フリーランスエンジニアの単価相場を言語や案件別で徹底解説
「フリーランスで働きたいけど、相場がわからない」
「フリーランスで案件を請けるときの、相場の目安が知りたい」
と思うことはありませんか?
フリーランスで案件を受注しようとしても、どのくらいの相場が妥当なのかがわからず迷ってしまいますよね。
では、フリーランスの案件相場にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- フリーランスエンジニアの単価相場一覧
- フリーランスエンジニアの単価別で必要なスキル
- フリーランスエンジニアで高収入になるための方法
について詳しく解説します。
この記事を読めば、フリーランスエンジニアとしてどのような仕事があなたに合っているのかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
フリーランスエンジニアのプログラミング言語別で見る単価相場8選
こちらでは、フリーランスエンジニアの単価相場をプログラミング言語別で見ていきます。
プログラミング言語によって、相場が異なるので把握しておく必要があるのです。
それぞれ紹介していきます。
1.PHP
PHP言語の月単価相場は、約65~79万円です。
最高単価は、約165万円となっています。
PHPは、Webアプリ開発に欠かせないプログラミング言語。
有名なWordPressもPHPで作られているため、Web制作のカスタマイズではPHPの知識は必須です。
案件では、WordPressに関する案件やフレームワークを活用したWebアプリケーションの構築が多い特徴があります。
2.Java
Java言語の月単価相場は、約58~70万円です。
最高単価は、約165万円を記録。
OS問わず使えるJavaは、さまざまなシステムを構築する際に使われます。
Webアプリケーションや大規模システムの実績も多いので、実用性のあるプログラミング言語として求人数が多い点が特徴です。
3.Python
Pythonの月単価相場は、約60~80万円。
最高単価は、約145万円というデータがあります。
Pythonは、シンプルにコードが書けるので人気が高く、
- Django(ジャンゴ)
- Flask(フラスク)
といったWebフレームワークが有名です。
企業向けのシステム開発や、AIを取り入れたアプリケーション開発が主な案件となります。
4.JavaScript
JavaScriptの月単価相場は、約60~80万円です。
最高単価は、約145万円とされています。
フロントサイドで使われる言語なので、Webサービスやゲーム開発に携わる案件が多いです。
最近では、バックエンドでの使用例も増えてきているため、フロントエンドとバックエンドで使用される
- Vue.js
- React
- Augular
- Express
といったフレームワークの理解も必要になります。
5.Ruby
Rubyの月単価相場は、約75~85万円。
最高の単価は、約145万円です。
Rubyは、日本で登場したプログラミング言語で、コードを短く記述できる特徴があります。
数多くのフレームワークが存在しており、中でもRuby on Railsが有名。
Ruby on Railsなどのフレームワークを用いたWebシステム案件などが主な内容になります。
6.C言語
C言語の月単価相場は、約60~70万円となっています。
最高単価は、約115万円。
C言語は、プログラムの実行速度やメモリの使用効率に優れている言語で、誕生も1972年と歴史のあるプログラミング言語です。
案件では、システムはもちろん、ロボット開発などにも関われる特徴があります。
7.Go言語
Go言語案件の月単価相場は、約75~85万円です。
最高単価は、約145万円になります。
Go言語は、Googleを中心に開発が進められた言語で、
- 処理の高速性
- 並行処理が容易にできる
- クラウドやAIなどに使われている機能がある
といった特徴があります。
案件では、WebAPIの実装やWebサービス開発が多いです。
8.Swift
Swift言語では、約75~80万円が月単価相場となっています。
最高単価は、約125万円。
Apple製品向けのアプリ開発が主な案件となります。
なので、iOSアプリやmacOSアプリの開発には必須となるプログラミング言語です。
フリーランスエンジニアは今からでも目指すべきか|令和時代に活躍できる存在になる方法を解説フリーランスエンジニアの案件種類別で見る単価相場一覧
フリーランスエンジニアの単価相場を案件種類別にご紹介します。
案件種類によっても、相場が異なることを知っておく必要があるのです。
- フロントエンドエンジニア
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベース
