エンジニアがポートフォリオをGitHubに公開するメリット3選|作成方法も紹介
「エンジニアにはGitHubの知識は必須なのだろうか」
「GitHubでポートフォリオの作り方を知りたい」
と思うことはありませんか?
ポートフォリオを作りたいと思っても、どのような方法で進めていけば良いのか迷ってしまいますよね。
では、これからエンジニアへ転職する方は、どのような点に注意してポートフォリオを作成すれば良いのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアになるために、GutHubを使用する理由
- GitHubでポートフォリオを作成する手順
- エンジニア転職に活用できる転職エージェント
について詳しく解説します。
この記事を読めば、GitHubでポートフォリオ作るメリットがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
GitHubとは
GitHubとは、ソースコードのバージョン管理ができるツールです。
Gitを利用したWebサービスを展開しているのがGitHubですが、どのような特徴があるツールでしょうか。
- GitHubでできること
- エンジニア転職にGitHubが必要な理由
以降で、GitHubについて詳しく見ていきましょう。
1.GitHubでできること
GitHubは、とくにWeb系エンジニアがさまざまなシーンで活用しています。
なぜなら、GitHubを利用すると、複数人でのファイル共有が簡単にできるからです。
具体的にGitHubでできることは、
- ソースコードのバージョン管理
- インターネット上にコードを公開できる
- 同時並行作業ができる
- コードの変更履歴を追える
- 作業者以外の人がソースコードを確認できる(アクセス権の設定)
- プロジェクト管理
(ブランチの作成、プルリクエストの作成、マージ作業、バクチケットの管理)
といったことがおこなえます。
GitとGitHubの知識があると就職や転職活動で有利なので、しっかり基礎を身に付けておきましょう。
2.エンジニア転職にGitHubが必要な理由
エンジニアの転職では、GitHubを利用してポートフォリオを作る人が多くいます。
インターネット上に、簡単にソースコードを公開できる点がひとつの理由でしょう。
GitHubなどGit以外のバージョン管理システムで見ると、Subversionがあります。
- Git(GitHub)は、複数人で作業ができるが、作業結果を統合するときに工夫が必要
- Subversionは、最新版のバージョン管理ができる一方で、並行作業は難しい
最近では、Gitを利用したバージョン管理がよく利用されているので、GitHubはエンジニア転職に評価される知識なのです。
Gitの学習におすすめの本12選|自分に合う本を見つけるためのポイントを解説エンジニアがポートフォリオをGitHubに公開するメリット3選
GitHubにポートフォリオを公開するメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、エンジニアがGitHubを扱うと良い点を紹介します。
- Webエンジニアの必須知識を学習できる
- 技術を評価してもらえる
- GitHubを使えると転職に有利
では、見ていきましょう。
1.Webエンジニアの必須知識を学習できる
Webエンジニアを目指す上で、GitHubを扱えることは評価のポイントといえます。
なぜなら、Web系自社開発企業では、開発フローでGitHubが使われているからです。
ポートフォリオの作成と同時にGitHubを学んでおけば、業務を円滑におこなうことに繋がります。
プログラミングスクールでもGitHubでポートフォリオを作る事例はあるため、Webエンジニアが学びたいツールとして覚えておきましょう。
2.技術を評価してもらえる
GitHubにアップしたソースコードは、インターネット上に公開されます。
なので、転職活動において採用担当者にソースコードを見てもらえるのです。
採用担当者は、常に優秀なエンジニアを求めているため、ソースコードを見て技術を評価してもらえることはGitHubに公開するメリットといえます。
技術が高ければ、希望する会社への就職や高単価案件に携われるきっかけとなるので、作成したソースコードはGitHubにアップするようにしましょう。
3.GitHubを使えると転職に有利
IT業界の採用の場では、すべての求職者がポートフォリオを提示できるわけではありません。
その理由は、ポートフォリオを作成して公開するまでの過程は、一定のスキルが必要だからです。
例えば、
- プログラミングの基礎知識
- GitとGitHubを使えるスキル
といったことを習得した先に、ポートフォリオ作成が可能となります。
