地方整備局を辞めたい6つの理由|辞める判断基準やおすすめの転職先を紹介

公開日: 2022.07.19
更新日: 2024.01.11
地方整備局 辞めたい

「地方整備局を辞めても大丈夫かな?」
「地方整備局を辞めたら、次の仕事は何が良いんだろう?」

と思うことはありませんか?

地方整備局を辞めようとしても、そもそも辞めるべきなのか、辞めたあとどうすれば良いのかで迷ってしまいますよね。

では、地方整備局を辞める理由や転職先はどのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 地方整備局を辞めたい理由
  • 地方整備局を辞める際の注意点
  • 地方整備局からのおすすめ転職先

について詳しく解説します。

この記事を見れば地方整備局をどのように辞めて、次はどうすれば良いのかがわかります。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「地方整備局を辞めたい」不人気の理由6選

建設現場

「地方整備局に勤めていて、面白くない」「地方整備局の仕事に楽しみを感じられない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

人それぞれの考え方によって、辞めたい理由はさまざまです。

ただこちらではよくある共通した悩み、辞めたい理由をまとめました。

主なものは以下のとおり。

  1. 人間関係が良くないから
  2. 転勤が多いから
  3. 不公平感を感じるから
  4. 長時間労働が大変だから
  5. スキルアップが期待できないから
  6. 仕事が単調でつまらないから

あなたはなぜ辞めることを考えているのでしょうか?

以上の例を元に考えを整理していきましょう。

1.人間関係が良くないから

人間関係の悪さが原因で、地方整備局を辞めたいと思う方がいらっしゃいます。

なぜ人間関係が悪くなるのかは、主なものをあげると以下のとおりです。

  • 年功序列や古い慣習が強い
  • 年配者が多く、若手が活躍しにくい
  • 教育体制が整っていない

とくに30代までの離職率が高く、公務員ならではの古い体制に起因しているといえるでしょう。

ほかの職員と良い関係が築けないことにストレスを感じ、別の環境を求めて退職してしまいます。

2.転勤が多いから

転勤が多いことも地方整備局が不人気である理由の一つです。

事前に希望地を申請できるものの、2年に一度は転勤となることが多く、希望通りに異動できることは少ないといわれています。

家庭環境や持ち家の有無なども考慮されることにはなっていますが、転勤の指示が出てしまえば従わなければなりません。

2年に一度は引っ越しを強いられることになるので、ライフプランが立てにくいと嫌がる職員が多いのが現状です。

3.不公平感を感じるから

地方整備局では、人事の昇格や昇給に不公平さを感じて辞めてしまう方もいらっしゃいます。

人事評価の根拠を明確に示せないのが原因といえるでしょう。

なぜ人事評価を明確に示せないのかは、以下が理由です。

  • 公務員の業務は売上などの数字に基づいていないことが多い
  • 個人の成果を数字などで評価することがそもそも難しい
  • 昇格や昇給を人事権を持つ人の主観に頼らざるを得ない

評価の根拠が明確でなければ、単なるお気に入りでの昇格なのか、正当な評価による昇格なのかがわかりません。

気に入った・気に入らないなどで人事評価が左右されてしまうと感じた方は、その環境にストレスを感じて辞めてしまいます。

4.長時間労働が大変だから

公務員はいつでも定時に帰れるという印象をお持ちの方も多いでしょう。

しかし実際の現場は大きく異なります。

とくに地方整備局が関わる建設業界は長時間労働が常習化している環境です。

仕事が忙しい時期や納期が近い時期などでは、業界と同様に地方整備局でも長時間労働を強いられることになります。

長時間労働が原因で体力的にも精神的にも追い詰められて、辞めたいと思う方が出てきてしまいます。

5.スキルアップが期待できないから

地方整備局では、スキルアップが期待できないので辞めたいと思う方が出てきます。

なぜスキルアップが期待できないのかというと、

  • 民間企業とは違い、売上アップや登録者数を増やすなどの明確な目標がないから
  • 決められた通りに業務をおこない、できるだけミスをしないよう進めるのが重要視されるから
  • 新しいことにチャレンジする機会がないから

