大学生におすすめのプログラミング資格5選|取得のメリットやその方法も解説
「大学生にもプログラミングの資格って必要なのかな」
「大学生におすすめのプログラミングの資格って何だろう」
と思うことはありませんか?
在学中にプログラミングを学習しようとしても、資格を取るべきなのか、どの資格を取ればよいのかで迷ってしまいますよね。
では、大学生でも取るべきプログラミングの資格はどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- 大学生におすすめのプログラミングの資格
- 大学生がプログラミングの資格を取るメリット・デメリット
- 大学生におすすめのプログラミング学習方法
について詳しく解説します。
この記事を読めば、大学生に必要な資格にはどのようなものがあるのかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
大学生におすすめのプログラミングの資格5選
こちらでは大学生におすすめのプログラミングの資格をご紹介します。
絶対にこれでなければいけないというものはありませんので、興味のわいたものから始めてみましょう。
- 情報処理技術者試験
- PHP技術認定試験
- Pythonエンジニア認定試験
- Javaプログラミング認定試験
- Ruby技術者認定試験
それぞれの特徴を解説します。
1.情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、経済産業省が実施している国家資格試験です。
試験の目的は、情報処理技術者としての知識や技能のレベルを確認すること。
試験は複数あり、レベルに合わせたものを受けられます。
- スキルレベル1:ITパスポート
- スキルレベル2:情報セキュリティマネジメント試験
- スキルレベル2:基本情報技術者試験
- スキルレベル3:応用情報技術者試験
- スキルレベル4:ITストラテジスト試験
- スキルレベル4:システムアーキテクト試験
- スキルレベル4:ネットワークスペシャリスト試験
- スキルレベル4:データベーススペシャリスト試験
さらにレベルの高いものもあります。
勉強することでセキュリティやネットワーク、データベースなど幅広い知識が得られます。
2.PHP技術認定試験
PHP技術認定試験とは、PHP技術者認定機構が実施している試験になります。
試験の目的は、一般的なプログラミングの知識はもちろん、PHP言語を用いたコーディング技術を確認することです。
試験の概要は以下の通り。
- 受験資格:なし(誰でも受験可能)
- 申込方法:Web上
- 試験方式:CBT(パソコンを使用)
PHP言語を学びたい方は、試験合格を目標に学習すると良いでしょう。
3.Pythonエンジニア認定試験
Pythonエンジニア認定試験とは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している試験になります。
Python言語の文法や基礎知識を測ることが目的です。
試験には、基礎に特化した試験とデータ分析に関するものの2種類が用意されています。
受験料は一般の方が税込みで11,000円のところ、学生は5,500円で受けられるのも特徴です。
Pythonを学ぶ方は、ひとつの指標として受験してみるのも良いでしょう。
4.Javaプログラミング認定試験
Javaプログラミング認定試験とは、一般社団法人サーティファイ情報処理能力認定委員会が実施している試験になります。
試験は1~3級まであり、Javaの知識やプログラム能力を測るのが目的です。
各級のレベルは以下のように分かれています。
- 3級:Javaプログラミングの基本的な知識や技能を持っている
- 2級:Javaプログラミングのクラスやアプレットなど発展的な内容を理解している
- 1級:すべて実技でプログラムの作成や保守能力が身に付いている
Javaで実用的な知識やスキルを身につけたい方におすすめできる試験です。
5.Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、一般財団法人Rubyアソシエーションが実施している資格試験になります。
試験の目的は、合格することで、Rubyを用いてシステム開発ができる知識と応用力が備わっていることをアピールできることです。
