システムエンジニアの年収の中央値は?年収を上げるための方法6選を解説

公開日: 2023.03.02
更新日: 2024.01.11
システムエンジニアの年収の中央値は?

「システムエンジニアの平均年収が知りたい」
「システムエンジニアが年収を上げるためには何をしたらいいのだろうか」

と思うことはありませんか?

活躍するSEになりたくても、SEの年収の相場がわからなければ目標も定まらないですよね。

では、システムエンジニアが年収を上げていくには、どのような方法があるのでしょうか?

そこで今回は、

  • システムエンジニアの条件別、平均年収
  • SEが年収を上げるために取得したい資格
  • SEに必要な3つの能力

について詳しく解説します。

この記事を読めば、システムエンジニアの年収の中央値がわかります

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

システムエンジニアの年収の中央値は?

年収の中央値が知りたいエンジニア

2023年2月の求人ボックスの調査によると、システムエンジニアの正社員の年収の中央値は、486〜563万円です。

正社員の給与分布の中で、このゾーンの平均年収の人が多くなっています。

  • 正社員の平均年収:517万円
  • 正社員の年収の中央値:486~563万円

とはいえ、SEの年収は、雇用形態や勤務先、地域によっても変わってくるため、ひとつの目安として正社員の年収の相場を知っておくと良いでしょう。

(出典:システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

システムエンジニア なる 方法システムエンジニアになる5つの方法と必要なスキルを紹介

【条件別】システムエンジニアの平均年収

年収の高いエンジニア

ここでは、SEの平均年収をさまざまな条件別に紹介していきます。

システムエンジニアの年収の相場を知っていきましょう

  1. 年代別
  2. 地域別
  3. 雇用形態別
  4. 企業規模別

ひとつずつ見ていきます。

1.年代別

システムエンジニアの平均年収は、年齢が上がるにつれて高くなっています。

20代の若いうちは、技術力が足りないことも多いですが、40代と50代になると管理職を経験する人も出てくるでしょう。

  • 20代:364万円
  • 30代:481万円
  • 40代:563万円
  • 50代~:572万円

高いスキルがあることや役職に就くことで、平均年収が高くなるといえます。

(出典:年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)

2.地域別

求人ボックスの2023年2月の調査によると、地域別にもシステムエンジニアの年収に違いがあることがわかります。

  • 北海道・東北:432万円
  • 関東:482万円
  • 四国:429万円
  • 中国:432万円
  • 九州・沖縄:419万円

一番高い地域は、関東の東京都で557万円、低い地域は鹿児島県で384万円です。

都市部になるほど求人数多く、待遇の良い企業が集まるといえるでしょう。

(出典:システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

3.雇用形態別

システムエンジニアの雇用形態の違いは、業務の責任や収入にも影響が出てきます。

一般的に、正社員は雇用に対する安定感はあり、個人事業主なら経験や景気も左右される要素です。

  • 正社員の平均年収:517万円
  • 派遣社員の平均時給:2,178円
  • アルバイト・パートの平均時給:1,195円

SEの働き方は多様化しており、有期契約の派遣社員やフリーランスを選び、やりたい仕事をする人もいます。

そのため、SEはスキルや経験があれば、正当な給与を得ることができる職業といえるでしょう。

(出典:システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

4.企業規模別

企業規模別からも、システムエンジニアの平均年収の違いがわかります。

下記からも、大企業で働くシステムエンジニアの年収が高い傾向です。

  • 10~99人:492万円
  • 100~999人:529万円
  • 1000人以上:610万円

1000人以上を超える大企業では、賞与も期待できるため平均年収が高くなるといえます。

(出典:システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

システムエンジニアが年収を上げるための方法6選

資格を取得するエンジニア

SEが年収を上げていくには、どのような方法があるのでしょうか

これから活躍するSEになりたい方は、年収を上げるコツを参考にしてみてください。

  1. 資格を取得する
  2. 待遇の良い企業に転職する
  3. フリーランスエンジニアに転身する
  4. 上流工程の仕事をする
  5. マネジメント職を経験する
  6. 複数のプログラミン言語を習得する

