優れたエンジニアチームの特徴6選|システム開発でチームワークがないと起こる問題も紹介
「プロジェクトを成功させたい」
「優れたエンジニアチームを作る秘訣を知りたい」
と思うことはありませんか?
プロジェクトや開発を成功させたくても、チームのまとまりがないと上手くいかないですよね。
では、どのようなエンジニアチームを目指せばチームワークを発揮できるのでしょうか?
そこで今回は、
- 優れたエンジニアチームの特徴
- チームワークが欠如した際に、システム開発で起こるトラブル
- プロジェクトリーダーが取り組んでいること
について詳しく解説します。
この記事を読めば、どのようなエンジニアチームが優れているのかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
優れたエンジニアチームの特徴6選
システム開発では、プロジェクトの期間で時間が流れていきます。
短いものから長いものまでさまざまですが、チームが一丸となってやり遂げることが大切です。
- 目標を共有している
- 優秀なプロジェクトマネージャーがいる
- 適材適所に人員配置されている
- 自主的な報告がおこなわれている
- 心理的安全性が保たれている
- 技能が評価される環境
ここでは、優れたエンジニアチームの特徴を説明していきます。
1.目標を共有している
開発チーム全体が同じ目標を共有していることは大切です。
なぜなら、システム開発では多くの人が関わるので、小さな認識のずれが大きなミスに繋がることもあるから。
例えば、
- 業務に関する共通認識
- チーム全体で掲げる目標
- 仕様の細かい認識
などのように、定例ミーティングがおこなわれています。
チーム全体が目標を共有し、同じ方向に進むことでプロジェクトが成功するのです。
2.優秀なプロジェクトマネージャーがいる
優れたプロジェクトマネージャーがいるプロジェクトは仕事が円滑に進みやすいです。
その理由は、優秀なプロジェクトマネージャーは指示も的確で仕事の回し方も上手だから。
優れたプロジェクトマネージャーがいるだけで、
- 残業が少なくなる
- 部下がストレスを溜めにくくなる
- 仕事がやりやすい
など、良い方向に進みやすくなります。
なので、優れたエンジニアチームには良いリーダーの存在が欠かせないといえるでしょう。
3.適材適所に人員配置されている
システム開発は、適材適所に人員が配置されている必要があります。
さまざまな役割やスキルを持つ人が集まりチームを作りますが、合わない業務を合わない人がおこなっても成果に繋がらないからです。
ほかにも、メンバーの数も適切な人数であることが求められるでしょう。
開発メンバーの知識や経験によってもバランスを取ることが大切です。
4.自主的な報告がおこなわれている
自主的な報告がないと、リスクを見つけ対処することが難しくなってきます。
なぜなら、複数のエンジニアが分担してシステムを構築しているからです。
とくに、大きなプロジェクトとなると、メンバーの自主的な報告がおこなわれることで管理がスムーズにできるようになります。
このような報告が円滑にできるチームも、優れたエンジニアチームの特徴として覚えておきましょう。
5.心理的安全性が保たれている
心理的安全性とは、チームのメンバーが安心して発言したり行動したりできる状態のことです。
例えば、心理的安全性が保たれていないと、
- 自分が無知だと思われるのが不安
- ネガティブな人間と思われないか気になる
- 自分の考えを非難されないか心配
などの恐怖が生まれ、信頼関係を築けずチームのパフォーマンスが悪くなる恐れがあります。
そのため、積極的な情報共有ができることが優れたエンジニアチームの特徴でしょう。
6.技能が評価される環境
個人のスキルや技能が評価される環境は、モチベーションが高まるためメンバーのやる気を引き出せます。
モチベーションは精神的なコンディションに影響してくるため、作業の質に関わってくるからです。
例えば、モチベーションが高いエンジニアは自分の役割を理解して行動できます。
評価が報酬に繋がると、モチベーションの向上に繋がるため、技能が評価される環境も優れたチームを作る上で必要な要素といえるでしょう。
ITマネジメントとは?重視することで得られるメリットと活性化のコツを解説システム開発でチームワークがないと起こる5つの問題
こちらでは、システム開発で起こりうるデメリットについて解説していきます。
チームワークの大切さが理解できるはずです。
