建設業を辞めたい6つの理由を解説|円満退職の方法からおすすめの転職先を紹介

公開日: 2022.07.18
更新日: 2024.01.03
建設業-辞めたい

「建設業はキツイから辞めたい」
「建設業で働いてるけど、転職できるところはあるのかな?」

と思うことはありませんか?

建設業の職場で働くのを辞めようとしてもどうやって辞めるのか、次はどこにいくべきかで迷ってしまいますよね。

では、建設業の人たちの転職先はどのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 建設業を辞める理由
  • 建設業を辞めたい方の準備方法
  • 建設業から転職する方法

について詳しく解説します。

この記事を見れば建設業で働いている方が次に何をすれば良いかがわかります。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「建設業を辞めたい」多くの人が退職を望む6つの理由

建設業に携わる人

建設業とは、さまざまな建物や公共機関などを建設する仕事です。

一から工事を完成させることにやりがいを感じるものの、辞めたいと感じる人が多いのが現状です。

  1. 休みが少ないから
  2. 残業が多いのにも関わらず、残業代が出ないから
  3. 人間関係に悩んでいるから
  4. 仕事の責任が重たいから
  5. 給与が安く、昇給も見込めないから
  6. 若年世代が少ないから

あなたの考えに当てはまるものはありますか?

まずは考えを整理するためにも、それぞれ見ていきましょう。

参考:国土交通省の「建設業の働き方改革の現状と課題」(令和3年11月)

1.休みが少ないから

建設業はほかの業界と比べて、休みが少ないというデータがあります。

2020年度の年間出勤日数を比較すると、

  • 建設業:244日
  • 製造業:224日
  • 全体の平均:212日

と、全体の平均と比較して32日多く出勤しているのがわかります。

ほかの業界に勤めている友人と比べて、自分の休みが少ないのは不満の原因となります。

2.残業が多いのにも関わらず、残業代が出ないから

建設業では残業代が出る会社が少なくて、労働時間も長いのが現状です。

以下は年間の実労働時間になります。

  • 建設業:1985時間
  • 製造業:1838時間
  • 全体の平均:1621時間

同業で比べると、以前よりは改善はされているものの、まだまだほかと比べて長い労働時間になっています。

全体の平均と比べて、月に30時間も多いのがわかります。

休みも少ないのに加えて、労働時間が長いことは辞めたい理由の一つといえるでしょう。

3.人間関係に悩んでいるから

建設業の現場では、以下のような理由で人間関係に悩む社員が多いです。

  • 職人なども含めたさまざまな人と関わる必要がある
  • 業界特有のルールがあり、間違えると怒られる
  • 納期が近くなってくると、ピリピリとした空気になり、耐えられない
  • 若い世代が少ない

会社と職人、顧客三方のバランスを保つのが仕事のため、あまりにも気が弱いと精神的に疲れてしまいます。

結果として、若い世代ほど辛く感じてしまい、辞めてしまう傾向にあります。

4.仕事の責任が重たいから

建設業では、品質や施工の問題が会社に大きな損害をもたらす可能性があります。

一工事の単価も非常に大きいため、ちょっとしたらミスから数億円の損害を被ることもあるでしょう。

あなたが全て悪いわけではないのはもちろんですが、業界のことを知れば知るほど責任の重さが負担となってしまいます。

5.給与が安く、昇給も見込めないから

労働時間が長い割に、給与が安いのも辞めたいと思う理由の一つです。

3K(汚い・キツイ・危険)といわれる仕事でありながらも、初任給はほかの業界とさほど変わりません

また昇給の機会も少なく、できても月数千円アップが一般的です。

見返りが少ない割に大変なので、早めに見切りをつけて辞めてしまう方が多いのでしょう。

6.若年世代が少ないから

若い世代が少ないことも、20代や30代の社員が辞めたいと思う原因です。

例えば、現場で関わる職人の年齢層を見てみても、40代以上が全体の約83%を占めています。

もし現場監督などを任されても、とてもやりづらいのが見てわかりますよね。

業界全体の年齢層が若返らない限り、若手の退職がますます増えることが予測されています。

建設業を辞めるべきかの判断基準を解説

話し合う作業員

建設業を辞める決断がなかなかできない、という方も多いのではないでしょうか?

