エンジニアは簿記を取得するべき?簿記取得の5つのメリットを紹介
「エンジニアって簿記を取得するべき?」
「簿記を取得するとどんなメリットがあるのだろうか?」
と思うことはありませんか?
エンジニアが簿記を取得しようと思っても、どう仕事に活かすのかで迷いますよね。
では、エンジニアが簿記を取得するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアの仕事と簿記の関係性
- エンジニアが簿記を取得するメリット
- エンジニアが簿記資格を取得するコツ
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアと簿記の関係性から資格取得の方法までがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアは簿記を取得するべき?
エンジニアと簿記の資格は、一見無関係のようにみえます。
しかし、実際は簿記の資格とエンジニアの仕事には結びつきがあるのです。
- 簿記はエンジニアの仕事にも活きる
- 簿記の資格は何級がおすすめ?
ここでは、エンジニアの仕事と簿記の関係性について解説します。
1.簿記はエンジニアの仕事にも活きる
簿記の資格は、エンジニアの仕事にも活きます。
なぜなら、会計の知識はビジネス一般に活用できるからです。
一例を挙げると、簿記の資格を所持していれば会計や経理のシステム構築をおこなうときに役立ちます。
数字に強いことは、どんな職種であれば役に立つ要素です。
したがって、エンジニアが簿記を取得しても役に立たないと考えるのは早計といえます。
2.簿記の資格は何級がおすすめ?
簿記の資格を取得するときは、2級を目指すのがおすすめです。
しかし、3級・2級・1級とそれぞれの概要を把握しておくことは大切。
以下では、各級の概要について説明します。
簿記3級の概要
簿記3級は、会社での基本的な経理スキルが問われる資格です。
簿記のなかでは一番簡単な試験であり、合格率は30~40%となっています。
たとえ経理以外の部署であっても、3級で問われるビジネスの基礎的な知識は役立ちます。
いきなり2級に挑むのが不安な方は、まずは3級からスタートしてみましょう。
簿記2級の概要
簿記2級は、財務諸表の理解や原価計算など、少しテクニカルな内容が問われる試験です。
一般に、履歴書に記載できるのは2級からとされています。
それだけ2級は個人の能力を表す指標であり、ビジネスへの理解はもちろん高いコスト意識も獲得可能です。
合格率は20~30%と低め。
エンジニアが取得を目指す級としては、2級が一番おすすめです。
簿記1級の概要
簿記1級は、会計の応用的な知識だけでなく、会計法などの法的知識も問われる試験です。
1級となるとかなり難易度も高く、合格率もおよそ10%とかなり低くなっています。
簿記1級は、エンジニアには必須ではありません。
2級まででストップしてもまったく問題ありません。
ただ、1級を取得すればエンジニアとして非常に貴重な存在になれます。
自分の市場価値を高めたい方は、チャレンジしてみるのもおすすめです。
エンジニアが簿記を取得する5つのメリット
エンジニアが簿記を取得することには、多くのメリットがあります。
先にメリットを把握すれば、試験勉強のモチベーションも上がるはずです。
- コストへの意識が高まる
- 会計に使うシステム構築に役立つ
- ビジネス一般への理解が深まる
- エンジニアとしての市場価値が上がる
- コミュニケーションの幅が広がる
ここでは、エンジニアが簿記を取得することの5つのメリットを解説します。
1.コストへの意識が高まる
簿記の資格を取得すると、コストへの意識が高まります。
なぜなら、簿記に出題される原価計算や財務諸表などはコストに関係するものだからです。
そのため、簿記を勉強していると自然にコストに意識が向くようになります。
結果的に、システムの設計や開発のコスト削減を提案できるのです。
コスト意識の高い人材は、企業から高い評価を獲得できます。
2.会計に使うシステム構築に役立つ
簿記を取得していると、会計に使うシステム構築のときに役立ちます。
というのも、簿記の知識があれば経理が会計システムに求める要素が理解できるからです。
結果として、経理に寄り添った便利で効率的なシステムが作り出せます。
エンジニアの実務のなかでも、簿記の資格が役立つ場面はあるのです。
3.ビジネス一般への理解が深まる
簿記の知識は、ビジネス一般への理解も深まります。
会計の知識があると、売上と費用の関係などが綿密に理解できるからです。
そのため、自社のビジネスの全体像がより明確になります。
自社のビジネスの理解が深まると、自分の仕事の提案や要望のレベルも上がります。
結果的に、社内での自分の評価の向上につながるのです。
4.エンジニアとしての市場価値が上がる
簿記を取得しているエンジニアは、市場価値の高い存在といえます。
なぜかというと、簿記の資格を取得しているエンジニアはそれほど多くないからです。