- チームメンバーがまとまらない
- プロジェクト全体の進捗が遅れる
- 不測のトラブルに対応できない
- 納期や予算を超えてしまう
- コミュニケーション不足でミスが多発する
ひとつずつ見ていきましょう。
1.チームメンバーがまとまらない
システム開発では、予定通り上手くいかないことも多いでしょう。
原因のひとつにチームワークが挙げられますが、チームワークがないとチームメンバーがまとまらず成果に繋がらないこともあるのです。
例えば、
- 不愉快な気持ちで仕事をするメンバーがいる
- 報告・連絡・相談がうまく回らなくなる
など、チームメンバーがまとまらないと重要な情報が滞ってしまいプロジェクトの進行が遅れてしまうでしょう。
2.プロジェクト全体の進捗が遅れる
クライアントとの信頼に関わってくるため、プロジェクト全体の進捗が遅れることは避けたい所です。
進捗の遅れる要因には、
- コミュニケーション不足で手戻りが発生した
- セキュリティに関する問題が起こった
- 体調不良のメンバーが続出した
などがあります。
プロジェクトにはトラブルがつきものですが、問題を対処して納期に間に合わせる必要があるので、意識して取り組むことが課題といえるでしょう。
3.不測のトラブルに対応できない
スケジュール的にトラブルに対応しきれないときもあります。
事前に立てたスケジュールにゆとりが持てないことが理由のひとつです。
不測のトラブルに上手く対処できないとプロジェクトは成功できないといえます。
なので、問題を早期発見しプロジェクトに必要なものを考え行動することが必要です。
4.納期や予算を超えてしまう
納期や予算を超えてしまうことも、システム開発で起こる問題として挙げられます。
スケジュール管理は詳細におこなわれていますが、大幅に手戻りが発生すると予定を超えるためトラブルは起こってしまうのです。
このような問題が起こらないように、エンジニアチームの構成も考えていく必要があります。
メンバーの調整は個人のスキルや能力によっても変わってくるため、優秀なエンジニアがチームにいることが重要といえるでしょう。
5.コミュニケーション不足でミスが多発する
小さな問題や大きな問題もコミュニケーション不足から起こると言われています。
開発チームの中でも、人と人が情報を伝え合っていくため、コミュニケーション不足から適切な内容が伝わらずミスに繋がることもあるのです。
例えば、
- 話しかけづらい
- 怒られそう
などとメンバー同士で感じる人がいると、コミュニケーションも上手く取れないので、チームメンバーがオープンに話せる環境が大切といえるでしょう。
チーム作りでプロジェクトリーダーがやっていること
プロジェクトを成功させるためには、リーダーの存在が重要です。
ここでは、プロジェクトリーダーの役割について説明していきます。
- プロジェクト全体を俯瞰する
- メンバーと真剣に向き合う
- スケジュール管理をする
それぞれ見ていきましょう。
1.プロジェクト全体を俯瞰する
プロジェクトリーダーは、システム開発を把握している必要があります。
なぜなら、いつまでにどこまでを開発して、いつリリースするのか現場を管理するのが仕事だからです。
そのためには、プロジェクトの要件定義や基本設計、詳細設計を誰よりも理解している必要があります。
システム開発の一連の流れに問題はないか、全体を俯瞰してみる力がプロジェクトリーダーに求められるのです。
2.メンバーと真剣に向き合う
プロジェクトリーダーの人間力は、メンバーのモチベーションに大きく影響します。
その理由は、リーダーが成果を認めることがメンバーのやる気と達成感に繋がるからです。
ほかにも、的確な指示やフィードバックができるプロジェクトリーダーがいると、メンバーも気づいて行動がしやすくなります。
メンバーと真剣に向き合うことで、コミュニケーションも円滑になるのです。
3.スケジュール管理をする
スケジュール管理もプロジェクトリーダーが厳守する仕事といえます。
イレギュラーな問題に備えて、人員の再配置や役割の変更などをおこなうのです。
システム開発のスケジュールは、ガントチャートなどで視覚的に管理されています。
どのタスクがいつまでに完了されているのか把握し、遅れのないようにチームを引っ張っていくのもプロジェクトリーダーの役目といえるでしょう。
マネジメントの定義や役割とは?4つの必要スキルや今後の動向も分かりやすく解説エンジニアチームを増やす方法