などの理由があげられます。

スキルアップが期待できないので、向上心がある方の中には、物足りなさやモチベーションの低下を感じる方が出てきます。

このままでは成長がないからと見切りをつけて、辞めてしまうことに繋がっているのが現状です。

6.仕事が単調でつまらないから

地方整備局に限らず公務員の仕事は、単調な仕事を繰り返しおこなうことが多いです。

新しいことにチャレンジするというよりは、今までの成功例を元に同じように作業していくのが一般的だといえるでしょう。

新しいことにチャレンジしないことで、

  • 仕事にワクワクできない
  • 成長が実感できない
  • 仕事終了の時間が待ち遠しい

などと感じる職員が多くなります。

今のやり方に不満があったとしても、やり方を改善することもできないため、面白くないと感じて辞めてしまう方が出てきてしまいます。

地方整備局を辞める前に考えるべき3つのこと

建設現場

地方整備局で働くということは公務員として働くことになります。

辞めたい気持ちもわかりますが、実は勤めていることでたくさんの恩恵を受けていることも知っておくべきです。

そこでこちらでは、辞めると失ってしまう恩恵を整理しました。

主なものは以下のとおりです。

  1. 安定した収入ではなくなる可能性がある
  2. 地域貢献などのやりがいがなくなる
  3. 社会的な信用が低くなる

理解したうえで、辞めるべきかを考える必要があるでしょう。

一つ一つ解説していきます。

1.安定した収入ではなくなる可能性がある

日本の経済が低迷していることもあり、多くの民間企業で終身雇用が崩壊しつつあります。

その中で絶対的な安定さを誇るのが、公務員です。

もし地方整備局を辞めて民間企業にいけば、終身雇用などの生涯約束された安定収入を失うことになります。

そのリスクを理解したうえで辞めるかどうかを検討してください。

2.地域貢献などのやりがいがなくなる

公務員として働くメリットは、売上第一主義でなく、市民への貢献を優先できることです。

もちろん地方整備局の仕事でも大変なことはありますが、民間企業のように売上が第一で、売りたくないものでも売らなくてならないような環境ではありません。

地方整備局として働けば、利益優先ではなく、純粋に地方に貢献することを第一において仕事ができるでしょう。

今一度、社会に貢献できる地方整備局の良さも検討すべきです。

3.社会的な信用が低くなる

地方整備局に勤めていると、社会的な信用が高く保たれます。

例えば、住宅ローンや車のローン、クレジットカードを作るときなども、公務員のため民間企業より有利です。

また知人や家族からの信用が高いのもポイントとしてあげられます。

住宅ローンなどが組みにくくなることや辞めることを家族から反対される可能性があることを頭に入れておくべきです。

地方整備局を辞めるか迷う人の3つの判断基準

建設現場

「辞めたい気持ちは持ちつつも、なかなか言い出せずにズルズル仕事を続けている」という方も多いのではないでしょうか。

責任を持って仕事をすることは大切ですが、中途半端な気持ちで臨んでも、あなたにも、職場にも良い影響をもたらしません

もし大事な決断ができないのであれば、以下を基準に一度考えてみてください。

  1. 人生の目標は?
  2. 心身ともに健康?
  3. できることは全てやってみたか

今の気持ちと照らし合わせて、検討してみることをおすすめします。

1.人生の目標は明確であるか

今のあなたは自分の目標に向かって進めてますか?

もし今の仕事に面白さを感じないのなら、それは目標とずれているからかもしれません。

目標を忘れてしまったり、見えていなかったりすれば、どこに向かえば良いかもわからないでしょう。

一度立ち止まって自分の目標は何なのかを考えれば、おのずと今をどうすべきかがわかるはずです。

2.心身ともに健康であるか

こんな症状に悩んでいませんか?

