職人に向いていないから辞めたい。辞めるための3つの行動やおすすめ転職先3選を紹介
「職人に向いていないと感じて辞めたい」
「職人を辞めるためには、どうすればいいんだろう」
と思うことはありませんか?
ある程度職人としてのキャリアを積んでいくと、このように感じることってありますよね。
では、職人の向き不向きの判断や辞めるためには一体どのように行動すればいいのでしょうか?
そこで今回は、
- 職人を辞めたいと感じる理由
- 職人を辞めるときに取るべきアクション
- 職人におすすめの業種・転職先
について詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分が本当に職人に向いていないのか判断ができ、辞めるべき手順がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
職人を辞めたいと感じる5つの理由
職人の世界には、独特なカルチャーや上下関係があります。
目の前の仕事にとことんのめりこんで腕を磨いていく、といったやりがいのある仕事ではありますが、労働環境は厳しいことも。
具体的には下記の理由で、職人を辞めたいと感じる人が多いようです。
- 過労
- 精神的なダメージ
- 危険をともなう環境
- 大きな怪我を負った
- 将来的に働けるか不安がある
順番に見ていきましょう。
1.過労
職人が仕事を辞めたいと思う一番の理由は、過労です。
職場によって異なりますが、早朝が早くて残業が多い職場が多いことから、体力的にも精神的にもきつくなると言われています。
ほかにも休みが欲しくても言い出しにくい環境であったり、休日にも仕事があるなどの状況によって疲労はどんどん溜まっていくでしょう。
朝が早くて夜が遅いと眠る時間も短くなり、疲労も回復しないまま翌日も仕事に出かける、といった悪循環に陥ってしまいがちなので、辞めたい理由に繋がります。
2.精神的なダメージ
職人の世界は根性論が根付いており、上司や先輩が高圧的な態度で接してくることも少なくなりません。
人間関係から受ける精神的なダメージの辛さも、職人を辞めたい理由のひとつになっています。
このような状況が起こってしまう理由としては、
- 若者は厳しい環境の方が成長する
- 自分が受けた苦労やパワハラを同じような若者にも味わわせたい
と考える人が多いためです。
職人の世界は上下関係が厳しいことやセクハラ・パワハラまがいの文化が残っていることもあり、ベテラン職人は高圧的な態度になりやすいです。
このようなことが人間関係の悪化に繋がり、若い職人が辞めたいと思う大きな理由になっています。
3.危険のともなう環境
職場によって差異はありますが、怪我のリスクが高い危険な職場も少なくありません。
工期や予算の関係で十分な安全対策をしていない職場ではたらくことで、思わぬ大ケガを負ってしまう可能性もあります。
予算を削ることで職人たちが仕事を続けていけない体になってしまっては本末店頭ですが、労働環境が悪い職場で働かせてられている人たちは少なからず存在しています。
また外での仕事も多いので、夏の暑さや冬の寒さで病気やケガを患ってしまうこともあるでしょう。
4.大きな怪我を追った
上記にも紐づきますが、「大きなケガを負ってしまい身体的に働けなくなった」というのもよくある理由です。
現場では常に危険が伴い、注意していてもケガや最悪死に至る恐れもあるので、それを理由に辞めたくなることは当然と言えるでしょう。
現場ではすり傷や打撲などは日常茶飯事で、高い場所での作業などではバランスを崩して落下の危険性もあります。
一度でも危険な目に遭うとトラウマとなり、働けなくなってしまったというケースもあります。
5.将来的に働けるか不安がある
職人を辞めたい理由として「将来への不安で辞めたくなる」ということも。
若いときは体力があることから、外での作業で暑さや寒さ、力仕事などきつい場合でも乗り切れますが、年齢を重ねると限界が来てしまいます。
年齢を重ねることでハードワークが段々きつくなり、辞めたい理由に繋がります。
そのため、以下のように感じることも無理はありません。
- いつまで若いころと同じような調子で働けるかがわからない
