秘書を辞めたい4つの理由。向いている人の特徴やおすすめの転職先を解説
「秘書を辞めたい」
「秘書を辞めたとしても、転職先はどうしよう」
と思うことはありませんか?
秘書を辞めたとしても、次の転職先で迷ってしまいますよね。
では、秘書を辞めた場合の転職先はどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- 秘書の仕事を辞めたい理由
- 秘書に向いている人と向いていない人
- 秘書退職後のおすすめ異業種や転職サイトの紹介
について詳しく解説します。
この記事を読めば、秘書を辞めたあとに新しい道を切り拓けます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
秘書の仕事を辞めたいと感じる5つの理由
秘書のお仕事は、社長・役員などの役職が与えられている上司に付き、業務の補佐役を任せられます。
女性の憧れの職業として人気が高いですが、効率的に業務をこなさないといけません。
また、仕事の間はほとんどの間上司と過ごすため、ストレスを感じてしまう職業といえます。
ここでは秘書の退職にも繋がる、悩みの種やストレスの原因について解説していきます。
- 社内で仕事の愚痴がいえない
- 土日休みが取れないことがある
- 業務が忙しすぎる
- 将来のキャリアが見えない
- パワハラ・セクハラを受けている
自分にも当てはまるものがないか、見ていきましょう。
1.社内で仕事の愚痴が言えない
仕事をしている人は誰しも、人間関係や業務内容などに愚痴をいいたくなる場合があります。
社内の愚痴をいうときは、同僚や飲み会の席などで愚痴をいってストレスを発散することができますが、秘書は立場上愚痴が言えません。
秘書がなぜ愚痴をいえないのか、以下の内容が挙げられます。
- 業務中、そばにいるのが上司のため愚痴を吐く場面がない
- 上司の愚痴を吐けば、関係性の悪化に繋がる
- 社内での信用性が失われる
ストレスを感じても愚痴を我慢した結果、ある日ストレスが爆発して辞めてしまう人も多くいます。
愚痴を言いたいのであれば、プライベートに持ち込むしかなさそうです。
2.土日休みが取れないことがある
一般企業ならば土日祝日がお休みとなりますが、上に立つ人はとくに多忙です。
急を要する業務があれば、上司は出勤となり、秘書も上司のサポートのため出勤しなければいけません。
- 業務によって休日出勤がある
- 長期の出張が入っている場合も同行が求められる
土日祝日に問わず、上司のスケジュールによって休日が変更されることが多々あります。
そのため、希望の休みを取れない傾向にあり、プライベートの予定が潰れる可能性も。
プライベートを充実したい人は、苦痛に感じるでしょう。
3.業務が忙しすぎる
業務が忙しく、1人では雑務やスケジュール管理ができない理由で、上司に秘書が付きます。
秘書の主な仕事内容として、以下のような内容が挙げられます。
- 上司のスケジュール管理と調整
- 資料の整理整頓やファイリング
- 来客対応等、接待交際時の付添い
- メールや電話、郵送物の対応
- 経費精算作業
業務によって変わってきますが、担当上司の身の回りの雑務のほとんどが秘書の業務です。
来客や接待が多い上司だと、その分拘束時間も長く、体力がないと続かないでしょう。
4.将来のキャリアが見えない
秘書は仕事の内容が幅広く大変ではありますが、将来のキャリアが不安視されています。
- 業務内容が思いのほか雑務が多い
- 秘書の仕事が経験として活かされるの疑問
秘書は特殊な仕事ですが、接待やスケジュール管理以外、ほとんど事務作業をおこないます。
雑務が多いと、今後キャリアが活かせるか不安になるのが現実です。
秘書になってすぐに辞めてしまう人は、華やかな印象ばかりをみていたため、最初の雑務でつまずいてしまいます。
5.パワハラ・セクハラを受けている
上司が秘書にパワハラやセクハラをするのは、ほとんどの秘書が女性だからといえます。
気の弱い女性となると、どんどんエスカレートしてしまう場合も。
どのようなパワハラ・セクハラがあるのかみていきましょう。
- 少しでもミスをすれば、大きな声で怒鳴り散らかす
- 休日や退社後に仕事を課せられる
- 業務中、体を触られる
- 日常生活の世話をさせられる
- 容姿で態度を変えられる