  1. 心身ともに健康かどうか
  2. できることはすべてやってみたか
  3. 自分の目標は何か

上記を基準に、今の気持ちと照らし合わせて考えてみることをおすすめします。

1.心身ともに健康かどうか

仕事を続けなくてはという気持ちも大切ですが、心身ともに健康かどうかを今一度確かめましょう。

もし以下のような症状があるようであれば、休息や仕事への関わり方を考える必要があるといえます。

  • 吐き気
  • 手足のしびれ
  • めまい
  • 胃痛
  • 首や背中に蕁麻疹
  • 睡眠障害で寝付けない
  • 早朝目覚める
  • 涙が止まらない
  • 自殺念慮

心身が健康でなくなれば、プライベートにも影響を及ぼします。

我慢強く働いている方こそ、一度立ち止まっての確認が必要です。

2.できることはすべてやってみたか

今の会社を辞めると決断する前に、何が嫌で辞めたいのかを整理して、その問題が解決可能かを一度考えてみましょう。

例えば、

  • 人間関係が問題なら、部署を異動できないか
  • 疲れが溜まっているのなら、有給休暇を長めに取得して休んでみたらどうか
  • 職場環境に疑問を感じるのなら、システムの導入や教育制度の改善で解決できないか

などがあげられます。

今まで積み上げたキャリアを離れることは、少なからずデメリットもあるでしょう。

もし辞めずに解決できることがあるなら、すべて試してみることをおすすめします。

3.自分の目標は何か

建設業の仕事をどうしても辞めたいなら、今一度自分の目標を考えてみましょう。

方向性が明確になれば、今からやるべきこともわかってくるはず。

もしほかの選択肢を知らなくて、ただ現職を続けているだけなのであれば、情報収集をする必要があります。

どうしたら自分の目標に近づけるかをもう一度考え直してみましょう。

仕事が合わないなら辞めるべき?仕事が合わないなら辞めるべき?判断基準と今すぐできる5つの対策

建設業を辞める前に準備しておく3つのこと

作業員

建設業は創業がとても古く、考え方も昔ながらの会社がまだまだ多いです。

もし辞めることが決まったら、泣き寝入りしないためにも以下の準備をしておくことをおすすめします。

  1. 労働基準監督署に相談する
  2. 休職して資格獲得などの勉強をする
  3. 情報収集を始める

一つ一つ解説していきます。

1.労働基準監督署に相談する

前述のとおり、建設業は勤務日数・労働時間が多いというデメリットがあります。

実際に労働基準法に違反した企業が多いのも事実。

働いた分はもらえる権利がありますので、労働基準監督署に相談も検討すべきです。

相談する際には以下を事前に準備しておきましょう。

  • タイムカードのコピー
  • 給与明細コピー

タイムカードなどがない方も、実際に勤務した時間と対価である給与がわかるものを用意しておきましょう。

2.休職して資格獲得などの勉強をする

社会保障の一環として正当な理由で休業し、労働基準監督署から認められた場合、給与の8割が保証されます。

そのためには、精神的なストレスなどにより会社を休まざるを得ない状況になった証拠が必要です。

嘘をつくのはもちろんいけませんが、本当に精神的にもキツイのであれば、自分のためにも心療内科で診察を受け、診断書をもらうのが良いでしょう。

休職し、しっかりと休めたら次のキャリアへの準備として資格取得などの勉強をしてみることもおすすめします。

3.情報収集を始める

今の会社を離れたいなと思ったら、行動をするまえに一度情報収集することをおすすめします。

情報収集では、

  • 世の中にあるさまざまな職種
  • どんな転職先があるか
  • いきたい業界では、どのような知識や資格が必要か

などを調べることをおすすめします。

情報収集をすることで、今何をすべきかがはっきりとわかるでしょう。

建設業をスムーズに辞めるための手順

建設業作業員

建設業を退職する際は、確実に辞められるような計画が必要です。

こちらでは、辞めるための正しい手順をお伝えします。

  1. 転職先を見つける
  2. 退職届の提出
  3. 退職日を決める

円満に辞めることを目的として、進めていきましょう。

1.転職先を見つける

会社を辞めるためには、次の職場が決まっていることが大切です。

今すぐにでも辞めたい気持ちもわかりますが、辞めたあなたが不幸になっては元も子もありません。

辞めるべきかどうかを迷い始めた時点で、転職先を探し始めてみることをおすすめします。

2.退職届の提出

転職先が見つかったら、退職の意思を伝えてください。

退職の意思を伝えるときには、

  • 退職願ではなく、退職届を出す
  • 退職日を最長でどこまで伸ばせるかの期限を決めておく
  • 相談ではなく、辞めることを決意した旨を伝える

ことを意識しましょう。

いろいろな手を使って、あなたが残るように交渉をしてくる可能性もありますが、決意したことを面と向かって伝えることが大切です。

3.退職日を決める

会社を辞める最終ステップは、退職日を決定することです。

ここで大切なのは、辞めるか辞めないかで話し合うのではなく、いつ辞めるのが良いかを話し合うことです。

あくまでも退職は決定事項として、退職日だけであれば多少の譲歩はできることを伝えましょう。