- ハードな仕事で精神的にも肉体的にもつらい
実際に無理なく長く働けるかの保証はなく、安定した老後が迎えられるかは不明なので不安に感じる職人も多いです。
「パワハラで辞めたい」パワハラが原因の退職。辞める前に取るべき4つの行動!注意点を徹底解説職人に向いていない人の3つの特徴
職人の仕事は一般的なサラリーマンに比べて、向いている・向いていないが判断できます。
職人に向いていない資質を持っているのにも関わらず、同じ仕事を続けるのは心身ともに不調の原因となるでしょう。
- 早起きができない
- 忍耐力がない
- 大雑把
上記に当てはまる場合は、自分に向いている仕事を探すことにも目を向けてみることもおすすめします。
1.早起きができない
早起きが出来ない人は、職人に向いていないと言えます。
職人の仕事の多くは朝が早く、一般的な会社勤務と違って暗い時間帯から仕事に行かないといけません。
例えば建設現場だと、会社に集まってから車に乗り合わせてから現場に向かうことが多いです。
現場が遠いと早朝6時集合なども珍しくなく、いつも同じ現場ではないのでそれによって起床時間も変わります。
朝が苦手だと起きるだけでも肉体的・精神的に辛いため、不向きだと言えます。
2.忍耐力がない
職人気質という言葉もあるように、職人を目指す人にはその人の持つ性質も関わってきます。
職人を目指そうとしても、向いていないと長続きしないでしょう。
特に忍耐力は最も必要な素質で、それが無い人は職人には向いていません。
職人の仕事とは、ひとつのことを極めるために長い時間と労力を要するからです。
仕事を突き詰めてより良い物を作ることが職人と言われる人なので、忍耐力が無い人は継続が難しいでしょう。
3.大雑把
大雑把な人は適当に作業をする傾向があるため、職人に向いていない可能性があります。
職人の仕事は、現場監督のもとできちんと仕事をやり遂げなければいけません。
また大雑把な性格の方は、現実とのギャップに悩んで職人をすぐに辞めていく傾向にあります。
ミスが許されない職人の仕事では、大雑把な人が良い仕事をするのは難しいでしょう。
「仕事ができないから辞めたい…」仕事ができないと思う理由と対処法5選を解説!職人に向いている人の3つの特徴
次に職人に向いている人に特徴について解説します。
職人として先天的な才能を持っている場合もあれば、努力で後天的に身に付けられるものもあります。
- 自分にも周りにも厳しくできる人
- 完璧主義の人
- ものづくりが好きな人
上記が自分の性格や資質に当てはまるかどうか、ひとつずつ確認していきましょう。
1.自分にも周りにも厳しくできる人
職人が向いている人は、自分にも周りにも厳しくできる人です。
職人気質だと仕事に関して手を抜くと言ったことがなく、責任感が強いので商品も高い品質を保てるからです。
例えば、左官や内装の職人たちは最高の建物を作るために妥協をせず、とことんこだわり抜くといった気概があります。
一方でそれを他人にも望むため厳しくなりやすい、といった特徴もあるので、自分にも周りの人にも厳しくできる方は職人を続けるべきでしょう。
2.完璧主義の人
職人気質の人は完璧主義の傾向があり、製品をきれいに作ることが求められる際には完璧主義な性格がプラスにはたらきます。
そういった意味で、完璧主義な学生や若い人はファーストキャリアとして職人を選ぶと良いという話も挙げられます。
製品に対して高いレベルでの技巧を求められ、その質の高さによりお金を得られるといった職業になるので妥協できません。
メイドインジャパンとも言われるように、日本には特に完璧主義の職人が多いです。
消費者としても、こういった気概のある職人の手で作られた製品を購入したいと思う人は多いのではないでしょうか。
3.ものづくりが好きな人
ものづくりが好きな人も職人に向いていると言えます。
ものづくりをおこなう人は、普通の人が気づかないことまでこだわり尽す傾向があるからです。
職人として、クオリティの高い製品を作っていくための強い武器になるでしょう。
ひとつのことに執着しながら何度も同じことをおこなうことで、自分なりのコツを掴み、職人として活躍できます。
