エンジニアはプログラミングをしない?プログラマーとの違いや将来性を解説

公開日: 2022.12.12
更新日: 2024.01.11
エンジニアはプログラミングをしない?

「エンジニアとプログラマーの違いを知りたい」
「未経験からエンジニアになるには何をしたらいいのだろうか」

と思うことはありませんか?

エンジニアに興味があっても、具体的な仕事内容がわからないと、キャリアプランを立てれずに悩んでしまいますよね。

では、エンジニアとプログラマーの違いは、どのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • システムエンジニアとプログラマーの仕事内容、年収の違い
  • 未経験からエンジニアになるためにやること
  • プログラマーとシステムエンジニアに向いている人の特徴

について詳しく解説します。

この記事を読めば、エンジニアとプログラマーの違いがわかり、未経験からエンジニアになるための行動がわかります

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

エンジニアとは

プログラミングをするエンジニア

IT業界で働く職種は、総称してエンジニアと呼ばれることが多いです。

ここでは、エンジニアの仕事内容と種類について解説します。

  1. エンジニアの仕事内容
  2. エンジニアの種類

それぞれ見ていきましょう。

1.エンジニアの仕事内容

エンジニアは、IT技術を駆使してシステムやアプリを開発します。

主な仕事の流れは、

  • 要件定義
  • 基本設計
  • 構築・開発(プログラミング)
  • テスト
  • 運用

といった工程があり、エンジニアとしてどのような立場で何に関わるのかによって、仕事内容が変わってくるのです。

システム開発の中では、設計やテストに多くの時間が割かれています。

そのため、プログラミングをしないエンジニアもいるのです。

2.エンジニアの種類

エンジニアには、さまざまな職種が存在します。

なぜなら、担当する分野や専門領域が分かれているからです。

エンジニアの種類 主な仕事内容
プログラマー プログラミング言語を使ってプログラミングをする
システムエンジニア ユーザーの要望をまとめる設計から、リリースまでのシステム開発全体に携わる
ネットワークエンジニア ネットワークの構築・管理・運営や、トラブルシューティングを担当する
データベースエンジニア 顧客情報などのデータを保管するデータベースの構築と、運用・保守を担当する
サーバーエンジニア サーバーの構築や運用、保守を担当
Webエンジニア 企業のホームページやWebサイト制作、Webアプリケーションの開発をおこなう
セキュリティエンジニア 情報セキュリティを専門に、システムの脆弱性を見つけ攻撃から守る
アプリケーションエンジニア アプリの開発をおこなう人で、スマホアプリの開発にはAndroidエンジニアやiOSエンジニアがいる
ゲームエンジニア テレビゲームやオンラインゲームの開発
AIエンジニア AI(人工知能)の開発や、データ分析をおこなう
テストエンジニア プログラマーが作ったものが仕様書通りに正しく動作するかチェックする
組み込みエンジニア 携帯電話や電化製品の機能をコントロールできる組込みソフトを作る

IT業界はそれぞれの職種が関わり合っています。

そのため、データベースエンジニアでもネットワーク業務をおこなうこともあるのです。

エンジニアとプログラマーの違いは?エンジニアとプログラマーの違いは?|向いている人の特徴5選や仕事内容をわかりやすく解説

システムエンジニアとプログラマーの違い

プログラミングをするシステムエンジニア

システムエンジニアと、プログラマーにはどのような違いがあるのでしょうか

ここでは、両者の特徴について説明していきます。

  1. 仕事内容
  2. 年収
  3. キャリアパス

仕事内容や年収の違いをそれぞれ見ていきましょう。

1.仕事内容

システムエンジニアとプログラマーの仕事内容の違いは、担当する業務が異なる点といえます。

例えば、システムエンジニアは仕様や設計に漏れがないか、顧客ニーズの把握という上流工程からリリースまで業務領域が広いです。

  • システムエンジニア・・・顧客の要望を元に設計書を作る
  • プログラマー・・・・・・設計書に基づいてプログラムを書く

システムエンジニアとプログラマーの仕事は、線引きされているのではありません。

プログラマーが設計書を作成したり、プログラミングもシステムエンジニアの仕事のひとつとなっているのです。

2.年収

システムエンジニアとプログラマーの年収は、システムエンジニアの方が高い傾向です。

一般的に、システムエンジニアになるためには、プログラマーなどのエンジニア経験が必要と言われているため、それが年収が高い理由でしょう。

平成27年の統計で、

  • システムエンジニアの平均年収・・・約530万円
  • プログラマーの平均年収・・・・・・約370万円

(出典:厚生労働省|賃金構造基本統計調査の職種別賃金額

といった違いがあります。

3.キャリアパス

システムエンジニアもプログラマーも、上流工程を担当するプロジェクトマネージャーになるキャリアパスが可能です。

プログラマーからシステムエンジニアになるキャリアパスは代表的だといえます。

キャリアパス
システムエンジニア
  • 大規模なシステム開発に携わる
  • 需要のあるエンジニアに転身する
    (クラウドエンジニアや機械学習エンジニア)
  • プロジェクトマネージャー
  • ITコンサルタント
  • フリーランスとして独立する
プログラマー
  • システムエンジニア
  • プロジェクトマネージャー
  • プログラマーの技術を極めてエキスパートとなる

