税務課の仕事を辞めたい5つの理由とは。理解しておくべき5つのリスクと退職前の行動4選を紹介
「税務課の仕事を辞めたい」
「退職した後はどのようなリスクが発生するのかな」
と思うことはありませんか?
税務課の仕事が大変なので退職を考えても、本当に辞めるべきなのか辞めたあとにどうすべきかで迷ってしまいますよね。
では、公務員の仕事を退職すると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- 税務課の仕事を辞めたいと感じてしまう理由
- 税務課の仕事を辞めるリスクや注意点
- 公務員の仕事からのおすすめ転職サイト
について詳しく解説します。
この記事を読めば、税務課の仕事を本当に辞めるべきなのか理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
税務課を辞めたいと感じてしまう理由5選
多くの方が税務課の仕事を辞めたいと感じてしまう理由を解説していきます。
あなた自身の考えを明確にすることで、次にどうすべきかが見えてきます。
こちらでは、以下の5つをご紹介します。
- 残業が多く拘束時間が長い
- 仕事が覚えられない
- 給与が割に合わない
- クレーム対応が大変
- 人間関係が良くない
なんとなく辞めたいという気持ちのままでは、本当は何がしたいのかがはっきりとしません。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.残業が多く拘束時間が長い
残業が多く、労働時間が長いことが、税務課の仕事を辞めたい理由のひとつとなっています。
とくに年末からゴールデンウィークまでの期間が忙しく、毎日夜遅くまでの残業や休日出勤が増えてくる時期もあるからです。
一例として、住民税における繁忙期のスケジュールは以下のとおり。
- 1月:各企業から、給与支払報告書が送られてくる
- 2月:個人主の申告開始により、対応が求められる
- 3月:税務署から確定申告のデータが届き、その処理をする
- 4月:1月から3月に進めてきた業務のまとめ時期で、新人の教育も始まる
このように忙しいと、プライベートの時間が思うように取れないため、ストレスを感じて辞めたいと感じる方が出てきてしまうのです。
2.仕事が覚えられない
税務課での仕事は、量が多くて覚えられないと、辞めてしまう方もいます。
知りたいことがあっても、職員全員が忙しく質問しにくい環境であることが一番の原因です。
税務課での仕事をまとめると、以下のとおり。
- 固定資産(土地・建物)の調査や課税業務
- 軽自動車税に関する業務
- 税金の滞納者へ督促業務
- 市民対応
- 他部署対応
わからないことも聞くことができず、ミスに繋がってしまいます。
真面目な人ほど、仕事を覚えていない自分をせめてしまい、辞めたいと思うようになってしまいます。
3.給与が割に合わない
給与が割に合わないと、辞めてしまう税務課の職員もいます。
実は公務員でも一定時間以上の残業が認められないこともあり、残業申請をさせない風潮が残っているからです。
各部署で抱えている予算があり、予算内で職員の給与もまかなわなければなりません。
そのため、一定以上の残業をしても給与が出ないので、仕事を真剣にやればやるほど割に合わなくなってしまいます。
過酷な環境に耐えきれず、辞めてしまう方が増えています。
4.クレーム対応が大変
クレーム対応の大変さが理由で、税務課の職員を辞めてしまう方がいます。
市役所の職員は、仕事が楽な割に安定した給与をもらっていると、市民からの風当たりが強い傾向にあるのが理由です。
具体例として市民から、
- 書類の提出方法がわからない
- 書類作成に時間がかかりすぎている
など、クレームを言われたり、窓口で対応している職員では、どうすることもできなかったりすることも。
市民と職場の間に挟まれて、解決策が見つけられず、嫌になって辞めてしまいます。
5.人間関係が良くない
税務課で働く人の中では、人間関係が原因で辞めてしまう方もいます。
