研究補助を辞めたい3つの理由|円満退職のコツや未経験おすすめの転職先を紹介
「研究補助の仕事を辞めたいけど、勇気がでない」
「退職後、次にできることってどんなものがあるかな」
と思うことはありませんか?
研究補助の仕事が辛くても、辞めるべきなのか迷ってしまいますよね。
では、研究補助の業務が辛いと感じる方はどのような行動をとるべきなのでしょうか。
そこで今回は、
- 研究補助の仕事を辞めたいと思う理由
- 研究補助の仕事を辞めるときのコツや注意点
- 研究補助に勤めていた方におすすめの転職先
について詳しく解説します。
この記事を見れば研究補助の仕事を辞めたあとにどうすれば良いかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
研究補助を辞めたいと思った理由3選
研究補助は大学や研究機関から、研究の補佐役としてさまざまな業務を任される仕事です。
研究により業務内容が幅広く、辞めたい理由も環境ごとに異なります。
ただし根本的なところでは、辞めたい理由に共通点も見つかります。
こちらではいくつかの共通した悩みをご紹介していきます。
- 人間関係がうまくいかないから
- 将来に不安を感じるから
- やりがいを感じられないから
辞めたいと思っている原因が特定できれば、次に何をすべきかがわかるかもしれません。
一つ一つ見ていきましょう。
1.人間関係がうまくいかないから
研究補助の仕事を辞めたい理由として、人間関係でうまくいかないことがあげられます。
なぜなら研究補助の仕事は、特定の人と同じ時間を過ごし、少人数で仕事をする空間だからです。
もちろん人間関係が良好な間は問題ないでしょう。
ただし一緒に仕事をする人と性格や考え方が合わないときは、仕事自体を苦痛に感じてしまいます。
2.将来に不安を感じるから
研究補助の仕事は、良い意味でも悪い意味でも誰でもできる仕事がほとんどです。
数日の研修で補助員としてのスキルが身につけられるのは、未経験者にとってメリットともいえます。
ただし裏を返せば、誰でもできる作業なので専門的なスキルが身につくわけではありません。
一定期間働けばある程度覚えてしまえるので、その後は繰り返しの作業となることが多く、成長を感じるのが難しいです。
このままではいけないと将来に不安を感じて辞めてしまう原因となっています。
3.やりがいを感じられないから
研究補助は、研究に関われるという意味ではやりがいを感じられる仕事であることは間違いありません。
ただし仕事の内容でいえば、メインの研究者からの指示に従うことが絶対なので、アイディアや発想を活かす場面は皆無です。
研究補助の立場で、研究に口を出すことが許されないのは、考えれば当然のことといえるでしょう。
ただし自分のアイディアや発想力を存分に発揮したいと考える人は、やりがいを見つけられずに、結局辞めてしまいます。
研究補助を辞める際にやってはいけない行動とは?
研究補助はアルバイトやパートとして雇われていることがほとんどです。
アルバイトだからといって、辞めたいときにいつでも辞められるわけではありません。
ルールを守らず辞めてしまうと、円満に辞められないだけでなく、次の就職で不利になるなどあなた自身にも悪い影響を及ぼす可能性があります。
こちらでは研究補助を辞める際に、避けるべき辞め方をご紹介します。
- 喧嘩や言い合いが原因で辞める
- 連絡をしないでいなくなる
- 一方的な都合で辞める
- 嘘の理由で辞める
一般的な常識で考えれば当たり前かもしれませんが、今一度確認しておくことをおすすめします。
1.喧嘩や言い合いが原因で辞める
ちょっとした考え方の違いが言い合いに発展してしまうことはよくあります。
ただしその解決をする前に、仕事を辞めるのは避けましょう。
なぜなら仕事は辞めてしまえばもう後戻りができないからです。
一時的な感情の言い合いであれば、時間が解決してくれることもありますし、どちらかが非を認めれば解決に向かうこともあります。
いつでも起こりうる言い合いや喧嘩だからこそ、その場で解決することを覚えて、人生を大きく左右する決断の原因とはしないことをおすすめします。
2.連絡をしないでいなくなる
仕事に行きたくないからといって、無断欠勤や無断退職は絶対に避けましょう。
元々の原因があなたのせいでなかったとしても、無断での欠勤や退職をしてしまうとあなたが悪者になってしまいます。
最悪の場合、損害賠償などに発展してしまうこともあり、そうなれば取り返しがつきません。
休みたい、辞めたいのであれば、事前に必ず連絡を入れるようにしてください。
3.一方的な都合で辞める
一方的な都合で急に辞めてしまうのもおすすめできない方法です。
なぜなら法律で、辞めるまでに2週間以上の猶予を持たせることが定められているからです。
急に辞めてしまえば職場が困るだけでなく、関係する全ての人に影響を及ぼします。
すぐに辞められないのは辛いかもしれませんが、必ず前もって責任者とお話しのうえ、ある程度の期間を設けて退職することをおすすめします。
