。
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組織全体でのDX目的例3つ
組織全体でのDX目的例は、以下の3つがあります。
- 業務効率化による生産性向上
- BCP(事業継続計画)の強化
- ビジネスモデルの変革
上記の例を参考に、自社でのDX推進の目的の参考にしてみてください。
それぞれの例を紹介していきます。
1.業務効率化による生産性向上
組織全体でのDXの目的の例としては、業務効率化による生産性向上があります。
なぜなら、DX推進のメリットのひとつとして、デジタル技術の導入による業務効率化があるからです。
業務効率化の事例としては、以下のような事例があります。
- ペーパーレス化による請求書の印刷や発行の手間を削減
- RPA導入によるデータ入力作業を削減
- 名刺管理クラウドサービス導入によって名刺管理の工数を削減
上記のように業務が効率化されることで、単純作業が削減され、本来おこなうべき業務に取り組めるため、生産性向上につながります。
2.BCP(事業継続計画)の強化
組織全体でのDXの目的の例としては、BCPの強化があります。
BCPとは、自然災害などの不測の事態が発生した場合でも事業を継続できるに計画として定めたものです。
なぜDXの推進がBCPの強化につながるかというと、DX推進をおこなうことで業務変革がおこるからです。
具体的には、以下のような業務変革があります。
- クラウドを活用したデータのバックアップ
- テレワークや在宅環境の構築
- サイバー攻撃への対策
上記のような業務変革は、DXの推進だけでなく、BCP強化にもつながります。
なので、組織全体のDXの目的の例として、BCP強化があります。
3.ビジネスモデルの変革
DXの推進の目的には、現状の情報分析から新たな価値のあるビジネスモデルの変革もあげられます。
なぜなら、DXの定義は、デジタル化によるビジネスモデルの変革だからです。
DX推進によるビジネスモデルの変革の事例としては、以下のような事例があります。
- サブスクリプション
- プラットフォーム
- パーソナライゼーション
変化の激しい現在の社会の中で、現状の最適化だけでは、勝ち残っていけません。
デジタル化をうまく活用して、最適化と併せて新たなビジネスモデルの変革をおこなうことは、将来の安定基盤構築にもつながるのです。
部門別にDXの目的例を5つ紹介
以下の部門のDXの目的例を紹介します。
- 人事部門のDXの目的例は従業員のパフォーマンス向上
- 経理部門のDXの目的例は効率的で安定した業務の実現
- 総務部門のDXの目的例は業務負荷の軽減
- 営業部門のDXの目的例は営業活動における新たな価値創出
- マーケティング部門のDXの目的例は顧客データ分析によるユーザーニーズの把握
それぞれの部門のDXの目的例を参考に、あなたの部門のDXの目的を決めていきましょう。
それぞれ紹介していきます。
1.人事部門のDXの目的例は従業員のパフォーマンス向上
人事部門のDXの目的例としては、従業員のパフォーマンス向上です。
人事部門でDXを推進することで、従業員に関するデータを収集・分析することで、適性に合わせた人材配置が可能になります。
また、人事部門のもうひとつの大きな業務である採用に関しても、データを活用することで、自社に合った人材を属人的な判断をせずに採用ができるようになります。
なので、人事部門のDXの目的例として従業員のパフォーマンス向上があげられるでしょう。
2.経理部門のDXの目的例は効率的で安定した業務の実現
経理部門のDXの目的例としては、効率的で安定した業務の実現があります。
なぜなら、経理部門は企業のお金に関する業務をおこなうため、経理の業務がとどこおってしまうと企業の信用を失ってしまうからです。
経理部門でDXを導入することで、以下のようなメリットがあります。
- 月や週ごとの繰り返しの作業をデジタル化することで業務の効率性が向上
- 業務の属人性を排除でき、安定した業務が実現
- ペーパーレス化によるコスト削減
なので、経理部門のDXの目的例として、効率的で安定した業務の実現があります。
3.総務部門のDXの目的例は業務負荷の軽減
総務部門のDXの目的例としては、業務負荷の軽減があります。
なぜなら、総務部門は事務作業が多く、どの企業でも業務負荷の軽減が求められているからです。
総務部門でDX化できる例としては、以下のようなものがあります。
- ITツールを活用した備品管理や事務作業の自動化
- 電子押印ツールの導入によるペーパーレス化
- ビジネスチャット導入による情報共有の効率化
このような理由から、総務部門のDXの目的例として、業務負荷の軽減があります。
4.営業部門のDXの目的例は営業活動における新たな価値創出
営業部門のDXの目的例としては、営業活動における新たな価値創出があります。
なぜなら、営業部門は企業の事業売上の確保が役割であるため、売上を増やしていくために新たな価値創出が求められているからです。
営業部門でDXを導入し、新たな価値創出につながる取り組みには、以下のようなものがあります。
- 営業スキルの社員の高い営業トークの共有
- オンライン会議の導入による移動時間の短縮
- MAやSFAなどのデジタルツールを活用した顧客管理
営業部門のDXの目的例として、上記のような取り組みを実施し、営業活動における新たな価値創出があります。