- セキュリティ
以降で、相場と案件内容をそれぞれ見ていきましょう。
1.フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアの案件平均は、約70~75万円です。
最高では、約145万円の案件が受注されたことも。
主には、JavaScriptやPHPなどを用いたWebサイト構築などの案件を請け負うことになります。
2.システムエンジニア
システムエンジニアの平均単価は、約70~75万円。
最高では、約165万円の案件もあります。
業務の効率化をはかるためのシステムや、ユーザー向けのアプリ開発に携わる仕事です。
3.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアの平均単価は、約60~70万円です。
最高単価は、約135万円が記録されています。
システム周りのインフラ構築が主な案件内容です。
4.データベースエンジニア
データベースエンジニアの平均単価は、約65~70万円。
最高単価は、約145万円です。
インフラエンジニアやサーバーエンジニアと連携し、システムのデータ保存に関するデータベース構築が主な業務となります。
5.セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、平均単価約70~75万円です。
最高の単価は、約125万円と記録されています。
情報セキュリティ関連改善や運営の案件が主な請負内容です。
セキュリティエンジニアとは?未経験から採用される方法を解説!フリーランスエンジニアの経験年数別に見る単価相場一覧
こちらでは、経験年数別でどのくらい単価が異なってくるのかを見ていきます。
同じプログラミング言語でも、経験年数が異なれば、報酬が大きく異なるからです。
- 未経験・1年未満
- 1年以上2年未満
- 2年以上3年未満
- 3年以上5年未満
- 5年以上
PHP言語を参考に、年数別の案件単価を見ていきましょう。
1.未経験・1年未満
1年未満の月収平均は、約43万円と言われています。
経験年数が浅いため、下流工程の業務が多いです。
そのため、平均である65~79万円と比べると大きく下がってしまいます。
2.1年以上2年未満
経験年数2年目では、約52万円が月の相場です。
経験を積んだことで、案件を獲得しやすくなるものの、内容は下流工程がほとんどでしょう。
平均の65~79万円までは、あと2年ほどの経験が必要です。
3.2年以上3年未満
PHP言語で、経験3年目に入ると、月間で約61万円ほどの収入が期待できます。
長く付き合えるクライアントから報酬アップが期待できるからです。
クライアントによっては、新たな領域のチャレンジもさせてもらえるかもしれません。
4.3年以上5年未満
経験4・5年目の平均月収は、約70万円。
ほとんど平均単価と同様で、どの工程の業務でも任せられるレベルに達したということでしょう。
さらに経験を積めば、さらなる単価アップも期待できます。
5.5年以上
経験年数が5年を超えてくると、平均月収は約75万円です。
さらに経験を積めば、希望の仕事や条件を提示しやすくなります。
既存のクライアントの信頼を得つつ、さまざまな案件にチャレンジしてみると良いでしょう。
エンジニアの単価別で必要なスキル
こちらでは、エンジニアの単価ごとに必要なスキルをご紹介します。
目指す単価によって、どの程度のスキルがなければいけないかを把握することが大切です。
- 月額単価50万円に必要なスキル
- 月額単価80万円に必要なスキル
- 月額単価100万円に必要なスキル
ひとつずつご覧ください。
1.月額単価50万円に必要なスキル
月額単価50万円には、設計や開発の経験はもちろん、特定の言語を使いこなせることが必要です。
主に関わる業務は以下のようなものになります。
- 基本設計
- 詳細設計
- 開発テスト
経験年数は2年以上が目安です。
2.月額単価80万円に必要なスキル
月額単価80万円を受注するには、開発や設計などの現場スキルだけでなく、企画など上流工程での経験も必要になります。
開発プロジェクトの全体を理解しており、さまざまな視点でサポートができる実力が必要です。
経験年数では、5年以上が目安といえます。
3.月額単価100万円に必要なスキル
月額単価で100万円を稼ごうとすると、現場でのスキルはもちろん、チームをまとめる役割を担う必要があります。
専門的な知識が必要であり、その知識を活かし、クライアントへの提案やヒアリングをおこなえなければなりません。
経験年数は長いことに越したことはありませんが、過去のプロジェクトでの経験がより大事になってきます。
フリーランスエンジニアの月額単価が高い理由3選
こちらでは、フリーランスエンジニアの月額単価が高い理由について解説します。
