ロボットエンジニアになるには?仕事内容や必要なスキル、年収や将来性も紹介

2024.01.11
ロボットエンジニアになるには?

「ロボットエンジニアになりたいけど必要なスキルがわからない」
「ロボットエンジニアの仕事内容や年収の相場を知りたい」

と思うことはありませんか?

いざ、ロボットエンジニアになろうとしても、なにから始めていいかわからなくて迷ってしまいますよね。

では、必要なスキルや仕事内容はどのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 未経験からロボットエンジニアになるための必要なスキル・知識
  • 就職・転職が有利になる資格3選
  • 実際におこなう仕事内容3選

について詳しく解説します。

この記事を読めば、ロボットエンジニアになるための方法がわかります

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ロボットエンジニアとは

ロボットエンジニアの男女

ロボットエンジニアとは、ロボットの開発・設計をするエンジニアです。

工場や介護現場、医療機関などで目にするロボットは、すべてロボットエンジニアが開発しています。

そのため、社会的に見ても重要な役割を担っており、将来を支える仕事といっても過言ではありません。

ただその反面、必要とするスキルはプログラミングや機械工学・電子工学など、専門性の高いものばかりです。

技術者が足りないことが懸念されており、スキルさえあれば未経験からでも採用する企業が多い職業でもあります。

ロボットエンジニアの仕事内容3選

仕事をするロボットエンジニア

ロボットエンジニアの仕事内容は以下のとおりです。

  1. ロボットの仕様・用途の計画
  2. ロボットの設計・開発
  3. 実験・検証

それぞれについて、詳しく解説します。

1.ロボットの仕様・用途の計画

農業用・産業用など、ロボットを必要とする目的ごとに仕様・用途の計画をします。

なぜなら、ロボットといっても利用される場面が違うので、それぞれの目的によって仕様・用途を計画する必要があるからです。

主な目的は、

  • 工場や製造現場で使われる「産業用」
  • 農業で使われる「農業用」
  • 介護現場やバリアフリーで使われる「福祉用」
  • 建設現場で使われる「建設用」
  • 医療機関で使われる「医療用」
  • 生活全般を快適化する「家庭用」
などがあります。

また、仕事の流れは、

  • どのような作業現場で使われるかを決定
  • 作業現場における問題・課題を捻出
  • ロボットを導入することでどのように解決できるかを計画
といった形で進めます。

ここで計画する内容には、ロボットにおける専門的な知識が必要です。

さらに、問題・課題についての想像力と解決するための発想力が求められます。

加えて、計画書は今後の設計・開発における基盤となり、ロボットエンジニアの重要な役割といっても過言ではありません。

2.ロボットの設計・開発

作成した計画書をもとにロボットの設計・開発をします。

設計・開発業務は専門分野ごとに分担され、

  • センサー・モーター
  • 知能・制御
  • 駆動

など、それぞれの担当部署にわかれてチームを組んで作業します。

正常に動作するかを日々繰り返し、ひとつのプロジェクトに向かって情報共有するのも仕事の一環です。

また、チームをまとめるリーダー職になると、全体像を見ながらほかの担当部署とやり取りもおこないます。

3.実験・検証

開発されたロボットを実験・検証し、市場に出ても問題ないかチェックをおこないます。

なぜなら、もしロボットが市場に出て不備があった場合、本来の役割を担えないのはもちろん、第三者に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。

