【今後どうなる?】IT業界の抱える問題点を解説

公開日: 2018.02.22
更新日: 2024.01.03
デザインと男

IT業界への就職・転職を希望する人が増える一方で、現役のITエンジニアの方で将来に不安を感じている方は少なくありません。

それはIT業界ならではの問題点が存在するからです。

今回はIT業界が抱える問題点とIT業界の今後について解説していきます。

IT業界の人材不足

IT業界は慢性的な人材不足で有名ですが、これはIT業界が抱える大きな問題です。

一昔前と違い多くの企業がIT化を進めています。

それに伴いITエンジニアの需要が上がる一方で、更に人材不足が深刻化しています。

年々ITエンジニアに就職・転職を希望する方が増えいますが、専門的な知識が必要な為、未経験の方を1から育てる余裕は企業側の費用面や現場で働くITエンジニアには余裕がなく、人材が欲しくても未経験者を採用できない企業が殆どです。

また新3KなどITエンジニアの悪いイメージが現在でも払拭されず、先入観からITエンジニアへの就職・転職を希望しない方もいます。

このまま新しくITエンジニアになる人の数を需要が上回ってしまうと、その負荷は現役のITエンジニアに降りかかってしまいます。

この問題を重要視して、2020年からプログラミングが義務教育化される予定ですが、効果が出るまでには最低でも20年近くの期間が必要になります。

しかしこれからIT業界に就職・転職を考えている方にはチャンスでもあります。

実務経験がなくても、IT業界で必要になるプログラミング技術などを習得していれば採用したいIT企業は多く、好条件での採用も夢ではありません。


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長時間勤務

IT業界は労働時間の長さが有名ですが、これは現役のITエンジニアを不安にさせる問題点の1つです。

上述で解説した人材不足の問題も絡んできますが、一人一人のエンジニアの負荷が高く納期直前には3日間職場から帰れないこともあります。

きついですが、若い間であれば、長時間労働も耐えられますが、年齢を重ねて行くと今後は続けれられるか不安になる現役エンジニアは少なくありません。

ただ勘違いされがちなのが、常に長時間労働と言う訳ではありません。

IT業界は基本的にはプロジェクト単位でスケジュールが立てられている為、プロジェクト開始から中盤までは残業は発生しますが、泊まりや終電帰りではなく1日1~3時間程度の残業のプロジェクトも少なくありません。

また残業が発生する分残業代が全額支払われる企業に入社していれば、同年代の他職業に比べて高い収入を得ることもできます。

ITエンジニアとしての昇格には限界がある

現在の日本ではITエンジニアの評価が海外に比べて低く、大手企業でもITエンジニアとしての働き方だけでは昇格に限界が設けられていることが多いです。

その結果どれだけ技術力のあるITエンジニアでも企業に所属する限り、昇格を捨ててITエンジニアとして生きるか、管理職になるかを選択しなければなりません。

海外のITエンジニアの地位に合わせて、日本でもITエンジニアの地位向上はされつつありますが、その重要性が正しく評価されるまでには10年近くは必要になりそうです。


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IT技術の進歩が早すぎる

IT技術は日進月歩で新しい技術が開発されています。

IT業界のメリットでもありますが、現役のITエンジニアにとって技術の進歩が早すぎて不安に思う方も少なくありません。

特に近年はIT技術は飛躍的に成長を行っています。

プログラミング言語1つとっても、一昔前までであればJavaが出来ればIT業界で一生生き残れると言われる事もありましたが、現在ではJava以外にもWeb業界に限定すれば既にJavaを超える需要のあるPHPやJavaScriptも登場しています。

また数年前にトレンドになったクラウド化などは既に最先端技術とは言えず、既に様々な企業に取り入れられています。

現在最先端技術のIoTやM2Mについても、既に多くの企業が実用化しています。

最先端の技術のみを学習・実用化しているITエンジニアには良いことですが、現役のITエンジニアにとっては、自分の既に習得している技術でどこまで生き残れるのかは不安の種です。

一言で最先端の技術を学べば良いと言えば簡単ですが、上述で解説したように、現在人材不足などによりITエンジニアは長時間労働になりがちで、新しい技術を学ぶ時間はそれ程多くは確保できない方が殆どです。

仮にある程度時間を取れたとしても、概要や仕様を把握するので精一杯で最新技術を導入できる実力をつける頃には、更に新しい技術が開発されている可能性も少なくありません。

今後実力社会のIT業界でITエンジニアが生き残っていく為には、データーベースなどのシステムの根幹となる技術に特化するか、逆に新しい技術だけに特化して行かなければ、将来職を失ってしまう可能性もあります。

逆にこれからITエンジニアを目指す方は、プログラミングなどの基礎知識とその時の最先端技術を専門的に学習すれば、未経験者でも好条件で大手企業に採用される可能性もあります。

終わりに

今回はITエンジニアの問題点や今後の課題について解説してきましたが、いかがでしたか?

近年華々しく進化しているIT業界ですが、IT技術の進化とは裏腹に人材不足など変わらない問題点が改善されないことも少なくありません。

IT業界が今後社会的に不要になることは考えられませんが、ITエンジニアとしてこの問題をどう解決して行くかは、IT業界だけでなく、自身将来をより良くにする為にも重要な問題です。

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