エンジニアのスキルシートの書き方5選とは?基本的な構成や書く際の注意点も解説
「スキルシートには何を書けば良いんだろう」
「エンジニアのスキルシートの書き方が知りたい」
と思うことはありませんか?
エンジニアでの経験をスキルシートに記載しようとしても、何を、どんな風に書けば良いのかで迷ってしまいますよね。
では、エンジニアのスキルシートの書き方にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- スキルシートの基本とその構成
- エンジニアのスキルシートの書き方
- スキルシート作成時の注意点
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアのスキルシートの書き方や気を付けるポイントがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
スキルシートの基礎知識4選
まずはスキルシートの基本をお伝えしていきます。
職種に関わらず、スキルシートには知っておくべき基本事項があるのです。
- スキルシートとは
- スキルシートの重要性
- 職務経歴書との違い
- エンジニアのスキルシートで準備すべきもの
それぞれ見ていきましょう。
1.スキルシートとは
スキルシートとは、これまでの経験や習得したスキルをわかりやすくまとめたものになります。
なぜスキルシートが必要かというと、フリーランスや副業など、履歴書の提出が不要な場合でも、スキルシートの提出は求められることがあるからです。
スキルシートは、とくにフォーマットの決まりがないので、職種や提出先に応じて必要な項目を使い分けましょう。
2.スキルシートの重要性
スキルシートは、エンジニア業界の採用時や業務委託契約時において、重要なツールとされています。
その理由は以下のとおりです。
- 応募先企業にとって、実際に応募者がその企業で活躍できるのかが判断しやすい
- 応募者にとっては、ミスマッチを防いだり、給与などの待遇に影響しやすい
スキルシートは、経験やスキルをプロジェクトごとにまとめて記載します。
具体例を元に、応募者のスキルや知識を判断できるので、双方にとってメリットのあるツールです。
3.職務経歴書との違い
スキルシートは、職務経歴書と似ているものの、役割が異なります。
なぜなら、スキルシートは職務経歴書に必要なパーソナルな情報が不要で、スキルや経験に関することに重点をおいた書類だからです。
応募者のスキルや技術力を、より詳しく伝えるための書類となります。
4.エンジニアのスキルシートで準備すべきもの
エンジニアのスキルシートを書き始める前に、以下のものを準備しておきましょう。
- 過去の勤務先情報
- 過去のプロジェクト概要
- 保有資格の情報
- 資格や経験はないが、学習済みのスキルや技術
できるだけ多く準備するのは、あとで応募先に応じて記載内容を精査するためです。
応募先の必要としている人物像に近いものを重点的に記載していきます。
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こちらではエンジニアのスキルシートの書き方を紹介します。
フォーマットは決まっていないですが、最低限のルールを守らなければ、非常識なスキルシートになってしまいます。
- 必要な項目を理解しよう
- 文末の言い切りを心がけよう
- 具体的に数値で表そう
- 年数は西暦を使おう
- 用紙サイズに気をつけよう
ひとつずつ解説していきます。
1.必要な項目を理解しよう
スキルシートに必要な項目を理解する必要があります。
書きたいものを思いつきで記載するのでは、まとまりがなく、わかりづらくなってしまうのです。
とくにプロジェクトについて記載する場合は、以下の項目を含むようにしてください。
- 役割
- 業務の内容
- 規模
- 期間
- 開発環境
- 開発言語
スキルシートは大きなプロジェクトだけではなく、小さなプロジェクトでも、できる限り項目に沿って情報をまとめましょう。
2.文末の言い切りを心がけよう
文章を書くときは、一文一義となる「です」「ます」の言い切りを心がけてください。
なぜなら、文章があまりにも冗長すぎると、結局何を言いたいのかわからなくなるからです。
なるべく不要な接続詞は省き「です」「ます」で締めくくる言い切り型の文章にしましょう。
3.具体的に数値で表そう
数値で表せるものは、数値やデータを用いて表現することをおすすめします。