それぞれ説明していきます。

1.資格を取得する

資格を取得する方法は、スキルアップの近道となります。

なぜなら、資格は客観的に評価できる指標だからです。

システムエンジニアは、常に勉強し続ける必要があるため、技術向上のために資格取得はおすすめの勉強法といえます。

スキルの高さは年収に繋がるため、今より年収を上げたい人は資格を取得すると良いでしょう。

2.待遇の良い企業に転職する

転職する選択肢も、SEが年収を上げる方法です。

というのも、スキル向上のための転職はIT業界ではよくおこなわれています。

実際に待遇の良い企業に転職することで年収アップは叶いやすいです。

今の状況から逃げるのではなく、目標に近づくための転職は技術と年収を上げていけるでしょう。

3.フリーランスエンジニアに転身する

フリーランスエンジニアになることも年収を上げるひとつの方法といえます。

その理由は、フリーランスエンジニアは単価の高い案件に挑戦できるからです。

開発現場では、人手が足りない短期間だけフリーランスエンジニアに高めの報酬を払って雇うケースもあります。

なので、正社員エンジニアよりもフリーランスエンジニアは単価が高くなるケースがあるのです。

さらに案件の掛け持ちができ、仕事量を調整できることから、高年収を目指せるといえます。

4.上流工程の仕事をする

上流工程の仕事に携わると、システムエンジニアとしての価値を高められます。

システム開発において、設計などの上流工程を重視していないと、その後失敗を取り戻すことができなくなるケースもあるのです。

  • 上流工程:要件定義、設計
  • 下流工程:開発、テスト

さまざまな開発工程の経験があると、転職の際にも有利となります。

5.マネジメント職を経験する

マネジメント職を経験することも、システムエンジニアが年収を上げる方法でしょう。

というのも、今よりひとつ上のレベルにスキルアップすることで年収を上げられるからです。

例えば、システムエンジニアからプロジェクトマネージャーを目指すルートもあります。

マネジメント職を経験することで、SEの活躍の場も広げられるでしょう。

6.複数のプログラミン言語を習得する

プログラミングは、主にプログラマーがおこないますが、SEもプログラミングができた方が良いです。

なぜなら、複数のプログラミングスキルがあることで、プログラマーが実装しやすい設計書を作成できます。

ほかにもSEの仕事は、

  • ユーザーの要望を汲み取る
  • どのようにシステムを作るか決める

などの役目があります。

技術的な面から設計書に落とし込んでいくため、複数のプログラミングができると市場価値の高いシステムエンジニアとなれるでしょう。

システムエンジニアの年収を上げるために取得したい資格

年収を上げるために資格を取る

どのような資格がSEの就職や転職におすすめでしょうか。

ここでは、システムエンジニアが年収を上げるために有効な資格を説明していきます。

  1. 基本情報技術者試験
  2. CCNA(シスコ技術者認定)
  3. オラクルマスター

それぞれ見ていきましょう。

1.基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、経済産業省が認定している国家試験です。

IT業界でも人気のある資格で、基本情報技術者試験に合格しているとIT業界の言葉も理解できるため、未経験者なら必須ともいえるでしょう。

  • プロジェクトマネジメント
  • プログラミング(C言語、Java、Python、アセンブラ言語、表計算)
  • システム戦略

基本情報技術者試験は、独学で取得する人もいますが、ある程度の学習期間を要するので計画的に進めることをおすすめします。

2.CCNA(シスコ技術者認定)

