コンビニオーナーを辞めたい5つの理由とは。辞める前に確認すべき3つの事柄やおすすめの転職先5選について解説。
「コンビニオーナーの仕事が辛い」
「コンビニオーナーの仕事を辞めたいけど、確認すべきことって何があるの?」
と思うことはありませんか?
コンビニオーナーを辞めたいと思っても、辞めるべきなのか、辞める前に何を確認すべきなのか迷ってしまいますよね。
では、コンビニオーナーを辞めたいと感じたときは、どのような行動をすれば良いのでしょうか。
そこで今回は、
- コンビニオーナーを辞めたい理由・辞めた方が良い人の特徴
- コンビニオーナーを辞める前に確認すべきこと
- コンビニオーナーにおすすめの転職先
について詳しく解説します。
この記事を読めば、どのようなことを確認した後にコンビニオーナーを辞められるのかが分かります。
コンビニオーナーを辞めたいと思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
コンビニオーナーを辞めたい5つの理由
時折、ニュースでも取り上げられるコンビニオーナーの仕事。
一般的にはあまり馴染みのない仕事ですが、下記のような理由で、辞めたいと感じる人が多いようです。
- 休みが取れない
- 常に人手が足りない
- 将来が不安に感じる
- クレーム対応がきつい
- 売上に対して向き合うことがつらい
それでは、ひとつずつ解説していきます。
1.休みが取れない
コンビニオーナーを辞めたい理由のひとつに、休みが取れない、ということがあります。
コンビニは24時間営業であることが多いので、バイトを雇ったとしても、オーナーは常にお店の状況に気を配る必要があります。
たとえば、お客様からのクレームなど、現場だけで解決できない問題が起きれば、オーナーが対応しなければなりません。
お店の経営者という立場上、定期的な休みを取ることは難しいでしょう。
2.常に人手が足りない
常に人手が足りていない、ということも辞めたい理由になります。
とくに、地方の人口が少ない地域などでは、コンビニの求人を見かける人の母数が少なく、アルバイトを雇うだけでも至難の業です。
また、苦労して見つけたアルバイトが、長期的に働いてくれるかどうかもわかりません。
コンビニの業務は覚えることが多く、またクレームなども比較的多い業種のため、アルバイトが嫌になってすぐに辞めてしまうこともあるでしょう。
慢性的な人手不足の状態が続いていると、肉体的にも精神的にも疲れてしまい、オーナーを辞めてしまいたいという気持ちになります。
3.将来が不安に感じる
コンビニオーナーとして努力しているものの、思うような売上が上がらず、将来的な不安でコンビニオーナーを辞めたいと考える人もいます。
なぜなら、コンビニの売上はほとんど立地によって決まるため、売上の上限が見えているからです。
そのため、
- 5年後、10年後にこの給料でやっていける気がしない
- むしろ売上が下がって、給料も下がるかもしれない
- 最悪の場合、お店が潰れているかもしれない
というように、気がかりに思うのは当然でしょう。
新規出店数がどんどん下がり、飽和に向かっているコンビニ業界に不安を感じているコンビニオーナーは、少なくありません。
4.クレーム対応がきつい
コンビニオーナーをしていると、必ず付きまとうのがクレーム問題です。
些細なことでも、すぐにクレームに発展してしまうのが、接客業の常です。
ときには、
- タバコの銘柄を覚えていない
- 商品を袋に入れる順番が気に入らない
- コーヒーが苦手な味だった
など、理不尽な理由でクレームがくることもあるでしょう。
きつい口調で暴言を吐かれることもあり、これが続くと辞めたいという気持ちになるのは当然でしょう。
5.売上に対して向き合うことがつらい
コンビニオーナーになったのはいいものの、お店の業績悪化のために、辞めたくなるオーナーも少なくはありません。
コンビニオーナーは、いわばそのお店の社長であるため、自分が下した意思決定の効果はすべて自分に返ってきます。
売上が好調なときは気分良くいられますが、売上が下がっている場合は強いストレスを感じるでしょう。
生活ができなくなるかもしれない、という精神的な重荷に耐えられず、売上を追うことが嫌になって辞めたくなるケースもあります。
「仕事ができないから辞めたい…」仕事ができないと思う理由と対処法5選を解説!コンビニオーナーを辞めた方がいい人の特徴2選
つぎに、コンビニオーナーを辞めた方がいい人の特徴について、解説します。
下記に当てはまる場合はすぐにお店を畳み、転職活動をしたり、休職しましょう。
- 赤字の金額が大きすぎる
- 体調不良やうつ病になりかけている
それでは、ひとつずつ解説していきます。
1.赤字の金額が大きすぎる
コンビニオーナーを辞めた方がいい例として、赤字の金額が大きすぎるというのがあります。
