プログラマーの三大美徳を徹底解説。HRTや習得方法も紹介

公開日: 2022.11.05
更新日: 2024.01.17
プログラマーの三大美徳を徹底解説。

「プログラマーの三大美徳って何?」
「三大美徳を守らないと、どんなことが起きるのか気になる」

と思うことはありませんか?

プログラマーの三大美徳を心がけようと思っても、どのような意味があるのかよく分かりませんよね。

では、プログラマーの三大美徳は、実際にはどのような意味を持つのでしょうか?

そこで今回は、

  • プログラマーの三大美徳とは
  • 三大美徳と有名なHRT
  • プログラマーの三大美徳を習得する方法

について詳しく解説します。

この記事を読めば、プログラマーの三大美徳について分かります。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

プログラマーの三大美徳とは

プログラマーの三大美徳を語る男性

プログラマーの三大美徳とは、1987年にラリー・ウォール(Larry Wall)が提唱したものです。

ラリー・ウォールは、プログラミング言語「Perl」を開発したことで有名であり、言語学者・文筆家でもありました。

プログラマーの三大美徳は、以下であると定義されています。

  1. 怠惰(Laziness)
  2. 短気(Impatience)
  3. 傲慢(Hubris)

一見、マイナスな印象を持ちますが、理解することでプログラマーに必要な美徳と分かります。

順番に見ていきましょう。

1.怠惰(Laziness)

怠惰とは「怠けている」「だらしない」といった表現に、良くないイメージが連想されます。

しかし、プログラマーは「どのようにすれば楽に作業が終わるのか」と考えるため、美徳になります。

なぜなら、楽を考えることによって、効率的な考えを生み出すからです。

例えば、怠惰な人間は同じ業務の繰り返しに嫌気を感じるため、短縮できるアイデアやコツを考えるでしょう。

プログラマーの仕事では、効率重視のコツや新しいアイデアが重要視されるため、美徳のひとつに挙げられます。

2.短気(Impatience)

「我慢ができない」「すぐに怒ってしまう」ことを短気と意味しますが、プログラマーにとっては美徳になります。

その理由は、短気な方は柔軟性が高く、トラブルやイレギュラーに対して即対応できるから。

具体的には、

  • 処理速度が遅いものに苛立つため、スピードが遅くならないプログラムを組む
  • 大きな変更があっても問題ないよう、修正しやすいプログラムを準備する

といった、無駄な時間を過ごさないための考え方ができます。

そのため、プログラマーの三大美徳に短気が存在します。

3.傲慢(Hubris)

プログラマーの三大美徳として、人を見下すという意味を持つ傲慢が挙げられます。

なぜかというと、プログラマーは自身が作り上げたものを批判されることを嫌うからです。

つまり、作り上げたものに絶対的自信を持っているため、高クオリティなプログラムが多いです。

そのため、傲慢なプログラマーは品質の維持に特化しているため、美徳とされます。

プログラマーの三大美徳に反している状況

プログラマーの三大美徳に反する男女

ここでは、プログラマーの三大美徳を守れていない状況について解説していきます。

  1. 知識や経験が足りない
  2. 雑に仕事をおこなっている
  3. 締切に間に合わない

どのようにすれば三大美徳を守れるのか、悩んでいる方は参考にしてください。

順番に解説していきます。

1.知識や経験が足りない

自身の知識や実績が足りていないことは、プログラマーの三大美徳「怠惰」に反しています。

なぜなら、ものごとの効率性や再利用性が考えられていないからです。

わからないプログラムに対して、

  • 先輩・同僚に質問する
  • 具体的に調べてみる
  • 知識を吸収した後、すぐに実践してみる

など、時間制限を設けて行動することで、脳に記憶されます。

何度も繰り返すことで、効率的な視点に気づけるように成長できるでしょう。

2.雑に仕事をおこなっている

プログラマーの三大美徳「短気」に反している状況として、業務処理が雑なことです。

プログラマーの仕事を雑にしていると、企業やクライアントからの信頼をなくしてしまうからです。

具体的には、下記のような問題が起きてしまう可能性も0ではありません。

  • 後々、大きな修正依頼が来ることになる
  • 大規模なトラブルが発生してしまう
  • ミスの量に途方に暮れてしまう

プログラマー三大美徳の短気は、問題を予測しながら柔軟な対応をすることを指すため、意識することが大切です。

3.締切に間に合わない

納品期日に提出が間に合わないことは、プログラマー三大美徳の傲慢を守れていません。

なぜなら、品質にかける自尊心が欠けているからです。

提出前ギリギリの構築や開発は、高クオリティの成果物とかけ離れたものである可能性があります。

そのため、本当に心の中から最高と言えるクオリティを納品できてこそ、プログラマーの三大美徳を守れているでしょう。

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プログラマーの三大美徳と有名なHRTとは

プログラマーの優秀なチーム

プログラマーの三大美徳とは、別に「HRT」という、謙虚・尊敬・信頼の頭文字を取った言葉が有名です。

HRTとは、優秀なチームが最高のソフトウェアを制作するために、求められる三本柱と言われています。

ここでは、HRTについて解説していきます。

  1. 謙虚 (Humility)
  2. 尊敬 (Respect)
  3. 信頼 (Trust)