公式サイトでは、対象者を以下のように定めています。
- Rubyベースのシステムを設計・開発・運用しているエンジニア
- Rubyベースのシステムを提案するコンサルタント
- Rubyを教える講師
- Rubyを学んでいる学生
合格すると電子版と紙の両方で認定証書が発行されます。
Rubyを学ぼうとしている学生は、合格を目標に勉強してみましょう。
プログラミングは少しずつ学ぼう!7つの習得のコツや勉強方法を解説大学生がプログラミングの資格を取るメリット5選
こちらでは大学生がプログラミングの資格を取るメリットをご紹介します。
メリットを見たうえで、試験にチャレンジするかどうかを決めましょう。
- 学習時間を確保できる
- 在学中にプログラミングスキルが身につく
- プログラミングが向いているかの判断ができる
- 就職活動で有利になる
- 働き方の選択肢が増える
ひとつずつ解説します。
1.学習時間を確保できる
大学生がプログラミングの資格を取るメリットは、強制的に学習の時間を確保できることです。
各資格には目安となる学習時間があります。
例えば、ITの知識がまったくない方が、ITパスポート試験に合格するには、約180時間が必要だと言われています。
資格の獲得を目指せば、嫌でも180時間を学習に費やせるので、間違いなく成長を実感できるはずです。
2.在学中にプログラミングスキルが身につく
メリットとして、在学中にプログラミングスキルが身につくことがあげられます。
多くの人が就職をしてからスキルを身につけるのに対して、在学中にスキルが身についているのはかなり有利だといえるでしょう。
大学生の間にプログラミングスキルを身につけるためにも、資格取得を目指すことはおすすめです。
3.プログラミングが向いているかの判断ができる
プログラミングが向いているかを判断できるのも、大学生がプログラミングの資格獲得を目指すメリットといえます。
向いているかどうかは、できる・できないはもちろん、楽しい・楽しくないという気持ちの部分も大切です。
資格獲得のために勉強をすることで、自分と向き合うことができます。
仕事に就いてから思ったのと違うとならないよう、勉強してみてください。
4.就職活動で有利になる
大学生がプログラミングの資格を取るメリットは、就職活動で有利になることです。
なぜなら資格は確固たる実績として、アピールできるから。
どのように学習に取り組み、なぜその資格を獲得したのかなど、合格までの過程もしっかりと記録しておくと良いでしょう。
5.働き方の選択肢が増える
大学生がプログラミングの資格を取るメリットとして、働き方の選択肢が増えることもあげられます。
なぜなら、プログラミングの知識があれば、会社に勤めるだけが稼ぐ選択肢ではないからです。
例えば、プログラミングができると、正社員のほかに以下のような働き方ができます。
- 本業以外の時間で副業として働く
- フリーランスとして独立して働く
プログラミングは専門的な技術です。
特化した技術があれば、さまざまなところで稼げる可能性が出てくるでしょう。
プログラミングの副業は稼げる?10の理由と稼ぐための6つの方法を解説大学生がプログラミングの資格を取るデメリット3選
こちらではプログラミングの資格を取るデメリットをご紹介します。
なぜなら、メリットだけ見て判断してしまうと、偏った情報のせいで後悔してしまうこともあるからです。
- 資格取得費用がかかる
- 勉強しても資格がとれないこともある
- 学生生活を削らなくてはいけない
それぞれきちんと目を通してください。
1.資格取得の費用がかかる
資格の取得には、費用がかかります。
働き出してからは気にならない出費も、学生のうちは大きな負担となる場合もあるでしょう。
勉強を始める時期によって、無理のない日程を組み、試験に臨んでください。
2.勉強しても資格が取れないこともある
資格取得を志すなら、頑張っても合格できない可能性があることも理解しておきましょう。
合格だけが学習の目的ではありません。
合格という目標は立てながらも、成長の過程もしっかりと楽しめるようにしてください。
3.学生生活を削らなくてはいけない
学生のうちに資格取得を目指すと、学生生活を削らなければなりません。
合格には最低限の学習時間が必要だからです。
学生生活を楽しむのも、学生のうちに資格を取るのも、あとで後悔しないためにはどちらも大切。
