フリーランスエンジニアの平均年収は?経験や業種別に細かく解説
「フリーランスエンジニアの平均年収がどのくらいか知りたい」
「フリーランスエンジニアで年収を上げるにはどうしたら良いのだろうか」
と思うことはありませんか?
フリーランスで年収を上げたいと思っても、そもそも平均がどのくらいで、どうやって上げていけばよいかで迷ってしまいますよね。
では、フリーランスの年収をあげるには、どのような方法があるのでしょうか?
そこで今回は、
- フリーランスの平均年収を経験年数や業種別に紹介
- フリーランスエンジニアで働くメリット・デメリット
- フリーランスエンジニアで年収を上げるコツ
について詳しく解説します。
この記事を読めば、フリーランスエンジニアとして、高収入を得る方法がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
フリーランスエンジニアの平均年収を経験年数別に公開
こちらでは、フリーランスエンジニアの平均年収を経験年数別に公開します。
言語や職種が同じでも、経験年数により収入が異なってくるのです。
- 未経験・1年未満
- 経験年数1年目
- 経験年数2年目
- 経験年数3・4年目
- 経験年数5年目以上
こちらでは、Python言語での例をそれぞれ紹介していきます。
1.未経験・1年未満
Python言語に関わる案件では、1年未満の経験年数で、年収相場は約400~440万円です。
月額での案件平均単価が、約30~40万円になります。
1年未満では、業務に慣れることが大切でしょう。
単価よりもまずは経験を積むことを優先すべき段階です。
2.経験年数1年目
経験年数1年目になると、年収相場は約500~508万円。
月額での平均が約40~44万円です。
Python言語全体の月額平均が約60~80万円なので、まだ下流工程である作業系の仕事が多い段階になります。
1年以上の経験をクライアントから求められることが多いため、実績作りに徹しましょう。
3.経験年数2年目
経験年数2年目では、年収の相場は約700~728万円です。
月額での平均がおよそ約55~65万円と言われています。
経験が豊富になってきたことで、任される業務の幅が広がってくるでしょう。
報告・連絡・相談を徹底しておこない、信頼関係を築いていくことが大切です。
4.経験年数3・4年目
経験年数3から4年目では、年収相場は約800~880万円に到達します。
月額でおおよそ約65~75万円が稼げる計算です。
Python案件での平均に近くなることから、案件の種類や任される業務内容も高度なものになってきます。
実務経験3年以上になると、案件を選べる点が大きな強みです。
5.経験年数5年目以上
経験年数が5年を超えてくると、年収相場は約1,000~1,016万円近く見込めます。
月額では、約80~88万円が目安です。
単価が明確な案件に応募するというよりかは、クライアントと相談しながら報酬額を決めていくようになっていきます。
これまでに築いた信頼関係を大切に、さらに人脈を広げていきましょう。
フリーランスエンジニアの平均年収を業種別に公開
こちらでは、業種別での年収を見ていきます。
経験年数だけでなく、業種でも年収は大きく異なるのです。
- プログラマー
- システムエンジニア
- データサイエンティスト
- ITコンサルタント
- サーバーエンジニア
それぞれの業種の金額と特徴を見ていきましょう。
1.プログラマー
プログラマーの平均年収は、約800~832万円です。
月額、約60~76万円の計算になります。
プログラマーといっても、携わる案件はさまざま。
プログラミング言語や開発内容が特定されていて、主にコーディングを担う仕事です。
2.システムエンジニア
システムエンジニアの平均年収は、約832~872万円。
月額では、約70~72万円の計算です。
個人向けサービスで必要なシステムや、企業内のサーバーシステムなどが主な業務内容になります。
フリーランスにおいても、システム開発を全体的に捉えられる力が求められるでしょう。
3.データサイエンティスト
データサイエンティストの平均年収は、約820~860万円です。
月額で約72~76万円で、最高単価は約140~150万円も存在します。