5年と経験を積むだけで、月収平均が70万円をも超えるのは、会社員では考えにくいからです。
- サラリーマンと比べてリスクもある
- 好きな案件を引き受けられる
- すべて手取りの収入となる
これには、フリーランスでいることのデメリットも関係してきます。
1.サラリーマンと比べてリスクもある
フリーランスの案件単価が高いのは、フリーランスでいるリスクがあるからだといえます。
リスクというのは、雇用契約で守られていないこと。
依頼主からすれば、特定の案件を高額で任せたとしても、先々まで雇い続ける必要がないのです。
雇用を継続しなければならない会社員と比べると、高額単価が払いやすい仕組みとなっています。
2.好きな案件を引き受けられる
フリーランスでいると、好きな案件を選べるのが単価アップの理由ともいえます。
人気な案件では請け負いたい人も殺到しますが、難解な案件では一般的な金額では働き手が見つかりません。
単価を上げてでも、請け負ってくれる人を探さなければいけないのです。
3.すべて手取りの収入となる
フリーランスの単価平均は、源泉徴収税額を除けば、全額手取りとなります。
会社員が差し引かれる公的年金や社会保障を考慮していないので、手取りが多くなるのです。
手取りが多くなることで、会社員の方よりも多く稼ぐのが有利になるといえます。
フリーランスエンジニアで高収入になるための方法5選
フリーランスエンジニアとして、より高収入になるための方法を解説します。
ただ経験を積むだけでは、思うように単価が上がっていきません。
- 客観的な実績を作る
- クライアントと信頼関係を構築する
- 期待されていること以上の成果を心掛ける
- フリーランスエージェントや案件紹介サイトに登録する
- 受注金額の交渉をする
それぞれ確認していきましょう。
1.客観的な実績を作る
より高額な案件を獲得するためには、客観的な実績を作る必要があります。
なぜなら、フリーランスは案件ごとの契約となるので、研修期間などの様子を見るフェーズがないからです。
客観的な実績を見て、あなたに業務を任せるかが決まります。
より信頼してもらいやすい客観的な実績作りを心がけましょう。
2.クライアントと信頼関係を構築する
フリーランスとして高収入を目指したいなら、既存のクライアントと信頼関係を構築する必要があります。
その理由は、新規の高額案件を獲得するよりも、既存クライアントから信頼を得て、単価を上げてもらうほうが簡単だからです。
任せるクライアントにとっても、知らない誰かに高額の報酬を払うよりも、単価を上げてでも、信頼できる人に任せたほうが良いでしょう。
既存のクライアントの信頼を得て、より単価の高い仕事を任せてもらえるようになってください。
3.期待されていること以上の成果を心掛ける
期待されていること以上の成果を出すのも、高収入なフリーランスには必須な条件です。
最初から高額な案件を獲得するのではなく、信頼を積み重ねて、単価を段々と上げていく必要があります。
信頼されるためにも、要求されている以上のことを結果として出しましょう。
次もあなたに任せたいと思ってもらえるはずです。
4.フリーランスエージェントや案件紹介サイトに登録する
フリーランスエージェントや案件紹介サイトへの登録もおすすめです。
なぜなら、たくさんの案件を知り、世の中の相場を理解すれば、単価交渉がしやすくなるからです。
情報がたくさんあれば、より良い条件の案件も見つかりやすくなります。
フリーランスエージェントや紹介サイトを活用して、できるだけ多くの情報を集めることも大切です。
5.受注金額の交渉をする
フリーランスとして稼ぐためには、金額を交渉する営業力も必要です。
クライアントとフリーランスはあくまでも対等の立場で、自身の思っていることを要求するのは間違いではありません。
世の中の相場や自身のスキルを見返して、高い単価が妥当だと思うなら、交渉すべきといえます。
ただ払うか払わないかを決めるのは、あくまでもクライアント。
交渉とはいいながらも、お互いが不快な思いをしないような配慮は心がけてください。
フリーランスエンジニアは在宅でも働ける!年収相場やおすすめ言語、案件獲得の方法を解説まとめ:フリーランスエンジニアの単価相場は、経験やスキルによりさまざま
当記事では、フリーランスエンジニアの案件単価や相場について解説してきました。
- フリーランスエンジニアの単価は言語・経験年数・スキルで異なる
- より高い報酬を得たければ、専門性だけでなく、チームをまとめられるスキルも必要
- フリーランスとして高収入を目指すなら、まずは目の前のクライアントにしっかりと信頼されること
フリーランスエンジニアとして働くのには、会社員と比べてメリットもデメリットもあります。
せっかく働くのであれば、できる限り高収入を目指したいもの。
経験やスキルによって単価は異なりますが、まずは既存のクライアントを大切にし、信頼関係を築きましょう。