CCNA(シスコ技術者認定)は、アメリカのシスコシステムズ社が認定する資格です。

ネットワークの構築、管理、設定、トラブルシューティングなどの能力を認定します。

  • ネットワーク
  • プログラミング
  • セキュリティ

SEに必須ではありませんが、持っていないと作業ができないこともあるので、必要に応じて取得していくことが望ましいです。

3.オラクルマスター

オラクルマスターは、日本オラクルがオラクルデータベースのスキルを証明している資格です。

データベースの知識を高めたい方にとっても、勉強として役立つでしょう。

  • Bronze DBA:基礎知識を証明
  • Silver DBA:運用担当者を対象
  • Gold DBA:データベース管理者を対象

資格の難易度から、Bronze、Silver、Goldと受検することが可能です。

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システムエンジニアの年収を上げるために必要な能力

エンジニア力を高める女性

こちらでは、SEに求められるスキルについて説明していきます

年収を上げるために、下記の能力を身に付けていきましょう。

  1. ヒアリング能力
  2. 論理的思考能力
  3. マネジメントスキル

ひとつずつ見ていきます。

1.ヒアリング能力

システムエンジニアには、ヒアリング能力が大切といえます。

というのも、顧客のニーズをただ聞くのではなく、問題を聞き出す必要があるからです。

例えば、下記の内容をヒアリングしていきます。

  • 状況
  • 課題
  • 要望

ヒアリング能力を高めるためには、SEとしての知識や共感、質問力が求められるでしょう。

2.論理的思考能力

論理的思考能力もシステムエンジニアに必要なスキル。

なぜなら、物事を筋道立てて考えることが、SEの仕事に求められるからです。

設計書を作るにしても、顧客のニーズを聞くにしても論理的に考えられる能力が大切になります。

論理的思考が欠けていると、スケジューリングも上手くできず、予算や納期をオーバーすることに繋がることもあるのです。

3.マネジメントスキル

システムエンジニアには、マネジメントスキルも重要です。

というのも、SEはプロジェクトを俯瞰してみる役割があるから。

例えば、

  • 進捗管理
  • メンバーの役割の明確化

などがあります。

プロジェクトを成功させるためには、マネジメントスキルが必要と言われているので、年収アップにも欠かせない要素といえます。

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年収に関する4つの質問

年収の疑問を解消するエンジニア

ここでは、年収に関する質問に答えていきます。

疑問を解消して、SEの年収の理解を深めましょう

  1. システムエンジニアの給料は安い?
  2. システムエンジニアの女性の平均年収はどのくらい?
  3. 職種別のエンジニアの平均年収は?

ひとつずつ説明していきます。

1.システムエンジニアの給料は安い?

2022年のdodaの調査によると、システムエンジニアの平均年収は413万円となっています。

dodaの調査から日本の年収と比べると、

  • 日本全体の年収の中央値:350万円
  • 日本全体の平均値:403万円
  • システムエンジニアの平均年収:413万円

とあり、SEは日本の平均年収より高い傾向です。

システムエンジニアは、システム開発に携わるための専門性が求められる仕事なので、活躍するSEには高い技術力が求められるといえます。

(出典:年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)正社員の年収中央値は?年齢別・都道府県別にも解説(平均年収ランキング【最新版】) |転職ならdoda(デューダ)

2.システムエンジニアの女性の平均年収はどのくらい?

システムエンジニアの女性の平均年収は、380万円ほどです。

男性と比べると、下記のとおり。

  • 男性:427万円
  • 女性:380万円

女性の場合は、結婚や出産で時短勤務にしたり、休職したりする人もいるため、男性と比べて低くなっています。

とはいえ、最近ではリモートワーク勤務など、働き方の多様化から女性エンジニアも増えてきているのです。

(出典:年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)

3.職種別のエンジニアの平均年収は?

ITエンジニアは職種によっても、平均年収が変わります。

そのため、年収の高いエンジニアに転職することも、年収アップの方法でしょう。

  • データサイエンティスト:513万円
  • ITコンサルタント:590万円
  • サーバーエンジニア:453万円

これからITエンジニアを目指す方は、最新のトレンドや技術に関わる職種に就職するのもおすすめです。

(出典:年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)

まとめ:システムエンジニアの年収の中央値を知り、年収を上げるために行動しよう

本記事では、SEを目指している方や年収を上げたいシステムエンジニアに向けて、システムエンジニアの平均年収を紹介しました。

  • システムエンジニアの平均年収は日本の平均年収より高い
  • 年代や地域、雇用形態、企業規模によってもSEの平均年収は変わってくる
  • 年収を上げるために、幅広くシステム開発に携わろう

システムエンジニアの年収の相場がわかると、目標も明確になりやすいです。

今の自分よりもひとつ上の目標に向かって努力することで、年収も上がっていくといえます。

技術力や経験があると、転職の際にも有利となるので、スキルを高めて活躍するシステムエンジニアを目指していきましょう。

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