とくに事業やサービスの実績は、定量的なデータで表記する方が具体性が増すからです。
曖昧な表現をできるだけなくし、具体的な数字で示すようにしてください。
4.年数は西暦を使おう
年数は、西暦で統一するのが良いでしょう。
なぜなら統一されていないと、見た目が悪いだけでなく、読み手に時系列が伝わりにくいからです。
西暦表記で統一感を持たせて、読み手の負担を減らすことをおすすめします。
5.用紙サイズに気をつけよう
用紙は必ずA4にし、枚数は2枚から3枚を目安とします。
その理由は、A4用紙が一般的なサイズであることと、枚数が多すぎると、読み手が必要な情報を探すのに苦労してしまうからです。
もし経験した技術やスキルが書ききれないなら、とくに応募先が見たい情報を優先的に記載してください。
データベースエンジニアのスキルセットを7つ紹介!習得方法やキャリアパスを解説スキルシートの基本構成で必須の5項目
スキルシートの基本構成を見ていきましょう。
スキルシートには、必ず書くべき5つの項目があります。
- 職務の要約
- 応募先の希望にマッチした経験や知識
- 専門的な技術や資格
- 過去に経験した具体的なプロジェクトや案件
- 自己PR
スキルシートの内容で迷っている方は、参考にしてみてください。
1.職務の要約
職務の要約では、これまでのキャリアや経験を短くまとめて記載します。
時間が限られている採用担当者へ、できるだけわかりやすくあなたを表現し、興味を引くのが目的です。
そのため、職務の書き方は以下を参考にすると良いでしょう。
- 3〜4行でキャリアのあらすじを記載する
- 応募先の募集要項に関係のある内容を詳しく書く
- 直近の経歴から詳しく記載する
- 専門用語を避けて、わかりやすい文章を意識する
- 定量的なデータや事実を載せる
あなたが書きたい内容を一方的に書くのではなく、応募先企業のニーズに合うように、わかりやすくまとめることが大切です。
2.応募先の希望にマッチした経験や知識
応募先の希望にマッチした経験や知識は詳しく書きましょう。
なぜならあなたの具体的な経験や知識は、応募先で活躍できるかどうかを判断するのにとても重要だからです。
職務経歴書の内容をより深堀りして、何ができるのかが伝わるよう、細かく書きましょう。
3.専門的な技術や資格
専門的な技術や資格を取得していれば、記載しておくべきです。
資格などは客観的な評価としてわかりやすいので、専門知識があるのか相手に伝わります。
ただし資格を記載する際には、略称などにせず、正式な名称をきちんと調べたうえで載せるように気をつけてください。
4.過去に経験した具体的なプロジェクトや案件
経験したプロジェクトや案件も、詳しく載せると良いです。
なぜならプロジェクトでの役割や担当により、異なる評価を受けることがあるから。
そのため、以下の項目を記載するようにしましょう。
- プロジェクト全体の概要
- 開発環境や言語
- プロジェクトでの役割・役職
- 注力したポイント
- 成果
あなたがどの役職で、何を試みて、どんな成果をあげたのかがわかると、丁寧な文章が書けます。
複数のプロジェクトに関わった場合は、最新のものからより詳しく記載するようにしてください。
5.自己PR
最後に、プロジェクトや経験の欄では書ききれないものを、自己PRに記載します。
自己PRを書く理由は、応募先企業に自分をより理解してもらい、認めてもらう必要があるからです。
- 得意分野や成功体験を見つける
- 応募先のニーズに合う自分の強みを書く
- 強みを証明できる具体例を示す
書き方のポイントは、経験や知識とは異なる観点で、あなたの強みを応募先企業に伝えることにあります。
クラウドエンジニアの需要が高い3つの理由を解説!将来性や必要なスキル6つも紹介エンジニアのスキルシート作成における5つの注意点
ここでは、エンジニアのスキルシート作成における注意点を解説します。
せっかくスキルシートを作っても、質が低いと評価が思うように高まりません。
- 古いスキルシートを提出しない
- 新しいプロジェクトや案件をより詳しく記載する
- 見やすさ・わかりやすさを意識する
- 誤字脱字を必ずチェックする
- クライアント名の記載に気をつける
ひとつずつ、チェックしていきましょう。
1.古いスキルシートを提出しない
エンジニアのスキルシート作成時の注意点として、最新の状態で提出することがあげられます。
なぜかというと企業は、新しいプロジェクトほど重要視しているからです。
