エンジニアのリーダーをやりたくない人は多い?リーダーをやる4つのメリット
「エンジニアのプロジェクトリーダーをやりたくない」
「プロジェクトリーダーをやるメリットはあるのだろうか」
と思うことはありませんか?
エンジニアのキャリアプランを考えたとき、リーダーなどのマネジメント職はやりたくないと思ってしまいますよね。
では、エンジニアがプロジェクトリーダーをするメリットはあるのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアのプロジェクトリーダーが不人気な理由
- エンジニアがプロジェクトリーダーをするメリット
- プロジェクトリーダーに向いている人の特徴
について詳しく解説します。
この記事を読めば、プロジェクトリーダーの不人気な理由や引き受けるメリットがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアのプロジェクトリーダーが不人気な4つの理由
プロジェクトリーダーをやりたくないというエンジニアは、決して少なくありません。
では、なぜエンジニアからプロジェクトリーダーが不人気なのでしょうか?
- 業務の量が増える
- リーダーとしての責任が重い
- リーダーとしての業務のイメージが湧かない
- 開発の現場で仕事ができなくなる
以下では、プロジェクトリーダーが不人気な4つの理由をご紹介します。
1.業務の量が増える
プロジェクトリーダーになると、単純に業務量が増えます。
- チーム全体の進捗
- メンバー個人へのケア
- 面倒で難しい問題の解決
など、リーダーならではの仕事が発生するからです。
エンジニアはただでさえ業務量が多い職種。
今の仕事にくわえてマネジメントする仕事が舞い込むことに、拒否感を覚える人が多いのも無理はありません。
2.リーダーとしての責任が重い
リーダーが不人気な理由のひとつに、責任の重さがあります。
リーダーという立場上、
- チームメンバーの過失
- 仕事の遅れ
などの責任を取らなければいけません。
達成感は大きいといえますが、その分責任は重大です。
そうした必要以上の責任を負うのが面倒だと、リーダーを断る人も多くなっています。
3.リーダーとしての業務のイメージが湧かない
リーダーの具体的な業務がイメージできない点も、不人気な理由として挙げられます。
もちろん業務内容は企業やチームによって違うので、一概にリーダーの業務を理解するのは難しいです。
しかし、あらかじめ業務のイメージが湧かなければ、やはり気が引けてしまいます。
リーダーを依頼された場合は、具体的な業務内容を詳しく教えてもらい、そのうえで引き受けるか判断するのがおすすめです。
4.開発の現場で仕事ができなくなる
プロジェクトリーダーを引き受けると、開発の現場での仕事が少なくなります。
リーダーの業務はマネジメントが中心で、システムの設計や開発ではありません。
そのため、ずっと開発の現場で仕事をしたい人からすれば、リーダーはやりたくない仕事です。
エンジニアに限らず、現場にこだわって出世を断るタイプの人はどの業界にもいます。
リーダーとしての出世よりも現場が楽しいのであれば、リーダーを断るのも選択肢のひとつでしょう。
エンジニアがプロジェクトリーダーをするメリット4選
何かと不人気なプロジェクトリーダーですが、確実にメリットもあります。
事前にリーダーをするメリットを把握しておけば、引き受けるかの判断に役に立つはずです。
- 人事評価に直結する
- 規模の大きい仕事ができる
- 自分の市場価値が上がる
- 開発の現場とは違う視点を獲得できる
ここでは、エンジニアがプロジェクトリーダーをする4つのメリットについて解説します。
1.人事評価に直結する
プロジェクトリーダーという立場は、人事評価に直結します。