メンバーが足りない場合は、どのようにやりくりすれば良いでしょうか。
ここでは、エンジニアチームを増やす方法を紹介していきます。
- インターン生を採用する
- フリーランスエンジニアを募集する
- Slerからメンバーを調達する
ひとつずつ見ていきましょう。
1.インターン生を採用する
これからエンジニアを目指す方の中には、インターン経験を積んで就職に繋げたい学生がいます。
そうした学生を募集する方法も、チームを増やす手段にあるのです。
優秀な学生の場合、そのまま採用できるため採用コストを減らせるメリットもあるでしょう。
スタートアップなどの会社では、インターン生を採用する事例がよくおこなわれています。
2.フリーランスエンジニアを募集する
エンジニアチームを増やす方法に、フリーランスエンジニアを活用するのも良いでしょう。
フリーランスの場合、
- クラウドワークス
- ランサーズ
などから確保できます。
とはいえ、フリーランスには重要な仕事を任せられるか見極めも必要です。
事前にスキルや技術を確かめられるように面談やスキルチェックをするようにしましょう。
3.Slerからメンバーを調達する
Slerに依頼をすることも、メンバーを調達する方法のひとつです。
優秀なエンジニアをメンバーに加えることができれば、即戦力としてプロジェクト成功に貢献してくれるでしょう。
経験豊富なエンジニアは、社内でもリソースが限られてくる場合があります。
なので、少し高額になるケースもありますが、Slerに依頼をかけることも納期に間に合わせるための手段として知っておきましょう。
エンジニアチームに関する3つの質問
ここでは、エンジニアチームに関する疑問に答えていきます。
悩みを解消して、エンジニアの仕事への理解を深めましょう。
- チームメンバーの進捗はどう管理しているか?
- SEにチームワークが大切な理由は?
- ITエンジニアは未経験からでも目指せる?
それぞれ説明していきます。
1.チームメンバーの進捗はどう管理しているか?
チームメンバーの進捗管理は、ガントチャートでおこなわれることが一般的です。
システム開発は、
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- 実装
- テスト
とタスクが流れていきますが、その中でも誰がいつまでに何を完了させるのかスケジュールを立てていくのです。
各工程に遅れが生じたら人員を増やしたり、施策を考えたりするなどして管理がおこなわれています。
2.SEにチームワークが大切な理由は?
システムエンジニアは、チームで仕事をおこなうため、チームワークは欠かせない要素です。
実際に、丁寧に説明したつもりでも、チームメンバーが説明どおりにやってくれないことはあります。
このように一人で完結する仕事ではないので、日々の行動を積み重ねて、チームワークを高める必要があるのです。
チームが一丸となると、プロジェクトも成功しやすく仕事の成果も出やすいでしょう。
3.ITエンジニアは未経験からでも目指せる?
ITエンジニアは、未経験からの求人もあるためスキル0からでも目指せる職業です。
とはいえ、未経験から入社した場合は、最初のうちは開発業務はできないこともあります。
会社によっては、雑用やテスト業務をさせられるケースもあるので、前もって企業研究をおこない面接に望むと良いでしょう。
ITエンジニアは、年齢や学歴に関係なく挑戦できるため、未経験からでも就職できるといえます。
未経験からIT転職は難しい?狙える職種や勉強方法とは?コツを紹介!まとめ:プロジェクトを成功させるために、優れたエンジニアチームを作ろう
本記事では、プロジェクトを成功させるためのチーム作りが知りたい方に向けて、優れたエンジニアチームの特徴を紹介しました。
- 優れたエンジニアチームは、心理的安全性が保たれている
- チームワークがないと、システム開発でトラブルが起こることもある
- プロジェクトリーダーには、全体を俯瞰してみる力が必要
システム開発において、トラブルはつきものと言われています。
なので、チーム全体でプロジェクトの流れを把握し、遅れを生じさせないタスク管理が必要です。
プロジェクトにおいては、プロジェクトリーダーの存在が欠かせません。
良いリーダーのもとでは、仕事が円滑に進みやすい特徴があるので、良いリーダーを増やす工夫も必要といえます。
プロジェクトを成功させるためにも優れたエンジニアチームを目指して、それぞれの役目を果たしていきましょう。