逆にいうとものづくりに対する探究心がなければ、職人であり続けることは難しいでしょう。
職人を辞めたいと思ったら行動すべき3つの行動
少しでも職人を辞めたいと感じたら、すぐに行動を起こしましょう。
退職という人生の中でも大きな決断をする際には、下準備がとても重要です。
- 辞めたい理由を明確にする
- すぐに職場の人に相談しない
- 退職後の計画を明確にしておく
退職に迷っている方も、ぜひ参考にしてください。
1.辞めたい理由を明確にする
職人を辞めたいと感じたときには、なぜ辞めたいのか理由をはっきりさせましょう。
辞めたいと感じる理由を把握することで、退職した後の転職先の選び方・キャリア形成における軸になるからです。
ひとつずつ洗い出して、以下の内容を自分に問い、紙やメモに書いて具体的に見つけてください。
- 何がつらいのか
- なぜ辞めたいのか
- どのくらいの勤務時間・仕事内容であれば続けられるのか
この軸を元にキャリアを考えていくことで、長く働き続けられる職場を見つける確率が圧倒的に上がるでしょう。
2.すぐ職場の人に相談しない
職人を辞めたいかどうか迷っている段階では、すぐ職場の人に相談しない方が良いでしょう。
日本社会では未だに転職に対してネガティブなイメージを持っている人が多く、辞める辞めないの相談はとてもデリケートな問題です。
職場外の家族や友人、恋人に相談するなら程度なら問題ないですが、職場の誰かに相談をしてしまうと高確率で職場の人に知れ渡ることも。
噂が広まることで仕事がやりづらくなり、退職の際にもトラブルになる事例も考えられるので、話す際は退職が決まった後がおすすめです。
3.退職後の計画を明確にしておく
辞めるときは、事前に退職後のプランを練ってから辞めましょう。
職人を辞めたからといって、次の仕事がすぐに見つかるということは少ないからです。
勢い任せで退職をしてしまうと、保険の手続きや生活が圧迫される可能性もあります。
また職人の技術というのは、職場や周りの人からのサポートを受けて成り立っているので、手助けをしてくれる人がいなくなった途端、職人としての価値が落ちることもあるでしょう。
職人を辞めることを考えているときは転職エージェントなどを使って、自分の市場価値はどの程度なのか、調べておくのもひとつの手です。
「退職を言い出せない…」対処法6つを解説!退職を切り出せたきっかけ4つも紹介職人に向いていない人が円満退職する4つのポイント
職人を辞める決意ができたら、退職準備をはじめましょう。
退職前にトラブルになり、今後のキャリアに支障をきたしてしまうことは避けるべきです。
ここでは、円満退職できる際に大切なポイントについて紹介していきます。
- 退職の意思は早めに伝える
- トラブルにならない退職理由を伝える
- 引き継ぎをおこなう
- お世話になった人たちに挨拶をする
円満退社をして気持ちよく次の職場では働くためにも、きちんと準備をしていきましょう。
1.退職の意思は早めに伝える
大前提として、次の職場が決まっている状態で退職の意思を伝えましょう。
退職を切り出した際は、ほぼ100%引き留められてしまうからです。
そこで情に負けて残留してしまうことを避けるためにも、心に余裕をもって退職を伝えるのがおすすめです。
また退職を伝えるタイミングとしては、退職日の2ヶ月前くらいに上長に伝えると良いでしょう。
退職を伝えた後は特に仕事上でのトラブルに気を付け、静かに淡々と業務をこなすのが無難です。
2.トラブルにならない退職理由を伝える
職人が辞める理由によってはトラブルに発展するため、退職理由を考えて伝える必要があります。
なぜなら職人の世界は、人を育てることが非常に重要視されているからです。
したがってこれまで苦労して育ててきた人材が辞めるということは非常に痛手で、退職を良く思わない人が多いでしょう。
具体的な退職理由として、
- 親の介護
- 家業のトラブル
- 配偶者、パートナーの引っ越し
など、どうしても避けられない理由で致し方なく退職するという形の説明がおすすめです。
仕方のない理由を伝えることで、しつこい引き留められなくなります。
3.引き継ぎをおこなう
会社と無用なトラブルを起こさないためにも、退職日までに入念に引き継ぎをおこないましょう。