なぜなら、正社員エンジニアの場合、上位職に就くことが高い給与に繋がるからです。
もしリーダーとして結果を残せば、CTO(最高技術責任者)やVPoE(マネジメント責任者)への出世も可能です。
給与を上げていきたい場合は、積極的にリーダーを引き受けていきましょう。
2.規模の大きい仕事ができる
リーダーのメリットのひとつは、規模の大きい仕事ができることです。
一エンジニアの場合、自分に任された開発や設計を基本としてこなします。
しかしリーダーの場合、チームのまとめ役としてプロジェクト全体を進めていきます。
クライアントとコミュニケーションを取る機会も増え、人脈の拡大も可能です。
大きな仕事を成し遂げたい方には、リーダーはおすすめのポジションといえます。
3.自分の市場価値が上がる
エンジニアとしてリーダーを経験すると、自分の市場価値が上がります。
コーディングのスキルなどは、多くのエンジニアが習得しています。
しかし、リーダーに必要なマネジメントスキルなどを身につけているエンジニアは、それほど多くありません。
リーダーの経験は、企業内部での出世はもちろん、転職時にもアピールとして使えます。
自分の市場価値を上げたい人にとって、リーダーの経験は有益です。
4.開発の現場とは違う視点を獲得できる
リーダーとしての業務を経験すると、開発の現場とは違う視点を獲得できます。
開発の現場にいる間は、現場の仕事に必要な視点だけになりがちです。
一方、リーダーを経験すると、チーム全体やクライアントまで含めた仕事の視点が身につきます。
新しい視点を獲得すれば、エンジニアとしてできる仕事の幅も広がります。
自分をアップデートしたいという方は、一度リーダーを経験するのも有効でしょう。
ITマネジメントとは?重視することで得られるメリットと活性化のコツを解説プロジェクトリーダーをすると起こる辛いこと3選
プロジェクトリーダーにはメリットもある一方、辛いこともあります。
メリットと辛いことの両方を知るのは、引き受けるかの判断において重要です。
- 重い責任がのしかかる
- 社員教育によるストレス
- 人間関係がしんどい
以下では、プロジェクトリーダーをすると起こる3つの辛いことについて解説します。
1.重い責任がのしかかる
エンジニアに限らず、リーダーという立場には責任が付き物です。
一エンジニアであれば、責任の範囲は自分の仕事のみです。
しかし、リーダーであれば、
- メンバーのミス
- チーム全体の責任
なども取らなければいけません。
自分が何も失敗していなくても、責任を取らされる場面に遭遇します。
なので、そうした理不尽な責任が課されることを、あらかじめ頭に入れておきましょう。
2.社員教育によるストレス
リーダーによくある苦悩が、社員教育によるストレスです。
リーダーになると、
- チームメンバーへのケア
- スキルアップのための指導
なども大きな仕事になります
ミスがあれば注意や指導もおこないますが、指導をするなかで上手くいかないこともあるでしょう。
自分は丁寧に指導しているつもりでも、メンバーからは反感を買う結果になることも。
そうした社員教育によるストレスは、リーダーならではの辛いことです。
3.人間関係がしんどい
リーダーを引き受けると、新しい人間関係が途端に増えます。
チームメンバーはもちろん、他部署の人やクライアントなど、多くの人と関係が生まれるからです。
抱えている人間関係が増えれば、板挟みになったり愚痴がこぼれたりと、ストレスが増加します。
人間関係が苦手な人にとっては、リーダーという仕事は苦痛である可能性が高いでしょう。
プロジェクトリーダーに向いている人の特徴4選
プロジェクトリーダーに向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか?