4.嘘の理由で辞める
嘘の理由で辞めることもできるだけ避けたい方法の一つです。
なぜなら辞めたあとに自分の行動が縛られて、窮屈になってしまうかもしれないからです。
例えば、引っ越しや留学など近所にいるだけで嘘だとバレてしまうようなものであれば、外に出て歩きづらくなってしまいますよね。
誰も傷つけないように前向きな理由を考えるのは大切ですが、嘘をついて自分の行動範囲を狭めてしまうようなものは辞めたほうが良いでしょう。
「仕事疲れた…」辞めたい理由に応じた対処法とリフレッシュ法を解説!限界を感じた時の解決策とは研究補助を辞めると決心した人がやるべき5つのこと
研究補助を辞めることを考えているのであれば、いくつか確認・実行しておくべき項目があります。
以下に大事な5つをまとめましたのでご覧ください。
- 退職届が必要かを確認する
- 有給休暇の残日数を確認する
- 円満退職のための退職理由を考える
- 辞めることを固く決意する
- 転職先を探す・決める
辞めたいと決断した時にスムーズに動けるよう、前もっての準備がとても大切です。
一つ一つ見ていきましょう。
1.退職届が必要かを確認する
退職を伝えるときには、雇用形態によって退職届が必要になります。
パート・アルバイトの方であれば退職届は不要ですが、正社員での雇用なら退職届は必要です。
また退職届の提出や口頭で伝える場合も、法律で決められているとおり、退職予定日の2週間前にはおこなうようにしてください。
別途規則で定められている場合は、規則にも従う必要があるでしょう。
2.有給休暇の残日数を確認する
有給休暇が取得できるのであれば、事前に何日残っているのか把握しておくと良いでしょう。
有給休暇は勤めた年数に応じて付与日数が決められています。
辞めるときには次の職場にむけた準備のために使う可能性がありますので、知っておくと便利です。
パートやアルバイトであれば、全くない場合もありますので、そのことも考慮して退職日などを決定する必要があります。
3.円満退職のための退職理由を考える
退職理由で嘘をつくことはおすすめできません。
ただし全て正直に不平・不満を伝えるのも、良い方法とはいえないでしょう。
なぜなら円満に辞められなかったり、辞めることを許可してもらえなかったりするからです。
辞めたい理由を複数書き出し、整理してみて、その中で前向きなものだけを伝えるようにするのがおすすめです。
4.辞めることを固く決意する
辞めることを決めたのであれば、何があっても必ず辞めると固く決意するのが大切です。
よくあるのは、辞めたいと思った時点で相談をし、いろいろな方法で会社から交渉されて、決心が揺らいでしまうことです。
自分のために辞めると決めたのであれば、誰から何をいわれても実行して前に進むことを決めてください。
5.転職先を探す・決める
辞めることを決めたのであれば、次の職場を探しましょう。
辞めたいと思いながらも職場探しをしていないと、いざ本当に辞めたいと思ったときに行動に移せません。
事前に転職への準備を進めておくことで、いざ動こうと思ったときにすばやく行動できるでしょう。
研究補助を辞める手順
いざ研究補助を辞めると決めて、転職先も見つかりましたら、退職をするために動き出しましょう。
ただし正しい手順をふまなければ、思うように進まずに転職先に迷惑をかけることになってしまいます。
こちらでは転職先が見つかったあと、どのように退職を進めていくのかについて解説していきます。
- 退職の意思を伝える
- 退職日を決定する
- 業務の引き継ぎをおこなう
- 備品の返却と書類の受け取り
一つ一つ見てきましょう。
1.退職の意思を伝える
退職のためのステップ一つ目は、責任者に退職の意思を伝えることです。
退職の意思を伝えるときの注意事項は、
- 正社員であれば、退職届を提出する必要がある
- 意思を伝える期日を守る
- 退職の相談ではなく、決意した旨を伝える
ことなどになります。
伝え方と期日を守ったうえで、責任者へ決意を伝えてください。
2.退職日を決定する
退職の意思を伝えたら、退職日の協議をおこないましょう。
協議では、職場の希望もできるだけ聞くことをおすすめします。
ただし転職先の都合や有給休暇の残日数などを考慮して、全て言うとおりにする必要はありません。
事前に自分の中で譲歩できるのがどこまでかを決めておくと良いでしょう。
3.業務の引き継ぎをおこなう
退職日が決まりましたら、次の後任者へ業務の引き継ぎをおこなっていきます。
そのときは、有給休暇と業務の引き継ぎ日数のバランスを考えることが大切です。
転職の準備のために有給休暇を使いながら、できる限り業務の引き継ぎで今の職場が困らないよう協力しましょう。
4.備品の返却と書類の受け取り
退職・転職時には書類や備品の受け渡しが発生します。
例えば、健康保険証は古い職場のものを返却し、転職先で新しいものをもらうことになります。
