管理職になりたくないエンジニアの3つのキャリアプランを紹介|メリット・デメリットも解説

公開日: 2022.10.26
更新日: 2024.01.06
管理職になりたくないエンジニアの3つのキャリアプランを紹介

「エンジニアだけど管理職になりたくない」
「管理職にならない場合のキャリアプランはどうしたらいい?」

と思うことはありませんか?

技術系の仕事をするのは好きでも、管理の仕事となると話は変わってきますよね。

では、管理職になりたくないエンジニアは、どのようなキャリアプランがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 管理職になりたくない理由
  • 管理職になりたくないエンジニアのキャリアプラン
  • エンジニアがマネジメント責任者となるメリット

について詳しく解説します。

この記事を読めば、管理職以外のキャリアプランや、そもそもマネジメント職が向いているかどうかがわかります。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

エンジニアが管理職になりたくない理由3選

エンジニア管理職の男性

エンジニアが管理職になりたくないと思うのはなぜでしょうか?

後悔しない選択をするためにも、そもそも「どうしてなりたくないのか」を理解しておきましょう。

  1. 現場の業務が楽しいから
  2. 残業手当が出ないから
  3. マネジメントが苦手だから

ひとつずつ詳しく解説します。

1.現場の業務が楽しいから

管理職よりプロジェクトチームで仕事をする方が楽しいと感じているため、管理職になりたくないと思うケースです。

高い技術力を持つエンジニアに多く見られます。

管理職になると、これまでの開発経験で得た技術も使わないことが増えるため、スキルが衰えていくことは間違いありません。

エンジニアとしての技術向上を取るか、正社員エンジニアより高い給与が得られる管理職を目指すのかは大きな命題でしょう。

2.残業手当が出ないから

管理職になると「管理監督者」に該当するため、残業代がつかなくなる会社が多いです。

立場が上になる分責任も重くなるため、職場によっては残業や休日出勤が増える可能性もあるでしょう。

周囲から見ると賃金と業務量が見合っていないとネガティブな印象を持たれやすいのも、この点が理由です。

3.マネジメントが苦手だから

管理職にはマネジメントスキルが必須です。

リーダーシップやコミュニケーション力など、自分にはそもそも適性がないと考え、管理職になりたくないと考えるケースも多く見られます。

とくに優秀なエンジニアは、コミュニケーションがあまり好きではない、一人でコツコツやっていきたい、といった考えをもつ傾向が高いです。

そのため、自分に適性がない、向いていない管理職になんてなりたくないという後ろ向きな姿勢になってしまいます。

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管理職になりたくないエンジニアのキャリアプラン3選

キャリアプランを考えるエンジニア男女

管理職になりたくないと考えるエンジニアには、どのようなキャリアプランがあるのでしょうか。

ここでは、考えられるキャリアを3つご紹介します。

  1. 同じ職場で技術者として働き続ける
  2. ハイクラスの技術者を求める企業へ転職する
  3. フリーランスエンジニアになる

選択肢を知るだけでも、心が軽くなるはずです。

管理職になりたくないと悩んでいる方は参考にしてください。

1.同じ職場で技術者として働き続ける

同じ職場でエンジニアとして働き続けることも選択肢のひとつです。

なぜなら、自分の技術力でプロジェクトチームに貢献できる「やりがい」があるからです。

  • アプリやシステム開発で、企画や設計により深く携わる
  • 技術のエキスパートとして、企画や設計を主導的に進める

もし技術者として働き続けたいのであれば「エンジニアとして働き続けたいです」と正直に伝えましょう。

2.ハイクラスの技術者を求める企業へ転職する

技術者をもとめる会社へ転職すれば、エンジニアとして働き続けられます。

市場価値の高い「専門的なスキル」を持っているのであれば、ハイクラス転職として、好待遇の企業へ転職することも可能です。

今の会社でモヤモヤを感じるぐらいなら、転職に挑戦しましょう。

管理職の誘いが来るということは、基本的にどの会社でも通用するスキルがあると客観的に評価されていると考えて間違いありません。

まずは自分のスキルを棚卸して、求人情報を眺めてみることから始めてみてください。

3.フリーランスエンジニアになる

フリーランスのエンジニアになるのも、キャリアプランのひとつ。

企業に属さず、個人として企業と契約を結び業務をおこなう働き方です。

フリーランスエンジニアは、会社員より年収が高くなりやすい傾向にあります。