データサイエンティストにとって、Pythonは必須のプログラミング言語です。
主な業務は、メーカーに向けての、データ分析ツール構築などに関わります。
4.ITコンサルタント
ITコンサルタントの平均年収は、約920~936万円。
企業の抱える問題に、解決の提案をする仕事です。
ほかと比較して年収が高めな理由は、コーディングなどのスキル以外にリーダー経験も必要だから。
さまざまなプロジェクトの中心となって、プロジェクトマネージャーとしての業務がほとんどになります。
5.サーバーエンジニア
サーバーエンジニアの平均年収は、約760~800万円です。
月額では、約60~72万円が平均となります。
企業のサーバー構築を担当するので、
- SQL
- Linux
- AWS
といった、知識が必要です。
【未経験者向け】サーバーエンジニアとは?キャリアや転職方法を解説フリーランスエンジニアの平均年収をプログラミング言語別に公開
こちらでは、フリーランスエンジニアの年収をプログラミング言語別に見ていきます。
プログラミング言語でも、それぞれの年収や特徴が異なるのです。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.Python
Python言語の平均年収は、約900~924万円です。
機械学習エンジニアやデータサイエンティストに必須の言語といえます。
担う案件としては、AI・機械学習やWebアプリなど幅広いです。
Pythonで使えるライブラリやフレームワークなどに関する知識が必要とされます。
2.Java
Java言語の平均年収は、約820~836万円。
実用性が高いので、さまざまなシーンで活用される言語です。
主に、Javaの案件はシステム開発に関わることが多くなります。
コーディングだけでなく、設計やテストまでできると単価が上がりやすいでしょう。
3.PHP
PHP言語の平均年収は、約860~868万円になります。
Webアプリケーションやサイト開発の案件が多いです。
PHPでは、WordPressのカスタマイズや、
- Laravel
- CakePHP
- Symfony
などのフレームワークを使用します。
4.JavaScript
JavaScriptの平均年収は、約860~868万円。
フロントエンドの開発が多数です。
JavaScriptでは、
- jQuery
- React
- Vue.js
- Angular
といった、フレームワークも使えると案件の幅も広がります。
5.Ruby
Rubyの平均年収は、約950~970万円。
シンプルなコードが書けるので、非常に人気のある言語です。
Webアプリケーションから企業システム開発まで、幅広い案件があります。
Ruby on Railsというフレームワークに関わる案件が多いです。
6.Go
Go言語を扱っていると、平均約980~988万円の年収が期待できます。
GoはGoogleが開発し、
- シンプルで処理速度が早い
- 学習難易度が低い
- クラウドやAIなどの最新技術が使える
といった点から、使われる機会が増えている言語です。
Webサービスの案件が主に扱われています。
7.Swift
Swiftの平均年収は、約940~956万円。
iOSエンジニアに必須の言語です。
Apple製品向けのアプリ開発が主になります。
iPhoneやiPadが人気なため、需要も多い言語といえます。
8.COBOL
COBOLの平均年収は、約710~730万円です。
事務処理向けの言語として使われるCOBOLでは、
- 銀行
- 保険
といった、金融系システムの保守や開発案件が豊富。
プログラマーやシステムエンジニアとして、業務を請け負えます。
フリーランスエンジニアの平均年収をフレームワーク別に公開
フレームワーク別の平均年収もご覧ください。
言語だけでなく、フレームワークが特定された案件も増えてきています。
それぞれを見ていきましょう。
1.Node.js
Node.jsを扱う案件で稼げる年収は、約900~924万円とかなり高めとなっています。
その理由として、Node.jsがさまざまな分野で使える技術だからです。
Node.jsとは、JavaScriptをサーバー内で動作させられる言語で、処理スピードがとても早いことがメリットになります。