上記だけでも、精神的に病んでしまい退職に追い込まれてしまう人も少なくありません。
当てはまる人は、一部始終を証拠として集め、早急に対処をしましょう。
「仕事を辞めたい…」ストレスで限界がきたときの7つの症状や対処法を解説秘書に向いている人の3つの特徴
秘書の業務内容はほとんど雑務こなすばかりですが、向いている人の特徴が主に3つあります。
以下の3つが秘書に向いてある人として挙げられているので、見ていきましょう。
- マルチタスクが得意
- メンタルが強い
- 周りへの気配りができる
秘書という職業が少しでも気になっている人は、参考までにご覧ください。
1.マルチタスクが得意
マルチタスクとは、複数の業務を短時間で同時におこなう能力のことをいいます。
これだけ聞くと、難しいと感じるかもしれませんが、秘書は業務の幅が広く多いため必要なスキルです。
上司のスケジュールの変更手続きや急ぎの業務があると、いくつもの業務を並行しなくてはなりません。
ひとつのことに集中してしまうと、上司のサポートなんて到底できませんので、日常的に物事を同時にできれば、向いているといえるでしょう。
2.メンタルが強い
秘書は上司を1日中相手にしているため、ストレスやプレッシャーが押し寄せます。
社長や幹部クラスの役職になると、部下に強く当たってしまう人もいるため、少しのことで怒られてしまうことも。
ある程度メンタルが強くないと、秘書を続けることは困難です。
しかし、メンタルが強くなくても気持ちの切り替えが早かったり、しっかりと次に活かせるよう努力する気持ちを忘れない人も向いています。
3.周りへの気配りができる
周りへの気配りができる人は、どの職場にいっても優遇されますが、秘書にはとくに必要なスキルです。
秘書は上司の身の回りのサポートを全力でおこなうため、臨機応変に対応できるのも大切でしょう。
具体的には、
- 上司の会議や出張などで必要なもののサポートや、事前に準備をおこなう
- 分かりやすい報告の徹底
- 上司のまわりの人にも気遣いを忘れない
など、上司より先に行動し、機転を利かせることが大事です。
人の上に立ちたいのではなく、人の後ろで支えたい気持ちがあれば秘書に向いているでしょう。
秘書に向いてない人の3つの特徴
秘書に向いている人の正反対が、向いていない人の特徴ですが、ほかにも求められるスキルがあります。
以下の3つが当てはまってしまうと、努力をしなければなりません。
- 時間にルーズ
- マルチタスクが不得意
- コミュニケーションが苦手
普段の生活から考えて読んでみましょう。
1.時間にルーズ
どの職場でも時間の管理ができず、結果遅刻したり会議に遅れたりすれば、多くの人に迷惑がかかります。
以下にひとつでも当てはまる人は、時間にルーズと考えていいでしょう。
- 約束の時間はわかっていても、毎回遅れてしまう
- 時間をきちんと把握しておらず、遅れる
- 時間を見る癖がなく、過ぎてしまっている
スケジュール管理のミスや遅刻をしただけで、上司やまわりの信用を失ってしまうため、普段から時間に厳しい人でないと秘書は務まりません。
自分は時間にルーズだと感じたら、まずは時間を意識することから目標にしていきましょう。
2.マルチタスクが不得意
マルチタスク(複数の業務を短時間で同時におこなう能力)が不得意だと、秘書の業務は任せてもらえないと思っていいでしょう。
それほど複数の業務を短時間でこなさなければいけません。
繁忙期だと、頭が混乱してしまうほどの業務を頼まれる場合もあるので、ひとつの作業しか手がつけられない人は、秘書業務は不可能です。
ですが、複数同時には無理でも、業務に優先順位がつけられ人で効率的におこなうことができれば、スキルがどんどん磨かれていくでしょう。
3.コミュニケーションが苦手
秘書は上司と連携をとるとは他に、取引先や社内などでも人と接する機会が多くあります。
ときには上司の代理として出る場面もあるため、コミュニケーション能力が高くないと、仕事も円滑に進みません。
実際にコミュニケーションがないと、
- 上司との情報共有がうまくできず、誤った情報を流してしまう
- 仲介役がうまくできず、誤解を招くことも
といった、問題に発展することも挙げられます。
コミュニケーションが苦手であれば、まずはスキルアップしていくことが大前提です。
目上の人と接する回数を増やすなど、会話で緊張しないことも大切でしょう。