自分が辞めた後に周りに迷惑をかけないようにするために、引き継ぎはとても重要です。
十分に引き継ぎができていない状態で退職してしまうと、
- 後任者に責任を押し付けてしまう
- 会社に迷惑をかけたことで業界内で働きにくくなってしまう
といった、ケースも出てきてしまいます。
引き継ぎは面倒な作業ですが、しっかりと終わらせることで気持ちよく退職できるので、抜け漏れのないように心がけましょう。
4.お世話になった人たちに挨拶をする
ほかの業界と比べて職人の世界では特に、礼儀作法が厳しいことが多いです。
具体的には、退職時の下記の対応をしましょう。
- 社内・社外問わずお世話になった人たちへの挨拶をする
- 挨拶の際には、菓子折りなどを持参して感謝の意を伝える
退職時の挨拶に関してですが、時間が取れない場合は電話・メールで挨拶をしても問題ありません。
面倒だからと言って黙ったまま辞めてしまうと、クレームや悪い噂が広まり、周りから信用を失うので気をつけましょう。
【後ろ指を刺されない】ボーナスを受け取りつつ円満退職する方法職人に向いていない人におすすめの転職先3選
職人のスキルや特性を活かせる職業は、下記のような職業です。
今のスキルを活かしながら活躍できる職業もあれば、職人としてのマインドが活かせる職業もあります。
- 地方公務員
- ディベロッパー
- プログラマー
順番に見ていきましょう。
1.地方公務員
意外かもしれませんが、職人から地方公務員への転職はおすすめです。
職人のスキルや技能は地方公務員としても重宝され、一定の需要があるからです。
不安定な民間の中小企業で働くよりも安定しており、給与も年功序列で上がっていくので職人から地方公務員へ転職する人たちは多いと言われています。
年々職人が減っていることもあり、電気設備関係のスキルや施工関係の実績がある人は重宝される傾向にあります。
2.ディベロッパー
職人からの転職先として、ディベロッパーがおすすめです。
一級建築士の資格がない場合でも求人先が多いので転職が可能かつ、前職が技術職ならばさらに内定を貰いやすいでしょう。
職人仕事に比べて、ワークライフのバランスが良く、年収アップも見込みやすいです。
また建築のキャリアを積めるという点でも、ディベロッパーへの転職はおすすめです。
3.プログラマー
職人経験者の転職先では、プログラマーが挙げられます。
プログラマーとは、プログラミング言語を使って、Webサイトやアプリケーションの開発をおこなう仕事です。
職人のセカンドキャリアとしてプログラマーがおすすめな理由は、下記になります。
- 仕事に対するスタンスがプログラマーとよく似ている
- 将来的にさらに需要が伸びる可能性がある
クオリティの高いものを作る探究心やものづくりへの意欲をプログラミングに向けることで、優秀なプログラマーとしての活躍できます。
近年では、AIやVRなどの技術がどんどん普及していますが、プログラマーは圧倒的に供給が足りていないので、大きなチャンスでしょう。
10年〜20年は続くと言われている業種なので、プログラマーとして今のうちに手に職をつけることもひとつの手です。
プログラマーは知識ゼロでも就職できる?働く前にスキルを身につけるべき理由を解説まとめ:職人の向き不向きを見分けてから辞めることを決意しよう
本記事では、職人に向いていない人の特徴や、おすすめの転職先について解説しました。
- 大雑把で忍耐力がない人は職人に向いていない
- 過労や将来的な不安で退職を考える際は、異業種への転職も視野に入れる
- 職人を辞めるときは引き継ぎや礼儀を守って計画的に退職する
職人という仕事は、良くも悪くも伝統を重んじる世界です。
向いていない特徴に当てはまる方や新しいスタートを目指したい人は、転職を検討してみると良いでしょう。
また職人のセカンドキャリアとして、プログラマーになることも非常もおすすめ。
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興味がある方は、一度カウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。