なぜLinuxを使ってプログラミングをするのか?初心者向けに解説

2024.01.11
なぜLinuxを使ってプログラミングをするのか?

「Linuxってよく聞くけど、なんだか難しそう」
「プログラミングをするならLinuxを使った方がいいのかな」

と思うことはありませんか?

Linuxに興味があっても、どのようなメリットがあるかわからず迷ってしまいますよね。

では、Linuxを使う理由はどのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • Linuxを使ってプログラミングをする理由
  • Linuxのメリット・デメリット
  • Linuxでよく使われる重要な用語やコマンド

について詳しく解説します。

この記事を読めば、難しそうに思えるLinuxが、なぜ使われているのかがわかります

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

Linuxについて

Linuxでプログラミングする女性

まずは、Linuxについての概要をわかりやすい言葉で解説していきます。

  1. Linuxとはなにか
  2. Linuxはどういう人が使うのか
  3. Linuxでよく使われるプログラミング言語

それではひとつずつ見ていきましょう。

1.Linuxとは

Linuxとは、1991年にリーナス・トーバルズによって作られた、ソースコードが公開されているOSのことです。

OSとはパソコンを動かすためのソフトのことをいいます。

OSの種類は、Linuxのほかに、

  • Mac
  • Windows
  • iOS
  • Android

などがあります。

また、ソースコードの改変は自由なため、世界中の人々が改良をかさねており、常に進化しています。

2.Linuxはどういう人が使うのか

LinuxはIT関係者、Web開発者などに使われています。

その安全性とカスタマイズ性の高さから、多くの企業で利用されているのです。

たとえば、

  • 携帯電話
  • 組み込みシステム
  • サーバー
  • Webアプリケーション

などにも使用されています。

このように、どんな目的にもLinuxは使えるのです。

3.Linuxでよく使われるプログラミング言語

コマンドを打ち、言語をインストールすれば、どの言語でも使用できるようになります。

インストール自体は簡単にできます。

Linuxでよく使われる言語は、

  • C/C++
  • Java
  • Python

などです。

これらの言語をすでに勉強しているのであれば、Linuxを習得するだけでも仕事の幅は広がるでしょう。

リナックスLinux(リナックス)とは?4つの特徴やできることを初心者にもわかりやすく解説

Linuxを使う4つの理由

Linuxを使う男女

Linuxの特徴を知っていれば、自由で安全で便利なOSであることがわかるでしょう。

Linuxにどのような特徴があるのか確認していきます。

  1. 無料で使える
  2. 古いパソコンでも使える
  3. セキュリティ面で安心
  4. カスタマイズ性が高い

ひとつずつ見ていきましょう。

1.無料で使える

Linuxの大きな特徴のひとつは、無料で使えることです。

その理由はLinuxのソースコードが、無料で公開されているから

つまり、だれでもお金をかけずに試すことができます。

パソコンが何台も必要な開発をする場合、大幅なコスト削減につながります。

2.古いパソコンでも使える

Linuxは、動作が重くて使えなくなった、古いパソコンでも使えます。

Linuxは最小限のものしか入れてないので、操作がとても軽いのです。

捨てようとしていたパソコンでも、Linuxをインストールすれば、再利用できます。

古いパソコンは、Linuxの練習用にもちょうどいいでしょう。

3.セキュリティ面で安心

Linuxはセキュリティ面でも安心して使えます。

理由は以下のとおりです。

  • オープンソースのため、セキュリティ的に弱いところを開発者たちが見つけてくれるから
  • オープンソースのため、多くの有志が修正をしてくれるから
  • ユーザー数の少ないLinuxは、ウイルスに狙われにくいから