赤字のままで経営を続けて多額の借金を作ってしまうと、自己破産になりかねないからです。
コンビニの売上は立地が大きなウエイトを占めるため、どんなに人気の商品を並べたとしても、見込める売上には限界があります。
赤字を挽回できる明確な打ち手があれば良いですが、そうでない場合は、早めにお店を閉めるのが良いでしょう。
2.体調不良やうつ病になりかけている
コンビニオーナーを辞めた方がいい例として、体調不良やうつ病になりかけているというのがあります。
体調不良やうつ病になりかけた状態で仕事を続けてしまうと、さらに症状が悪化してしまうでしょう。
自分ではしっかりと休んでいるつもりでも、
- 売上の減少
- コンビニオーナーとしての責任
- 休みが無いことによる精神的な疲れ
などが原因で、慢性的な体調不良を引き起こすケースも。
そうすると転職後にも、体に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めに辞める判断をするべきです。
「仕事を辞めたい…」ストレスで限界がきたときの7つの症状や対処法を解説コンビニオーナーを辞める前に確認すべき3選
コンビニオーナーは一般的な会社員と異なり、辞める前に確認しなければならないことがいくつかあります。
具体的には下記の3点です。
- 違約金や契約期間についてチェックする
- 借金をしているときは債務整理を知っておく
- 自己破産の場合は本部の違約金を免除になる事例がある
どれも重要な事柄なので、詳細までしっかりと見ていきましょう。
1.違約金や契約期間についてチェックする
コンビニオーナーを辞める前に、違約金や契約期間についてチェックする必要があります。
事前にチェックしておくことで、
- 更新費用
- 違約金
- 解約金
など、このような支払いを合法的に避けられたり、減額できたりする可能性があるからです。
違約金は「ロイヤリティの何ヶ月分」といったかたちの取り決めであることが多く、契約を結ぶときに本部が設定しています。
無駄な出費を少しでも減らすために、違約金や契約期間は確実に調べておきましょう。
2.借金をしているときは債務整理を知っておく
借金がある場合は、債務整理について調べておくことも重要です。
金額が大きい場合は債務整理をして、具体的な返済計画を立てていく必要があるでしょう。
債務整理には下記の4種類があり、借金の額や資産の保有有無によって方法が決められます。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
- 特定調停
「債務整理が必要かも知れない」と感じたら、債務整理を専門とする弁護士に相談や、法テラスに問い合わせをしてみてください。
3.自己破産の場合は本部の違約金を免除になる事例がある
コンビニオーナーになったは良いものの、収支面が安定せず、自己破産をしなければならないことも。
自己破産をすると、違約金の支払い義務は無くなります。
自己破産をするとすべての借金が免除されるため、コンビニ本部から請求される違約金の支払いも、免除されるからです。
ただし、自己破産が可能かどうかは状況によって変わるので、まずは近所の弁護士に現状を相談してみるのが良いでしょう。
コンビニオーナーを円満に辞めるための3つの方法
つぎに、コンビニオーナーを円滑に辞めるための3つの方法について、解説します。
コンビニオーナーは一般的なサラリーマンと異なり「退職届を出せばすぐに退職できる」というものではありません。
まずは、下記の3つの対策を頭に入れておきましょう。
- 本部に納得してもらう理由を考える
- 退職を決意したら早めに本部に連絡する
- 転職エージェントに登録する
お店を閉めることに迷っているコンビニオーナーの方も、ぜひ参考にしてみてください。
1.本部に納得してもらう理由を考える
コンビニオーナーを辞めるには、本部に納得してもらえる理由を伝える必要があります。
本部が納得してもらえる理由がなければ、フランチャイズ契約をスムーズに解消できないからです。
具体的な理由に関しては、下記のようなものだと良いでしょう。
- 自身や家族の病気
- 赤字の累積
- 多額の借金
本部が「その理由なら仕方ない」と思うような理由で、辞める意思を伝えるのがベターです。
2.退職を決意したら早めに本部に連絡する
退職を決意したら、早めに本部に連絡することを心がけてください。
早めに連絡をすることで、本部側では迅速に、後任のオーナーを探すことができます。
具体的には、電話やメールでいつ・なぜ辞めたいのかを本部の担当者に伝えましょう。
タイミングは契約満了時がベストですが、満了時まで待つことも時間の無駄なので、決意が固まったらすぐに連絡をすることがおすすめです。
3.転職エージェントに登録する