Node.jsを扱えると、比較的高めの単価が狙えるでしょう。
2.Django
Djangoを扱えると、平均年収は約940~956万円ほどが期待できます。
DjangoはPythonをベースとした言語で、今でも有名なWebアプリケーションで使われています。
例えば、以下のようなWebアプリです。
- YouTube
- DropBox
Webアプリケーション開発で活躍するDjangoを覚えれば、高い年収が狙えるのです。
3.React
Reactを習得していると、約920~928万円の年収が狙えます。
Reactは、Facebook社(現Meta社)が開発したJavaScriptフレームワーク。
サーバーサイドのフレームワークとも並行して使えることから、人気のフレームワークとなっています。
4.Laravel
Laravelに関わる案件では、平均年収は約870~882万円。
Laravelは、Webアプリやサイト作りに向いているPHP言語をベースとするフレームワークです。
主な案件はアプリやサイトの開発になります。
5.Rails
Railsを扱えると、平均年収約950~970万円が期待できます。
Railsとは、Ruby on Railsの略称で、さまざまなシステム構築で使えるRubyがベースとなっているからです。
個人向け、法人向け問わず、幅広い案件があるので、高収入を目指せるといえます。
6.jQuery
jQueryを扱う案件では、約850~854万円の年収が目指せます。
jQueryは古くからあるフレームワークなため、比較的使える人が多いです。
さまざまなフレームワークや言語などとも並行して使えるので、覚えておくと便利なフレームワークといえるでしょう。
7.CakePHP
CakePHPでは、約860~868万円の平均年収が期待できます。
Laravelと同じ、PHPをベースとした言語で、Webアプリケーション開発などの案件が豊富です。
LaravelもしくはCakePHPという案件もあるので、どちらかを覚えたらもうひとつも習得しておくのがおすすめです。
フリーランスエンジニアとして働くメリット5選
フリーランスエンジニアとして働くメリットを見ていきましょう。
フリーランスという働き方には、会社員とは違うたくさんのメリットがあるのです。
- 好きな仕事を選べる
- 収入が上がりやすい
- 経費算入ができる
- 仕事場所の自由度が高い
- 時間に融通がきく
それぞれ見ていきます。
1.好きな仕事を選べる
フリーランスとして働くと、好きな仕事を選べます。
なぜなら、案件ごとでワーカーが受注するか否かを決められるからです。
自分が苦手だったり、欲しい報酬に見合わなかったりする案件は、受注しなくてもいいのはメリットといえます。
2.収入が上がりやすい
収入が上がりやすいのも、フリーランスのメリットといえます。
経験を積むほど、たくさんの案件で必要とされるので、単価の交渉がしやすくなるのです。
案件の掛け持ちができる点も、収入を伸ばしやすい特徴といえます。
実力次第で収入が上がっていくのは、フリーランスの大きなメリットです。
3.経費算入ができる
フリーランスとして働くと、仕事で使ったお金は経費に算入できます。
フリーランスは個人事業主として、確定申告をおこなうからです。
例えば、以下のようなものも、仕事で使っているのが明確であれば経費にできます。
- 賃貸で借りている自宅
- 営業活動のための電車賃
- 仕事で必要なスーツ
何でも経費にできるわけではありませんが、使ったものには税金がかからないのはメリットといえるでしょう。
4.仕事場所の自由度が高い
仕事場所の自由度が高いのも、フリーランスとして働くメリットといえます。
とくにフリーランスとして働くエンジニアは、業務内容が明確なので、課された業務を納品するのが第一。
時間や場所を問わず、依頼されたものを完成させるのが業務なのです。
場所を問わず働けるのは、大きなメリットといえるでしょう。
5.時間に融通がきく
フリーランスとして働くと、時間に融通がききます。
その理由は、管理されているのは納品物の質と期日のみだからです。
自分の働けるタイミングで仕事ができるのは、とても魅力的。
ただし最低限の報告・連絡・相談はできるだけスムーズにおこなうように気をつけなければいけません。
