ブラウザでプログラミングコードを書いて、実行できるサービス10選
「ブラウザで簡単に始められるプログラミングサイトが知りたい」
「無料で、環境構築もせずに、プログラミング学習ってできるのだろうか」
と思うことはありませんか?
プログラミングを学習しようとしても、環境構築や設備を揃えるのが大変でなかなか進まないですよね。
では、環境の構築や設備がなくても学習できるサイトにはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- プログラミングをブラウザ上で学習できるサイト一覧
- ブラウザで学習できるサイトの選び方
- プログラミングをブラウザで学ぶメリット・デメリット
について詳しく解説します。
この記事を読めば、どのようなプログラミングサイトがあるのかはもちろん、あなたにはどれが合っているのかまでわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
プログラミングをブラウザで学習できるサイト10選
プログラミングをブラウザで学習できるサイトをご紹介します。
さまざまなサイトがあるので、その特徴を理解し、あなたに合うものを選びましょう。
それぞれの特徴をご説明します。
1.paiza.IO
paiza.ioは、paiza株式会社が運営するオンラインでプログラミングの実行環境を提供するサービスです。
特徴は以下のとおり。
- 無料で始められる
- 使用可能言語20種類以上:C・C++・Python・PHPなど
- 外部apiへの接続も可能
さまざまな言語を使えるので、ちょこっと試してみたいときにも使えるのがメリットです。
スキルチェックや転職へのサービスとも連携しています。
2.GoogleColaboratory
GoogleColaboratoryは、Google社が提供するブラウザでPythonを記述・実行できるサービスです。
環境構築不要で、無料で利用できるので、以下のような人たちに活用されています。
- 学生
- データサイエンティスト
- AIリサーチャー
Colabノートブックを使えば、コードを記述するだけでなく、簡単にプログラムの実行もできます。
3.codepad
codepadは、即座にオンラインで使用できるコード実行環境です。
主なプログラミング言語には、
- C
- C++
- PHP
- Perl
- Python
- Ruby
とあり、ほかにも10種類以上使用可能です。
書いて実行するだけでなく、ファイルを共有できるリンクまで発行されます。
なお、日本語の対応はしてませんので、注意が必要です。
4.PHP Sandbox
PHP Sandboxは、PHPに特化したコードテスターです。
難点としては、英語しか使えないことですが、書いたコードの結果がその場で出力されるすぐれものです。
PHPを学んでいる方はぜひ試してみることをおすすめします。
5.SQLFiddle
SQLFiddleは、ブラウザ上でSQL言語が試せるオンラインサービスです。
SQL言語はとくに試せる場所が少ないので、覚えたい方にはおすすめ。
以下のSQLに対応しています。
- MySQL
- Oracle
- PostgreSQL
- SQLite
- MS SQL
エラーメッセージなども細かく出るので、初心者でも使いやすいです。
SQL言語を学んでいる方は、ぜひ使ってみてください。
6.Replit
Replitは、初心者から経験者まで使えるオンラインプログラミングサービスです。
初心者には無料プラン、経験者には7ドルから使えるプランが用意されています。
- 50以上の言語が使える
- 外部サービスとの連携ができる
- チームでリアルタイムにコードの共有ができる
環境構築が不要で、50以上の言語が使えるのはとても便利。
さまざまな言語に携わる可能性がある方におすすめできるサービスです。
7.Ideone
ideoneは、Javaなど20以上の言語をブラウザ上で記述・実行できるオンラインサービスです。
やり方は簡単で以下の3ステップだけ。
- 言語を選ぶ
- コードを書く
- 実行する
アクセスしたページ上にコードを書く欄があるので、その場で即実行できます。
ちょこっと試したいコードがある方に、おすすめのサービスです。
8.アルゴロジック
アルゴロジックは、プログラミングの完全初心者に向けてゲーム感覚で学べるオンラインサービスです。
ほかのサービスとの違いは、お子様や完全初心者にアルゴリズムを学ぶ目的で作られていること。
コードを書くのではなく、ゲーム感覚でアルゴリズムが学べます。
無料で使えるので、プログラミングがどんなものか知りたい方におすすめです。
9.Runstant
Runstantは、ブラウザ上でフロントエンドコードを記述・確認できるオンラインサービスです。
ユーザ登録は必要なものの、ログインしたらすぐに使えて、以下の言語が使用可能です。
- HTML
- CSS
- JavaScript
HTMLファイルなどをいちいち用意しなくても実行できるのは、とても便利です。
フロントエンドエンジニアにおすすめできるサービスです。
10.Cloud9
Cloud9は、Amazonが運営する、プログラミングのコードを記述・実行できるオンラインサービスです。
コードを記述するだけのエディタだけでなく、ターミナルやデバッガーも含まれています。
ブラウザで、リアルタイムにチーム内で共有できる特徴があります。
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ブラウザで学習できるサイト選びのポイント5選
ブラウザで学習できるサイト選びのポイントを解説します。
サイトもたくさんあるので、どれを選べば良いかわからなくなってしまうからです。
- 日本語に対応しているか
- 学べる言語はどれか
- 外部サービスとの連携があるか
- 難易度は自分に合っているか
- 動作は軽いか
それぞれ見ていきましょう。
1.日本語に対応しているか
プログラミングができるオンラインサービスを選ぶ際は、日本語に対応しているかを確認しましょう。
シンプルなサービスではあまり気にならなくても、日本語が使えないとできることが限定されてしまうことがあります。
例えば、paza.ioなどは日本語で作られているサイトです。
英語になじみがない方は、余計な手間や時間をかけないためにも、日本語対応を選ぶべきです。
