IT営業って何?仕事内容や年収の実態まで徹底解説
「IT営業ってどんな仕事なの?」
「IT営業の年収やキャリアプランについて知りたい」
と思うことはありませんか?
IT営業を目指そうと思っても、仕事内容や年収がわからなければ困りますよね。
では、IT営業とはどのような仕事なのでしょうか?
そこで今回は、
- IT営業の仕事内容
- IT営業の年収
- IT営業に向いている人の特徴
について詳しく解説します。
この記事を読めば、IT営業の全体像が把握できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
IT営業の仕事内容
IT営業と聞いて、具体的な仕事内容のイメージが湧く人は少ないです。
そこで以下では、IT営業の仕事内容について解説します。
- デジタル技術やシステムの提供
- ITに関する課題解決のサポート
- エンジニアとクライアントの架け橋
IT営業の仕事内容がわからない方は、ぜひ参考にしてください。
1.デジタル技術やシステムの提供
IT営業の柱となる業務は、デジタル技術やシステムの提供です。
IT営業の人間が、プログラミングなどを実際におこなうわけではありません。
エンジニアなどが作成した商品を、クライアントに売り込むのがIT営業の仕事です。
一般的な営業職の、ITに特化したバージョンと考えてください。
2.ITに関する課題解決のサポート
ITに関する知識課題解決のサポートも、IT営業の重要な仕事です。
クライアントが抱える問題を正確に把握して初めて、適切な商品の提供が可能になります。
また、自社の商品の機能や魅力を説明できなければ、営業として仕事が成り立ちません。
したがって、IT営業にもITに関する知識は必要不可欠です。
3.エンジニアとクライアントの架け橋
IT営業は、いわばエンジニアとクライアントを繋ぐ架け橋のような存在です。
IT営業自身が、何かシステムを開発したりするわけではありません。
エンジニアとクライアント双方の立場を理解したうえで、適切な商品を提案するのがIT営業の仕事です。
そのため、IT営業にはコミュニケーション能力や折衷力が求められます。
IT営業の3つの種類
IT営業と一口に言っても、全員が同じような仕事をしているわけではありません。
扱う商品によってIT営業はそれぞれ区別されます。
- ハードウェア営業
- Sler営業
- クラウドサービス営業(SaaS営業)
ここでは、主な3種類のIT営業について解説します。
1.ハードウェア営業
その名のとおり、ハードウェア系の商品を扱うのがハードウェア営業です。
ハードウェアとは主に、
- パソコン
- サーバー
- ネットワーク機器
などが挙げられます。
イメージとしては、形のあるIT関連の商品を扱うのがハードウェア営業と考えてください。
Sler営業とクラウドサービス営業に比べて歴史が長く、営業の方法も伝統的な方法が採用される傾向にあります。
2.Sler営業
Sler営業とは、システムの構築や運用に関する技術を提案する営業です。
ハードウェアに対して、こちらは目に見えない商材を扱っています。
また、一旦システムを完成させて終わりではなく、その後の継続的な運用に対するサポートもSler営業の仕事。
コミュニケーション能力はもちろん、自社が開発しているシステムや技術に対する深い理解が必要です。
3.クラウドサービス営業(SaaS営業)
クラウドサービス営業は、継続的に利用するタイプの商材を扱う営業です。
SaaSとは、サブスクリプションタイプのソフトウェアやシステムを指します。
したがって、一回売って終わりではなく、何カ月も何年も継続して利用してもらうように営業をかけるのです。
クライアントとの長期的な関係が重視されるため、高い対人スキルが必要とされます。
IT業界におけるハードウェアとは?市場規模や将来性を初心者にも分かりやすく解説!IT営業の年収
仕事内容と同じく、IT営業の年収の実態も世間に認知されていません。
具体的な年収の額がわかれば、IT営業を目指すモチベーションも上がります。
- 平均年収は400~600万円
- フルコミッションの場合は1000万円を超える場合も
以下では、IT営業の年収について詳しく解説します。
1.平均年収は400~600万円
IT営業の平均年収は、およそ400~600万円ほどです。
日本の平均年収がおよそ430万円であることを考えると、平均よりも高い年収であると判断できます。
もちろん、勤めている企業や年齢によって、年収の額は大きく違います。
また、IT業界の今後の成長次第では、平均年収の額が上がる可能性もあるでしょう。
2.フルコミッションの場合は1000万円を超える場合も
フルコミッション型の企業に勤めている場合、自分の成果が収入に強く反映されます。
高い成果を出せば、年収1000万円を超えることも十分可能です。
反対に年功序列が強い企業では、自分の成果が収入に反映されにくくなっています。
成果をきちんと評価してほしい方や若い間から稼ぎたい方には、フルコミット型のIT営業もおすすめです。
IT業界に入るには!5つのポイントや業界の知識・資格についても解説IT営業に向いている人の特徴5選
IT営業には、どのような人が向いているといえるのでしょうか?