自分のリーダーへの適性がわかれば、引き受けるかどうかの判断を適切にできます。
- 長期的な視点を持てる
- 人を束ねるのが得意
- メンバーの気持ちを共有できる
- 粘り強さがある
そこで以下では、プロジェクトリーダーに向いている人の4つの特徴をご紹介します。
1.長期的な視点を持てる
長期的な視点がある人は、リーダーに向いているといえます。
なぜなら、リーダーはプロジェクト全体の進捗や納期を意識しながら、日々の仕事をこなす必要があるからです。
一エンジニアであれば、自分の仕事の範囲だけに集中すれば問題ありません。
しかしリーダーとなると、チームとプロジェクト全体を見渡す長期的な視点が必要です。
したがって、長期的な視点がある人は、それだけでリーダーの素質があるといえるでしょう。
2.人を束ねるのが得意
人を束ねるのが得意な人も、リーダーに向いています。
プロジェクトリーダーになると、メンバーを束ねて仕事を進めなければいけません。
そのとき、上手くメンバーを束ねなければプロジェクトの成功は困難です。
プロジェクトの成功は、いわばリーダーのマネジメントにかかっています。
人を束ねる力は、リーダーとして成功するには不可欠です。
3.メンバーの気持ちを共有できる
メンバーの気持ちを理解し共有できる人は、非常にリーダー気質です。
チームで仕事をしていると、何かしらのトラブルや人間関係のもめごとは避けられません。
そうしたとき、メンバーの気持ちを理解し共有すれば難しい課題や問題を解決できます。
リーダー次第で、チームのモチベーションを高めることも可能です。
これからマネジメントの経験をしたい方は、他人の気持ちの理解や共有を日頃からおこないましょう。
4.粘り強さがある
粘り強さも、リーダーの資質として重要な要素です。
リーダーとして働き始めると、重い責任やマネジメント業務が押し寄せてきます。
ある程度の粘り強さがなければ、途中で挫折してしまう可能性が高いです。
リーダーが挫折してしまうと、チーム全体の士気が低下します。
粘り強さに自信があれば、多少の困難にも負けずリーダーの仕事を成し遂げられるでしょう。
【今さら聞けない】プロジェクトマネジメントとは?基本のスキルとおすすめ本・ツールを丁寧に解説エンジニアのプロジェクトリーダーに関する質問
エンジニアのプロジェクトリーダーに関して、まだ疑問が残っている方もいるでしょう。
疑問が残ったままだと、リーダーを引き受けるか適切な判断ができません。
- プロジェクトリーダーをやりたくないときは、どうしたらいい?
- プロジェクトマネージャーになってうつ病になる人もいる?
- 途中でリーダーを辞めることはできる?
そこで以下では、エンジニアのプロジェクトリーダーに関する質問に回答していきます。
1.プロジェクトリーダーをやりたくないときは、どうしたらいい?
プロジェクトリーダーをやりたくない場合、断ることは可能です。
リーダーを断ったからといって、会社をクビになるようなことはありません。
ITエンジニアのキャリアルートには、マネジメントかエンジニアとして技術を極める方法があります。
リーダーになることのモチベーションがなければ、マネジメント職以外を選択するのも良いでしょう。
特定の技術に詳しくなれば、リーダーとは別の形で出世できます。
2.プロジェクトマネージャーになってうつ病になる人もいる?
残念ながら、プロジェクトマネージャーになってうつ病になる人は存在します。
そもそも、ITエンジニアは心を病んでしまう人が多い職業です。
その理由には、仕事量や不規則な勤務時間などが挙げられます。
くわえて、リーダーになれば仕事量や責任はさらに増加し、人間関係も複雑になります。
心を病んでしまっては元も子もないので、業務量を調整したりきちんと休みを取るなど、対策を講じることが大切です。
3.途中でリーダーを辞めることはできる?
リーダーのポジションが苦痛な場合、途中で辞めることも可能です。
もう少し続けるよう説得される可能性もありますが、本人の意思が尊重されるため辞められます。
ただ、一度引き受けたリーダーを辞めれば、人事評価への影響は避けられません。
チームにも迷惑がかかるため、居心地の悪い思いをする可能性もあります。
しかし、無理に続けて体調を崩しては本末転倒なので、無理だと感じたら早めに辞めることを考えましょう。
管理職になりたくないエンジニアの3つのキャリアプランを紹介|メリット・デメリットも解説まとめ:キャリアプラン次第ではリーダーを引き受けるのも吉
本記事では、エンジニアのリーダーのメリットや不人気な理由について解説してきました。
- リーダーをやりたくないエンジニアも少なくない
- リーダーには社員教育やチーム全体の責任が課される
- 出世したいならリーダーを引き受けるのもおすすめ
エンジニアの中には、プロジェクトリーダーをやりたくないという人も存在します。
リーダーゆえの責任や業務量の増加などが、リーダーが不人気の理由です。
しかし、リーダーをすると給与アップや出世できるなど、メリットもあります。
自分のキャリアプラン次第では、リーダーを引き受けた方が良い場合もあります。
ぜひ今回の記事を参考に、リーダーを引き受けるかどうか適切な判断をしてください。