たとえば、介護ロボットを開発し、チェックが不十分のまま市場に出てしまうと、最悪のケースでは利用者にけがをさせてしまうかもしれません。

そのため、市場に出す前に、想定している役割を担えるか、安全に動作できるかを試験的におこなう必要があります。

ロボットエンジニアに必要なスキル・知識

スキルを高めるロボットエンジニア

ロボットエンジニアに必要なスキル・知識は以下のとおりです。

  1. プログラミングスキル
  2. 数学の知識
  3. 機械工学の知識
  4. 電子工学の知識
  5. 発想力と想像力

それぞれについて、詳しく解説します。

1.プログラミングスキル

ロボットエンジニアには、プログラミングスキルは必要不可欠といえます。

なぜなら、ロボットエンジニアで最初におこなう仕事は開発業務がほとんどなので、プログラミングスキルがないと作業に携わるのが難しいからです。

ロボットの開発業務でよく使われる言語は、

  • Python
  • Java
  • C言語
  • C++

などがあります。

すでにITエンジニアの経験がある人はプログラミングスキルを習得しているので、ロボットエンジニアへ転職するケースも多いです。

ただし、未経験からになると、プログラミングスキルを習得するのは難易度が高く、独学だと途中で挫折してしまうケースがあります。

よって、未経験からロボットエンジニアを目指す人は、プログラミングスクールへ通うのがおすすめです。

費用は高額になりますが、わかりやすいカリキュラムが用意されているので、確実性をアップしたうえでスキル習得ができます。

2.数学の知識

ロボットの開発業務に数学の知識は欠かせません。

その理由として、機械工学や電子工学は数学の知識が基本となるからです。

加えて、知能・制御の開発は人工知能を用いるケースが多いので、微分積分や確率統計の知識も必要になります。

さらに、開発業務はデバッグを繰り返しおこない、問題解決へと導かなければなりません。

問題解決のためにはアルゴリズムを理解しておかないといけないので、数学の知識は必要不可欠といえます。

3.機械工学の知識

ロボットエンジニアには、機械工学も重要な知識といえます。

なぜなら、ロボットはそもそも機械なので、正常に動作するための知識として必須だからです。

ロボット開発における機械工学の知識は、

  • 機械力学
  • 熱力学
  • 材料学
  • 流体力学

などが必要です。

もしこれから機械工学の知識を習得したい場合は、参考書やネット教材で学習できます。

また、ロボットエンジニアで役立つ資格として「CAD利用技術者試験」や「機械設計技術者試験」があるので、目標を定めて学習するとより効果的です。

4.電子工学の知識

電子工学の知識は、ロボット開発における重要な役割を果たします。

なぜ重要かというと、電子工学はセンサー・モーターなど、ロボットが動作するための基盤となる知識だからです。

加えて、ロボットは電気の流れが必要なので、知識がなければ作動すらしない恐れが出てきます。

未経験から知識を身につける方法は、機械工学と同様に独学でも可能です。

電子工学の場合は「機械設計技術者試験」の資格を目指すと、実務的な知識も身につけられます。

5.発想力と想像力

ロボットエンジニアの仕事では、発想力と想像力が求められます。

なぜなら、作業現場で起こり得る問題・課題をイメージするには想像力が必要であり、解決するためにはアイデアを発想する力が大切だからです。

さらに、時代の進化とともにニーズが変わるので、常に新しいロボットが求められます。

すでにあるロボットをより進化させるのも、今までになかったロボットを開発するのも発想力です。

よって、柔軟な思考のもと、最新技術で何ができるのか想像して発想する力が必要になります。

とはいえ、発想力や想像力に自信がないからといってロボットエンジニアを諦める必要はありません

作業現場に携わり、経験を積むことで身につく能力でもあるので、ロボットエンジニアとして仕事をするときに意識づけておきましょう。

機械設計エンジニアとは。機械設計エンジニアとは。仕事やスキル、おすすめの資格について徹底解説

ロボットエンジニアの資格3選

資格を取得するロボットエンジニア

ロボットエンジニアで有利となる資格は以下の3つです。

  1. 情報処理技術者試験
  2. CAD利用技術者試験
  3. 機械設計技術者試験

それぞれの資格について、詳しく解説します。

1.情報処理技術者試験

ITに関する知識の証明として、情報処理技術者試験の取得がおすすめ。

なぜなら、ロボットエンジニアはITの知識・技術を必要とする仕事なので、実務はもちろん、転職するときにも役立つからです。

ロボットエンジニアが情報処理技術者試験を取得するメリットは、

  • 経済産業省が認定している国家資格
  • プログラミングスキルを習得するための基礎となる
  • ITにおける知識・技術が水準以上であることの証明になる

などがあります。

試験は春秋の年2回実施されているので、詳しくはIPA独立法人のHPを参考にしてください。

2.CAD利用技術者試験

ロボットエンジニアを目指すには、CAD利用技術者試験の取得がおすすめといえます。

なぜなら、ロボットの設計や構築にはCADを用いるケースが多く、機械工学の知識・スキルの学習にも役立つからです。

ロボットエンジニアでCAD利用技術者試験を取得するメリットは、

  • CADを利用できる証明になる
  • 採用条件にCAD利用技術者試験の取得を必要とする企業もある
  • 設計業務を円滑化するために効果的

などがあります。

試験には3次元と2次元の2種類があり、それぞれ2級・1級でわかれています。

また、機械や建築など専門分野ごとにわかれているので、申し込みのときは間違えないようにしましょう。

試験の詳細と日程については、一般社団法人コンピュータ教育振興協会のHPを参考にしてください。

3.機械設計技術者試験

ロボット設計の知識の証明には、機械設計技術者試験がおすすめです。

なぜなら、機械工学で必要とする知識がすべて出題され、ロボットエンジニアの実務を円滑に進められるからです。

ロボットエンジニアが機械設計技術者試験を取得するメリットは、