コンビニオーナーを円満に辞めるためには、転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェントを使えば、転職サポートだけでなく退職でもスムーズにおこなえるようにアドバイスをもらえます。
世の中に転職エージェントにはたくさんありますが、まずは大手のエージェントに登録するのが無難でしょう。
おすすめの転職エージェントについては、後述しているため参考にしてください。
「仕事を辞めたい」辞めてもいい8つの判断ポイントと円満退職について徹底解説コンビニオーナーにおすすめの転職エージェント3選
つぎに、コンビニオーナーにおすすめの転職エージェントを3つ、紹介します。
- マイナビエージェント
- doda
- ミイダス
今回紹介するエージェントはすべて業界大手のため、コンビニオーナーの経験を活かせる転職先を見つけてくれるでしょう。
1.マイナビエージェント
マイナビエージェントは、マイナビグループが運営する、転職を支援する無料のサービスです。
マイナビエージェントがおすすめである理由は、
- 20代の利用者満足度が90%
- 担当者のサポートが手厚い
- 業界ごとに専門のサポートがいる
といった、大きな魅力が挙げられます。
担当者が利用者に合った求人を提案し、書類添削や模擬面接のサポートなどを、手厚くおこなってくれます。
親身で話しやすい担当者が多いので、面接日の調整なども快くおこなってくれたという声が多い、定番の転職エージェントです。
2.doda
dodaも、コンビニオーナーにおすすめの転職エージェントになります。
dodaは「経験者採用」を強みにしているため、事務から経理まで幅広い業務を行ってきたコンビニオーナーは、転職先を見つけやすいでしょう。
利用している年代は20代・30代が多く、求人はITや営業系の仕事が多いです。
IT系の仕事に興味がある20代・30代のコンビニオーナーには、とくにおすすめのエージェントです。
3.ミイダス
ミイダスは、忙しくて転職活動にあまり時間を割けないコンビニオーナーに、適したエージェントです。
質問に答えていくだけで、経歴に応じた推定年収が算出され、さらに条件に合った企業から、面接確約オファーをもらえるケースもあります。
求人検索に時間を割けないコンビニオーナーにとっては、少ない時間と手間で転職活動ができるでしょう。
職種の選び方を徹底解説|5つの方法で自分に合う職種を見つけよう!コンビニオーナーを辞めた3つのメリット
つぎに、コンビニオーナーを辞めることによる、3つのメリットを解説します。
今辛い思いをしながら働いているコンビニオーナーほど、より強くメリットを感じられるでしょう。
- 仕事にやりがいが持てるようになった
- 借金や売上に対する意識から解放された
- 家族や友人との時間を大切にできるようになった
ぜひ参考にしてみてください。
1.仕事にやりがいが持てるようになった
コンビニオーナーを辞めて、仕事にやりがいが持てるようになるケースも多いです。
コンビニの仕事はルーティンワークが多く、毎日の変わらない業務に嫌気が差すこともあるでしょう。
人生の時間の大半を占める仕事にやりがいを持てることは、人生の充実に繋がります。
2.借金や売上に対する意識から解放された
コンビニオーナーを辞めたメリットとして、借金やお店の売上に対する意識から解放されることが挙げられます。
オーナーでなくなることで、借金やお店の売上に関して考える必要が無くなり、精神的なプレッシャーは少なくなるからです。
日々数字に追われるストレスで体調不良を感じていた人は、人生が開けたような感覚になるでしょう。
3.家族や友人との時間を大切にできるようになった
家族と友人の時間を大切にできるようになったことも、メリットに挙げられます。
コンビニは24時間365日営業で、かつオーナーになると毎日お店に出る必要があるため、休みたい日に休むことが難しいです。
コンビニオーナー辞めたことで、家族や友人と気兼ねなく約束して出かけられるようになるでしょう。
自分のために時間を使えたり、仕事のことを考えないで思い切り楽しめるようになるのは、コンビニオーナーを辞めることの大きなメリットです。
まとめ:コンビニオーナーを辞めるときは、計画的に実行しよう
本記事ではコンビニオーナーを辞めたい人に向けて、辞める前に確認すべきことや、おすすめの転職先を解説してきました。
- コンビニオーナーはプレッシャーが大きく、辞めたい人がたくさんいる
- コンビニオーナーを辞める前に契約書をしっかり確認しておくべき
- コンビニオーナーを辞めた後はおすすめの転職先は豊富にある
コンビニオーナーの仕事を辞めるときには、解約金や違約金の支払いの目処を立てた上で、計画的におこないましょう。
コンビニオーナーとして培ってきたスキルや姿勢は、ほかの仕事でもかならず武器になります。
ぜひ、新しい世界にチャレンジしてみてください。