ポートフォリオをGitHubで公開する人とそうでない人では、GitHubが使えた方が有利なので、転職活動を見据えて基礎学習を進めましょう。
初心者エンジニアのポートフォリオ作成方法6選
エンジニアを目指す方は、ポートフォリオの完成を目標に挙げることをおすすめします。
こちらでは、ポートフォリオ作成の全体像を理解していきましょう。
- 作品のテーマを決める
- アプリケーションの機能やレイアウトを設計する
- GitHubにリポジトリを作成する
- 設計に合わせてコードを記述する
- データを公開する
- READMEに使用した技術をまとめる
以降で、ひとつずつ紹介します。
1.作品のテーマを決める
ポートフォリオとなるWebサービスを開発する際、まずは作品のテーマから決める必要があります。
ポートフォリオのテーマは、企業から指定されるのではなく、自分で決めて技術をアピールするものだからです。
例えば、
- メルカリのようなECサイト
- ゲーム系のWebサービス
- 家電の口コミサイト
といった形で作りたいテーマを決めていきます。
テーマの選定時は、応募したい企業情報を調べて、就職したい企業に関連したテーマにすることが大切です。
2.アプリケーションの機能やレイアウトを設計する
次に、Webサービスの機能とレイアウトを洗い出していきます。
機能数があるのは評価の対象となるからです。
- 決済機能
- コメント機能
- ボタンの位置
- 画面遷移
機能やレイアウトは、採用担当者に熱意を伝えられる要素でもあります。
なので、他サイトやアプリをリサーチして、自分のポートフォリオに取り入れたい要素を設計に加えていきましょう。
3.GitHubにリポジトリを作成する
リポジトリとは、Gitによって管理されるフォルダのことです。
具体的に言うと、リポジトリを作成すると、ソースコードやファイルの履歴が管理できるようになります。
- リモートリポジトリ・・・複数人で共有できる
- ローカルリポジトリ・・・ひとりで作業するために、手元のマシーン上に配置する
リポジトリは公開と非公開が選べますが、GitHubの公開リポジトリは無料で利用可能です。
ふたつのリポジトリ作成が完了したら、ローカルリポジトリでコードを書いていきましょう。
4.設計に合わせてコードを記述する
ローカルリポジトリに、ソースコードを記述していきます。
初心者のうちは、すでに実装されたソースコードをコピーして反映してみるのがおすすめ。
一から自分で機能を実装していくより、真似して後からカスタマイズする方が効率良いからです。
難易度が高すぎるものは、極力避けて自分がおこなえるレベルで、コードを記述していくことが大切となります。
5.データを公開する
ローカルリポジトリで作成したコードは、自分以外の人が閲覧できません。
そのため、ローカルリポジトリのデータをリモートリポジトリにアップロードします。
データを公開することは、リモートリポジトリに反映された状態なのです。
リモートリポジトリのデータは、複数人で共有できる仕組み、かつ公開リポジトリであることは、インターネットと同様に外部から確認できます。
6.READMEに使用した技術をまとめる
READMEとは、作成したWebサービスやアプリケーションを説明するためのドキュメントのこと。
実装した機能の説明は、必ずREADMEに記述しておきましょう。
- 開発環境の作り方
- サービスや機能の説明
- データベースの、テーブル同士の関係を表したER図
- ポートフォリオのURL
ポートフォリオにREADMEの内容を含めることで、ポートフォリオ作成の意図が採用担当者に伝わりやすくなります。
【初心者向け】GitHubの使い方を8ステップでわかりやすく解説エンジニアがGitHubにポートフォリオを上げて評価を得る方法3選
どのようなポートフォリオが採用担当者に高評価となるのでしょうか。
ここでは、評価を得るポートフォリオ作成のコツを紹介します。
- 十分な機能が実装されている
- ほかで作成したコードを提出しない
- 提出した後もコードの改善をおこなう
では、見ていきましょう。
1.十分な機能が実装されている
機能数は少ないより多い方が良いでしょう。
その理由は、機能が少ないとポートフォリオを見たときに評価するポイントがなくなるからです。
採用担当者に物足りなさを感じさせてしまうと、印象が悪くなります。
なので、完成されたポートフォリオを参考に、十分な機能が実装されるよう設計しましょう。
2.ほかで作成したコードを提出しない
ポートフォリオに記述するソースコードは、ほかで作成したコードを使い回してはいけません。
なぜなら、採用する上で適切な評価とならないからです。
例えば、ポートフォリオの作成は、プログラミングスクールでもおこないます。
スクールで作成したポートフォリオをそのまま面接で提示するのではなく、面接用にカスタマイズされたコードを提出することが大切です。
3.提出した後もコードの改善をおこなう
