大学の事務員を辞めたい5つの理由とは。向いていない人の特徴3つと辞める前にすべきことを解説
「大学の事務員を辞めたい」
「仕事が辛いので転職も考えたい」
と思うことはありませんか。
大学の事務員の仕事を辞めたいと思っても、本当に辞めて良いのか、辞めるまでに何をしたら良いのか不安になってしまいますよね。
では、大学の事務員を辞めたメリットとデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
そこで今回は、
- 大学の事務員を辞めたい理由
- 大学の事務員が持つ活かせるスキル
- 大学の事務員を辞める前におこなうこと
について詳しく解説します。
この記事を読めば、大学の事務員を後悔せずに辞められます。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
大学の事務員を辞めたい5つの理由
大学の事務員は、国公立大学や私立大学の職員として働き、大学の運営に貢献します。
事務スキルは多岐にわたって求められるため、会計・人事・広報などを幅広く熟知していないと大変な仕事です。
- 残業が多い
- 仕事が楽しくない
- 将来が不安定に感じる
- スキルが身につかない
- 教員の上からの圧が怖い
以降で、それぞれ解説していきます。
1.残業が多い
大学事務の仕事は、忙しいときはかなり残業が多いため大変です。
事務システムのIT化や、マニュアル化が民間企業と比べて遅れているので、効率の悪い作業を強いられることが多いからです。
とくに国立大学では残業が多く、大量の紙書類を用いた事務作業がひとつにあります。
私立大学の場合は、経営母体の法人のスタンスによって残業の多さが変わるので、残業が少ないときは、比較的楽に仕事ができるのです。
2.仕事が楽しくない
大学事務の仕事は、単純作業が多いので、楽しくないと感じてしまう人も多いです。
仕事が単調だと毎日同じことの繰り返しで生産性がないので、仕事に対してモチベーションを保つことが難しくなります。
- ほとんどは裏方の仕事なので、表に立つことはない
- 日々変わらない雑務をこなすのは辛い
このように、仕事で刺激をもらえるなどの、新しいことが起こる機会がほとんどないため、転職を考えてしまうのです。
3.将来が不安定に感じる
大学事務を辞めたい理由のひとつに、将来に不安を感じることがあります。
なぜなら、どこでも2年から5年くらいで部署移動があるため専門性を身につけることが難しいからです。
総務課・学生課・広報課など、それぞれの業務に就いても、深い知識と経験を積む前に移動してしまいます。
ですので、将来的に転職や別の業界でキャリアアップをしたいときに不利になると考える人が多いようです。
4.スキルが身につかない
大学事務を辞めたい理由のひとつに、スキルが身につかないことがあります。
事務系の仕事は、専門的なスキルを得ることが難しいため、ほかの会社で必要な技術を学びにくいからです。
作業を早く終わらせるといったスキルは身につくかもしれませんが、誰がやっても同じ仕事は、AI化が進むと不要になる場合もあります。
なので、大学事務といった職業に不安になって辞めたくなるケースも多いでしょう。
5.教員の上からの圧が怖い
教員の上からの圧力が怖いことも、辞めたい理由のひとつ。
大学は今でも縦社会なところが多く、役職が付いているか付いていないかで年収もかなり違います。
そのため、権力争いなどもあり、上司に意見を言えずに従うケースもあるのです。
職員の中には、上の立場にある人は偉いといった、偏った考えの人もいます。
上司によって、指導なのか、パワハラなのかどうかが決まるので、嫌な上司に当たったら辛いでしょう。
「仕事を辞めたい…」ストレスで限界がきたときの7つの症状や対処法を解説大学の事務員が向いていない人の特徴3つ
どのような人が、大学の事務員に向かないでしょうか。
ここでは、大学の事務員に向いていない人の特徴を解説していきます。
- 自分の価値を見つけたい人
- 人から指摘されることが嫌な人
- 世間一般の常識をなくしたくない人
では、見ていきましょう。
1.自分の価値を見つけたい人
大学の事務員に向いていない人の特徴としては、スキルアップなどに興味があり、自分に価値を付けたい人です。
なぜなら、事務処理は誰でもできる仕事なので、専門性を磨くことが難しいからです。
例えば、大学事務の仕事は、主にマニュアル化された事務処理で、ルーティンワークになりやすい特徴があります。
なので、日々同じ仕事をコツコツと文句を言わずにおこなえる人が、大学事務に向いていると言えます。
2.人から指摘されることが嫌な人
人から指摘されることが嫌いな人は向かないでしょう。
大学事務では、その大学ごとに決まったやり方を指導されるので、自分なりのやり方でやろうとすると指摘されてしまうからです。