  • 吐き気がする
  • 手足がしびれる
  • めまいがする
  • 胃が痛いときがある
  • 体に蕁麻疹ができる
  • 寝付けないことがある
  • 疲れていても目が冷めてしまう
  • 涙が止まらないことがある

もしこのような症状が私生活で出ているのであれば、働き方や休みの過ごし方を変えなければいけないでしょう。

我慢強く、責任感のある方こそ、一度自分の心身に目を向ける必要があります。

職場を変えることを真剣に検討すべきです。

3.できることは全てやってみたか

大切なのは会社を辞めることではなく、自分の環境をより良くすることです。

問題と解決策を整理してみると、辞める以外の答えが見つかるかもしれません。

例えば、

  • 上司と上手くいっていないので、部署を異動すればストレスはなくなるのではないか
  • 仕事が忙しかったので、長期休暇で心身ともにリフレッシュすれば疲れが取れるのではないか

など、問題への解決策に仮説をたてて実行してみましょう。

実行しても上手くいかない、もしくは実行させてもらえないということであれば、次のステップへ進んでも良いかもしれません。

地方整備局から転職をするときの5つのポイント

建設現場

地方整備局を辞めて民間企業へ転職することは、普通の転職活動と違います。

こちらでは、公務員である地方整備局から民間企業へ転職するポイントをご紹介します。

ポイントは以下の5つです。

  1. なぜ民間企業へ転職したいのかを明確に
  2. 資格や知識などビジネススキルをアピールする
  3. 行動は早いほうが良い
  4. 転職活動ができない職位もある
  5. 失業保険がでない

何も知らずに転職活動を進めても上手くいかない可能性が高いです。

ぜひ一つ一つ確認して、準備することをおすすめします。

準備ができたら、転職・退職に向けて早めに動き出しましょう。

1.なぜ民間企業へ転職したいのかを明確に

民間企業へ転職する際には、なぜ公務員を辞めてまで転職したいのかを明確にしておきましょう。

なぜなら一般的に公務員は良い就職先であると認識されているので、辞めるのは問題を起こしたなどマイナスなことがあるのではと勘ぐられてしまうからです。

明確な理由を伝えていないせいで、良くないことが想像されると採用時に不利になってしまいます。

前向きな理由でチャレンジしたいことがある旨を堂々とアピールしてください。

2.資格や知識などビジネススキルをアピールする

公務員として優秀な方であっても、民間企業では優秀だと認識されないことがあります。

なぜなら公務員として働くことの目的と、民間企業で働くことの目的が大きく異なるからです。

民間企業は、売上や利益をあげられる人を探しています。

いくら公務員として優秀でも、ビジネススキルとしてはイマイチだという印象を持たれかねません。

企業に貢献できる資格や知識などあれば、目的達成に貢献できることを適切にアピールしていく必要があるでしょう。

3.行動は早いほうが良い

もし辞めることを決めたのであれば、転職活動は早ければ早いだけ有利なのは間違いありません。

なぜかというと、

  • 若いうちであれば、即戦力としてではなく、ポテンシャルで採用される可能性があるから
  • 嫌な職場を離れることで精神的・肉体的に楽になれるから
  • 現職に勤めれば勤めるだけ仕事を任されるので、辞めにくくなってしまうから

すでに辞めると決めているのなら、自分の気持ち的にも、選択肢で考えても、有利であることを知っておきましょう。

もし転職が確実でないとしても、情報集めだけでも早めに行動することをおすすめします。

4.転職活動できない職位もある

公務員の職位には転職が禁止されているものなどがあります。

なぜなら公務員には、「公務員法」が適用になるからです。

公務員法では、職位により転職が禁止されていたり、離職後の2年間は離職前5年間の業務と関連する企業への再就職が禁止されていたりする場合があります。

細かくは職位や担当部署で異なりますので、念のため頭に入れておき、必要があれば事前に調べてから動き出しましょう。

5.失業保険が出ない

公務員は失業のリスクが少ないので、雇用保険の対象外となり、失業保険は受け取れません。

退職手当は受け取れますが、もし転職先が見つかる前に退職を考えているのであれば注意が必要です。

転職できることが確実になってから、退職へ動き出すのが理想といえるでしょう。

地方整備局からのおすすめ転職先5選

建設現場

「地方整備局の仕事を辞めることを決めた」という方から「地方整備局の仕事を辞めたいけど次は何をすれば良いの?」と悩んでる方に向けて、おすすめの転職先をご紹介します。