5.マーケティング部門のDXの目的例は顧客データ分析によるユーザーニーズの把握
マーケティング部門のDXの目的例としては、顧客データ分析によるユーザーニーズの把握があります。
なぜなら、マーケティング部門は顧客データを分析し、これまでは把握できていなかったユーザーニーズを知ることが求められるからです。
以下のようなデータを集積し、分析していきます。
- 顧客へのインタビューデータ
- Webサイトのアクセス数
- オンラインオフラインでの広告配信データ
上記のようなデータを分析することで、これまでは把握できていなかったユーザーのニーズに気づいたり、革新的なプロダクトの開発につながります。
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あなたにあった学習スタイルで「ITエンジニア」を目指してみてください。
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経済産業省がDXを推進する2つの目的
経済産業省は、国内でDXを推進するためにさまざま支援をおこなっています。
経済産業省がDXを推進しようとしているのは、以下の2つの目的があるからです。
- 2025年の崖の克服
- 日本企業の国際的な競争力向上
それぞれの目的は、日本が国として発展していくために達成すべきものです。
それぞれの目的をみていきましょう。
1.2025年の崖を克服するため
2025年の崖とは、DX化が進まなければ2025年以降に最大12兆円の経済損失がでてしまうことを警告した内容です。
2025年の崖の要因のひとつとして、既存システムが以下のような理由で費用が高額になっていることがあります。
- 古い技術を使っているため対応できず人材が不足している
- 構造が複雑化し、修正できない状態になっている
- 適切なメンテナンスも実施されていないためブラックボックス化している
2025年の崖を克服するために、経済産業省はDX推進をおこなっています。
2.日本企業の国際的な競争力向上
DX化が推進されることで、日本企業の国際的な競争力向上につながります。
なぜなら、DX化によって既存システムにかかる費用を削減でき、新たなデジタル技術の活用にシフトできるからです。
新たなデジタル技術の活用をおこなうことで、既存のビジネスモデルの変革や新たなビジネスモデルの創出が可能になります。
経済産業省が考えるDXシナリオは、以下のようになっています。
- 既存システムの問題を解消し、人材や資金を新たなデジタル技術の活用にシフト
- データ活用などをとおして、グローバル展開への対応を可能にする
- デジタルネイティブ世代の人材を中心に新ビジネス創出
DX化が推進されると、日本企業の国際的な競争力向上につながるため、経済産業省はDX化を推進しています。
DX推進を成功させるための3ステップ
DX推進を成功させるための3ステップを紹介します。
- ビジョンを明確にする
- 現状を分析し、課題と強みを把握する
- 戦略立案する
DXの目的を定めること合わせて、このステップを踏んでいくことでDX推進の成功する可能性があがります。
それぞれ詳しく解説します。
1.ビジョンを明確にする
DX推進における成功のための最初のステップは、ビジョンを明確にしておくことです。
なぜかというと、ビジョンを明確にすることで、組織全体でどのような取り組みをおこなうべきかが共有できるからです。
この記事で解説してきた目的の必要性について理解いただき、目的の設定をおこなえば、ビジョンを明確にするのはスムーズにすすめられます。
ビジョンを明確にし、組織全体に共有をおこない、従業員に理解してもらいましょう。
2.現状を分析し、課題と強みを把握する
次に、DX推進における成功のためのステップとして、現状分析をし、組織の課題と強みを把握しましょう。
なぜなら組織の課題や強みを知って置かなければ、DXを推進していっても、本来の目的である競争優位性につながらないからです。
以下のようなフレームワークを活用して、分析をおこないましょう。
- 3C分析
- PEST分析
- SWOT分析
組織の課題や強みを理解していなければ、DXの推進は難しくなります。
3.戦略立案する
現状分析をおこなったら、DX推進における最後のステップとしては、戦略立案をおこないます。
戦略立案は、目的やビジョンを実現するために重要です。
以下の3つのポイントをおさえて、DXの戦略立案をおこないましょう。
- 経営戦略を実現するためのDX戦略を立案する
- DX化でどのような価値を生み出すべきかを明確化する
- データとデジタル技術の活用方針を明確化する
市場の変化がはやく、また競争も激化しているため、DX推進は今後企業が経済活動を継続していくためには、必要不可欠といえます。
そのため、DX推進を成功させるための戦略立案をおこないましょう。
まとめ:DXは目的の明確化がDX推進の第一歩
ここまでDXの目的について詳しく解説してきました。
以下は、今回のまとめです。
- DX推進は業務効率アップのため目的を持つことが必要
- DX推進は企業ごとの目的例を参考にするとわかりやすい
- DX推進はステップを踏むことが大事
DX推進には、目的の明確化が欠かせません。
そのため、DXを社内で推進する目的とステップを理解し、DXを推進していきましょう。