例えば、型にはまったやり方をしないと、すぐに指摘されるため、それが嫌な人にとってはストレスになってしまいます。
指摘されることが嫌だという人には、大学事務の仕事は向かないでしょう。
3.世間一般の常識をなくしたくない人
教授や生徒にはさまざまな人がいます。
個性的な人たちに囲まれていると、合わせるのが大変なので、一般の常識で生活したい人にとっては、苦痛となることも。
どんな発言が地雷なのか読めずに、人間関係で疲れるケースもあるからです。
なので、世間一般の常識で人付き合いをしたいなら、大学の事務員は合わないと言えます。
「仕事を辞めたい」辞めてもいい8つの判断ポイントと円満退職について徹底解説転職先で活かせる大学の事務員が持つスキル5選
実際に、どのようなスキルが転職先で活かせるでしょうか。
ここでは、大学の事務員が転職先で活かせるスキルについて解説していきます。
- 企画力
- 事務処理能力
- 会計・経理の管理力
- 広報・入試に関する知識
- コミュニケーション能力
ひとつずつ見ていきましょう。
1.企画力
大学の事務員は、さまざまなイベントの企画・調整を担当します。
- オリエンテーションなどの準備
- 入学式や卒業式
- オープンキャンパスや文化祭など、その他の行事
すべての行事は、計画的にいろいろな人と関わり進めていくため、企画・調整力を必要とするさまざまな職種で役に立つでしょう。
2.事務処理能力
大学事務の職員は、学生に寄り添い、学生に対して支援・サポートをおこなう業務です。
そのため、事務処理能力にプラスし「サポートする」という面でさまざまな企業で需要があるといえます。
例えば、営業サポートの業務や総務、コールセンターなどで役立つでしょう。
誰かを支援する仕事には、さまざまな職種があるので、事務処理能力と合わせて活かせるスキルなのです。
3.会計・経理の管理力
大学の事務員として、財務記録を管理する仕事に携わっている方は、会計・経理のスキルを転職先で活かせます。
どの業界・業種でも経理ができる人は求められるからです。
- 帳簿記録
- 経費の計算
- 決算書作成
- 給与の計算
とくに一般企業では、一般事務に加えて経理の知識があると優遇されることもあります。
4.広報・入試に関する知識
広報や入試に関わる業務は、一般の方や、入学希望者とコミュニケーションを取る仕事です。
- 大学案内や、広報誌の作成
- 入試に関する案内
このような経験は、広報やマーケティングスキルが必要とされる、さまざまな業務で役立てることができます。
とくに営業職は、商品やサービスの認知・拡大という点で、広報担当の事務員に相性が良いでしょう。
5.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、大学の事務員から転職した際に、役立つスキルのひとつ。
あらゆる人と接した経験は、コミュニケーション能力の高さと言えるからです。
- 学生
- 保護者
- 教授
- 出入りの業者
つまり、人と接する経験値が高いので、転職先でも必要とされるでしょう。
職種の選び方を徹底解説|5つの方法で自分に合う職種を見つけよう!大学の事務員を辞めたメリット3つ
仕事を辞めるとどのようなメリットがあるでしょうか。
ここでは、辞めた後のメリットについて具体的に解説していきます。
- 残業が少なくなった
- 仕事にやりがいを感じる
- 人間関係のストレスが減った
大学の事務員を辞めることで、仕事の悩みが解決されるなら転職は正解といえます。
1.残業が少なくなった
大学事務を辞めると、残業が少なくなるのでメリットと言えます。
なぜなら、辞めると大量の事務仕事から解放されるからです。
大学事務の仕事は膨大なので、とくに書類が集まる時期は、仕事に追われて当たり前のように残業があるでしょう。
残業時間が多いと、ライフワークバランスが保てなくてストレスになるので、ストレスから解放されることは大きなメリットなのです。
2.仕事にやりがいを感じる
次の仕事を選び直すことで、やりがいを感じられる点も、辞めたメリットでしょう。
大学事務の仕事は単調なものが多く、スキルを必要とされないこともあるからです。
仕事においては、やりがいは重要。
「誰にでもできる仕事」はすぐに飽きやすいので、そういった意味で転職するとマイナスを回避できるでしょう。
3.人間関係のストレスが減った
仕事を辞めると、人間関係のストレスが減るメリットがあります。
大学事務は、人間関係のストレスが発生しやすい仕事だからです。
同僚や上司だけでなく、学生とも接する機会があるため、人付き合いを苦手とする人にとっては、余計なストレスとなるでしょう。
なので、メンタル不調の症状がある人は、早めに辞めた方が良いです。
大学の事務員を辞めたデメリット4つ
一方、仕事を辞めたデメリットには何があるでしょうか。
ここでは、辞めた後のデメリットについて具体的に解説していきます。