なぜなら年功序列で職位が上がっていく環境で、職位が上の人が偉いという風潮に嫌気が差してしまうからです。
成果を上げていなくても、長く続けていればそれなりの役職につけてしまうので、
- 仕事をしないもののプライドだけが高い上司
- 陰口や悪口が多いお局様のような上司
- 自分が苦手な仕事を押し付けてくる先輩
など、陰湿な方も職場によっては、いるでしょう。
とくに成長意欲がある方は、尊敬できない上司と働きたくないと、早々に見切りをつけて辞めてしまうのです。
転職で人間関係をリセットしたい人は必見!成功の3つのポイントや面接対策を解説税務課の公務員が辞める前に知っておくべきリスク5選
公務員の仕事を辞めてしまうリスクを知っておく必要があります。
なぜなら公務員でいることで、恩恵を受けているため、辞めてしまえばメリットを失うことになるからです。
もしあとから後悔しても、戻ってくることは難しいでしょう。
ここでは、公務員の退職時のリスクをご紹介します。
- 転職活動の時間が作れない
- 失業手当が出ない
- 民間では公務員の評価が低い
- 30代後半の転職が難しい
- 景気に左右される環境になる
リスクを理解したうえで、それでも辞めたいのであれば、本当に辞めるタイミングなのかもしれません。
どうすべきかを判断するためにも、ひとつずつ見ていきましょう。
1.転職活動の時間が作れない
辞めたいと考えても、税務課の仕事が忙しく感じ、転職活動の時間が確保できない可能性があります。
とくに繁忙期では平日は遅く、休日も出勤となってしまうことが多いです。
もし辞めたいのであれば、忙しい時期を避けて、早めに転職活動をしましょう。
1年を通して、転職活動ができる時期が限られていることを頭に入れておきましょう。
2.失業手当が出ない
公務員は雇用保険が適用になっていないため、辞めても失業手当が出ないことを知っておくことが大切です。
勢いで辞めてしまうと、失業手当がもらえずに収入が全く入ってこない時期ができてしまいます。
ただし民間企業では、給与から雇用保険料が差し引かれて手取り額が計算されますが、公務員は雇用保険に入ってない分、手取り額が多いことも事実。
民間企業へは計画的に転職をし、雇用保険の分だけ手取り額が減ってしまうことを、頭に入れておきましょう。
3.民間では公務員の評価が低い
民間企業で公務員の評価が低いことも、知っておくべき転職におけるリスクといえます。
公務員は民間企業と違い、利益の追求という概念がないことが原因です。
民間企業では、単に時間を費やしただけでは評価されにくく、利益をあげてこそボーナスが出たり、給与が上がったりします。
「利益追求」というビジネスマンの基本が身に付いていないと思われてしまうと、転職で不利になってしまうでしょう。
4.30代後半の転職が難しい
公務員として働いていると、30代後半で転職するのは大きなリスクです。
なぜなら転職先の待遇が、年功序列で上がってきた給与水準に合わない可能性が高いからです。
たとえば、勤務年数が15年から20年の地方公務員一般行政職の平均年収は、約639万円と言われています。
(総務省|平成30年 地方公務員給与実態調査結果の状況)
一般的な転職の水準としては高いので、30代後半での転職はかなり難しいと知っておいた上で行動しましょう。
5.景気に左右される環境になる
公務員から転職をすれば、景気に左右されることが挙げられます。
なぜなら公務員と違って、売上が上がらなければ給与に反映しなくなるからです。
一度勤めた場合、必ず給与が上がると保証されている会社など存在しません。
そのため、個人の頑張りはもちろん必要ですが、日本全体の景気に大きく左右されてしまうことで、リストラや倒産の可能性も発生します。
税務課を退職することで、公務員の安定さを失うリスクを自覚しておくべきだといえるでしょう。
税務課を辞める前に4つのやるべきこと
税務課の職場を離れたいからといって、すぐに辞める決断を決めないようにしましょう。