三大美徳とは真逆に見えますが、人に対する姿勢として重要視されるため、覚えておきましょう。

1.謙虚 (Humility)

HRTの謙虚とは、指摘やアドバイスに対して素直に受け入れることです。

自分の作成したプログラムに対して絶対的自信を持っていても、反抗せずに聞き入れることで、より良い成果物となるから。

「自分が必ず正しい」と決定付ける前に、他者の意見を汲み取った上で改善をおこなうことで自分の成長にも繋がります。

謙虚な姿勢は、どのような職場でも円満な人間関係を築けるポイントとなります。

2.尊敬 (Respect)

職場や先輩に対して敬意を払うことをHRTでは、尊敬を指します。

尊敬できる心を持つことで、チーム内のコミュニケーションが円滑になるからです。

例えば、業務を依頼する際や提案のするときに、丁寧な言葉で依頼することで人間関係のトラブルを防げます。

また、自分から気遣いをおこなうことで、相手から尊敬される人物像となるでしょう。

このように、尊敬心を大切にすることで、相手だけでなく自分にもメリットが生まれます。

3.信頼 (Trust)

HRTの信頼とは、相手やチームの人間を信じることを意味します。

相手を信頼することによって、作業効率が上がり、大きな成長に繋がる結果があるからです。

もし、相手を信頼せずに勝手に1人で業務を進めてしまうと、

  • 効率が悪くなる
  • 報連相の伝達に漏れが発生する
  • チーム内の雰囲気が悪くなる

といった、さまざまなトラブルが発生し、悪い結果に繋がることも。

そのため、相手をライバル視してモチベーションを上げることも大切ですが、信頼して仕事を任せたりサポートしたりすることも重要です。

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プログラマーの美徳を習得する方法

プログラマーの三大美徳を習得する男性

ここでは、プログラマーの三大美徳を習慣化させるポイントについて解説していきます。

  1. 自分の考えを一度、疑ってみる
  2. コミュニティやセミナーに参加する
  3. プログラミングスクールへ通う

プログラマーとして、さらなる高みを目指したい方は必見です。

ひとつずつ見ていきましょう。

1.自分の考えを一度、疑ってみる

プログラマーの三大美徳を習得するために、自分の思考を一度、止めてみることをおすすめします。

なぜなら、常に自分が正しいと思い込んでしまうと、周りのアドバイスを素直に聞けなくなるからです。

原点回帰するために、先輩や同僚に早めにチェックをしてもらったり、別の視点で客観視してみたりすることで、今までの考えを再認識できます。

高クオリティな成果物を提出するためにも、自分の考えや行動が正しいか深堀りすることが重要なのです。

2.コミュニティやセミナーに参加する

仲間や先輩への質問が恥ずかしいと感じる方は、コミュニティやセミナーに足を運んでみると良いでしょう。

自分の知り合いがいない場所に行くことで、普段聞きづらい内容も質問しやすいからです。

下記の質問をすることで、無意識に活用している三大美徳のコツを詳しく聞けるでしょう。

  • 効率化のために何を重視しているか
  • 要望に柔軟に対応するためのコツはあるか
  • 自分の業務にどのように責任を感じているか

プログラマーの繋がりを広げるといった視点でもおすすめの策になるため、積極的に参加してみてください。

3.プログラミングスクールへ通う

プログラマーの三大美徳を習得するために、プログラミングスクールに通うのもおすすめです。

なぜかというと、論理的思考力を鍛えられるからです。

スクールに通うことで、

  • 効率的な作業方法を教えてもらえる
  • 疑問点を論理的に考えられる力が身につく
  • 成果物のクオリティを確認してくれる

など、三大美徳に特化した不安を解消できます。

論理的に考えられる力を身につけることで、企業や会社から求められる人材になるでしょう。

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まとめ:プログラマーの3大美徳を意識して成長しよう

本記事では、プログラマーの三大美徳やHRT、三大美徳を習得する方法について解説しました。

  • プログラマーの三大美徳は「怠惰・短気・傲慢」である
  • HRTは「謙虚・尊敬・信頼」である
  • 三大美徳を習得するために振り返りが大切

三大美徳を意識することで、効率的かつ品質の向上を追求できるため、プログラマーとして成長できます。

専門的知識に自信をつけたい場合は、プログラミングスクールでスキルを身につけるのもおすすめです。

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