今のあなたの知識やスキルは、最新のプロジェクトでこそ、より正確に表されています。
新しい経験をしたら、必ずスキルシートの更新をしておきましょう。
2.新しいプロジェクトや案件をより詳しく記載する
新しいプロジェクトの内容を一番詳しく書きましょう。
なぜなら今のあなたができることを一番正確に表せるからです。
複数のプロジェクトを経験し、すべての詳細を書ききれない場合でも、直近のプロジェクトは役割や業務内容も含めた詳しい情報を記載してください。
3.見やすさ・わかりやすさを意識する
スキルや技術をアピールしたいばかりに、書きすぎてしまうことがあります。
そのため、スキルシートを書く際には、見やすさやわかりやすさを意識することが大切です。
せっかくアピールできる技術があっても、企業担当者に読む気を起こさせなければ伝わりません。
書きたいことをいきなり書き出すのではなく、きちんと全体を整理してから、わかりやすい順番で書き始めましょう。
4.誤字脱字を必ずチェックする
誤字脱字のチェックも必ずしてください。
せっかく良いものができても、ケアレスミスを起こす人であると思われてしまいます。
誤字脱字を防ぐには、以下のようなことをおこなうと良いでしょう。
- ゆとりをもって書く
- 音読をする
- 一度書き直したら、面倒でもきちんと読み返す
簡単なミスで評価が下がらないよう、誤字脱字には気をつけることが大切です。
5.クライアント名の記載に気をつける
プロジェクトを記載する際には、クライアント名の記載に気をつけてください。
なぜなら契約によっては、クライアント名の公開が禁止されていることがあるからです。
応募先の企業に、これからも同じことをしてしまうのではと不安にさせてしまいます。
具体的なクライアント名をあげても良いのかは、きちんと調べてから載せるとトラブルを防げます。
スキルシート以外で心掛ける企業先へのアピール方法4選
こちらではスキルシート以外にできる、企業先へのアピール方法を紹介します。
スキルシートだけがあなたの性格や適正を表すわけではありません。
- 推薦文を提出する
- SNSを活用する
- Githubを公開する
- ポートフォリオを作成する
スキルシートに取り掛かりながらも、これらのことを意識しておくと良いでしょう。
1.推薦文を提出する
推薦文を書いてもらえるなら、頼んでおくことをおすすめします。
なぜなら応募者自身が作成したものだけでは、大げさに書かれていると疑われてしまうこともあるからです。
推薦文を書いてくれる可能性があるのは以下のような人たちです。
- 学生時代の恩人・教師
- 前職の上司や同僚
- 転職エージェント
とはいえ、急に頼んでも相手に迷惑がかかります。
もしお願いしたいなら、ゆとりをもってお願いしてみると良いでしょう。
2.SNSを活用する
SNSの活用も、おすすめできるアピール方法です。
SNSは日々の行動や言動がわかりやすいだけでなく、一朝一夕でできるものではないからです。
例えば、SNSを見れば人柄がわかるので、採用側が確認しているケースもあります。
なので情報発信をしながら、信用を積み上げていきましょう。
3.Githubを公開する
Githubアカウントにコードを書いているなら、自身のページを公開しましょう。
口頭での説明に加えて、Githubも見せることで、信憑性が増すことが期待できます。
実際にどのようなコードを書いているのかもわかるので、採用側の判断がつきやすいのもメリットといえます。
4.ポートフォリオを作成する
ポートフォリオの作成も、効果的なアピール方法になります。
実際に学んだことを成果物として見てもらえれば、あなたの努力が伝わりやすいからです。
成果物を見せるだけでなく、その過程で苦労したことや工夫したこともまとめておくことをおすすめします。
まとめ:エンジニアのスキルシートは、わかりやすさを意識して書こう
当記事では、エンジニアのスキルシートの書き方や注意点を解説してきました。
- スキルシートは、職務経歴書から個人情報を省き、スキルや経験を伝えるもの
- エンジニアのスキルシートは、応募先のニーズに合ったものを記載しよう
- スキル作成時は、たくさん書くのではなく、あなたのことが伝わるように書こう
エンジニアのスキルシートには、多くの内容が書かれています。
とはいえ、ただ自分の好きなものをたくさん書けば良いというわけではありません。
応募先の企業に対して、あなたが誰なのかが、わかりやすく伝わるように心がけましょう。