攻撃をしかけようとする人数よりも、脆弱性をなくしていこうとする人数の方が多いので、安全性は高いといえるでしょう。

4.カスタマイズ性が高い

Linuxには、必要最低限のものしか入っていません。

あとから必要なものを選び、インストールし、自分だけのセットアップを作成していくのです。

そしてすでに、世界中の有志たちが必要なものをまとめた、ディストリビューションというものを作成しています。

このため、独自のニーズや好みに合わせてシステムを構成することが容易なのです。

Linuxを使う3つのメリット

プログラミングが上手い男性

WindowsやMacと比べ、Linuxにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

LInuxのメリットを理解することで、必要性が見えてくるはずです。

  1. システムに強くなれる
  2. サーバーを無料で構築できる
  3. 何度でもやり直しができる

ひとつずつ説明します。

1.システムに強くなれる

WindowsやMacは、よくもわるくも、最初からシステムの構成が決まっています。

それに対し、Linuxは、自分の好きなようにコードを変更したり、改良したりすることができます。

また、Linuxの操作で使うコマンドに慣れたら、作業スピードもアップしていくでしょう。

自分で手を動かすことが1番の勉強になるため、Linuxを使うことでシステムに強くなれます。

2.サーバーを無料で構築できる

Linuxでは、さまざまな種類のサーバーを、無料でいくつも構築できます。

アプリやシステムを開発する際に、大きく役立ちます。

無料で使えるのに加え、動作も軽いため、開発環境にぴったりといえるでしょう。

予算が限られているプロジェクトにもおすすめです。

3.何度でもやり直しができる

Linuxは、セットアップや設定が何回でもできます。

何度失敗しても、また最初からやり直すことができるからです。

Windowsと比較して、メーカーが提供するソフトウェアやハードウェアに制限されることはありません。

やり直していくうちに、さまざまな知識が身についていくでしょう。

Linuxを使う3つのデメリット

Linuxで仕事が上手くいかない男性

一方で、Linuxにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

ここでは、Linuxを使う前に知っておきたいポイントを紹介します。

  1. 公式サポートがない
  2. 初心者には操作が難しい
  3. 使えないソフトがある

それでは詳しく見ていきましょう。

1.公式サポートがない

Linuxには、公式サポートがありません。

ユーザーが協力しあって作りあげてきたものだからです。

そのため、なにか問題が発生した場合は、

  • コミュニティに助けを求める
  • 自分で解決する

などのアクションをおこす必要があります。

英語のページしかない場合もあるので注意が必要です。

2.初心者には操作が難しい

Linuxを使うとき、コマンドやシェルについて理解する必要があります。

Linuxは、今まで使ってきたようなWindowsやMacなどの、一般的な画面とは違うからです。

Linuxはマウスでクリックして操作をするのではなく、コマンドで操作をします。

これらのことから、Linuxを初めて使う人や、システムに詳しくない人にとっては難しいでしょう。

3.使えないソフトがある

WindowsやMacでしか利用できないソフトの中には、Linuxと互換性のないものもあります。

特定のソフトウェアを使用する必要がある場合、不便に感じることもあるでしょう。

代表的なものとして、

  • Office365
  • Adobe

などが挙げられます。

OSが違うので、使えるソフトも違うと覚えておきましょう。

自分の目的と照らし合わせ、本当に必要かどうか考えてみるのもおすすめです。

Linuxが使われているもの

Linuxが使われているもの

Linuxは非常に汎用性が高いことで有名です。

わたしたちの暮らしに大変身近なものにも使われています。

たとえば、

  1. Android
  2. 家電

などです。

それでは詳しくみていきましょう。

1.Android

Androidは世界中で人気のOSのひとつです。

ソースコードを書き換えることでOSの開発もできるのです。

Androidは、GoogleがLinuxをベースにして開発しました。

Linuxの汎用性が高いことがわかります。

2.家電

現在では、多くの家電製品がLinuxで動作しています。

Linuxは、組み込みシステムの開発によく使われているからです。

たとえば、

  • 冷蔵庫
  • テレビ
  • エアコン

などに使われています。

Linuxが使われた家電は、今後も増えていくでしょう。

Linuxを使うときに覚えておきたい基本用語

Linuxとプログラミングを学ぶ男女

基本的な用語を知るだけでも、Linuxの仕組みがわかり、より深く理解できるでしょう。

ここでは5つの用語を紹介します。

  1. カーネル
  2. ディストリビューション
  3. シェル
  4. GUI
  5. CUI

ひとつずつ見ていきましょう。

1.カーネル

カーネルとは、OSの中心にあるソフトウェアのことです。

カーネルがなければ、OSは完成しません。

カーネルが、ほかのソフトウェアと合わさることで、OSとして動くのです。

Linuxという言葉を厳密に定義すると、このカーネルのことを指す場合があります。(狭義のLinux)