フリーランスエンジニアは未経験でも目指す価値あり!仕事を取るまでの手順も紹介フリーランスエンジニアとして働くデメリット3選
フリーランスエンジニアとして働くデメリットを見ていきましょう。
なぜなら、フリーランスエンジニアとして働くのはメリットだけではないからです。
- 確定申告が必要
- 収入が不安定である
- 福利厚生がない
きちんとデメリットも理解したうえで、働き方を考えましょう。
1.確定申告が必要
フリーランスエンジニアになると、確定申告が必要です。
会社員のように、社会保険や税金を前もって預かってくれる仕組みではありません。
もらった報酬により、社会保険料や税金は変わります。
自分もしくは税理士に頼んで、確定申告を必ずおこないましょう。
2.収入が不安定である
収入が不安定なことも、フリーランスエンジニアのデメリット。
なぜ不安定かと言うと、雇用契約に守られていないからです。
フリーランスエンジニアは、業務ごとに業務委託契約を結びます。
雇用契約のように一度契約したら、雇用が継続するというようなことは無いのです。
3.福利厚生がない
フリーランスエンジニアになると、福利厚生がありません。
なぜなら、個人事業主として活動することになるからです。
福利厚生などが手厚い会社と比べると、仕事以外でやることの出費が増えることが考えられます。
フリーランスの職業欄には何を書く?開業届と確定申告の記入方法を解説フリーランスエンジニアの年収を上げるためのコツ5選
こちらでは、フリーランスエンジニアとして、年収を上げるコツをご紹介します。
ただ闇雲に仕事を受けていては、年収は思うように上がりません。
- 既存クライアントの信頼を得る
- 新たなスキルを獲得する
- 営業力を上げる
- 紹介サイトやエージェントを活用する
- 自己管理を徹底する
それぞれ見ていきましょう。
1.既存クライアントの信頼を得る
フリーランスとして年収を上げるには、既存クライアントの信頼を得ることが大切です。
その理由は以下の通り。
- 継続して仕事がもらえる可能性がある
- 新規で獲得する方が大変
単価アップももちろんですが、まずは目の前のクライアントにしっかりと貢献しましょう。
2.新たなスキルを獲得する
新たなスキルを獲得することも、フリーランスとして年収を上げるには重要です。
なぜなら、仕事の幅が広がれば、その分選択肢が広がるから。
細かく単価交渉をしていくよりも、自分の実力を上げて、募集時点で単価が高いものを狙えるようになるのです。
3.営業力を上げる
営業力を上げて、フリーランスとしての年収をあげられます。
なぜ営業力が大切かというと、フリーランスという立場では、あなたの実力を表現するのがとても難しいからです。
実力採用となるフリーランスでは、自分の実力を正しくプレゼンテーションするのがとても大切。
営業力をあげて、上手く自分のことをクライアントに伝えてください。
4.紹介サイトやエージェントを活用する
紹介サイトやエージェントを活用することもおすすめ。
フリーランスに特化したサービスを活用すると、自分では見つからない案件が見つかります。
できるだけ多くの案件に触れることで、より単価の高い案件が見つかる可能性があるのです。
5.自己管理を徹底する
フリーランスとして年収をあげたいなら、自己管理を徹底する必要があります。
なぜなら、納期を守れなかったり、報告・連絡・相談が遅いと、クライアントの信頼を損ねるからです。
フリーランスとして働くと、いつも目を光らせている上司がいません。
その分、自分でしっかりと工程を管理しなければならないのです。
まとめ:フリーランスエンジニアの平均年収は経験や知識によりさまざま
当記事では、フリーランスエンジニアの平均年収について相場やその上げ方を見てきました。
- フリーランスエンジニアの平均年収は、経験や習得しているスキルにより大きく違う
- フリーランスエンジニアとして働くには、メリット・デメリットの両方をしっかりと理解しよう
- フリーランスエンジニアで年収を上げるには、まずは目の前の案件を全力でおこなう
フリーランスエンジニアとして働くのには、メリットもデメリットもあります。
ただし真面目に働けば、会社員より稼げる可能性があるのも事実。
できることから始め、正しく経験や知識を身につけて、より高収入なエンジニアを目指しましょう。