ポートフォリオを提出した後も、コードの改善や追加をおこなうことをおすすめします。
なぜかと言うと、GitHubの改善作業を怠っていると採用担当者に熱意がないと判断される場合もあるからです。
インターネット上に公開されたコードは、見られていると言っても過言ではありません。
学習意欲はポテンシャルの高さとして評価を得られるので、ポートフォリオを提出した後もコードの改善を続けることが大切です。
エンジニアにおすすめの転職エージェント3選
おすすめの転職エージェントには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、エンジニアが活用できる転職エージェントを紹介します。
- レバテックキャリア
- マイナビITエージェント
- ワークポート
ひとつずつ見ていきましょう。
1.レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニア専門の転職エージェントです。
内定の決め手となる自分の強みに気づけるサポートが特徴にあります。
- IT職種別にアドバイザーが担当に付いてくれる
- 自分の市場価値に気づき年収アップした事例あり
- 初めての就職や大学生向けサービスも充実
レバテックキャリアでは、クラウドやネットワーク、システムエンジニアといった幅広いIT求人を扱っているため、自分に合った求人が期待できるでしょう。
2.マイナビITエージェント
マイナビITエージェントは、IT・Webエンジニアの転職に利用できる転職エージェントです。
サービスはすべて無料で利用でき、
- 面談
- 求人紹介
- 応募
- 選考
- 内定
といった流れで、内定後もサポートを得られます。
マイナビエージェントは、転職後の定着率が97.5%とあり、IT専任アドバイザーから転職事情が聞けるのも魅力です。
3.ワークポート
ワークポートは、転職コンシェルジュのいる転職サービスです。
ITエンジニアを目指す方の無料スクールを完備しているため、キャリア相談など未経験からの悩みに寄り添えるサービスといえます。
- 履歴書や職務経歴書の作成ツールで、オンライン履歴書が作れる
- 北海道から沖縄まで面談拠点が数多く設置されている
- 2022年の時点で、人材紹介専門19年の実績がある
転職活動支援アプリが無料で使えるので、求人検索やコンシェルジュとの連絡が活用しやすいです。
エンジニアのポートフォリオに関する疑問2選
ここでは、ポートフォリオに関する疑問に答えていきます。
疑問点を解消して、エンジニア転職に活かしていきましょう。
- エンジニアの転職市場でポートフォリオは評価される?
- GitHubを公開する際の注意点とは?
それぞれ説明します。
1.エンジニアの転職市場でポートフォリオは評価される?
初心者からエンジニアに転職するには、ポートフォリオがあると有利になります。
ポートフォリオがあると、プログラマーやシステムエンジニアなどに必要な技術力を測れるからです。
IT人材の不足から、優秀なエンジニアを求める企業が多くなっている傾向があります。
知識があるだけなのか、即戦力になれるのかは、ポートフォリオを見ると一目瞭然なので、採用担当者に提示すると評価対象となるでしょう。
2.GitHubを公開する際の注意点とは?
ソースコードを公開する上で大切なことに、不具合がないことが挙げられます。
大きな不具合があると、公開前のテストが十分におこなわれていないと判断されるからです。
採用担当者に、作り込みが甘いと思われてしまうため、減点対象になるケースがあります。
なので、GitHubを公開する際は、何度も見直してバグがないか確認しましょう。
GitHubからファイルをダウンロードする3つの方法と用語を詳しく解説!まとめ:エンジニア転職には、ポートフォリオをGitHubにあげよう
本記事では、これからエンジニアに転職する方に向けて、GitHubでポートフォリオを作るメリットや作り方を紹介しました。
- エンジニアの転職活動をする前に、ポートフォリオを作成できる基礎知識を身に付けよう
- エンジニアの開発には、GitHubが利用されることがあるため、GitHubが使えると良い
- GitHubにポートフォリオを公開する際は、大きなバグがないか確認しよう
ポートフォリオをGitHubで公開すると、さまざまなメリットがあります。
転職活動において、スキルを証明できるので、GitHubは積極的にポートフォリオに導入したいものです。
GitやGitHubの学習は、Udemyなどのオンライン学習サービスでもおこなえます。
もしひとりで学習をおこなえない方は、プログラミングスクールもおすすめ。
プログラミングスクールでは、ポートフォリオの作成を企画や設計の段階からアドバイスしてくれるからです。
これからエンジニアの就職・転職活動をおこなう方は、GitHubの基礎学習から進めてみてください。