また、業務の内容も得意な分野に絞って受注できるので、ひとつのスキルを極めることができるでしょう。

スキルを更に伸ばして年収もアップさせたい方におすすめです。

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エンジニアが管理職になる3つのメリット

管理職になるか迷うエンジニア男性

エンジニアが管理職になることにメリットも、もちろんあります。

ここで紹介するメリットとあなたの今の気持ちを天秤にかけて、最終的にどのようなキャリアを進んでいくのか決めると良いでしょう。

  1. 残業代はないが総合的に年収が上がる
  2. 今後のキャリア選択で有利に働く
  3. マネジメント力が身に付けられる

それぞれ詳しく解説します。

1.残業代はないが総合的に年収が上がる

残業代は出ないとお伝えしましたが、総合的に見ると年収が上がることが期待できます。

基本給が上がったり、管理職手当が出たりするためです。

令和3年に出された「賃金構造基本統計調査」によると、役職別の賃金は次のようになっています。

管理職と非役職者の年収の比較

(出典:厚生労働省・賃金構造基本統計調査

非役職者と役職持ちを比較すると、明らかに給与に差があることがわかるかと思います。

安定した給与を重視する方は、管理職の道を選択するのもありでしょう。

2.今後のキャリア選択で有利に働く

管理職の経験をしておけば、今後のキャリア選択で有利に働きます。

マネジメントの経験は貴重で、転職をする際に大きな武器になるからです。

例えば、ハイクラス転職やヘッドハンティングで選ばれやすくなるでしょう。

さらに実績を残しておくと、今の待遇より更によい条件で採用されることも十分にあります。

3.マネジメント力が身に付けられる

管理職になると、マネジメント能力が身に付きます。

エンジニアのときには経験できなかった労務管理やプロジェクト統括など、新しい業務に挑戦できます。

エンジニアには、「自分に適性があるか分からない」人が多いとお伝えしましたが、管理職をやってみたことによって、意外と適性があったと気づくこともあります。

少しでも迷うのであれば、一度管理職に挑戦してみるのも良いでしょう。

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エンジニアでも管理職に向いている人の特徴

管理職に向いているエンジニア男性

管理職に向いている特徴を3つご紹介します。

  1. 人を育てることが好き
  2. リーダーシップがある
  3. コミュニケーション力が高い

ひとつでも当てはまる項目があれば、管理職としての素質があるので、自信をもって管理職になることを選択肢にいれてみましょう。

「適性があるか不安」という方はぜひ参考にしてください。

1.人を育てることが好き

教育、人を育てることが好きという方は管理職に向いています。

自身の成果だけを追い求めていては、良いマネジメントはできません。

チーム全体の成果を意識しながら仕事できる人は、周りから信頼を得られ、チームを良い方向に導くことができるでしょう。

部下の成長を自分のことのように喜べる気質の人は、管理職にやりがいを感じること間違いなしです。

2.リーダーシップがある

率先してものごとに取り組める行動力のある方は、管理職に向いています。

率先して自分がやる姿勢は、多くの人を惹きつけチームの統率がとれるからです。

自身の行動で会社のビジョンを示すことにより、目標と大きくずれることなく部下を引っ張っていけるでしょう。

3.コミュニケーション力が高い

コミュニケーション力も管理職にとって必須のスキルです。

社内はもちろん、社外の関係者とも友好的な関係を築く必要があります。

相手とのWin-Winを考えながらコミュニケーションが取れる管理職は、非常に貴重な人材です。

エンジニアに必要なコミュニケーション能力を確実に手に入れるコツエンジニアに必要なコミュニケーション能力を確実に手に入れる!

まとめ:必ずしもエンジニアは管理職になる必要はない

本記事では管理職になりたくない理由や、管理職になるメリットをご紹介しました。

  • 現場業務が楽しいことや残業手当がなくなることが管理職になりたくない理由に繋がる
  • エンジニアの管理職になりたくないなら、技術力を高める選択もある
  • エンジニアの管理職にも、給与UPなどのメリットは多い

管理職になることは、メリット・デメリットそれぞれあります。

現在、マネジメント職をやりたくないと思っていたとしても、良い所と悪いところをしっかり吟味して選ぶと良いでしょう。

とはいえ、エンジニアのキャリアプランはたくさんあるため、最終的には、あなた自身がワクワクできる選択肢を選ぶのが正解です。

エンジニアのキャリアルートで悩んでいる方は、ぜひ後悔のない選択をしてください。

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