また次の職場へ離職票などを提出することもありますので、事前に依頼をし、いつまでに受け取れるのかを確認しておくと良いでしょう。
研究補助を円満に辞めるための3つのコツ
できることであれば円満に辞めるほうが良いといえます。
円満に辞められなければ、退職後に顔を合わせるのが気まずくなり、肩身の狭い思いをすることになってしまうからです。
円満に辞めるためには以下の3つを意識してください。
- 退職の意思を1ヶ月前に伝える
- 責任者に直接合って話し合う
- 責任者以外への退職報告や挨拶を考える
一つ一つ見ていきましょう。
1.退職の意思を1ヶ月前に伝える
法律では、退職の意思を伝えるのは退職予定日の2週間前までであれば良い、とされています。
ただし円満に辞めたいのであれば、もう少し早めの1ヶ月前に伝えてあげるのが良いでしょう。
研究補助の現場では、人手がギリギリで業務を進めていることが多く、次の人を雇い、教育する時間が必要だからです。
退職の意思を伝えてから退職日までの間は気まずいようにも思えますが、きちんと業務の引き継ぎをおこなっているのであれば感謝もされるはずです。
できることであれば退職の意思は1ヶ月前に伝えましょう。
2.責任者に直接合って話し合う
最近では、上司や同僚とのやり取りをメールやアプリでおこなう環境も多いです。
ただし辞める意思を伝えるなど重要な話をするときは、面と向かって話し合うのが良いでしょう。
また、話して終わりにするのではなく、きちんと責任者に辞めたい意思といつまでに辞めたいのかをはっきりと伝えてトラブルを避けることも大切です。
3.責任者以外への退職報告や挨拶を考える
あなたが退職することを周りがとやかくいうのはおかしなことです。
ただしなぜ辞めたのかがわからなければ、変な噂が広まったり、本当の理由がわからず誤解を生んでしまったりするかもしれません。
きちんと責任者以外にも挨拶ができるよう、理由も考えておくと良いでしょう。
またその理由も、会社や特定の人の立場も考えて、双方円満に進める理由を選ぶべきです。
正しい挨拶や報告ができれば、今後必要なときにはあなたの力になってくれる人も出てくるはずです。
研究補助からでも転職できる【未経験OKのおすすめ転職先3選】
転職先は今までに得た経験を活かすことができたり、未経験でも転職できる可能性があったりするところが良いといえるでしょう。
こちらでは以下の3つをおすすめ転職先としてご紹介します。
- メーカー
- 営業
- エンジニア・プログラマー
辞めたいと思い始めた方から、辞めると決めた方までの参考になるよう、それぞれ解説していきます。
1.メーカー
メーカーでの仕事はさまざまですが、材料を調達して製品として作り込むところまでおこなう会社がほとんどです。
研究に必要な材料を調達したり、研究の結果を資料にまとめたりという仕事に携わってきた経験は、メーカーでの製造工程にも活かせるでしょう。
また研究で終わることなく、最終製品にも携われるので、自動車メーカーや重工業メーカーは人気の転職先といわれています。
自分の研究や作業が具体的な製品となっていくことを経験したいのなら、メーカーへの転職を試みるのも一つでしょう。
2.営業
営業は、未経験者でも結果さえ出れば給与アップが狙える仕事です。
なぜ未経験者でもできる可能性があるかというと、営業は勤務年数に関わらず、
- コミュニケーション能力
- 論理的思考や問題解決思考
- 人柄
などが成績と直結しているからです。
同じ人たちと黙々と働くのに嫌気がさしているのであれば、営業の世界に飛び込んで今後のキャリアアップを考えても良いかもしれません。
自分の研究に関わっていた分野の企業であれば、知識も役に立ち、即戦力となることも期待できます。
3.エンジニア・プログラマー
エンジニア・プログラマーは今までの経験を活かしながらも、新しいスキルを身につけられる仕事です。
実際に多くの研究でも、AIやプログラミングが使われています。
研究からスタートした人がプログラミングを身に付けて、自身の研究を加速させることも充分可能です。
IT業界は人手不足なため、未経験者でもプログラマーとして活躍できるよう、教育の環境が整っています。
プログラミングを身につけて、新たな切り口で研究に関わるのもおすすめの転職先といえるでしょう。
まとめ:研究補助を辞めたい方は、自分の経験を活かせる他業界への転職がおすすめ
本記事では、研究補助の仕事を辞めたい方に向けて、辞めるべきかどうかや辞めるにはどうしたら良いかがわかるための情報を提供してきました。
- 研究補助は、研究者の指示に従うのが主な仕事で、やりがいを感じるかどうかは人それぞれ
- 研究補助の仕事を辞めるのであれば、トラブルなく、円満に正しい手順で進めよう
- 研究補助の転職先は、新しい業界でも経験を活かせるものがおすすめ
研究補助の業務は、研究の内容によりさまざまです。
ただ研究に携わってきた経験は決して無駄ではありません。
おこなってきた業務をまとめて、それを活かせる他業界の仕事を探してみることをおすすめします。