資格試験の難易度にくわえて、日頃の業務の忙しさから学習の時間を確保できないのが原因でしょう。
エンジニアを目指す人が増えている今、自分をほかのエンジニアと差別化することは非常に重要です。
自分の市場価値を上げたいエンジニアは、簿記の取得を目指してみましょう。
5.コミュニケーションの幅が広がる
簿記の資格を取得していると、コミュニケーションの幅が広がります。
プログラミングやITのことにくわえて、
- 売上
- 費用
- 利益
のことまで話せるようになるからです。
簿記の資格は、営業先や上層部とのコミュニケーションを円滑にします。
幅広いコミュニケーションができるエンジニアは、ビジネスの場面では貴重な存在。
簿記の資格は、コミュニケーションの場面においても役に立つのです。
仕事上のコミュニケーション上手とは!求められる3つの能力や10個の改善方法を紹介簿記を取得するための方法3選
簿記の資格を取得したくても、勉強法に悩む方も多いでしょう。
間違った方法で勉強してしまうと、資格取得が大きく遠のいてしまいます。
- 参考書で勉強する
- 通信講座を受講する
- 資格の専門予備校に通う
ここでは、簿記を取得するための3つの方法について解説します。
1.参考書で勉強する
簿記の資格は、参考書による独学でも十分取得できます。
今は簿記に関する参考書がとても充実しています。
資格の予備校などが作成した参考書を使えば、確実に合格できるだけの知識が得られます。
参考書学習のメリットは、なんといっても費用の安さです。
市販の参考書であれば、数千円で購入できます。
なるべく費用を抑えたい方は、参考書で勉強を進めましょう。
2.通信講座を受講する
通信講座の受講も、簿記試験の勉強法として人気です。
通信講座は、参考書以上の丁寧な指導や解説が予備校よりも安い費用で手に入ります。
また、通信講座なので、自分の好きなときに勉強できる点もメリットです。
エンジニアとしての本業が忙しい方でも、通信講座であれば無理なく継続できます。
参考書では不安だけど予備校に行く時間やお金がないという方は、ぜひ通信講座を受講してください。
3.資格の専門予備校に通う
資格の専門予備校でも、簿記試験の勉強ができます。
予備校のメリットは、やはり指導の質の高さです。
講師が目の前で教えてくれるので、文字だけの解説よりも大幅に理解度が上がります。
また、わからない箇所も講師に質問できるため、わからない状態を放置するリスクもありません。
ほかの方法に比べてお金はかかりますが、確実に合格したい方は専門予備校を利用しましょう。
第二新卒に必要なスキルとは?あると役立つ「5つの力」を徹底解説エンジニアと簿記に関する3つの質問
エンジニアと簿記に関して、まだ疑問や不安が残っている方も多いでしょう。
疑問や不安が残ったままだと、簿記の取得がスムーズに進みません。
- 資格取得にはどれぐらいの勉強時間が必要?
- 何級まで取得するべき?
- 独学でも簿記の資格は取得できる?
ここでは、エンジニアと簿記に関する3つの質問に回答していきます。
1.資格取得にはどれぐらいの勉強時間が必要?
簿記の資格取得には、一般的に300時間程度の勉強時間が必要と言われています。
もちろん、挑戦する級や個人の学習状況によって、勉強時間は異なります。
2級に挑戦する場合、1日に2時間ほど勉強するとして、勉強期間が5ヶ月ほどです。
いずれにせよ、直前に勉強を始めてから受かる試験ではないので、計画的に勉強しましょう。
2.何級まで取得するべき?
エンジニアの仕事に活かすためには、2級を取得していれば十分です。
なぜなら、2級で問われる
- 原価計算
- 財務諸表
の知識があれば、エンジニアとして貴重な存在になれるから。
1級となると難易度が高く、合格に必要な労力も膨大になります。
その間、本業のエンジニアの仕事が疎かになっては本末転倒です。
余裕があれば1級に挑戦するのも良いですが、目安としては2級まで取得すれば問題ありません。
3.独学でも簿記の資格は取得できる?
独学であっても、簿記の資格は取得できます。
今は、市販の参考書の質が上がり、独学でも合格できる環境が整備されているからです。
独学であれば費用も抑えられるうえに、自分のペースで勉強を進められます。
コスパ良く簿記の資格を取得したい方は、独学での合格を目指しましょう。
エンジニアのキャリアプラン8選を紹介。確認すべきポイントも徹底解説まとめ:簿記を取得してエンジニアとしての価値を上げよう
本記事では、エンジニアの仕事と簿記の関係性について解説してきました。
- 簿記の資格はエンジニアの仕事に活きる
- 簿記の資格は2級を目安にする
- 独学でも簿記は取得できる
一見無関係に思えますが、簿記の資格はエンジニアの仕事に活かせます。
簿記の知識があれば、コストや利益の数字を意識した仕事ができるからです。
簿記の資格は3つの級がありますが、2級の取得を目安にするのがおすすめ。
また、今は参考書や通信講座も充実しているため、独学で簿記を取得できます。
ぜひ今回の記事を参考に、簿記を取得してエンジニアとしての価値を高めてください。