そんな疑問に答えるために、以下ではIT営業に向いている人の特徴を5つご紹介します。
- コミュニケーション能力が高い
- プレゼンスキルがある
- 人と関わるのが好き
- 学びを怠らない
- ITに対して高い関心がある
IT営業を目指すにあたっては必須の事柄なので、ぜひ参考にしてください。
1.コミュニケーション能力が高い
一般的な営業と同じく、IT営業もコミュニケーション能力が必要不可欠です。
どんな商材を扱うとしても、結局はクライアントと直接コミュニケーションをとることになります。
その時、相手と適切なコミュニケーションができなければ、営業として結果を出すのは困難です。
反対に、商材の魅力を言語化し、相手の話を受け止めるコミュニケーション能力があれば、それだけでIT営業には向いています。
2.プレゼンスキルがある
IT営業は、自社のシステムや技術をプレゼンするスキルも必須です。
商談の現場では、自分の商材の魅力を的確に相手に伝えなければいけません。
上手く商材の魅力が伝われば、相手は契約に応じてくれます。
結果を出すIT営業になるためには、プレゼンスキルを磨いていきましょう。
3.人と関わるのが好き
人と関わるのが好きであれば、IT営業の適正は高いです。
なぜなら、どの種類のIT営業であれ、クライアントと長期的な関係を築くことが非常に大切だからです。
関係を築くなかで、トラブルもあれば接待に参加するような場面もあります。
そんな時に、クライアントとの関係や時間を楽しめれば、仕事自体も楽しめるでしょう。
4.学びを怠らない
IT営業として活躍するには、日々の学びを継続することも大切です。
ITの分野では、新しい技術やシステムが次々に開発されます。
それにともなって、クライアントが求めるものも変化せざるをえません。
自分の知識が古いままの場合、クライアントの要望に応えられない可能性も。
したがって、IT業界の変化に取り残されないよう日々の学びを継続できる人は、IT営業に向いています。
5.ITに対して高い関心がある
IT営業をするからには、ITへの高い関心も必要です。
IT営業はプログラミングなどの専門的な作業をおこないませんが、その内容を知ることは重要。
ITへの関心がなければ、エンジニアがどのようなことをやっているかを深く理解することはできません。
日々の学びとも関係しますが、常にITへの興味関心を失わないような姿勢を意識しましょう。
IT営業のキャリアプラン
IT営業としてのキャリアプランをどうすべきか、迷っている方も多いでしょう。
そこで以下では、IT営業の具体的なキャリアプランをご紹介します。
- 現場でスキルを磨く
- 管理職に就く
- ITコンサルタントに転職するケースも
ぜひ自分のキャリアプランを立てるうえで参考にしてください。
1.現場でスキルを磨く
年齢に関わらず、最初の数年は現場でスキルを磨きましょう。
雑務や面白くない仕事をする場面も少なくありませんが、下積みは避けられません。
現場で優れた結果を示せば、その後のキャリアのルートも大きく開けます。
したがって、まずは現場で営業のスキルを磨き、少しでも良い結果を残すことを意識しましょう。
2.管理職に就く
IT営業として現場で一定の成果を出せば、管理職に任命されます。
年功序列の場合は時間がかかりますが、実力主義の企業では20代で管理職に就くことも可能です。
もちろん管理職に就けば、年収の額も上がります。
したがって、多くのIT営業はここを目指すことになるでしょう。
3.ITコンサルタントに転職するケースも
IT営業のなかには、ITコンサルタントに転職するケースが少なくありません。
というのも、ITに関する課題解決という点で、営業もコンサルの仕事も共通しているからです。
仕事のなかで商材の売り込みよりも課題解決の方に楽しさを感じる人は、ITコンサルタントの道に進みます。
最適なキャリアプランを選択するために、自分がどちらのタイプの人間なのかも考えておきましょう。
IT営業に関する4つの質問
IT営業に関して、まだ何かしらの疑問を抱えている方も多いでしょう。
IT営業を目指すにも、疑問が残ったままだと不安です。
- IT営業になるために資格は必要?
- IT営業は将来性がある?
- IT営業は激務
- 未経験からでもIT営業になれる?
そこで以下では、IT営業に関するよくある質問に回答していきます。
1.IT営業になるために資格は必要?
IT営業になるために、とくに資格は必要ありません。
年齢や性別、経歴を問わず、誰でもIT営業になれます。
ただ、仕事をするなかで、ITの資格が役に立つ場面が存在することも事実です。
したがって、余裕があるならば、IT関連の資格を取得することをおすすめします。
2.IT営業は将来性がある?
IT営業の将来性はかなり高いといえます。
IT業界は、市場規模や利益率を拡大し続けているからです。
また、ITの技術開発が進むにつれて、専門的なエンジニアとクライアントの架け橋的な存在を求める声も強まります。
よって、今後もIT営業の仕事は必要とされ続けると判断できます。
3.IT営業は激務?
IT営業が、一概に激務だということはできません。
クライアントの都合に振り回されたり、エンジニアとクライアントの間で板挟みになることはあります。
したがって、身体的にも精神的にも、決して負担の少ない仕事ではありません。
ただ、それに応じたやりがいや対価は獲得できます。
自分のタイプに合わせて、IT営業を目指すかどうかを選択してください。
4.未経験からでもIT営業になれる?
未経験からでも、IT営業になることは可能です。
IT営業は、これといった資格が必須の職業ではありません。
ITに関する知見やコミュニケーション能力を高めれば、経歴に関係なく活躍のチャンスはあります。
なので、年齢や経歴が原因で迷っている方は、積極的にIT営業を目指してみましょう。
IT関係の仕事15選!年収や未経験から就職するステップを徹底解説まとめ:未経験からでもIT営業として活躍できる
本記事では、IT営業の仕事内容や年収について解説してきました。
- IT営業はエンジニアとクライアントを繋ぐ架け橋
- IT営業の仕事は将来性が高い
- 未経験からでも活躍するIT営業になれる
IT営業は、エンジニアが開発したシステムやサービスを顧客に提案する仕事です。
その点では、IT営業はエンジニアとクライアントを繋ぐ架け橋的な存在といえます。
また、IT営業の年収は平均よりも高く、将来性も高いです。
これといった資格も必要なく、誰でもIT営業になれます。
ぜひこの記事を参考に、活躍するIT営業を目指してください。