- 長期休みがなくなる
- 年収が下がる可能性がある
- 倒産や職を失うリスクが発生する
- 転職先によって、ノルマや出世など精神的プレッシャーが発生する
では、見ていきましょう。
1.長期休みがなくなる
大学事務を辞めるデメリットは、長期休みがなくなることです。
ほかの企業などで働くことになれば、暦通りしか休みが取れないことがほとんどで、大学のように長期休暇が取りづらくなるからです。
大学事務だと、夏休みや冬休み、春休みは基本的に講義がないので、比較的ゆっくりとした働き方ができます。
なので、長期休みが取れることは、ほかの企業と比べて羨ましいと思うでしょう。
2.年収が下がる可能性がある
仕事を辞めると、年収が下がる恐れも認識しておいた方が良いです。
なぜなら、大学職員の年収は高い傾向にあるからです。
まだまだ大学進学の需要はあるので、多くの学生が学費を払い、大学の仕事は安定していると言えます。
ですので、大学の事務員と比べて、給与や待遇の悪いところに転職すると後悔するでしょう。
3.倒産や職を失うリスクが発生する
転職先が民間企業なら、倒産やリストラの心配も考えられます。
大学の事務員の場合は、人事異動も少なく保守的な雰囲気のため、守られた職場でもあるのです。
なので、民間企業に行く場合、デメリットもきちんと認識しておく必要があります。
ずっと職が安泰であることを望むのであれば、大学事務の方が良いと言えます。
4.転職先によって、ノルマや出世など精神的プレッシャーが発生する
転職先によっては、ノルマを課せられる職場もあります。
厳しい会社では、毎月ノルマ達成できるか、精神的に上司から追い込まれるケースもあるのです。
また、出世に対するプレッシャーも悩みの種のひとつ。
計画なしで転職すると、業務に入って後悔することもあるので、焦って辞めたデメリットとして肝に銘じておきましょう。
大学の事務員を辞めるためにするべき4つ
大学の事務員を辞めると決めたら、下記の行動を試してみてください。
- 辞めるデメリットを確認する
- 自己分析をおこなう
- 転職先を調べる
- 繁忙期を避けて退職日を決める
転職はストレスの高い出来事なので、なかなか行動に移せないときもあります。
ひとつずつ解決して前に進みましょう。
1.辞めるデメリットを確認する
デメリットを受け入れると行動しやすくなるので、もう一度辞めたデメリットを確認することをおすすめします。
大学事務の良い所を、手放す必要があるからです。
例えば、大学の事務員の良い点として1日や1週間単位で、仕事の進め方を自由に使えることがあります。
これから転職する職場と違う点を理解していると、辞める決断がしやすいでしょう。
2.自己分析をおこなう
大学事務を辞めるためには、まず自己分析をするべきです。
なぜかというと、自己分析をすることによって次に自分がどんな仕事をすればよいかがわかるからです。
もし自己分析のやり方に自信のない方は、転職エージェントの力を借りておこなうのもおすすめ。
自分一人でも十分できるので、今の現状を見つめ直すきっかけとして試してみましょう。
3.転職先を調べる
大学の事務員を辞める前には、必ず転職先を調べて計画的に進めることが大切。
転職先を決めないで辞めてしまうと、職場の条件がどんどん悪くなる可能性があるからです。
事務員のスキルは、大学に関わる幅広い業務をおこなうため、さまざまな転職先で活かせます。
そのため、少しでも有利な条件で転職ができるように、あらかじめ転職先を調べておくと良いでしょう。
4.繁忙期を避けて退職日を決める
退職日は、繁忙期を避けて決めると良いです。
忙しいときは、業務の引き継ぎが十分おこなえない場合があるからです。
ほかにも退職日を決める要素として、下記があります。
- ボーナス支給日の後
- 転職先が決まってから
早期退職に追い込まれるケースもあるので、退職日が決まっても、辞める意思は、就業規則に従って伝えましょう。
まとめ:大学の事務員を辞めたい方は、転職後のプランを明確にしよう
本記事では、大学の事務員を辞めたいと思った方に向けて、辞めたい理由や辞める前にすべきことについて紹介しました。
- 大学の事務は、専門的なスキルを得ることが難しいため、将来に不安を感じやすい
- 転職する前に、大学の事務員を辞めたメリットとデメリットを整理してみよう
- 大学の事務員を辞めるときは、計画的に自分のスキルを活かせる場所を探そう
大学の事務員は、大学運営に携わる調整役としての役割も果たしています。
人間関係を円滑に進めていく能力は転職先でも活かせるので、自信を持って転職活動をおこないましょう。
もし転職先がわからない場合は、信頼できる人に相談するのも良いです。
この機会に、ご自身の強みを活かせる場所を探してみてください。
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