主に地方整備局の経験を活かせるものや未経験でも転職できる職種を紹介していきます。

  1. 土木業
  2. 営業
  3. コンサル業
  4. 接客業
  5. プログラマー・エンジニア

一つ一つ見てきましょう。

1.土木業

地方整備局の経験を活かせる仕事の一つとして、土木業があげられます。

もしさまざまな現場業務に携わってきたのであれば、現場監督などは比較的スムーズに就ける仕事といえるでしょう。

ただし公務員としての働き方と民間企業としての働き方は大きく違うので、似ている業態とはいえ、会社のやり方に従っておこなわなければならないことを頭に入れておく必要があります。

2.営業

営業職は、労働環境よりかは、給与アップを狙いたい方におすすめの職種です。

なぜなら営業職は、

  • 評価項目がわかりやすいので、給与に反映しやすい
  • 未経験でもコミュニケーションや人柄で上手くいくこともある

仕事だからです。

ただしノルマがある場合などは、現職とは違う大変さを経験することにもなるでしょう。

未経験で給与をあげられる仕事を探しているのであれば、営業職を選んでみるのも一つといえます。

3.コンサル業

地方整備局からコンサル業への転職も選択肢の一つといえるでしょう。

なぜなら建設関連のコンサルタント会社であれば、今まで携わってきた業務に近いものもあるからです。

ただしあまりに利害関係がある場合は、法律上転職できないこともありますので、事前に調査が必要でしょう。

もし法律上問題なく、今までの経験を活かしたいのであれば、コンサル業も検討すべき転職先の一つです。

4.接客業

接客業は、未経験でも活躍しやすい転職先としておすすめできる仕事です。

接客業は業界問わず必要な職種なので、現職と関わりのある業界を選ぶことができます。

知っている業界であれば、知識や経験がそのまま活かせるので、即戦力ともなり得るでしょう。

コミュニケーションを取るのが好きで、未経験でもできる新しい業種を探しているなら、接客業はおすすめです。

5.プログラマー・エンジニア

プログラマーやエンジニアも未経験で活躍する人が増えてきている仕事です。

なぜならIT業界は人手不足のため、各企業が教育に力をいれているからです。

未経験でも学べる環境があり、これからますます人手が少なくなるIT業界はまさにチャンスで溢れています。

一度スキルを身につければ、独立した働き方も可能です。

これを機会に転職活動や勉強を始めてみるのはいかがでしょうか?

まとめ:地方整備局を辞めたいのなら、しっかりと検討したうえでの行動がおすすめ

本記事では、地方整備局を辞めたい方に向けて、よくある辞めたい理由や辞めるときに注意しておくべきことなどをまとめて解説してきました。

  • 地方整備局を辞めたい理由は、人間関係や職場環境がほとんど
  • 地方整備局を辞めるなら、メリット・デメリットをきちんと検証すべき
  • 地方整備局からの転職は、経験を活かせる先か全くの他業界か事前に決めてから動き出そう

地方整備局で働くことと民間企業で働くことは、目的が大きく違うことを理解しましょう。

今の仕事にしっくりきていない方や新しいことにどんどんチャレンジしたいという方は、次のステップへ進むことを検討して良いかもしれません。

ただ、まずは公務員からの転職がどのようなことなのか、本当に良いのかをきちんと考えるべきです。

もしすぐに決断できないのであれば、今の仕事を続けながら資格や勉強から始めてみるのもおすすめします。

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