ここでも自分が決めた期日を超えないよう、退職日を決定することが大切です。

退職日が決まったら引き継ぎの調整をし、余計なしこりを残さないようにしてください。

建設業から転職を成功させる2つのコツ

建設業作業員

今の建設業界から抜け出したいという方に向けて、転職を成功させるコツをご紹介します。

  1. 転職は早いほうが良い
  2. 転職の目的をはっきりとさせる

建設業界を辞めることが決まったのであれば、転職・退職に向けて動き出しましょう。

1.転職は早いほうが良い

建設業に限ったことではありませんが、他業界への転職であれば早いほうが良いのは間違いありません。

理由は以下のとおりです。

  • 若ければ、即戦力でなくても採用される可能性があるから
  • 辞めることで精神的・肉体的に楽になるから
  • 勤めれば勤めるだけ、辞めにくくなるから

辞めると決めているのなら若ければ若いだけ、選択肢が多いことを頭にいれておくべきです。

自分の心身に万が一のことがある前に、数ある選択肢の中からベストな選択をしてください。

2.転職の目的をはっきりとさせる

転職は何度も繰り返しするものではありません。

今の会社を離れるのであれば、次こそは考えに合う会社を選びたいと思うのが当然ですよね。

次の選択を少しでも良いものとするために、何を目的に転職をするのかをきちんと考えましょう。

  • 労働時間などの環境
  • 給与などの待遇
  • 在宅ワークなどの働き方

自分の中で優先順位をつけておくと、転職先選びがスムーズに進むでしょう。

また仕事によっては資格などが必要になります。

必要な場合は、早めに環境を整えて学習に取り掛かりましょう。

建設業を辞める人におすすめの転職先5選

不動産屋

建設業できつい仕事を頑張ってきた方は、経験そのものが役立たなくても、やってきたことは決して無駄ではありません

こちらでは、建設業で勤めていた方が転職するのにおすすめな仕事を5つご紹介します。

  1. 公務員
  2. 不動産関連
  3. ドライバー
  4. 事務職
  5. プログラマー・エンジニア

あなたの目標や、やりたいことによって職種は大きく変わります。

今後のプランを立てるにあたっての参考になれば幸いです。

1.公務員

公務員は資格取得者であれば誰でもなれる、安定かつ労働環境の整った仕事です。

公務員試験は、

  • 国家公務員
  • 地方公務員

の2つがあり、どちらかに合格する必要があります。

給与は年功序列で決まっています。

安定した休みがほしい、定時に仕事を終えて帰りたい、という方にはおすすめの職種です。

2.不動産関連

不動産の仕事では、仲介業やディベロッパーなど希望によりさまざまな募集があります。

現職で施工管理などに携わっていたのであれば、不動産について詳しい方が多いのではないでしょうか。

知識を活かして、働ける職場の一つといえるでしょう。

宅地建物取引士などの資格を取得すれば、さらに転職の幅が広がります。

今の知識を活かしながら、高収入な仕事を探しているのであれば、不動産関連の仕事はおすすめです。

3.ドライバー

ドライバーは、一般の貨物車から大型トラックまで免許に応じた車を運転し荷物や商品を運ぶ仕事です。

求人倍率が高く転職しやすい仕事ですが、ネット通販などが拡大していることから、今後もますます需要は伸びていくでしょう。

人と接する機会も少ないので、人間関係のストレスから開放されるのが特徴の仕事です。

4.事務職

事務職は、最低限のパソコンスキルがあれば未経験でも転職可能な職種です。

事務職のメリットとして、会社によっては休みやすく在宅でも仕事ができることがあげられます。

対してデメリットは、給与が上がりにくいことや、職場によってはスキルが身につかないことといえるでしょう。

残業時間や有給休暇、在宅ワークなど、働く環境を重視する方にはおすすめです。

5.エンジニア・プログラマー

今回の転職をきっかけに、新しいことにチャレンジしたい方は、プログラマーやエンジニアを検討することをおすすめします。

なぜならプログラマー・エンジニアは、

  • 未経験でも学べる環境がたくさんある
  • 人手がまだまだ足りない
  • 経験を積めば独立して稼ぐこともできる

など多くのチャンスがある業界の仕事だからです。

未経験でもOKな企業や、未経験の転職を支援してくれるスクールまでさまざまです。

これをきっかけに検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ:建設業を辞めたいと感じたら、退職後の方向性を明確にしよう

本記事では建設業を辞めてしまう主な理由や、辞めるための手順を解説してきました。

  • 建設業は労働時間が長く、責任も重たい仕事である
  • 建設業から抜け出すなら、今の状況と将来の目標をしっかりと整理しよう
  • 建設業を退職後、さまざまな職種の選択肢がある

建設業を辞めたいと感じたら、自分の目標と比べて続けるべきかを判断してください。

辞める決心がついたら、早めに行動に移すことがおすすめです。

今すぐに辞められないなら、勤めながら資格や勉強を始めることも検討してみましょう。

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