もし早まって辞めてしまっても、あとで戻ってくることはできません。
後悔しないためにも、辞める前に以下の4点を確認しておくことをおすすめします。
- 辞めたい理由を明確にする
- 在職中でもできることはやる
- 自分がやりたいことを整理する
- 転職先を探し始める
必ずしも辞めることが解決策ではないので、ひとつずつ確認していきましょう。
1.辞めたい理由を明確にする
税務課を退職すると決断する前に、必ずなぜ辞めたいのかを明確にして下さい。
理由を明確にせずに転職をしても、今と同じような職場に行き着いてしまうかもしれないからです。
何が嫌なのかがわかれば、自分がなにを仕事に求めているのかもわかるはず。
自分の頭の中を整理してみましょう。
2.在職中でもできることはやる
一時的な感情で辞めたいと思う気持ちもわかりますが、本当に辞める選択肢しかないのでしょうか。
辞めた後に後悔しても戻ることは厳しいので、できることは全てやっておくべきでしょう。
以下の内容を試してみて、解決に進んでみることをおすすめします。
- 人間関係が嫌なら、部署を変えてもらうよう相談する
- 疲れが溜まっているのなら、有給休暇で休んでみる
できることがあるにも関わらず何もしないことは、非常にもったいないです。
さまざまな解決策を試しても上手くいかないときに初めて、本当にやめるべきだといえます。
まずは、今できることを試した上で、退職後のプランを練りましょう。
3.自分がやりたいことを整理する
税務課を辞める前に、あなたがやりたいことを整理しておくべきです。
なぜなら、やりたいことが整理できれば、取るべき行動が明確になってくるからです。
そのために、自分のスキルを見つめ直して、何が得意なのかを理解しましょう。
税務課で仕事をしてきた方は、以下のようなスキルがを活かしやすいです。
- 事務処理などに必要なパソコンスキル
- 交渉力や傾聴力などのコミュニケーション能力
- 期間内で業務を終わらせる計画力
自分の得意分野をみつけて、何をやりたいのかをはっきりさせましょう。
4.転職先を探し始める
退職をすべきか続けるべきかと考えた結果、辞めることが濃厚なのであれば、転職先を探し始めましょう。
公務員から民間企業への転職は簡単ではないので、早めに動くことが吉だからです。
辞めることを切り出す前に、ゆとりをもって準備することで、新しいスタートを切り開けます。
税務課を辞めることを心のなかで決意したのであれば、早めに転職先を探し始めることをおすすめします。
仕事をすぐ辞める人の7つの特徴とは。原因や辞めにくくする5つの方法も解説税務課を辞める際の注意事項4選
ここでは、税務課を辞めたいと思っている方へ注意すべき点について、ご紹介していきましょう。
- 決断したら早めに行動する
- 辞める時期を見定める
- 転職活動に規制があることを理解する
- 丁寧に引き継ぎをおこなう
スムーズに退職し、転職で失敗しないために、必見の内容を揃えました。
ひとつずつ説明していきます。
1.決断したら早めに行動する
税務課の退職を強く決意したのであれば、早め早めに行動していきましょう。
なぜなら、年齢を重ねれば重ねるほど、転職が難しくなってしまうからです。
若いうちは経験がなくても、ポテンシャルで採用してもらえますが、年を取れば転職がうまく進まないことも。
そのため、自分の将来のためにも行動は、少しでも早いほうが良いでしょう。
2.辞める時期を見定める
退職する際の注意点として、税務課を辞める時期を見極めることが重要です。
その理由は、辞める時期によって得られるメリットが異なるからです。
具体的には、
- 同僚に迷惑をかけず円満に辞めたいのであれば、年度末
- ボーナスをできるだけ多く受け取りたいなら、5月から6月、11月から12月
- 長期の有給休暇でゆっくり休みたいのであれば、1月以降か4月以降
といった、時期に退職すると、転職に向けた準備もおこないやすいでしょう。
職場に迷惑をかけすぎない範囲で、自分のためにも良いタイミングを選んでください。