2.ディストリビューション

ディストリビューションとは、日本語訳で配布物という意味です。

つまり、Linuxのディストリビューションとは、カーネルとそのほかのソフトウェアをパッケージ化し、配布できる状態にしたものをいいます。

Linuxディストリビューションにはいくつか種類があります。

  • RedHat系:シェアが高く、業務用として多く使われている
  • Slackware系:シンプルな作りが特徴で、主にプロ向け
  • Debian系:安全で、信頼性が高く、初心者でも使いやすい

自分の目的を考え、それに最も適したものを探しましょう。

3.シェル

シェルとは、わたしたちユーザーとOSが対話するために使用するプログラムです。

簡単にいえば、仲介人です。

以下のようなやり取りをします。

  • ユーザーがコマンドを入力してシェルにタスクを伝える
  • シェルがカーネルにタスクを伝える
  • カーネルがシェルに結果を伝える
  • シェルがユーザーに結果を伝える

つまり、カーネルとシェルは密接な関係であり、OSにとって必要不可欠なものなのです。

4.GUI

GUIとは、Graphical User Interfaceの略で、直感でわかるような見た目をした画面のことです。

主にマウスを使って操作します。

  • ウィンドウ
  • メニュー
  • アイコン

などグラフィカルな要素が表示されています。

わかりやすい見た目をしていますが、容量が重くなりがちです。

5.CUI

CUIとは、Characterbased User Interfaceの略で、文字だけの画面のことです。

主にキーボードを使い、コマンドを入力して操作するので、初心者には難しいとされています。

Linuxでは一般的にこのCUIが使われています。

容量は軽いですし、コマンドをコピーして残しておけば、同じ操作が簡単にできるので、開発にぴったりなのです。

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Linuxでよく使われるコマンド

プログラミングを学ぶ男性

Linuxで使用されるコマンドはたくさんありますが、よく使われるものをいくつか紹介します。

Linuxはコマンドで操作する必要があるので、少しずつ覚えていきましょう。

なんの言葉の略かを考えると覚えやすいです。

  • ls:ファイルやディレクトリを一覧表示する(list segments)
  • cd:現在のディレクトリを変更する(change directory)
  • pwd:現在の作業ディレクトリを表示する(print working directory)
  • mkdir:新しいディレクトリを作成する(make directory)
  • touch:新しいファイルを作成する
  • mv:ファイルやディレクトリを移動する(move)
  • rm:ファイルやディレクトリを削除する(remove)
  • man:指定されたコマンドのマニュアルページを表示する(manual)

これらはよく使われるコマンドの一部で、ほかにもたくさんあります。

Linux コマンドを初心者にもわかりやすく解説!Linuxコマンドを初心者にもわかりやすく解説!目的別に一覧で紹介

まとめ:Linuxは幅広い用途に対応できる便利なOS

本記事では、Linuxに興味をもった方に向けて、Linuxの概要や、Linuxを使ってプログラミングをする理由、メリット、覚えておきたい単語などを紹介しました。

  • LinuxはオープンソースのOSで、誰でも変更できる
  • Linuxは無料で使えて、カスタマイズ性が高く、開発によく使われている
  • 操作方法が、一般的なパソコンと違うので最初は難しい

無料でサーバーを複数構築できるなど、多くのメリットがあるため、プログラミングに最適であるといえます。

この記事を参考に、ぜひ、Linuxを使い始めてみてください。

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