  • 機械力学や熱力学など機械工学における知識を習得できる
  • 機械工学と電子工学の知識の証明に役立つ
  • 機械設計業務の円滑化につながる

などがあります。

試験は3級・2級・1級の3段階にわかれていますが、2級以上は実務経験がないと受験できません

よって、これから受験する人は3級からのスタートになります。

ロボットエンジニアで実務経験がある人も役立つ資格ですが、受験には細かい条件があるのです。

詳しくは一般社団法人日本設計工業会のHPを参考にしてください。

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ロボットエンジニアになるには

ロボットエンジニアを目指す男性

未経験からロボットエンジニアになるには、必要となるスキル・知識を習得しなければなりません。

具体的なロードマップは、

  • ロボットの仕様・基礎知識を学ぶ
  • 機械工学・電子工学を学ぶ
  • プログラミングスキルを習得する
  • 転職先となる企業を探す

といった流れです。

そもそも仕事内容は携わる部署で異なりますが、機械工学・電子工学・プログラミングスキルのすべてが必要となります。

新卒から就職を目指す人は、大学・専門学校などに通い、工学部や機械科を受験するのがおすすめです。

また、転職してロボットエンジニアを目指す人は、プログラミングスクールや職業訓練所に通うと効率良くスキル習得ができます。

どちらにしても、ロボットエンジニアは専門性の高い仕事なので、独学よりスクールに通って学習した方が就職成功率はアップします。

機械系エンジニアに必要なスキル7つとは?仕事内容から年収や資格についても解説機械系エンジニアに必要なスキル7つとは?仕事内容から年収や資格についても解説

ロボットエンジニアの年収・給料

稼ぐロボットエンジニア

ロボットエンジニアの平均年収は、正社員で472万円となっています。(2023年3月時点)

また、月給で換算すると約40万円前後となり、初任給では月収22万円程度です。

稼いでいる人だと年収800万円を超えているので、ロボットエンジニアは高収入の仕事といえます。

(出典:https://求人ボックス.com/ロボットエンジニアの年収・時給

ロボットエンジニアの将来性

ロボットエンジニアの将来性

ロボットエンジニアの将来性は高いといえます。

なぜなら、少子高齢化にともなう人材不足を補うために、工場や介護施設などロボットを導入する現場が増えているからです。

作業現場がロボットを導入するメリットとして、

  • 人手不足をロボットで補える
  • 長時間の作業ができる
  • ミスや誤差が少なくて済む
  • 危険な作業はロボットで補える
  • AIを用いて管理とともに作業が可能

などがあります。

ただメリットが大きい反面、少子高齢化にともなう人材不足の影響はエンジニア業界も同じです。

そのため、需要に対して供給が追い付かず、ロボットエンジニアを求める企業はさらに増えるといわれています。

一生涯の手に職になるのはもちろん、年収も高まると予測されているので、ロボットエンジニアの将来性は高いといえます。

ロボットエンジニアによくあるQ&A

ロボットエンジニアの疑問

ロボットエンジニアによくある質問は以下のとおりです。

  1. 未経験からでもロボットエンジニアになれる?
  2. ロボットエンジニアは不足している?
  3. ロボットエンジニアを求めている企業は?
  4. ロボットと人工知能の違いは?

それぞれの質問について、回答とともに詳しく解説します。

1.未経験からでもロボットエンジニアになれる?

未経験からでもロボットエンジニアになれます

なぜなら、ロボットエンジニアを求める企業は多いので、スキルさえあれば経験の有無は問われないからです。

ただし、年齢が高くなるにつれて採用率は下がります。

よって、30代以上からロボットエンジニアを目指す人は、資格を取得してスキルの証明ができる状態を作っておきましょう。

2.ロボットエンジニアは不足している?

ロボットエンジニアは、人材不足で悩まされています

その理由は、社会的にロボットの需要が高まっているのに対し、少子高齢化にともなう人材不足の影響を受けているからです。

さらに、専門性の高い仕事なので、単純に技術者が少ないのも原因のひとつです。

3.ロボットエンジニアを求めている企業は?

ロボットエンジニアは、産業用メーカーが求めている傾向が強いです。

その理由として、自動車や石油・ガスなどの生産・製造工場が国内企業で多いことが考えられます。

ただし、近年では介護・サービス業などでロボットを導入するケースが増えてきました。

よって、ベンチャー企業や中小企業でもロボットエンジニアの需要は高まっています。

4.ロボットと人工知能の違いは?

そもそもロボットと人工知能はまったく異なるシステムです。

それぞれの違いは、

  • ロボットは、プログラムのとおり正確に動作を繰り返すシステム
  • 人工知能は、人間の知能をコンピュータに埋め込み、人間の同じように思考して実現するシステム

となります。

よって、ロボットは同じ動作を繰り返せますが、複数の答えがある場合は人工知能のように判断ができません。

将来的には、人工知能を用いたロボットの開発が進んでいくので、AIの知識・スキルも必要になります。

まとめ:ロボットエンジニアの仕事内容を知り、必要なスキルを身につけよう

本記事では、ロボットエンジニアになりたい方に向けて、ロボットエンジニアの仕事内容やスキルを紹介してきました。

  • 未経験からでもロボットエンジニアになれる
  • 仕事内容は主に計画・開発・実験の3つ
  • 開発業務ではプログラミングスキルは必須

ロボットエンジニアは将来性・年収ともに高い仕事です。

未経験からでも目指せる仕事であり、スキルさえあれば採用する企業はたくさんあります。

とはいえ、プログラミングや機械工学・電子工学など、必要とするスキル・知識の難易度は高いです。

独学で学ぶと難易度の高さから挫折する人も多いので、プログラミングスクールやネット教材を利用して効率良くスキル習得を目指しましょう。

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