充実した学生生活を送れるようにしっかりと計画を立ててから、学習を始めましょう。
プログラミングで作りたいものがないときの探し方と学習ステップを解説大学生でもプログラミングの資格が取れる3つの勉強方法
大学生がプログラミングの資格を取るための勉強法を解説します。
ただやみくもに勉強しても、合格は難しいです。
- 参考書で学ぶ
- 学習サイトを活用する
- プログラミングスクールへ通う
それぞれの方法の特徴を見ていきましょう。
1.参考書で学ぶ
参考書を使ってプログラミングを学べます。
参考書は、自分のペースで読み進められ、基礎知識や問題の解き方を学べるからです。
取得したい資格によって、選ぶべき参考書は異なります。
いろいろと手に取りながら、試験合格を目指せる参考書を選びましょう。
2.学習サイトを活用する
Web上でできる学習サイトの活用も、おすすめの勉強方法です。
理由としては、無料でできるサイトがあることや、レベルに合ったものが探しやすいことがあげられます。
受講者との交流ができるサイトもあるので、仲間意識を持ちながら学習に臨めるのもメリットといえるでしょう。
興味があるものがあったら、まずは登録をして、いくつかのレッスンを受けてみることをおすすめします。
3.プログラミングスクールへ通う
プログラミングスクールへ通うのも、効率よく勉強できる方法のひとつです。
合格までのノウハウがあることや受験経験者の講師がいることがその理由。
費用がかかってしまうのが難点ですが、以下のような方にはおすすめの方法です。
- 効率よく勉強を進めたい
- どこから始めれば良いかわからない
- 勉強の進捗管理が苦手
無料説明会などを開催しているところも多いので、話を聞いてみることから始めましょう。
資格取得のほかに大学生がやるべき4つのこと
資格取得のほかにもやるべきことがあります。
資格取得を目指せるモチベーションの高い方だからこそ、勉強と一緒にやっておけば必ず良い結果がでるでしょう。
- Twitterアカウントを作成する
- ポートフォリオを作る
- インターンやバイトを経験する
- 案件を受注してみる
自分に合うものから始めてみてください。
1.Twitterアカウントを作成する
資格獲得だけでなく、学生生活で頑張っていることがあるなら、Twitterアカウントを作成して、発信してみましょう。
なぜなら就活時に、Twitterでのアウトプットをチェックする企業も多いからです。
背伸びした発言や内容は不要です。
やってきたことを簡潔にわかりやすく発信しましょう。
2.ポートフォリオを作る
ポートフォリオを作ることもおすすめです。
就活時に履歴書に合わせて提出すると、実績としてわかりやすいから。
勉強してきたことをWebサイトや紙にまとめて、作成したアプリケーションなどがあれば説明できるようにしておくと良いでしょう。
3.インターンやバイトを経験する
インターンやアルバイトも経験しておくことをおすすめします。
インターンやアルバイトの経験は、身に付けた知識をアウトプットする場として、企業からも評価されることが多いです。
興味のあるものや、自分の知識や経験が活かせるものを探して、チャレンジしてみましょう。
4.案件を受注してみる
プログラミングで受注できる案件があれば、経験してみることをおすすめします。
なぜなら単に学ぶことと、学んだことを仕事で使うことは大きく異なるからです。
さまざまな副業・フリーランスサイトでは、以下のような案件が募集されています。
- ホームページ制作
- Webアプリ開発
- 業務効率化システムの開発
お金を稼ぐことを実感することももちろんですが、実績として案件を経験しておくことはおすすめです。
大学生におすすめのプログラミング言語6選
こちらでは大学生におすすめのプログラミング言語をご紹介します。
なぜならプログラミング言語も数が多く、何を勉強すれば良いかわからない方が多いから。
- HTML/CSS
- JavaScript
- PHP
- Python
- Java
- Ruby
それぞれの特徴を解説するので、気にいったものから始めてみましょう。
1.HTML/CSS
HTMLやCSSは、Webブラウザで表示されるホームページなどで使われる言語です。
HTMLやCSSにより、表示されるフォントや文字サイズ、色、配置などが決まります。