システムエンジニア向けプログラミングに関する資格3選

プログラミングの資格の勉強をするエンジニア

ここでは、システムエンジニアにおすすめな資格について紹介します。

スキルアップをしたい方は、参考にしてみてください

  1. 基本情報技術者試験
  2. Oracle認定Javaプログラマ
  3. CCNA (Cisco Certified Network Associate)

以降で、資格の特徴を説明していきます。

1.基本情報技術者試験

情報処理技術者試験のひとつである基本情報技術者試験は、システムエンジニアが取得したい資格。

なぜなら、IT用語などの基礎知識を有している証明となる国家資格だからです。

  • ITエンジニアの登竜門となる資格
  • 試験範囲がセキュリティやネットワークなど幅広く対応
  • プログラミング言語の試験は選択式

基本情報技術者試験は、経済産業省が推奨している個人の能力を示す指標「ITスキル標準(ITSS)」が、レベル2となっています。

そのため、上司の指示のもとで業務がおこなえると証明できるのです。

2.Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、Oracle社が認定しているJavaのスキルを証明する資格です。

世界共通の基準で高く評価されているため、企業で資格取得を推奨する所もあります。

  • システム開発の必要な知識を学べる
  • システムエンジニアやプログラマーには必須のスキル
  • 自分のレベルに合わせてBronze/Silver/Goldと資格が選べる

Javaは幅広く業務システムで利用されているので、システムエンジニアが習得したいプログラミング言語といえるでしょう。

3.CCNA (Cisco Certified Network Associate)

CCNA(シスコ技術者認定)は、主にネットワークを極めたい人におすすめの資格

システムエンジニアは、システム開発の全体を扱うため、ネットワークの知識も身に付けておきたいスキルです。

  • アメリカのシスコシステムズ社が認定する、世界的に評価のある資格
  • 資格取得をすると、ネットワークの基礎知識があると証明できる
  • 資格保有者数は多く、需要が高い資格

近年では、クラウドが一般化したことがあるため、ネットワークやクラウドの知識はIT業界で注目の技術といえます。

未経験からエンジニアになるための3ステップ

未経験からエンジニアを目指す男性

エンジニアになるには、具体的にどのようなステップを踏んでいけば良いでしょうか

ここでは、未経験からエンジニアになるためにやることを解説します。

  1. プログラミングの基礎を習得する
  2. ポートフォリオを作成する
  3. 転職活動をおこなう

それぞれ見ていきましょう。

1.プログラミングの基礎を習得する

プログラミングの基礎知識は、どのエンジニアにも求められるスキルです。

プログラミングを理解していないと、

  • 設計書を作れない
  • 実装ができない
  • テスト仕様書など、テストパターンを洗い出せない

といった問題が出てきます。

そのため、ひとつの言語の習得を目指して、プログラミングのスキルはデフォルトで持っておきましょう。

2.ポートフォリオを作成する

プログラミングの基礎学習が済んだら、ポートフォリオを作成します。

ポートフォリオを作る理由は、自身のスキルを証明できるので、転職や就職において採用担当にアピールできるから。

例えば、優秀なエンジニアを求めている企業は多いですが、エンジニアの技量を評価できる人事も少ないのが問題としてあります。

そんな中、ポートフォリオを提示できると、技術を測りやすいので、就職に繋がりやすくなるのです。

3.転職活動をおこなう

試作品(ポートフォリオ)を完成できたら、転職活動を進めていきます。

転職活動は、複数の転職サイトやエージェントの登録がおすすめ。

最初は情報を集めることを目的として、自分である程度、応募したい求人を調査できたら、どんどん応募していきましょう。

アプリで気軽に採用担当とやり取りできるものもあるため、目指すエンジニア像と自分の取り組みを一致させることが大切です。

エンジニアにおすすめプログラミングスクール3選

プログラミングスクールでプログラミングを学ぶ

ここでは、エンジニアにおすすめしたいプログラミングスクールを紹介していきます。

挫折しにくい環境で学びたい方は、スクールが向いているでしょう。

  1. RUNTEQ(ランテック)
  2. ポテパンキャンプ
  3. DMM WEBCAMP

以降で、詳しく見ていきましょう。

1.RUNTEQ(ランテック)