長く続けられる仕事に就きたい人必見!やるべきこととおすすめの仕事9つを紹介秘書を辞めた後の選択肢3選
現在働いている秘書の仕事が合わず、辞めてしまった場合の選択肢についてご紹介していきます。
選択肢は、以下のように3つに分かれています。
- 同業種へ転職する
- 異業種に挑戦する
- 副業を始めてみる
選択肢は幅広くあるので、これから辞めようと思っている人はぜひ参考にしてください。
1.同業種へ転職する
今の仕事環境は合っていないけど、秘書はまだ続けたいと思う人は同業種への転職をおすすめします。
秘書は離職率が多い分、求人募集をしているため、転職先に困ることはないです。
同業種ならではのメリットもあります。
- 同業種だと優遇され、すぐに転職先が見つかりやすい
- 経験や知識が活かされる
- 全く新しい環境ではないので、心の余裕にもつながる
秘書は特殊な仕事のため、経験者は圧倒的に優遇されます。
担当を任された上司とうまくいかない場合は、今の環境を変えてみて、それでも合わないと感じた場合は異業種に挑戦してみるとよいでしょう。
2.異業種に挑戦する
自分は秘書の仕事が合わないと感じた場合は、異業種への転職を考えましょう。
上司との関係がうまくはいっているのに、秘書業務が苦痛に感じてしまうのは自分に合っていない証拠で、仕方がないことです。
秘書の職業でキャリアがあるとすれば、以下が挙げられます。
- ビジネスマナーが自然と身についている
- 仕事の優先順位をつけるのが得意で、効率化できる
- パソコンの扱いはもちろんのこと、雑務ができる
上記の3つだけでも、さまざまな職業で通用する立派なスキルです。
秘書におすすめの異業種4選を詳しく紹介しているので、そちらをぜひご覧ください。
3.副業を始めてみる
本業以外におこなう副業が近年注目をされていますが、副業にもさまざまな職種があるのでおすすめです。
文書作成やハンドメイド、そのほかにも自分の好きなことや得意なことを副業にしている人が多いです。
副業の中には、オンラインネット上でやり取りをする、在宅秘書という選択肢もあります。
従業員の経費などが削減できることから、注目されていますが、対面ではないぶんスキルが求められます。
- しっかりと経験を積んだ人しか雇ってくれない
- オンラインのやり取りだけでも、上司の一歩先でサポート
- 在宅でもすぐに対応できるようにする時間が求められる
- 文章を打つ機会が多くなるので、タイピングの速さも求められる
秘書業務が好きで、副業で秘書として働きたいと思っている人はおすすめの職業と言えるでしょう。
そうではない人は、簡単な文書作成や秘書経験を語ったブログなどを立ち上げるのもひとつの手です。
秘書におすすめの異業種4選
一念発起して秘書から異業種に転職する場合、秘書のスキルが役に立つ職業に就きたいと思うでしょう。
秘書におすすめの異業種が下記4つになります。
- 広報
- 経営コンサル
- 営業職
- 事務職
秘書のスキルがしっかりと活かされる職業なので、一度求人で探してみるのも良いでしょう。
1.広報
広報は会社の情報発信をする役割で、PR担当とも呼ばれます。
広報がどのような働きをするかで、会社の知名度や印象がガラリと変わる大事な職業です。
そんな広報の業務内容は、社外や社内の広報によっても変わります。
社外の広報は、
- 社外(特にメディア等)に自社を宣伝するイベント企画
- 取材の対応や問い合わせ対応
- SNS・メルマガの運営
上記でもわかるとおり、会社の顔を作っている職業になります。
次に社内広報では、以下のような社内での情報共有を目的としています。
- 会社内でおこなうイベントの企画・運営
- 社内の情報やお知らせを発信
- 社内での出来事を収集
どちらとも高いコミュニケーション能力が必要となっており、目上の人と話す機会があるため、秘書のスキルを最大限に活かすことができるでしょう。
2.経営コンサル
経営コンサル(経営コンサルティング)とは、企業の問題点をさがし、洗い出した解決策を企業側に伝え、経営を安定させる経営ビジネスのプロフェッショナルです。
ビジネス業界に対して高い知識やプレゼン能力がないと、厳しいとされています。
秘書のお仕事で経理・人事・法務などに会社の経営に直接たずさわったりと、経営や経済について豊富な知識がある方でキャリアアップを目指すならおすすめです。