ホームページやWebアプリ制作などに関わりたい方におすすめする言語です。
2.JavaScript
JavaScriptは、Webブラウザ上で、動きを付けるために使われる言語です。
JavaScriptを使うと、ボタンや文字を表示するだけでなく、以下のようなことができます。
- カーソルが上を通ったときに色を変える
- クリックしたらポップアップウィンドウを出す
- 時間表示などリアルタイムで変化する画面が作れる
より高度なホームページやWebアプリでは、必須のプログラミング言語です。
3.PHP
PHPは、Web開発に特化した、サーバーとやり取りができるプログラミング言語です。
PHPは、プログラム実行のためのコンパイルが不要なので、すぐに実行できるというメリットがあります。
PHPが使われている例は、WordPressです。
実際にフリーランスの案件などでも、WordPressの設置やカスタマイズがよく募集されています。
独立して稼ぐことを目指すなら、オリジナルのWordPressを作れるようになるPHPの学習がおすすめです。
4.Python
Pythonは、機械学習やAI開発で使用されているプログラミング言語です。
コードがシンプルなため読み書きがしやすく、処理が早いのが機械学習などに向いている理由。
また機械学習だけでなく、Webアプリの開発など広い分野で使われているのも特徴です。
世界的に人気な言語で、AIや機械学習に興味があるなら、Pythonを学習してみてください。
5.Java
Javaは、WindowsやMacなどのOS問わず、実行できるプログラムを作成するためのプログラミング言語です。
世界で広く使われている理由として、以下のような特徴があります。
- OSに関わらず実行できる
- 技術的に安定している
- 学習環境が整っている
- 処理速度が早い
- セキュリティが高い
検索エンジンで有名なGoogle社も、開発に用いる三大言語のひとつとしてあげています。
プログラム開発を考えているなら、Javaの学習はおすすめです。
6.Ruby
Rubyは、Webアプリケーション開発で需要があるプログラミング言語です。
その理由としては以下のようなことがあげられます。
- 汎用性が高い
- コードが短く、シンプルである
- OS問わず、開発・実行できる
Rubyをベースにしたフレームワークにより、短期間でのWebアプリ開発が実現できます。
スタートアップやベンチャー企業で実力を試したいと思っている方に、おすすめのプログラミング言語です。
大学生によくあるプログラミングに関する2つの悩み
こちらでは大学生によくある悩みに答えていきます。
あとからこんなはずじゃなかったと思わないように、目をとおしておきましょう。
- 文系の学生はプログラマーに向いていないですか?
- 就職活動にプログラミングの資格は役に立たないですか?
それぞれ解説していきます。
1.文系の学生はプログラマーに向いていないですか?
文系の学生でも、プログラマーになることは可能です。
プログラミングで専門的な数学的知識はほとんど使われず、最低限の四則演算や論理的思考が身に付いていれば十分。
文系だからといって諦めず、プログラミングを学習して、好きな分野の発展に貢献してください。
2.就職活動にプログラミングの資格は役に立たないですか?
就職活動において、プログラミングの資格があれば有利に働くことがあります。
なぜなら、資格取得によって以下のことが証明できるからです。
- 合格に必要な知識やスキルが備わっている
- 目標に向かって計画を立てられる
- 学習意欲がある
必ずしも資格がないといけないわけではありませんが、前向きにチャレンジしたことは必ずアピールできるポイントとなります。
まとめ:将来を考えるなら大学生のうちにプログラミングの資格を取ろう
当記事では、大学生がプログラミングの資格を取るためにはどうすべきかを解説してきました。
- 目的に合う資格を選ぼう
- 将来を考えるなら、学生での資格取得はおすすめ
- 資格取得と並行してできることもやっておくと、なお良し
プログラミングの資格をとるためには、学生生活を削るなどのデメリットもあります。
ただし、就職活動で有利になったり、働き方の幅が広がるメリットがあるのも事実。
もし学習したい気持ちがあるなら、資格取得に向けて一歩踏み出すことをおすすめします。