RUNTEQ(ランテック)は、Webエンジニアを養成するためのプログラミングスクールです。

  • Web系開発企業、内定率98%
  • 2022年6月度、プログラミングスクールランキングNo.1
  • Ruby on Railsを習得できる

エンジニアによるポートフォリオのサポートを受けられるので、ひとりで成果物を作成するより最短で実績を作れます。

2.ポテパンキャンプ

ポテパンキャンプは、Web系エンジニア輩出No.1のプログラミングスクールです。

完全オンラインのスクールのため、遠方の方でも学習できます。

  • 提携企業があり、転職サポートを利用できる
  • Web開発企業への内定率100%
  • 模擬開発といって、実際の開発現場に近い環境で開発課題に取り組める

30歳未満の方には、転職できなかったら全額返金保証が付いているので安心して取り組めるでしょう。

3.DMM WEBCAMP

DMM WEBCAMPは、未経験からのエンジニア転職におすすめのプログラミングスクールです。

はじめてのプログラミングでも、習得しやすいカリキュラムや支援があるのが特徴。

  • 転職サポートと副業サポートに分かれている
  • 現役エンジニアがメンターとして付いてくれる
  • 疑問点は、チャットで質問できる

大学生向けの就活対策コースがあるため、大学生からエンジニア職種を目指す方でも利用できるでしょう。

システムエンジニアに向いている人の特徴3選

システムエンジニアに向いている男性

システムエンジニア(SE)の仕事に興味のある方は、適性はあるのか気になるのではないでしょうか

こちらでは、システムエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

  1. マネジメントスキルがある
  2. コミュニケーション能力が高い
  3. やり遂げる精神がある

それぞれ見ていきましょう。

1.マネジメントスキルがある

システムエンジニアには、マネジメントスキルが求められます。

なぜなら、システム開発を俯瞰的に捉えて期間内にリリースする必要があるからです。

例えば、プロジェクトを管理するには、

  • 適切な資料を準備できる
  • 的確な応答を返せる

といった能力が含まれます。

緊急な場合の作業の割り当てには、目的を共有できないケースがあるので、マネジメントスキルがあると危機管理の取れた調整ができるでしょう。

2.コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力もシステムエンジニアが身に付けておきたいスキルです。

いくら技術力があっても、ビジネスで求められる関係を築けないと相手の意図を聞き出すこともできません

  • 顧客に仕様を伝える必要がある
  • 打ち合わせなど、数人から数十人の前で話す機会がある

上記のように、システムエンジニアには相手に合わせたコミュニケーション能力が大切なので、人と話すことが好きな方は向いているでしょう。

3.やり遂げる精神がある

やり遂げる精神は、業務を完遂する意思といえます。

システムエンジニアには納期があるので、期日までに仕上げることが必要です。

例えば、働いた時間分の報酬を期待する人には向かないでしょう。

顧客に価値を提供する成果物を納品するので、やり遂げる精神があると最後まで情熱を持って仕事ができるといえます。

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プログラマーに向いている人の特徴3選

プログラマーに向いているエンジニア男性

一方で、プログラマーに向いている人の特徴には、どのようなものがあるでしょうか。

ここでは、代表的な適性として特徴を説明していきます

  1. 論理的思考能力がある
  2. 学習意欲が高い
  3. 自己管理能力がある

では、見ていきましょう。

1.論理的思考能力がある

プログラマーがおこなうプログラミングは、論理的にコードを組み立てていきます。

そのため、論理的思考があると物事を筋道立てて考えられるので、プログラミングに向いているのです。

ほかにも論理的思考があると、

  • 個々のコード間の依存関係がわかる
  • 短い言葉で言語化できる

といった実務で必要なスキルを持つことが多いので、プログラマーに大切な能力といえます。

2.学習意欲が高い

IT技術は常に移り変わるため、就職した後も学び続ける必要があります。

なので、学習意欲が高い方はプログラマーに向いているでしょう。

学習意欲の高い方は、わからない点が出てくると自分で調べて解決できるので、できる技術が増えてくるといえます。

学習意欲は、採用時にポテンシャルの高さと評価される部分でもあるので、資格取得など形にしてアピールできると良いでしょう。

3.自己管理能力がある

プログラマーは、残業が多くきつい仕事でもあります。

メンタルヘルスの問題を抱えて仕事を辞めていく人もいるため、自己管理能力は必須でしょう。

  • 適度な睡眠
  • 誰かに相談できる

といった、自分を追い込まないやり方は、心身の健康を保つ上で非常に重要なスキルです。

能力があっても仕事を継続できなければ意味ないので、自己管理能力はプログラマーなら身に付けておきましょう。

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まとめ:エンジニアになるには、プログラミング学習は必須なので、技術を磨こう

本記事では、エンジニアとプログラマーの違いを知りたいという方に向けて、両者の違いや未経験からエンジニアになる方法を紹介しました。

  • エンジニアの種類は、担当する分野や専門領域で分かれている
  • プログラマーより、システムエンジニアの年収は高めで設定されている
  • スキルアップをしたい方は、資格を取得して実績をアピールしよう

エンジニアの中でも、プログラマーとシステムエンジニアの違いが気になる方は多いです。

これから目指す方は、システムエンジニアに向いている人とプログラマーに向いている人の特徴を理解して、適性あるエンジニアルートを進みましょう。

未経験からエンジニアになるには、ポートフォリオがあると有利となります。

プログラミングスクールでは、ポートフォリオの作成から一緒にできるので、興味のある方はホームページを見てみると良いでしょう。

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