3.営業職
営業職は、ほとんどがお客様や企業相手にセールスをし、契約をつかみ取ることで会社の利益を目標としている職業です。
高いコミュニケーション能力や分析力も必要になり、リーダーシップも発揮できる機会も出てきます。
営業職の主な仕事は、以下が挙げられます。
- 営業先調べ、検討
- 書類の作成のち営業活動
- 受注や手配
- 見積もりや納品作業
- 納品後のアフターフォロー
大手の営業企業になると、営業事務が書類を作成してくれたりとフォローが入る場合も。
ですが、クライアントとのやり取りはすべて営業職がおこなうこともあるでしょう。
秘書をしていて、自身が率先して行動をしたい人は延慶職への転職を検討されてください。
4.事務職
秘書と同じく、人をサポートをしていく職業は、転職先として人気が高いです。
中には「営業担当者の補助役をする」営業事務という職業があります。
秘書業務と似たような業務になるので、転職しても即戦力になれることがメリットです。
具体的な仕事内容は、
- 営業に必要な書類や資料を作成
- 請求書発行
- メールや手紙の対応
など、秘書業務でおこなってきたことも活かせる環境です。
秘書としてのキャリアを最大限に活かした職業ならば、ぜひ事務職を頭に入れておきましょう。
職種の選び方を徹底解説|5つの方法で自分に合う職種を見つけよう!秘書の転職におすすめの転職サイト3選
秘書の募集求人は多く、どのサイトで応募すれば、よりよい求人に巡り会えるか心配ごとが増えます。
その際は以下の転職サイト3つがおすすめです。
- doda
- ビズリーチ
- リクルートエージェント
CMでよく見かけるほど、大手の企業は扱っている求人が多く、すぐに転職先が見つかるでしょう。
1.doda
dodaは非公開求人も含め、20万件近くの求人を取り扱っている大手の転職サイトです。
新着求人も定期的に更新され、転職する人の味方とも言えるサイトでしょう。
そんなdodaのおすすめポイントは、
- 営業職の求人が豊富に存在している
- 積極的に求人紹介をするアドバイザーが多い
- 初めての転職活動でもサポート体制が充実している
初めての転職で、右も左もわからない場合はdodaを利用しましょう。
転職先が見つかる速さも、業界ピカイチといえます。
2.ビズリーチ
ビズリーチは選ばれた人だけの、ハイクラスな転職サイトです。
ハイクラスといわれるだけの高いレベルのキャリアが求められます。
- 企業と直接やり取りができるため、効率的に転職活動ができる
- ほかの転職サイトでは出回らないハイクラスの求人が多い
- スカウトされることにより、自分の市場価値がわかる
転職のプロフェッショナルである、ヘッドハンターに相談も可能。
今より年収が高いところに転職したい場合は、ビズリーチを利用しましょう。
3.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職成功実績ナンバーワンの最大手企業になります。
保有している求人数も多く、特に公開求人より非公開求人が多いことで有名です。
- 土日の相談も可能で連絡も早い
- 大手ならではの求人への交渉も可能
- 提出書類の添削や面接対策など充実した転職サポート
初めての人でも安心して、転職が決まるまでサポートをしてくれます。
転職イベントも豊富にあり、セミナーを受けたい人にもおすすめです。
まとめ:秘書を辞めたいと感じたら異業種への転職を考えてみる
本記事では、秘書を辞めたいと感じる人に向けて、秘書の仕事を辞めたい理由と秘書退職後のおすすめ異業種や転職サイトの解説しました。
- 秘書の仕事を続けるには、1人で抱え込むことが多いためストレスが多い
- 秘書に向いている人は、マルチタスクや人一倍の体力がある人
- 秘書を辞めた場合、どのような職場でもスキルを活用できる
秘書は、縁の下の力持ちとして社長や役職持ちを支える重要な業務です。
人をサポートすることは、ストレスが重くのしかかってきますが、やりがいのある仕事でもあります。
しかし、人には向き不向きもあるので向いてない場合は、異業種への転職を視野に考えましょう。
異業種への転職でも、秘書のスキルは十分に役に立ちます。
自身に合った転職サイトを探して、よりよい職場で働けるようスキルアップも忘れないようにしましょう。