2.学べる言語はどれか
各サービスの対応言語が何であるかをチェックする必要があります。
なぜなら、サービスによって使える言語が異なるからです。
学んでいる言語や今後使う可能性がある言語が、サービスで対応してるのかはとても重要だといえるでしょう。
3.外部サービスとの連携があるか
外部サービスと連携しているかも、気にしておく必要があります。
その理由は、連携しているサービスがあれば、データを共有したり、保存したりできるようになるからです。
例えば、GitHubと連携しているサービスであれば、サービス上で試したコードも自分のGitHubに保存できます。
せっかく試すのであれば、しっかりと履歴が残せるものが良いといえます。
4.難易度は自分に合っているか
サービスを選ぶ際には、難易度が自分に合っているかも気にして下さい。
ただコードを打ち込むだけのサービスだけでなく、テーマをもって学習目的のサービスもあるからです。
何も考えずに登録するのではなく、自分のやりたいことができるサービスをきちんと選ぶ必要があります。
5.動作は軽いか
サービスを選ぶときは、処理速度の速さなどを見ておくべきといえます。
なぜなら、自分のパソコンのスペックなどにより、ブラウザでおこなう処理スピードが異なるからです。
ブラウザでおこなうとはいえ、処理スピードが遅すぎては意味がありません。
なので、パソコンのスペックやネット回線の状況などをみて、ストレスを感じない処理スピードでできるサービスを選びましょう。
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プログラミングをブラウザで学ぶメリット4選
プログラミングをブラウザで学ぶメリットをご説明します。
ブラウザでできるサービスを使うメリットがなければ、わざわざ探したり、登録したりする必要はありません。
- 環境構築が不要
- バージョンのアップデートがいらない
- 使用しているOSが問われない
- パソコンのメモリ消費が少ない
ひとつずつ見ていきます。
1.環境構築が不要
プログラミングをブラウザでできるサービスを使うと環境構築が不要です。
とくにいろいろな言語を使用するとなると、環境を作るだけでも大きな手間となります。
例えば、PHPやJavaなどは、ターミナルなどを使って簡単に実行できるわけではありません。
ブラウザ上で、コードを書き、実行して試せるのは大きなメリットといえます。
2.バージョンのアップデートがいらない
バージョンのアップデートが不要なのも、ブラウザ上でプログラミングをおこなうメリットといえます。
各言語の中で、時間が経つとアップデートが必要になってしまうものも多いです。
サービスを提供する側が環境作りに徹してくれているので、ユーザーはアップデートを気にする必要がありません。
余計なことを気にせずに、コーディングに集中できるのは、ブラウザでのプログラミングサービスを使うメリットです。
3.使用しているOSが問われない
ブラウザでプログラミングができるサービスは、使用しているパソコンのOSに関係なく使えます。
サービス側がプログラミングをおこなうのに適した環境を用意していくれているのです。
自身のPC環境に関係なく、好きな言語を学べるのは大きなメリットといえます。
4.パソコンのメモリ消費が少ない
パソコンのメモリ消費が少ないのも、ブラウザでできるプログラミングサービスを使うメリットです。
大きなプログラムでも、処理の大半はサービス側が請け負ってくれます。
スペックが低いPCを使っていても、気にせずプログラムがかけるのです。
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プログラミングをブラウザで学ぶデメリット3選
プログラミングをブラウザで学ぶデメリットを見ていきます。
メリットだけを理解しても、使いこなせることにはなりません。
- ネット環境が必要になる
- 処理が重たくなる場合がある
- 作成したコードを保存・アップデートしづらい
デメリットとその対策を確認していきます。
1.ネット環境が必要になる
ブラウザでプログラミングをおこなうには、ネット環境が必須です。
パソコンを持ち歩いて使う人は、必ずしもネット環境が常にあるわけではありません。
外でPCを使う方は、公共のWI-FIや、携帯電話のテザリングなどを活用しなければ、サービスを使えないのです。
ですので、ネット環境が必須であることは頭に入れておきましょう。
2.処理が重たくなる場合がある
サービスによっては、処理が重たくなってしまうこともあります。
その理由は以下のとおり。
- ユーザーのPCやタブレットの処理スピード
- ネット回線の速度
- サイトパフォーマンスやアクセス状況
とくにサービスへアクセスが集中していたり、サービス側のサーバースペックにより、重たくなってしまうことがあります。
ストレスを感じたくないのであれば、できるだけ処理スピードが問題ないサービスを選びましょう。
3.作成したコードを保存・アップデートしづらい
作成したコードを保存・アップデートしづらいのも、Webサービスを使うデメリットです。
コードがサービス上で完結してしまうので、そのサービスを開かなければコードを見られないことがあります。
中にはGitHubなどと連携しているサービスもありますので、外部にも自動で保存されることを望むなら、連携できるプログラミングサービスを選ぶべきだといえるでしょう。
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まとめ:プログラミングをブラウザでできるサービスはいくつか知っておくと便利
当記事では、プログラミングをブラウザ上でできるオンラインサービスについて、その特徴やメリット・デメリットを解説してきました。
- ブラウザでプログラミングができるサービスはたくさんある
- ブラウザでのプログラミングができるサービスを選ぶには、使用言語や難易度により選ぼう
- ブラウザでプログラミングをおこなうためには、メリット・デメリットどちらもしっかりと理解すべき
プログラミングをブラウザでできるのは、環境構築などの手間が省けて、メリットがたくさんあります。
ただし、ネット環境によっては処理が遅かったり、データが損なわれたりする可能性もあるので注意も必要です。
必ずメリット・デメリットを理解しつつ、使用する言語に合わせていくつかのサービスに登録しておきましょう。