3.転職活動に規制があることを理解する
公務員の転職活動には、規制があることを知っておく必要があります。
なぜなら転職先によっては、違法となり罰則が課されてしまう可能性があるからです。
地方公務員法により、利害関係のある企業等に対して求職活動の禁止とされています。
のちのち問題が起きないように、事前に確認しておくべきでしょう。
4.丁寧に引き継ぎをおこなう
税務課を辞めることを上司に伝え、退職日が決まった後は、丁寧に引き継ぎをおこなうことが重要です。
引き継ぎ漏れが起きてしまうと、後任者や残された方が困ってしまい、あとから大きなトラブルになることもあり得るからです。
ほかにも、退職当日までにやる気のない態度で仕事をしていると、会社に居づらくなることも。
円満に退職するためにも、必ず自分の業務を後任者や同僚に引き継ぎし、気持ちよく辞められるように意識しましょう。
【後ろ指を刺されない】ボーナスを受け取りつつ円満退職する方法税務課で働いた人向けのおすすめ転職サイト3選
税務課の仕事から転職を検討している場合は、転職サイトの登録がおすすめです。
さまざまな企業の情報を収集できるだけでなく、書類作成や面接に向けてのアドバイスがもらえるところもあります。
こちらでは、おすすめの転職サイトをご紹介します。
- リクルートエージェント
- en転職
- doda
とくに「転職先がなかなか見つからない」「転職が初めてでよくわからない」という方は、ぜひご覧ください。
1.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する転職エージェントサービスです。
一番のポイントは、約22.5万件の公開求人に加えて約27万件の非公開求人があり、圧倒的な数の求人情報が載っていること。
ほかにも、以下のような特徴を持っているので、人気のあるサービスになります。
- 実績が豊富である
- ブランド力がある
- 年収交渉に期待できる
転職が初めての方や年収を上げたい方に、おすすめの転職エージェントです。
2.en転職
en転職は、エン・ジャパン株式会社が運営する転職サイトです。
一番の売りは、直接企業担当者に取材し、まとめられた各企業の情報が載せてあることです。
取材を通じて感じた会社の印象だけでなく、
- 仕事のやりがい
- 向き・不向き
- 取得できるスキル
など、転職検討者の目線で、知りたい情報が多く載っているため、利用者からは高評価。
企業の情報をたくさん集めたい人の中でも、未経験も含めて転職を検討したい方におすすめのサイトです。
3.doda
dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サイトです。
積極的に転職をサポートしてくれるアドバイザーの存在が、注目を浴びています。
あなたに合う求人の紹介はもちろん、以下のような特徴も持っています。
- 職務経歴書の作成
- 面接対策でのアドバイス
- 転職までの手厚いフォロー
「なるべく早く転職先を見つけたい」「初めての転職活動で、書類や面接に不安がある」といった方に、おすすめの転職サイトです。
未経験でIT業界に転職する4つの方法を解説!成功の秘訣やおすすめの職種も紹介まとめ:税務課の仕事を辞めたいなら、辞めるリスクを知っておくべき
本記事では、税務課の仕事を辞めたい方へ向けて、辞めたい理由や退職のリスク、注意点について解説してきました。
- 税務課の仕事は公務員とはいえ、残業も多く過酷である
- 退職することで公務員のメリットを失ってしまう
- 税務課からの転職を検討しているのであれば、早めの行動がおすすめ
税務課の仕事は役所の仕事ではあるものの、時期によっては拘束時間が長い大変な仕事です。
ただし大変で辞めたい気持ちもわかりますが、公務員を辞めるのには相応のリスクがあります。
辞めると決断する前には、そのリスクや注意事項を整理することが大切です。
その上で辞めたい気持ちが強いなら、まずは在職しながらでもできることから早めに行動するのが良いでしょう。